校長室より

校長室より

こしがやエフエム「Hi! Hi! school Life~卒業アルバム~」レイクタウンで公開収録(放送部)

 本日3月23日(日)午後6時より午後8時までの2時間、越谷レイクタウンKaze木の広場にて、地元越谷市のコミュニティFM放送局「ハローハッピーこしがやエフエム(FM86.8MHz)」の高校生番組「Hi! Hi! School Life」公開収録が行われました。

 「ハローハッピーこしがやエフエム」では、年間を通じて毎週金曜日の午後9時30分からの30分間(再放送は日曜日の午後9時00分からの30分間)、高校生放送部員による自主制作のラジオ番組として、本校をはじめとした越谷市周辺の4校に本年度から2校が加わり6校の放送部がローテーションを組んで「Hi! Hi! School Life」という番組を放送しており、今回の収録は、「Hi! Hi! School Life~卒業アルバム~」と題して、この番組を担当してきた高校生たちの1年間の締めくくりとして、今年度をもって卒業となった高校3年生にスポットを当てた特別企画となりました。

 更に今回は越谷レイクタウンKaze様とコラボした特別公開収録ということで、番組を担当する越谷西高校、越谷南高校、草加東高校、草加西高校、三郷工業技術高校、私立叡明高校の今年度卒業生放送部員たちが集結して番組を盛り上げました。

 木の広場には、越谷レイクタウンKaze様のご協力により特設ステージと大画面のモニター、音響セット、観客席なども用意され、さながらプロのアナウンサーやタレントを招いたイベントを行うかのようなシチュエーションが用意されていました。

 会場には、今回出演した高校生のご家族の方々をはじめ、たまたま越谷レイクタウンKazeを訪れた皆さまも足を止め、3階まで吹き抜けになった広場周辺は1階から3階まで多くのギャラリーの皆さんが観覧していました。

 出演する高校生放送部員たちは、普段は自分たちしかいない手狭で防音の施された放送室内で活動しているためか、国内最大規模を誇る商業施設の中の豪華なオープンセットで、しかも360度上下左右どこを見ても自分たちに視線を向ける観覧者を前にしたフルオープンの公開収録に緊張感が隠せない様子でしたが、そうした環境にもかかわらず笑顔で無邪気にはしゃぐ姿も見られ、純情で素直な感情を見せる高校生たちの強心臓ぶりに感心しました。

 後6時を過ぎ、公開収録に先立ってMCの進行で本日の出演者が紹介され、続いてこしがやエフエムの紹介、今回の収録番組であるHi! Hi! School Lifeの紹介がありました。

 公開収録が始まると「これだけは言わせて!卒業生スペシャル」と題して、越谷市内小中学校の今年度卒業生アンケート「学校生活★想い出ランキング」の集計結果に合わせて、楽しかったこと、感動したこと、学校自慢をテーマにトークがあり、前半は各校の修学旅行の話題で盛り上がりました。本校部員は沖縄での思い出を楽しそうに語りました。

 後半では、感動したことをテーマに各校の部員が思い出を語り、本校の2人は共に卒業式で退場する際に吹奏楽部の演奏を聴いて3年間の思い出がフラッシュバックしたと語りました。

 最後は6校すべての卒業生がステージに立ちエンディングかと思ったところ、こしがやエフエム様からのサプライズで、本年度末をもって生徒とともに本校を卒業する放送部顧問の岩崎先生のお疲れさま会が開催され、本校部員から花束とプレゼントが贈呈されました。

 その後、音楽系パフォーマンス芸人のパーマ大佐の飛び入りステージがあり、ひとしきり盛り上がったところで、最後は全員で記念撮影をしてエンディングとなりました。

 卒業生部員の皆さん、高校や放送部、Hi! Hi! School Lifeからの卒業、おめでとうございます。そしてお疲れさまでした。これからは、それぞれ自分の選んだ道で更なる高みを目指して頑張ってください。

 下級生の放送部員たちには、卒業生たちのように地道な努力を重ねてHi! Hi! School Lifeをブラッシュアップするとともに、本校放送部の伝統を継承していってほしいと願います。

 本日は、夕食時の遅い時間にもかかわらず、多くの保護者の皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。出演した卒業生放送部員たちはもとより下級生たちも、多数の方々の前での公開収録という非日常の体験に学びの大きな時間を過ごし、大切な財産となったことだと感じています。

 こうして部員たちが、日々貴重な経験を積み重ねられるのも、保護者の皆さまのご理解、ご協力とご支援があるからこそのことであると常々感じています。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 また、本校生徒をはじめとした地元の高校生たちのために、今回のような貴重な経験の機会をご提供いただくとともに、企画・運営にご尽力いただきましたハローハッピーこしがやエフエム様、越谷レイクタウンKaze様ほか、関係の皆さまに心より感謝申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、放送部!

★追伸

 本校放送部が活動の一環として行っている地域の歴史や文化に関する情報を発信するために、五穀豊穣を願って昨夏行われた松伏神社例大祭の様子や地域の方々の伝統文化の継承に対する願いなどを動画として編集したYouTube動画2本が埼玉県文化振興課が所管する県内の伝統芸能等を紹介する特設ホームページ「埼玉わびさび伝統文化を応援」に掲載されています。

 こちらは、本校放送部員たちが地域貢献を兼ねた地域情報の発信と自分たちの放送技術の向上のために、取材交渉や関係者との各種調整、撮影活動、インタビュー、撮影した動画の編集など、すべての業務を自分たちの力で行った活動の記録でもあります。アナウンスや朗読など大会に向けた普段と活動とは一味違った部員たちの奮闘の姿が描かれています。各種SNSでも閲覧できますので、是非ご覧いただけると幸いでございます。

埼玉県ホームページ:https://www.pref.saitama.lg.jp/wabunka/kyodogeino/toubu/matsubushi-sasarashishimai.html

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新たなスタートラインへの旅立ち(卒業式)

 本日3月12日(水)本校体育館に於いて令和6年度第49回卒業証書授与式を挙行し、普通科304名、外国語科34名、総計339名が無事に卒業証書を手にし、本校から新たなステージへと巣立っていきました。

 あいにく朝から小雨まじりの天候にも関わらず、PTA会長様をはじめ6名の御来賓の御臨席と多数の保護者の皆さまの御列席を賜り、700名を超える在校生と500席の保護者席を埋め尽くした関係の皆さまが見守る中、吹奏楽部の奏でるファンファーレとともに、1組から担任を先頭にして卒業生が入場し、厳格な雰囲気の中、卒業式が始まりました。

 式のメインとなる卒業証書授与では、担任の呼名に生徒たちが大きな声で返事をし、保護者の皆さまにもお子様の様子が感じられたのではないかと思います。証書授与では、どのクラスの代表も堂々と、そして凛とした振る舞いであり、証書を読み上げて授与する私にもこの日を迎える生徒たちの想いが伝わってきました。

 無事に339名すべての生徒の卒業を認定したのちに行った校長式辞では、AIの出現により物事の真偽すら判断が困難となった先行き不透明な未来を生きる卒業生たちに向け、「学ぶ」ことの意義を説きながら、一生涯学び続けることによって、困難な場面においても接する情報に対して科学的視点を持って分析し、論理的に思考して、正しい判断と決断を導き出すことができる人間であれ。とお話ししました。

 また、利他の精神を持って「学び」で得た判断力や決断力を活用し、他者の役に立つことを目指すことが他者から必要とされる人材となりうる道なのであり、そうした生き方こそが自分の価値や評価を高め、自身の幸福感や達成感を得ることにつながるのだということをお話しました。

 PTA会長様よりいただいた祝辞では、PTA全国大会の講演会で聴いた甲子園優勝を成し遂げた高校野球部監督の言葉を引用し、「頑張って取り組んでも結果が出ない、ダメだった、失敗したということには経験と学びがある」「努力すれば結果が出ることは望ましいですが、ひょっとすると成功するより失敗した方が大切な何かを学べるかもしれない」とのお話をいただきました。子供には失敗してほしくないと願う私たち親世代も、自身の子育ての在り方について考えさせられる内容でした。

 その後、学業優秀で他の模範となる生徒に送られる埼玉県教育委員会児童生徒表彰、スポーツ分野で優れた功績を残し他の模範となる生徒に送られる埼玉県スポーツ協会体育優良生徒表彰、文化的活動の分野で優れた功績を残し他の模範となる生徒に送られる埼玉県高等学校文化連盟賞の表彰を行い、併せて3年間欠席、遅刻、早退なく高校生活を全うした生徒に送られる皆勤者の表彰を行いました。どの表彰も、本校に在籍した3年間を自身の目的や目標に向かって努力を怠らず、一歩ずつ歩みを重ねてきた成果が大きく花開いたものであり、まさに本校生徒の模範となる高校生活を体現してくれた生徒たちでした。

 送辞では、現生徒会長が、自分たちに寄り添い導いてくれた先輩である卒業生に対して感謝の気持ちを伝え、答辞では、元生徒会長が、3年間の高校生活で得たものや、感じたこと、そして大切にしてきた高校生活が本日をもって終わることへの想いを素直に表現するとともに、保護者の方々や友人たちなど、自分の成長を支えてくれた方々への感謝の気持ちを語りました。その話があまりにも秀逸で、壇上で対面して聞いていた私の心にグラグラと音を立てるほどに強く刺さる内容で、高校生活最後の日を迎えた卒業生全員の想いを代弁する答辞となりました。

 また、卒業生から学校に送られる卒業記念品として、司会用演台と学校行事などで利用するテント3張が目録として贈呈されました。

 クライマックスとなった校歌や式歌の斉唱では、卒業生はもとより会場にいた者すべてが、それぞれの思いを胸に秘めながら大きな歌声を披露し、最後の退場シーンではクラス全員による最後のタスクとして、全員が揃って「パパ、ママ、ありがとう!」などと叫び、在校生や保護者の皆さまが大きな拍手とともに見送る中、会場の外へと去っていきました。

 クラスごとに生徒たちが考えた退場場面での一言が、すべてのクラスで保護者の方への感謝を示すものであったことは、生徒たちが普段口にはしていなくても、その心の中には、しっかりと保護者の皆さまに対する強い感謝の想いを持っており、良好な親子関係が感じられる心温まる時間となりました。

 卒業式を挙行するにあたり、私自身も1年の節目として大切な人たちとの別れと新たな出会いの時期を迎えたことを実感しつつ、巣立ってゆく卒業生の未来が明るいものであることを願って止まない気持ちで臨みましたが、それ以上に改めて感じたのは、どんな時も生徒の味方となって寄り添ってくれた保護者の皆さまの存在が、高校生たちにとって何よりも大きな存在であり、保護者の皆さまの御理解や御協力、御支援無くして学校運営は成り立たないことを再確認させていただいた貴重な時間となりました。

 本日は平日にも関わらず、またお足元の悪い中、多数の保護者の皆さまに御列席を賜り、無事卒業式を挙行できましたこと、心より深く感謝申し上げます。皆さまが御来校される様子を拝見し、御夫婦揃ってお越しいただいた御家庭の多さに、御家庭での子育てに対する関心の高さを拝察することができました。

 1年の節目を迎え、4月からは本校も、そして生徒や卒業生たちも新たなスタートを切ることとなりますが、今後とも変わらぬ御理解、御協力そして御支援を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ、49期生!

僅か0.5ポイント先の全国大会…(チアダンス部USA地区大会)

 本日2月24日(月)アイル・アリーナウイング・ハット春日部(春日部市総合体育館)にて開催された「All Japan Cheerleading & Dance Championship」埼玉大会に本校チアダンス部が出場しました。

 この大会は、毎年12月から2月にかけて全国14カ所の都市での地区大会と、Virtual大会、Nationals進出判定会を加えた16のリージョナルス(地区大会)を開催し、各大会で基準点を超えたチームが3月末に幕張メッセで行われるUSA School&College Nationals 2025(全国選手権大会)の出場権を獲得するレギュレーションとなっている、まさにチアリーディング・ダンスの頂点を決める最大級のチアリーディング&ダンス選手権大会です。

 大会は、SC School&College Cheer(学校団体対象/チアリーディング部門)、SD School&College Song&Dance(学校団体対象/ダンス部門)、AC All Star Cheer(クラブチーム対象/チアリーディング部門)、AD All Star Dance(クラブチーム対象/ダンス部門)の4つの部門に分かれ、埼玉大会ではSDとAD部門での開催となりました。

 今大会には子供から大学・一般まで93チームがエントリーし、本校が出場するSD(高等学校編成)Song/Pom部門には18チームが出場、本校は全体の28番目に登場しました。

 SD部門は演技時間が1分45秒~2分15秒と規定されており、2分あまりのわずかな時間の中で、演技のダイナミックさやシンクロの美しさ、音楽に合わせた表現力、表情やダンスそのものの美しさなどを表現しなくてはなりません。

 演技時間が迫り、演技エリア脇で待機する部員たちの表情は、緊張感に包まれながらも、精一杯楽しんで踊ろうという覚悟も感じられ、良い演技ができそうな気がしました。

 入場ゲートに4列に整列した後の一瞬の静寂の中、リーダーの掛け声に合わせてゲートから演技エリアに入場した部員たちは、背筋が伸び、凛々しい表情で配置につき、会場に響き渡る音楽に合わせて一気にボルテージMAX。25人全員が弾ける笑顔で一斉に踊り出し、手の先からつま先までしっかりと意識した見事な演技を披露しました。その様子はまるでたくさんの花が一斉に咲き誇るようで、部員たちの美しいパフォーマンスに一気に引き込まれてしまいました。

 定番のラインダンスも複雑なフォーメーションチェンジも見事に決まり、2分余りの演技があっという間にエンディングを迎え、最後はポンポンを使ってキュートな締めくくりとなりました。

 演技が終わり、背筋を伸ばして演技会場を後にする部員たちの姿を見ながら、一つひとつの演技を合わせるために、厳しい練習環境の中でも弱音を見せず、互いに声を掛け合い、心を一つにして努力を積み重ねてきた姿を思い出し、心が熱くなる思いでした。

 第1部に出場したすべてのチームの演技が終了して行われた結果発表では、高等学校編成Song/Pom部門のLarge(16~24人)/Super Large(25人以上)の部で第2位を獲得することができましたが、100点満点中77点以上の得点のチームに与えられるNationals(全国大会)出場権獲得には僅か0.5ポイント足りず、残念ながら全国大会進出を逃す結果となりました。

 終了後、会場から出てきた部員たちは、全国大会出場を逃した悔しさを滲ませながらも、あと0.5ポイントまで迫った自分たちの演技に対する評価の高さに一定の手応えと達成感も感じていたようで、6月に開催される夏季大会では、本気で全国を狙えるという自信がわいてきたようでした。

 事実、全国に進出する少人数編成のチームの中には、本校の演技の方がレベルが高かったのではと思えるチームもありました。ただ一方で、全国に進んだ強豪校とは明らかな差があったことも事実です。部員たちには、今回のパフォーマンスに満足することなく、夏の大会で更なる高みを目指して、日々地道に精進してほしいと願います。

 また、本日は貴重な休日にも関わらず、たくさんの保護者やご家族の皆さまにご声援をいただき、心から感謝申し上げます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、チアダンス部!

個性と感性が爆発…(東部地区写真展)

 昨日2月14日(金)から明日2月16日(日)まで春日部市中央公民館2階ギャラリーで開催されている第39回埼玉県高等学校写真連盟東部地区写真展に行ってきました。

 この写真展は、同連盟が主催する6月展や11月展など、全国高等学校総合文化祭(文化部のインターハイ)や関東高校写真展などの上位大会の選考展覧会とは別に、日頃から撮影スキルを磨く高校生写真部員たちの発表機会を確保し、上位大会にはつながらないものの、すべての部員に広く活躍の場を提供するために同連盟が主催して東西南北の地区ごとに開催される展覧会で、運動部で言う新人大会に当たる展覧会となっています。

 東部地区展覧会は、東部地区に属する高校から、「高校生活」と題されたテーマ別部門に56点、自由テーマ部門に206点、合計262点の作品が出品され、その中から約1割程度の特に優秀な作品に最優秀賞、優秀賞、優良賞が与えられる規定となっています。

 今展覧会では、最優秀賞3点(テーマ別部門1点、自由部門2点)、優秀賞6点(テーマ別部門1点、自由部門5点)、優良賞20点(テーマ別部門4点、自由部門16点)が選ばれました。

 本校からも留学生のレニさん(1年)を含め写真部に所属するすべての部員が合計29点の作品を出展しました。1年生をはじめ、部員たちの中には展覧会デビューの生徒もおり、これまでの高校生活の中で撮りためた数ある作品の中から、想いの詰まった自分史上最高の作品を出展しました。

 本校は、生徒の主体的な活動に愛情を持って寄り添う顧問が熱心に指導していることから、県内でも写真部の活動が盛んな学校であり、部員たちが顧問の指導を受け入れながら主体的に活動できているのが強みであり、そうした成果が本年度の全国総文祭への出展につながっているのだと感じています。

 会場で展示された作品を鑑賞していると、写真部1年生の男子3人が近寄ってきて挨拶をしてくれました。今回出展した自分たちの作品と、他校生徒の作品を見に来たとのことでした。3人にそれぞれ自分の作品について説明してもらうと、その作品をどのような意図で撮影したのかがしっかりと伝わってきて、更に味わい深く鑑賞することができました。

 本校部員たちの作品は、どの作品にも、切り取った一瞬に馳せる想いがあり、その1枚の写真に込めた作者のストーリーを感じるものばかりでした。そして、その中から6名7作品(最優秀賞1名1作品、優良賞6名6作品)が受賞し、全受賞作品の4分の1に本校生徒の作品が選ばれる素晴らしい結果となりました。受賞者及び受賞作品は下記のとおりとなっています。

 全体の印象としては、昨今配慮の必要性が高まる肖像権や著作権など、被写体となるものの権利や個人情報保護などの観点から、高校生にとって公開の承諾を得やすい身近な人を被写体とした作品や、動物や物をテーマとする作品が多数を占めており、鉄道をモチーフとしたマニアたちの作品も一定数出展されていました。

 また、本年度埼玉県代表として上位大会に出展された作品も展示されており、本校からは全国総文祭岐阜大会に出展した杉本菜花さん(3年)の「最愛」、関東高校写真展千葉大会に出展した富田陽優くん(3年)の「光陰矢の如し」も展示されていました。

 今回、各校の高校生写真家たちが心を動かされた一瞬に映し出された数々の作品を見て、改めてその1枚に込めた想いの深さを感じるとともに、被写体とすべきテーマを選ぶ感性に新鮮な刺激を受けました。今を生きる高校生たちの感性に若干のジェネレーションギャップを感じつつ、若者たちから膨大なエネルギーを受け取った気がしました。

 本校部員たちには、今後春に向けて地道に活動を重ね、感性や撮影スキルを磨きながら、全国大会への扉が開かれる6月展に向かって、更なる飛躍を目指してほしいと願います。

 頑張れ越南生!頑張れ写真部!

【テーマ別部門】

優良賞 パスマイカさん(2年)「FOCUS ON」

    鵜川紗友姫さん(1年)「トドメの一撃」

    中里柚稀さん(1年)「2人だけの放課後」

【自由部門】

最優秀賞 パスマイカさん(2年)「虞(おそれ)」

優良賞  高橋快くん(2年)「異界(いかい)」

     磯部結さん(2年)「静かな朝」

     吹澤拓実くん(1年)「火樹銀花(かじゅぎんか)」

 

 

 

 

 

 

 

 

たくさんの理事の皆さんの出席に感謝(PTA後援会第3回理事会)

 本日2月8日(土)、本年度最後となるPTA・後援会第3回本部会並びに理事会などが開催されました。本部役員及び理事の皆さまには、貴重な休日にご出席いただき、心より感謝申し上げます。

 本日は13時から会議室にて本部会が行われ、理事会の議題及び会議の進行について確認し、続いて13時50分からLL3にて理事会が行われました。

 本日の理事会では、多数の理事の皆さまにご出席いただき、本部並びに各委員会の下半期の活動が報告されるとともに、3月に行われる入学許可候補者説明会や次年度入学式での対応などについて話し合われました。

 また、令和7年度事業計画の概要について協議され、大まかな活動の骨子がまとめられるとともに、次年度の役員改選などについても確認されました。

 理事会終了後は、15時10分から学年委員会、15時50分から専門委員会が行われ、それぞれの学年や委員会にて本年度の取りまとめと次年度に向けた検討がなされました。

 すべての日程が終了したのは、既に暗くなりかけたころで、半日の会議の中で次年度につながる様々な議論がなされ、全体での本年度最後の活動を締めくくりました。

 近年、義務教育学校を中心にPTA活動の位置付けについて様々な議論が起こり、PTA活動そのものの是非が問われるなど、PTA活動の土台が揺るがす報道なども散見されますが、そもそも地域に密着した義務教育学校のPTA活動と高等学校におけるPTA活動は性格が大きく異なるものであり、県内広域から生徒が集まる高等学校におけるPTAの位置付けは、人的・財政的支援の面から見ても学校運営の特色化を支え、生徒に有意義な学習環境を提供するために多大な影響を与えるものでもあります。言い換えれば、県立学校は県の支援だけでは学校を運営することが困難であり、PTA・後援会の皆さまの活動やご支援があるからこそ、生徒に充実した学びの環境を提供することができているということでもあります。

 各理事の皆さまには、年に数回の会議等にご出席いただくなどのご負担をおかけいたしますが、理事の皆さまのそうしたことに対するご理解とご支援により、本校においても様々な面で、生徒たちがそれぞれの目指す自己実現のための活動に効率よく没頭できる環境を提供することができているのが実情でもあります。

 保護者の皆さまにおかれましては、PTAの活動に対して様々なお考えがあることは承知しておりますが、お子様が有意義な高校3年間を送るためにも、PTA・後援会の諸活動に対しまして格別のご理解とご支援を賜るとともに、理事の皆さまの活動に対しましてもご理解を賜りますようお願い申し上げます。

多様なご助言に感謝(第2回学校評議員会、学校評価懇話会)

 昨日2月4日(火)本校応接室及び会議室において令和7年度第2回学校評議員会並びに学校評価懇話会を開催いたしました。各委員の皆さまには、年度末の大変ご多用の中でご出席を賜り、心より感謝申し上げます。

 学校評議員会は、本校における第三者評価的な意味合いを持ち、学識経験者や地域の代表者、近隣教育機関や行政担当者などの中から、本校の場合は5名の皆さまに委員を委嘱させていただいており、年2回の会議を開催して、本校が目指す学校像に向けた具体的な教育活動の取組目標や方策、成果などについて情報を共有し、第三者のお立場からのご意見をいただきながら、学校教育活動の改善に取り組んでいくものです。

 学校評価懇話会は、更に視点を増やし、学校評議員の皆さまに保護者代表2名と生徒代表3名を加え、より多様な立場からのご意見をいただきながら、改善を加速させようとするものです。

 当日は、委員の皆さまのご都合もあり、学校評議員会は授業見学を中心に学校教育活動の実態を把握していただきました。授業では様々な科目の教室にお邪魔しましたが、どの科目でもICTを効果的に活用しながら質の高い教育活動が行われており、多くの生徒たちが主体的に学んでいるとのお褒めのお言葉を頂戴しました。

 学校評価懇話会では、本校教頭から自己評価システムシートや学校評価アンケートの結果などを中心に1年間の取組成果を報告するとともに、進路指導主事や国際部主任からそれぞれの取組について具体的な説明をいたしました。

 委員の皆さまからは、委員として同席した生徒会生徒に対して授業におけるICT機器の活用性やPISAタイムの学習成果などについて生徒目線での意見を求められたり、インスタグラムや学校ホームページなどのネットを活用した広報活動への評価をいただいたり、外国語科特有の取組に深い興味を持っていただくなど活発なご意見を頂戴することができました。

 また、大学入試の変容と対策や外国語検定の重要性など高校卒業後を見据えた指導の在り方、学校評価アンケートの在り方など多岐にわたる内容が話し合われました。

 今回の会議では、生徒を含めた多くの委員の皆さまから、本校の取組について一定の評価をいただくとともに、多様な視点から課題解決に向けた問題定義や生徒のモチベーションが教育活動に与える影響など、貴重なご意見をいただくことができました。

 学校といたしましては、本日いただいたご意見などについてしっかりと検討をすすめるとともに、実現可能なものから改善を図ってまいりたいと考えております。

 委員の皆さまには、今後とも本校の教育活動にご理解とご助言を賜りますようお願い申し上げます。併せて生徒及び保護者の皆さまには、両会議の概要につきまして、以上のとおりご報告いたします。

決勝進出の壁に跳ね返され…(サッカー部新人大会準決勝)

 本日2月1日(土)越谷市しらこばと運動公園陸上競技場にて、サッカーの東部支部新人大会準決勝が行われ、先週行われた準々決勝を4対2で勝利して準決勝にコマを進めていた本校サッカー部が出場しました。

 しらこばと運動公園は、地元越谷市が管理する総合運動公園であり、近年サッカー専用スタジアムで使用されている常緑の洋芝と異なり、冬には枯れてしまうティフトン芝ではあるものの、天然芝の競技場でプレーできることは、サッカープレーヤーにとっては恵まれた環境であり、結果を積み重ねた者しか味わうことのできない貴重な1日となりました。

 対戦相手は、東部地区有数の強豪校である越谷西高校となりました。越谷西高校は、昔から運動部活動に力を入れ、どの部活動も東部地区を代表する学校として名を馳せてきたスポーツ重視の学校であり、サッカー部も、ここ20年ほど東部地区の覇権を争う好成績を収めてきました。それ故に、自然と強豪クラブチームなどから公立志向の地元の優秀な選手が数多く集まり、個人スキルや戦術理解度が高い選手が多数在籍するチームとなっています。近年は、顧問の異動などにより勢力分布が変化し、私立高校の後塵を拝していますが、それでもなお強豪校であることに変わりはなく、本校にとっては挑戦者として試合に臨むこととなりました。

 試合は午前10時に越谷西高校のキックオフで始まり、戦前の予想通り開始直後からボールを握られ、少ないタッチから大きな展開へと移る攻撃は見事で、完全にゲームを支配され、フロントコートにボールを運べない展開が続きました。

 監督からは、試合前に開始10分の集中力と守備重視のゲームプランが示され、心構えはできていたものの、相手のポゼッションについていけず、押し込まれた場面ではCK(コーナーキック)に逃れるのがやっとの苦しい時間が続きました。それでも本校イレブンは、集中を切らさず、強固なブロックを形成して跳ね返し続け、効果的な攻撃には移れないまでも、だんだんと守備のリズムが構築されていきました。

 それまで何度かあったピンチを凌いでゲームが膠着し始めた矢先で迎えた前半25分、ハーフライン左サイドのミドルゾーンでセカンドボールを拾われ、ディフェンスラインがアップしようとした一瞬の隙にゴール正面のバイタルエリアにアーリークロスを入れられ、1人残っていた相手FW(フォワード)にディフェンスラインの背後に抜けられてしまいました。本校はサイドバックとセンターバックがサンドする形で突破を阻もうと試みましたが、その真ん中を上手く抜けられて、ゴール正面から左上の隅にミドルシュートを叩き込まれ、痛恨の失点となりました。苦しいながらもリズムができつつあった時間であったため、選手たちが受けたダメージは大きく、掴みかけた流れが一気にふりだしとなってしまいました。

 その後も相手の猛攻は波のように続き、苦しい展開は続きましたが、本校イレブンも粘り強くボールに喰らいつき、前半は1点ビハインドのまま終了しました。

 ハーフタイムには、相手がピッチサイドで休んでいるのに対して、本校は一旦ロッカールームに引き上げて、心と身体のリセットを図りました。勝てば夢の県大会出場という舞台に過度な硬さが見られた前半でしたが、闘志は決して失ってない本校イレブン。前節の鷲宮戦で今大会初めて先制点を奪われた後、後半怒涛の攻撃で4点をもぎ取り勝利したことが思い出され、監督やコーチからの指示をしっかりと頭に叩き込んで、気合十分で後半のピッチに飛び出していきました。

 すると、後半開始から運動量に勝る本校に流れが傾き、敵陣での攻防の時間が徐々に増えてきました。前に出てセカンドボールを拾い、相手を執拗に追いかけてボールを奪うなど、相手を苦しめる場面が増えましたが、肝心のフィニッシュシーンまでは持ち込むことができず、相手ディフェンスに跳ね返される展開が続きました。

 決め手を欠く本校イレブンに対して、相手は奪ったボールを丁寧にポゼッションし、徐々にリズムを取り戻され、残り時間が刻一刻と少なくなっていく中、本校は1点を返すために前がかりとなり、その隙を突かれて相手に大きなサイドチェンジから背後へのスルーパスを幾度となく通され、あわや失点という大ピンチが何度かありましたが、最終ラインとゴールキーパーの体を張ったプレーで凌ぎ続けました。

 本校は、なんとか同点弾をゲットすべく、フレッシュな選手を同時に2人投入し、更なる攻撃の活性化を図りますが、百戦錬磨の相手は冷静に本校の攻撃を跳ね返し続け、前半に失った1点が重くのしかかるまま、最後まで相手ゴールのネットを揺らすことが叶いませんでした。

 試合終了を告げる無念のホイッスルを聞いたイレブンは、全力を尽くしたものの、心は不完全燃焼のまま、強烈な悔しさで一杯となったのだと思います。ただ、客観的に見れば、メンタルの成熟度では本校の方が勝っていたものの、やはり技術や戦術の面では相手に一日の長があったことは否めません。そうした「差」を体感し、素直に受け止めることも、今後の成長のためには重要なスキルのひとつであると言えます。

 試合後、応援に駆けつけてくださった保護者の皆さまに対して挨拶する際に、キャプテンが「全力を尽くしたが勝つことができなかった。でも明日は絶対に勝って、必ず賞状を持ち帰る」と力強く語っていたことが印象に残りました。

 勝負事には勝者もあれば、敗者もあります。たとえ敗者となったとしてもタダで起き上がるのではなく、敗れたことから何かを掴んで成長につなげ、次こそは自分たちが勝者となるんだと強く心に誓うことができれば、必ず道は拓けるものです。サッカーは思い通りにいかないからこそ面白いスポーツなのです。本校イレブンには、強豪校ばかりがひしめく春の関東大会予選に向かうためにも、明日の3位決定戦でこの悔しい想いをリベンジし、笑顔で大会を終えてほしいと願います。

 本日も、ご多用の中、多くの保護者の皆さまにスタンドにてご声援を賜り、心より感謝申し上げます。残念ながら、本日は勝利でお応えすることができませんでしたが、皆さまのご声援が生徒たちを力強く後押ししていただけているものと感じております。生徒たちは、明日今大会最後の試合となる3位決定戦に臨みます。今後とも、変らぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、サッカー部!

いざ出陣、自らの力で未来を掴め(大学一般受験開幕)

 明日から2月を迎えます。巷では明日から全国の多くの大学で一般入試が本格的に始まります。「いよいよ」なのか「とうとう」なのかは人それぞれであると思いますが、心穏やかでない3年生も多いのではないでしょうか。

 本校からも、200人弱の3年生が一般受験に挑戦します。華やかな大学生活を夢に見つつも、現時点では何も成し遂げていないことや4月からの自分の生活に確固たる想像ができない状況に不安や恐怖を感じるのは、至極当然なことであると思います。

 本年度の大学受験者数は65万4000人と言われ、全国の高校生の約6割、埼玉県では約65%が大学に進学する中で、大学の定員充足率は59.2%であり、誰もが「行きたい」と思う大学に人気が集中する二極分化が加速している現状があります。

 本校の生徒たちがターゲットとしている多くの大学は、そうした大学のうち比較的志願者の多い大学が大半を占め、「難関大学」とされる大学に挑戦する生徒も多数います。こうした現状から考えても、自信を持って試験に向かうことは容易なことでないことは想像に難くないことであるとも思います。

 でも、心配することはありません。そうした狭き門とされる高倍率の大学を目指す生徒は、総じてみんな大きな不安を抱えているのです。また、簡単でないからこそ、誰もがその実現に闘志を燃やしているのです。

 そうした痺れるような緊張感を伴う勝負の行方を分けるのは、いつの時代も「平常心」なのであり、言い換えれば、押しつぶされそうな不安感や緊張感の中でも、持てる力を十分に発揮できたかどうかが分岐点となるのです。そしてこれは、皆さんが3年間情熱を傾け、青春を賭して取り組んできた部活動と全く同じ構図なのです。

 これまで3年間、真面目に、そして直向きに努力を重ねてきた皆さんなのだから、この難局を乗り越える力は、自分が思っている以上に身についているはずです。大切なのは、その力を余すことなくぶつけること。もしも会場で座席についても不安な気持ちに押しつぶされそうになったら、これまで皆さんを支えてくれた仲間たちや家族など大切な誰かの顔を思い浮かべてみてください。その誰かがきっと皆さんに勇気と自信を持たせてくれるはずです。

 自分の力を信じて、そして大切な誰かのために、強い想いを持って試験に挑んでください。そして最後の1秒まで諦めることなく全力を尽くしてください。苦しい時間のその先には、必ず光り輝く瞬間が待っているはずです。

 3学年の先生方や顧問の先生方とともに、皆さんが望む結果を手にできることを心から信じています。

 大丈夫、皆さんなら必ず成し遂げられるはずです。

 頑張れ、越南生!頑張れ、3年生!

素敵なお兄さん、お姉さんになりました(明正小学校との交流事業)

 本日1月27日(月)越谷市立明正小学校体育館において、本校3年生29人が明正小学校6年生の児童157人と英語を活用した交流事業を行いました。

 明正小学校との交流事業は以前も実施していましたが、コロナ禍によりここ数年中止となっていました。明正小学校と光陽中学校の校長先生に本校の学校評議員を務めていただいており、昨年6月の会議の際にお二人から交流事業についてご要望をいただいたことから、本日の実施となりました。

 光陽中学校との交流事業は先方の要望に応える形で、昨年12月以降に部活動同士の交流として実施しており、今回は明正小学校との交流事業を実施することとなりました。

 本事業実施に当たり、外国語科を中心に3年生に希望者を募ったところ、多くの生徒が手を挙げてくれ、そのうち本日の参加が可能な29名が小学生との交流事業に臨みました。

 今回の交流事業は、小学校からの要望もあり、小学校でも導入が始まった英語教育の一環として高校生とともに小学生が楽しく英語を学ぶというコンセプトのもと、本校ALTの派遣元であるハートコーポレーション様のご協力をいただき、4名のALTとともにゲームやダンスなどを通じて英語によるコミュニケーションを図りました。

 陽気で気さくなALTの進行のもと、8名から10名前後の小学生グループに本校生徒が2名ずつ配置され、それぞれがTeacher役となって小学生に対応しました。初めての先生役に最初は戸惑いを見せていた本校生徒たちですが、小学生の元気さや積極性に刺激を受け、アッという間にお兄さんお姉さんらしい頼もしい振る舞いになっていきました。

 最初は、小学生がタブレットで3枚のスライドを作って名前と好きなものなどの自己紹介をし、本校生徒がコメントすることから始まり、打ち解けてきたところで英語の曲に合わせてみんなでペンギンダンスを踊って盛り上がりました。そして、本日のメインであるスリーヒントクイズでは、高校生が答えにまつわる3つのヒントを英語で表現し、小学生が答えてポイントを競うというゲームで、どのグループも楽しそうに小学生との交流の時間を過ごしていました。小学校の4時間目の授業を活用して実施したため、45分間という限られた時間の中での交流となり、両者が楽しそうに過ごす時間もアッという間にエンディングとなってしまいました。

 今回明正小学校にお邪魔して感じたのは、小学生の英語理解力と想像力の高さで、高校生たちが話す英語をほとんどの小学生が理解しており、更に高校生が何を伝えようとしているのかを想像して答えるという場面が頻繁に見られました。明正小学校での英語教育の成果と小学生の学びに対する意欲的な姿勢を目の当たりにし、多忙を極める小学校の先生方のご指導の質の高さに頭の下がる思いでした。

 また、市内義務教育を所管する越谷市教育委員会の方も視察に訪れており、本校生徒たちの取組の様子を見ていただくことができました。

 普段接することの少ない小学生と過ごした時間は、本校生徒たちにとってもとても心温まる時間であり、人に対して優しい気持ちになれる時間でもあったのだと思います。また、「英語」というツールが高校生に年長者としての自覚を深め、本日の立派な対応につながったのだと思います。同時に、人を導くことの難しさも感じることができたのではないでしょうか。

 授業終了後は、先方の校長先生からもお褒めの言葉をいただき、生徒たちはちょっとした充実感や達成感を得られたようです。こうした経験は、本日参加してくれた皆さんにとって確実に豊かな心を育む財産となったはずです。やさしい気持ちで人のために何かをできる人間は、やがて多くの人から愛され、どんな人よりも多くの幸せを感じることができるのだと思います。本日の経験がまた一歩皆さんを成長させてくれたはずです。

 今後皆さんは、高校を卒業して、新たなステージで新たな挑戦を続けていくことになります。どのような道に進むにせよ、人と接するスキルがこの後の人生を大きく左右することは言うまでもありません。いつまでも本日のような優しい気持ちと笑顔で過ごしていける、そんな人生を送れることを心から願っています。

 頑張れ、越南生!

打楽器8重奏、吹奏楽部の挑戦(アンサンブルコンテスト西関東大会)

 本日1月26日(日)山梨県甲府市のYCC県民文化ホールにて第30回西関東アンサンブルコンテストが開催され、本校吹奏楽部の打楽器パートの部員8名が打楽器8重奏で出場しました。

 アンサンブルコンテストは通常の吹奏楽の大会とは異なり、同じ種別の楽器を奏でる数名の演奏スキルと織りなすアンサンブルの美しさを競うもので、いわば吹奏楽のベースとも言うべきパートごとの大会とされています。西関東大会は、埼玉県、群馬県、山梨県、新潟県の4県から推薦された精鋭25チームが参加し、金賞を受賞したチームのうち最も高評価を受けた2チームが3月に福井県で行われる第48回全日本アンサンブルコンテストへの出場権を獲得する規定となっています。

 本校吹奏楽部は11月に行われた県大会に金管楽器パートと打楽器パートの2チームが出場し、そのうち打楽器パートが金賞を受賞して埼玉県から10チームのみが出場できる西関東大会へと駒を進めていました。

 打楽器パート(パーカッション)は奏でる楽器の種類も多く、重低音から高音まで様々な音色を奏でることができますが、それ故にアンサンブルで美しい音色を奏でるのが非常に難しいパートでもあります。そんな打楽器パートで本校は難度が最も高い8重奏にチャレンジしました。

 年末のインフルエンザによる学級閉鎖やウィンターコンサートなどがあったため限られた練習時間の中で、部訓である「最高の音楽を全員で」を体現すべく8名が個々の演奏スキルを磨き、気持ちを合わせて美しいアンサンブルを作り上げてきました。

 本日の演奏順が午前中の早い時間であったため、前日から現地入りして調整し、早朝から音合わせをして会場入りしました。また、サポートメンバーたちが本日現地入りし、演奏メンバーと会場で合流して楽器の運搬など演奏メンバーがベストな演奏ができるようサポートしました。

 午前10時すぎに演奏順9番で本校打楽器8重奏の演奏が始まり、年末のウィンターコンサートで披露した「Gate to Heaven」を披露しました。この楽曲は、演奏の冒頭が重低音の大迫力から始まり、木琴と鉄琴の目にも止まらぬスピードのバチさばきが見どころで、パーカッション特有の体の芯まで響く音の波動が次々と迫りくる楽曲となっています。演奏のリズムが速いため8人がピッタリと息を合わせなければ美しいアンサンブルとならない難しい楽曲ですが、本校部員たちはものともせずに日頃の練習の成果を存分に発揮し、渾身の演奏を披露しました。

 午後からは職場・一般の部の演奏も行われ、すべてのチームの演奏が終了した後に結果が発表されましたが、本校打楽器8重奏はベストを尽くしたものの銀賞の受賞にとどまり、夢の全日本大会への出場は叶いませんでした。今大会では、金賞を獲得したチームがすべて埼玉県のチームであったこともあり、生徒たちは悔しい想いを感じていることと思います。しかし、結果が物語っているとおり、埼玉県のレベルは他県に比べて圧倒的に高く、そうした強豪ひしめく中で西関東大会のステージに立ったこと自体が素晴らしい成果であり、誇れるものでもあると言えます。もちろん生徒たちが目指しているのはその先にある全国大会の景色を見ることであり、決して満足することはできないのだと思いますが、このステージに立ったことを自信にして、悔しさを糧に次なる目標に向かってほしいと願います。

 本大会への出場にあたり、保護者の皆さまをはじめ、多くの関係の皆さまに格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。今後とも、本校吹奏楽部の活動をあたたかく見守っていただくとともに、変わらぬご支援をいただければ幸甚に存じます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!