2025年9月の記事一覧
見て、感じて、「越南」を確かめる日(学校公開日)
本日9月27日(土)の午後を利用して学校公開を実施しました。本校では、年間を通じて基本的には土曜授業を実施しておりませんが、普段本校の教育活動をご覧いただくことができない皆さまに、実際の教育活動を直接ご覧いただくことによって本校への理解をより深めていただくために、本日を登校日として設定した上で学校公開日としたものです。
この学校公開は、在校生の保護者の皆さまはもとより、本校受検を検討されている中学生やその保護者の皆さま、更には普段からお世話になっている地域の皆さまなど、本校の教育活動に対して関心のある方々を対象とした教育活動全般に関する見学会となっています。
本日は土曜日であったためか、開門時刻前から正門前を先頭に駅方面に向けて長蛇の列ができたため、受付開始時刻や入場開始時刻を繰り上げて対応させていただきました。それでも列ができる盛況ぶりで、最終的には在校生の保護者の皆さまも含め、644人の皆さまにご来校いただきました。
公開内容のメインは、やはり誰もが関心の高い「授業」となりますが、授業だけでなく生徒の校内での生活の様子や校内施設設備等全般、放課後に行われる部活動に至るまで、すべての場面を公開し、皆さまの目で直接ご覧いただく機会といたしました。
更には、本日お越しの方の多くは本校受検を視野に入れている中学生とその保護者の皆さまであることが予想されるため、学校公開と並行して個別相談ブースを設置し、教職員が相談者の様々な疑問にお答えするだけでなく、本校の特色の一つである外国語科生徒たちによる質問コーナー(外国語科編)や、生徒会生徒たちによる質問コーナー(学校生活全般編)など、実際に本校で高校生活を送る在校生たちと接していただき、生徒たちの目線に立ったリアルな情報をGETすることができるイベントを併催し、たくさんの方々にご参加いただきました。
午後1時30分、第5時限目開始を告げるチャイムとともに始まった授業公開では、どこからでも見学しやすいよう教室のドアや窓を全開放し、全学年すべてのクラスの授業が一斉に公開されました。来校者の皆さまには、教室前の廊下だけでなく教室内にも自由にお入りいただき、たくさんの方々に授業を行う教員の様子や学習する生徒たちの様子を見学していただきました。
特に見学者が多かったのは1年生の授業でした。中学生の皆さんにとっては、より身近で親近感のある1年生がどんな高校生活を送っているのか気になったようです。中でも1年外国語科のクラスでは、外国語科の生徒たちが取り組む英語の授業ということで、教室の中も外も黒山の人だかりになっていました。
普段と違って多くの方々からの視線を浴びながらの授業であったため多少の緊張感はあったものの、先生方も生徒たちも普段どおり授業に集中して学習活動に取り組んでいたので、来校者の皆さまには、本校で行われている日常の授業の様子をしっかりとイメージしていただくことができなのではないかと考えています。
また通常時は、授業終了後に清掃活動とSHRを実施しますが、本日は放課後の課外活動も公開の対象となっているため授業終了後はすぐに放課とし、校内各所で部活動が開始されました。3年生のほとんどは既に部活動を引退しているため下校する生徒が多く見られましたが、校内に残って受験勉強に取り組んだり、10月から始まる総合型選抜や学校推薦型選抜に挑むために面接練習や小論文練習などの入試対策に取り組む生徒たちの姿もご覧いただけたことと思います。
放課後は部活動公開を行い、残念ながら本日が公式戦の開催日と重なり公欠不在となった陸上部、サッカー部、男女バレーボール部を除くほぼすべての部活動が活動の様子を公開しました。それぞれの活動場所には多くの中学生と保護者の皆さまが訪れ、部員たちが取り組む活動の様子を真剣な目で追いかけていました。吹奏楽部はミニコンサートを開催したり、科学部はブロッコリーのDNA抽出の実験を行ったり、運動部はコート脇に見学席を用意してお迎えしたり、それぞれの部活動が見学者目線に立った工夫と配慮で見学に訪れた皆さまに対応していました。
本日は、季節はずれの暑さの中、たくさんの皆さまにご来校いただき、心より感謝申し上げます。空調など快適な環境の提供という面では至らぬ点がございましたことをお詫び申し上げます。また、午後の限られた時間の中での公開となりましたため、様々な活動をゆっくりと見学したいと考えていた皆さまには、慌ただしさを感じさせる場面がございましたことを重ねてお詫び申し上げます。
一方で、授業の様子はもとより、施設設備などのハード面、生徒や部活動の様子などのソフト面など、本校が実践する教育活動については、ある程度ご理解を深めていただけたものと感じております。今後は学校説明会や学校ホームページ、学校公式インスタグラムなどのツールをご活用いただいて、本校が発信する様々な情報をご確認いただければ幸甚に存じます。
また、中学生やその保護者の皆さまにおかれましては、今後志望校を決定する上で、本日ご覧いただいた先輩たちのように、本校でハイレベルな「文武両道」の実現にチャレンジしたいと思っていただければ最高に嬉しく思います。
中学生の皆さんも、先輩たちのように「南の風」の一員となって、本校で「なりたい自分」に挑戦してみませんか?本校は、高校生活に「想い」を持って挑戦しようとする皆さんの入学を待っています。
頑張れ、受検生!頑張れ、未来の「南の風」たち!
皆さん既にバイリンガル(外国語科スピーチコンテスト)
本日9月25日(木)、1年生から3年生まですべての外国語科の生徒が一堂に会し、5,6時限目を活用して令和7年度校内スピーチコンテストが開催されました。
このコンテストは、外国語科生徒たちの英語スピーチ力はもとより、発信力、表現力、思考力の向上などに加えて人前で話すという経験を積ませる外国語科特有の学習活動であり、毎年この時期に開催されているものです。また、このコンテストは11月に開かれる県大会の校内予選を兼ねており、各学年の外国語科生徒の中から選ばれた生徒たちが日頃の学習の成果を競い合いました。
コンテストは、1年生がレシテーション部門(決められた英文の暗唱)に、2,3年生がスピーチ部門(自由なテーマで自分の思考や想いなどを語る)に挑戦しました。
冒頭で行われた開会セレモニーでは、英語が大の苦手だと自負する私も、演台に立ってスピーチする生徒たちの健闘を祈って英語での挨拶に挑戦しました。たどたどしい口調で全く美しくないスピーチとなってしまいましたが、生徒たちは優しい眼差しで見てくれ、あたたかな拍手をもらいました。
コンテストが始まり、まず最初にスピーチしたのは1年生で、“The Happy Prince”(幸福な王子)から指定されたパートの暗唱に挑みました。出場したのは鏡心葉さん、加藤李麻さん、高橋瑞希さん、戸村苺香さん、渡邊雫嬉さんの5名です。どの生徒も2分30秒の持ち時間を一杯に使って、滑らかな英語でスピーチしていました。さすがに1年生だけあって120人の生徒と多数の教員、そして撮影するカメラを前に緊張した面持ちで話す姿が印象的でした。
続いて2,3年生によるスピーチ部門が行われ、水野谷優奈さん、和田青依さん、只野結菜さん、大須賀大和君、伊藤燿子さんの2年生5名に加え、昨年度の校内チャンピオンで県大会準優勝に輝いた3年生の伊藤笑理菜さんの6名が出場しました。
スピーチ部門の持ち時間は、県大会と同様に1人4分以上5分30秒以下と定められており、「睡眠の大切さ」「思いやりを通じて成長を見つける」「小さな魔法」「『推し』の大切さ」「食について」「差別はいつなくなるのか」というテーマで、それぞれが自身の考えや想いを語りました。特にスピーチ部門に出場した生徒たちは、どの生徒も英語を流暢に操り、もう既に「外国での生活が長いのか?」と思わせるようなパフォーマンスを見せてくれました。更に、スピーチだけでなく手ぶりや表情、抑揚の付け方など、驚くほどに洗練されており、どの生徒のスピーチも甲乙付けがたい素晴らしい内容でした。
また、発表の合間には、先日文部科学省主催の海外研修に参加し韓国に派遣された2年生の金原珠里さん、昨夏から10か月間の海外留学に挑んだ3年生の中川心里さん、山口マーサさんが研修や留学の報告を行い、更に今夏本校に外国人留学生としてやってきたクレメンタイン、パトリシオ、マキシムの3名が英語で自国の紹介をしました。
今回出場した生徒たちのスピーチを聞いて、素人ながらに「僅差でジャッジが難しいな」と感じていましたが、案の定英語科の先生方とALTで構成されたジャッジたちも頭を悩ませたようで、審査時間を延長して熟慮の末、やっとのことで順位が確定しました。
結果発表の前にはALTと国際部主任からの講評があり、どの生徒もとても素晴らしい内容であったこと、差をつけるのが難しかったことなどが伝えられました。その後、審査結果が発表され、レシテーション部門では高橋瑞希さんが第1位に輝き、スピーチ部門では3年生の伊藤笑理菜さんが第1位を、僅差で2年生の和田青依さんが第2位を獲得しました。11月に行われる県大会へは2年生の和田青依さんが本校の代表として出場することとなりました。和田さんには、スピーチの内容でもある「小さな魔法」のように、楽しみながら自分の魅力を思い切りぶつけてきてほしいと願います。また、結果の発表とともに、各出場者には私から表彰状と副賞の図書券を贈呈しました。
また、本日のコンテストを見る限り、出場した・しないに関わらず、外国語科で学ぶ皆さんには明るい未来が待っているのだと確信しました。今回残念ながらクラス代表になれなかった皆さんも、外国語科特有のカリキュラムの中で皆さんのためだけに用意された特別なプログラムで日頃から実践的な英語力を身に付けていることに自信と誇りを持ってほしいと考えています。
そして、可能な限り生活の中で生きた英語に触れる機会を確保し、将来的には国内外を問わず、外国の方々とのコミュニケーションを強みにしながら、皆さんの挑戦を待っている社会のさまざまな分野でグローバルに活躍する人材を目指してほしいと願います。皆さんなら、必ず実現できると信じています。
頑張れ、越南生!頑張れ、外国語科!
大切な情報共有の場(PTA後援会第2回理事会)
昨日9月20日(土)午後より本校諸室において、PTA後援会の本部会、理事会並びに学年委員会及び専門委員会を開催しました。本部役員並びに理事の皆さまには、ご多忙の折ご出席いただき、誠にありがとうございました。
会議は13時から本部会が開催され、PTA・後援会両会長の挨拶で始まり、理事会で審議される内容について確認するとともに、進行に関する役割分担等を行いました。
本部会に続いて行われた理事会では、約100名の理事の皆さまにご出席いただき、本部及び各委員会から活動の報告や連絡などがありました。
理事会の冒頭では、7月に行われた関東高等学校PTA連合会大会2025埼玉大会及び8月に行われた全国高等学校PTA連合会大会2025三重大会について、本校PTAを代表して参加した役員の方々からスライドを使って詳細な報告がありました。
議事では、本部及び総務、生活の各委員会からは文化祭での企画や対応について報告があり、PTA企画として行った「オリ太郎・りーみん煎餅」販売の収益金約1万円が生徒会に寄付された旨の報告がありました。
また、進路委員会からは10月20日(月)に控える大学バス見学会について詳細が報告され、文系コースは成蹊大学と武蔵大学を、理系コースは千葉工業大学(もう1校は調整中)を見学することが確認されました。今後、参加の募集が行われる予定となっていますので、ふるってご参加いただけますようお願いいたします。
その後、11月13日(木)に予定されている長距離大会における給水支援の協力について説明があり、昨年の反省をもとに、保護者の皆さまからも複数のご意見を頂戴することができました。いただきましたご意見については、校内で検討した上で、改めて対応をご連絡することとなりました。
理事会の最後には、保護者の皆さまにご協力いただいたフードドライブの取組で60点を超える飲食物品が寄付され、9月17日(水)に仲介業者の手によって無事に子ども食堂に提供されたこと、11月に行われる県PTA連合会研修会で本校が発表校となること及び各研修会への参加に関すること、第3回理事会(2月開催)では次年度の役員選出が行われること、臨時の本部会を開催して本年度直面している課題について議論することなどについて連絡がありました。
理事会終了後は、学年委員会と専門委員会が行われ、それぞれ委員長さんを中心に活動を行いました。
毎回感じることですが、本日も午後の時間を一杯に使って情報共有や議論がなされたことで、学校といたしましては生徒に対する教育活動をより良いものに改善することができているとともに、こうした保護者の皆さまのご理解とご協力によって本校の教育活動が支えられていると強く感じています。
また、年に数回とはいえ、こうして会議や学校行事などのためにお時間を確保していただくことは、保護者の皆さまにとっては大きな負担でもあるとも捉えており、格別のご理解とご協力をいただいていることに改めて深く感謝申し上げます。
今後とも、生徒たちにとってより良い学びの環境を提供するために尽力してまいりますので、お力添えを賜りますようよろしくお願い申し上げます。
「最高の音楽を全員で」継承の儀(吹奏楽部第8回サンクスコンサート)
本日9月15日(月)春日部市の正和工業にじいろホールにて、満席御礼となるほどたくさんの皆さまにご来場いただき、本校吹奏楽部による第8回サンクスコンサートが開催されました。
このサンクスコンサートは、本校吹奏楽部員たちにとって特別な意味を持つコンサートとなっています。何故なら入学以来3年間をともに過ごし、同じ夢を追い求めて切磋琢磨しながら越南サウンドを磨いてきた3年生34名が3年間の活動の集大成として立つラストステージであり、3年生部員たちにとっては多くのティーンエイジャーが心を奪われる様々な楽しみを封印して、ただただ聴く人の心に響く美しい音楽を追求し続けるために高校生活の大半を費やし、自分たちにとって最も大切であり居心地の良い居場所であった吹奏楽部から引退することを意味します。
同時に下級生たちにとっては、高校生活を吹奏楽に捧げる覚悟と美しいハーモニーを追求し続ける一途な姿を背中で示し、憧れ、尊敬し、追い続けてきた偉大な先輩から歴史と伝統を刻む越南サウンドを継承し、想いの詰まったバトンを引き継ぐ大切なセレモニーであるからです。
コンサートは本日の主役である3年生の進行で幕を開け、第1部はこれまで数々のコンクールで演奏してきた勝負曲などを次々と演奏してくれました。スタンバイが完了し、指揮者の岡田教諭が登場したのちオープニングを飾ったのは過去のコンクールの課題曲で、これまで部員たちが幾度となく奏でてきた行進曲「希望の空」を118名の部員全員で演奏しました。
続く2曲目は、今夏のコンクールでDの部に出場したメンバーが勝負曲として演奏し銀賞を獲得した「レ・ミゼラブルより」が披露されました。
3曲目はラストステージとなる3年生34名による演奏で、現3年生が1年生のときに夏のコンクールのDの部で演奏し金賞を獲得した思い出の曲「ノートルダムの鐘」が披露されました。楽器の音ではなく生徒たちの歌声から始まり、重厚な曲調の中に鐘の音が響き渡る曲で、祭りの場面を思わせるメロディーが明るく元気な3年生にぴったりな曲でした。
そして第1部のクライマックスは、今夏の吹奏楽コンクールでAの部のメンバーが演奏した課題曲「メモリーズ・リフレイン」や「交響曲第3番より第1,3,4楽章」など、今年のチームにとって想い入れの強い勝負曲を演奏し、圧巻の迫力で会場を埋め尽くした観客たちの心をしっかりと掴みました。
15分間の休憩を挟んで始まった第2部は、打って変わって明るく賑やかなポップスステージで、オープニングでは全員が白シャツ、ネクタイにサングラスを着用したハードボイルドな姿で、お馴染みのディープパープルメドレーをパートごとの演奏やソロを交えて奏で、ポップなダンスで会場を盛り上げました。
続いて、3年生の思い出を振り返るメドレーでは、下級生たちによって全7曲が演奏され、曲に合わせて代るがわる3年生がステージ上でキュートなダンスを披露して観客を魅了しました。
そして、部員たちが入学当初に1年生全員で初めて演奏した思い出の曲「100%勇気」を、普段あまり一緒に演奏することのない1年生と3年生がコラボしながら見事に演奏しました。
中でも心を奪われたのは、越南吹部の顔とも言うべきビートレンジャーのステージでした。ビートレンジャーは、美しい音楽が大嫌いな悪の帝王「ボス」の様々な攻撃から越南吹部を守る正義のヒーローで、赤、青、桃、黄の4人のレンジャーが力を合わせてボスと戦う姿が見せ所で、今回は越南吹部の部員たちがボスの魔術でフリーズさせられてしまい、アカシ(レッド)とアオト(ブルー)の2人がレンジャーを辞める事と引き換えに越南吹部を守ることになってしまったのです。大切なマスクを脱いだアカシとアオトはマスクに想いを託して机の上に置くと、通りかかった2人の男子がマスクを手に…。正義の力は後輩へと託され、おそらく次回のステージでは新たなアカシとアオトが誕生し、モモ(ピンク)やキイちゃん(イエロー)とともに越南吹部をボスの魔術から守ってくれるのでしょう。
ポップスステージの後半は、Z世代に大人気のミセスの曲「青と夏」、顧問である岡田教諭ゆかりの「グッバイモーニング」が演奏され、会場中に手拍子が響き渡り、観客全員がリズムに乗って踊れるノリノリな雰囲気になりました。
そして最終盤には、3年生全員で「夜明け」を奏でると、舞台袖から2年生が現れて3年生の前に立ち、胸にコサージュを刺して演奏のバトンタッチが行われました。瞳に涙をためながら無事にバトンを受け渡した3年生は、そのまま顧問の岡田教諭の呼名で一人ひとり丁寧に紹介され、ステージ上に1列に整列しました。
クライマックスは、3年生全員が紹介されたのち、代表してマイクを持った部長の岩田さんの挨拶です。春の定期演奏会では流暢な言葉で淀みなく挨拶をしていましたが、今日は感極まる様子も見られるなか、夢を掴む事ができなかった悔しさを正直に語りつつ、その代償として得られた「越南吹部でしか見られない景色」が心に焼き付いていること。そして保護者をはじめ応援してくださった皆さまへの感謝の気持ちを、ひとつひとつ言葉を紡ぎながら伝える姿に、見ている私も心を奪われグッと来るものを感じずには居られませんでした。
無事に下級生たちへの継承の儀が終わりステージの最後を締めくくるのは、やはり越南吹部の十八番「宝島」です。色とりどりの衣装を纏い、身体全体で音楽を表現しながら演奏する姿は、観ているすべての者を幸せな気持ちにする演奏で、サンバのようなリズムで刻まれるパーカッションの音色に会場全体が一体となったところで118人による今年のチームの演奏が幕を下ろし、喝采の拍手が鳴り止まぬ中でフィナーレを迎えました。
およそ2時間半に及ぶステージもアッという間にエンディングを迎えましたが、ステージに立った部員たちの演奏を観て、高校生年代の彼らが純粋に夢を追いかけ、試行錯誤しながらも心をひとつにして一体感を感じたり、切磋琢磨しながら情熱を持って挑戦することによって得られる経験は、何事にも代えがたい貴重な財産となるはずであり、文武両道を貫く越南生の素晴らしさを再確認することができました。
本日をもって引退し、楽器を置くことになる3年生たちには、これまで大切にしてきた「目標に向かってやり切る姿勢」に自信と誇りを持って残りの高校生活を自己実現のために全力で取り組み、なりたい自分の実現に一歩でも近づいてほしいと願います。
また、願わくば来春に迎える本校卒業後も何らかの形で音楽に関わり、青春の日々を回顧しながら、またいつか、どこかで誰かの心に響く音楽を奏でてほしいと願います。
本日はたくさんの保護者の皆さま、ご家族の皆さま、OBOGの皆さま、そして本校吹奏楽部を応援してくださる皆さまにご来場いただき心より深く御礼申し上げます。また、これまで3年生をはじめとした部員たちの活動をあたたかく見守っていただくとともに、格別のご支援を賜り、重ねて感謝申し上げます。
3年生の部員たちが誇りを持って守り続けた越南サウンドと部員たちの拠り所であった「最高の音楽を全員で」の精神は、今日から下級生たちが覚悟と決意を持って継承してまいります。今後とも、本校吹奏楽部に変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!
「締め」と「備え」(文化祭閉祭式&防災訓練)
本日9月9日(火)午前中は、文化祭の片付けと閉祭式を行い、まだ興奮冷めやらぬフェスティバルもフィナーレ(締め)を迎えました。そして午後からは防災意識を高め「備え」の重要性を学ぶために防災訓練(避難訓練)と防災教育が行われました。
午前中は、祭りの余韻が残る光景であった教室を片付けつつ清掃をして、明日から再開される授業に集中できる環境づくりに全校生徒が協力して取り組みました。本日の片付けもそうでしたが、この文化祭期間中、イベントを効率的効果的に行うために生徒会が中心となって様々なルール作りをして、1000人を超える生徒たちがスムーズに活動できるよう多様な工夫がなされていました。例えば、備品移動時の廊下や階段の一方通行であったり、移動時間の割り当てであったり、生徒たちの多くの行動が生徒会の綿密な計画の下でしっかりとコントロールされていました。
感心したのは、そうした細かなルールを生徒自らの力で全校生徒に発信し周知していたことと、そのルールの趣旨や意図を理解し、確認しながら誠実に対応する生徒たちの姿がそこにあったことです。1000人を超える人が集まれば、どうしたって自分しか見えていない人が出てきて、個人の判断で勝手なことをする者が現れるのは世の常です。またそうした人が一定数集まると少なからずカオスな状態が出来上がって、コントロールが効かない場面が出てくるのもまた容易に想定できることです。
しかし本校の生徒たちを見ていると、そうした姿は皆無であり、実に見事に生徒会のコントロール下で行動している姿が見られました。これは、生徒自身はもとより、各ご家庭で保護者の皆さまが、お子様としっかりと向き合い倫理観を育んでいただけていた証であると感じています。越南生の素晴らしいところは数多ありますが、こうした倫理観の醸成は、青少年期の子供たちにとって、もっとも重要な資質の一つであると感じています。改めて保護者の皆さまに感謝申し上げる次第でございます。
当日は、どの企画も所属する生徒たちによって共助の精神で企画運営され、参加団体としての一体感を感じる一方で、来場者を楽しませようとする利他の精神もしっかりと見ることができ、本校生徒たちの「人」としての素晴らしさを改めて確認できた文化祭となりました。
本日の閉祭式では、そうした企画の中から各部門別に来場者の投票によって選ばれた参加団体の表彰が行われました。パフォーマンス、歌唱、展示、看板、部活動など様々な企画の中で最優秀賞を獲得したのは、本校一の大所帯である吹奏楽部でした。受賞の挨拶では、部訓である「最高の音楽を全員で」を実践できたことが良かったと話していました。
昼食を挟んで午後からは、いつ遭遇するかわからない災害に備えた防災訓練を実施しました。内容は地震を想定した避難訓練とビデオを視聴して防災について考える防災教育となっています。かつては、避難訓練と言えば、本番さながらに迅速に避難することを良しとしていましたが、近年は訓練時の事故やケガの防止の観点から「お・か・し・も(・ち)」(押さない、駆けない、喋らない、戻らない、(近づかない))が基本となり、淡々と避難経路を確認しながら集合する姿が主流となっています。実体験に基づく訓練という観点から見ると首をかしげたくなることもありますが、現代は「経験」よりも「知識」や「安全」を重視する方針での防災訓練となっています。
一方で、我が国は世界トップクラスの災害大国であり、特に近年発生する自然災害は地球温暖化の影響もあり、頻度も発生時の被害の大きさも確実に拡大している傾向があります。生徒たちの自治力のおかげで平穏な毎日を送れている本校でも、いつ災害に見舞われるかは全く予想ができません。
だからこそ、生徒たちには万が一の場面に遭遇した場合の「備え」に目を向けてほしいと考えます。スポーツの世界では「良い準備をしたものが勝つ」ということが常識となっています。こうした考え方は、スポーツの世界だけでなく、ビジネスや日常生活など、ありとあらゆる場面に言えることだと思います。「良い準備」こそが、いざという時に良い結果を手にする唯一かつ最良の手段なのだと強く感じます。
本日の避難訓練では「おかしも(ち)」を優先した訓練となりましたが、学んだ知識や思考を活かして、想像力を働かせ、物理的、精神的、情報的対策をそれぞれ整理して、良い準備を重ねてほしいと願います。災害は決して起こってほしいわけではありませんが、もしもの時が来たら「良い準備」の有無が皆さんの未来を左右することになるのだと思います。生徒たちには、自分の命を自分自身の力で守るとともに、自分にとって「大切な誰か」の命を守れる人であってほしいと願います。全ては、皆さんの「明るい未来」のために…。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!