校長ブログ

2025年7月の記事一覧

悔いのない高校選びのために(第1回学校説明会御礼とお詫び)

 本日7月28日(月)本校生徒ホール1階の食堂および外国語科棟3階の語学学習室(LL3)にて第1回学校説明会を実施しました。

 平日のお忙しい中、また猛暑厳しき折、ご参加いただきました中学3年生並びに保護者の皆さまには、心より感謝申し上げます。

 この時期の学校説明会と言えば、多数の中学生とその保護者の皆さまが来校すると予想されることから、多くの学校では大型ファンや冷風機などを駆使しながら大人数を収容することができる体育館を会場として実施する中、本校では、ご来校いただいた皆さまの体調管理を最優先するとともに、暑さを気にせずにじっくりとお話を聞いていただきたいとの考えから、空調の整った会場を使用して実施しているため、やむを得ず食堂やLL3での開催となるとともに、1回当たりの収容人数を会場規模に合わせて制限することとなりましたことをご容赦いただきたく存じます。

 また、昨年度はLL3教室のみでの実施を計画していたことから、申込み受付開始後わずか数分で定員超過となり、急遽会場を増やして展開数を広げることで対応いたしました。

 こうした課題を可能な限り改善すべく、本年度は1回当たり160組320名を食堂(100組200名)と語学学習室(60組120名)の2会場に振り分け、時間差で同時展開にて実施するとともに、同じ内容で2部制(2回転)とすることにより、1日当たり合計4回、320組640名の皆さまにご参加いただけるよう対応いたしましたが、それでもなお早期に定員超過となるなど、本校説明会への参加を希望される皆さまには、大変なご不便やご迷惑をおかけしており、心よりお詫び申し上げます。

 本校の学校説明会は、今後2学期末の12月まで実施を予定しておりますが、どの回も基本的な内容に変更はありません。今回お申し込みが叶わなかった方におかれましては、大変申し訳ありませんが、次回以降の回にお申込みいただけますようお願い申し上げます。

 本説明会では、教頭から入学者選抜を含めた学校概要を、また、国際部からは外国語科特有の教育活動についてご説明いたしました。私からは冒頭の挨拶で、出願校を決める上で大切なことについてお話ししました。

 併せて、各回の終了後にはご希望される方に対して個別相談を実施し、全体会では伝えきれなかった個々の疑問や質問に対応するとともに、校内を自由に見学していただき、施設設備や学校の雰囲気、生徒や部活動の様子などについて理解を深めていただきました。

 校長といたしましては、こうした機会を通じて本校へのご理解を深めていただくとともに、受検校選びの一助となれば幸いであると考えています。そして、本日お越しいただいた皆さんの中から、よりたくさんの受検生が本校を出願校として選び、次年度「南の風」の一員として入学してくれることを願っています。

 頑張れ、受検生!頑張れ、未来の南の風たち!

「最高の音楽を全員で」第1弾(埼玉県吹奏楽コンクールDの部)

 本日7月26日(土)さいたま市文化センターにおいて、第66回埼玉県吹奏楽コンクール高等学校部門Dの部が開催され、本校吹奏楽部が出場しました。

 吹奏楽コンクールは第31回西関東吹奏楽コンクール埼玉県大会の地区予選を兼ねるコンクールで、吹奏楽部員たちにとって最も権威があり、1年間の活動の集大成を競う最も重要な大会であり、同時に3年生部員たちにとっては高校生活最後の公式演奏会となっています。

 吹奏楽の世界では、演奏する人数によってAからDまで4つの部門に分かれており、上位大会(県大会以上)への出場権が与えられるのはAの部(31人以上55人以下)とBの部(30人以下)のみで、Cの部(20人以下)とDの部(人数制限なし)は地区大会止まりの規定となっています。Cの部とDの部の設定は埼玉県独自の規定となっており、Aの部やBの部に出場する学校でも、Aの部やBの部に出場していない生徒で構成したチームでCの部やDの部に出場することが可能な規定となっています。このため、Aの部にエントリーされなかった生徒たちも1年間の集大成としてAの部と同じ緊張感のあるステージに立ち、多くの観客の前で演奏することができるよう配慮されており、本校はAの部に55人のチームを編成し、Dの部には57人のチーム編成で出場することとなりました。

 午前9時30分ごろに会場に到着すると、既に本校生徒たちも会場入りしており、午前10時の開場直前には揃いのステージ衣装に着替え、緊張した面持ちでリハーサル会場に向かっていきました。ロビーですれ違う生徒たちは、私に気付いて笑顔で挨拶してくれましたが、その目は真剣そのもので、本番に向けて集中力が高まっている様子がうかがえました。また、緊張が高まる生徒たちをAの部にエントリーされた生徒たちが献身的にエスコートし、チーム全員で本番に臨む姿が印象的でした。

 午前10時50分過ぎ、演奏順3番目でステージに登場した生徒たちは、前の演奏校との人数差が大きかったことから慌ただしいセッティングとなりましたが、全員が座席につき、学校紹介のアナウンスに続いて大きな拍手で迎えられるとスイッチが切り換えられたように顔つきが変わり、指揮者である山内先生に全員の視線が集まった直後に会場が静寂に包まれ、振り下ろされた手に合わせて演奏が始まりました。

 本日披露した曲はミュージカル「レ・ミゼラブル」よりと題した曲で、前半は明るく穏やかな曲調で進みますが、中盤には重低音の響く重厚で迫力のある曲調となり、ソロパートを挟んだ終盤には、再びアップテンポの明るい曲調となる変化に富んだインパクトのある曲でした。

 ステージに立った57名の部員たちは、身体全体を使ってそれぞれが自分のパートをしっかりと演奏し、様々な楽器の音色が折り重なって美しいハーモニーを奏でていました。

 最後は、山内先生の手の動きが大きくなるとともにクライマックスを迎え、回された右手が握られた瞬間に一斉に音が消え、次の瞬間、会場から大きな拍手が沸き起こりました。

 一斉に起立して一礼した生徒たちは、やり切った感のあるとても良い顔つきで、自分たちの中でも手ごたえを感じられる演奏ができたのだと感じました。

 会場を出ると、他校の顧問の先生や吹奏楽に精通する方々とお会いする機会がありましたが、どの方からも「越谷南の演奏は素晴らしいね!」とお褒めの言葉を頂戴することができ、本校部員たちの努力の積み重ねが、専門的立場の方々からもしっかりと評価されているのだと大変嬉しく誇らしい気持ちになりました。

 本年度Dの部には18チームが出場し、本校チームは銀賞の受賞となりました。出演した生徒たちは金賞を目指していたので悔しい思いがあるのだと思いますが、演奏後に会場に鳴り響いた拍手は金賞を獲得したチームにも決して劣るものではありませんでした。会場の皆さんは、本校チームの演奏の素晴らしさを分かってくれていたはずです。こうして観客の皆さんからの称賛をいただけたのは、100人を超える部員たちが日々地道な練習を積み重ねるとともに、全員が常に高みを目指して挑戦し続けてきた成果でもあると言えます。

 本校吹奏楽部は、このあと8月6日(水)にAの部のチームが地区大会の本番に臨みます。西関東大会常連校としての誇りを持つとともに、Dの部の仲間たちの想いも背負って、奢らずに全力で音楽に向き合い、8月10日(日)の県大会、そしてその先にある西関東大会へと向かってほしいと願います。

 本日は、熱さ厳しい中、たくさんの保護者の皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。こうして部員たちが部の合言葉である「最高の音楽を全員で」を追求し続けられるのも、ご家庭のご理解とご支援があればこそのことと重ねて感謝申し上げます。本校吹奏楽部は西関東、そして全国へと更なる高みを目指して参ります。今後とも変わらぬご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!

国内留学 in Fukushima(外国語科1年生サマーセミナー)

 昨夜遅く2学年の希望者25名がオーストラリア・シドニーでの海外研修のため羽田空港を飛び立っていったことは昨日のブログでお知らせしましたが、これに続き本日7月24日(木)の朝には、外国語科1学年の生徒40名がサマーセミナーのため大型バスで福島県内の研修施設に向けて学校を出発しました。

 生徒たちは、朝早くからスーツケースを転がしながら学校に集合し、強烈な日差しが照り付ける中、爽やかな笑顔を振りまきながら楽しそうに挨拶をしてくれ、さながら遠足にでも行くかような高揚感と期待感に包まれていました。

 サマーセミナーは、海外研修と同様に日本語を使えない生活環境の中で、外国人講師やスタッフの方々の指導のもとで学習活動や日常生活に取り組むことにより英語運用能力の向上を目指すとともに異文化に触れながら国際人としての教養や社会性を向上する宿泊研修型の国内留学事業で、外国語科の生徒は1年次に福島県天栄村にあるBritish Hillsでの研修に臨むことが必須となっています。

 British Hillsは国内に居ながらにして英国に留学したかのような体験型の英語学習ができる語学研修専用施設として30年ほど前に神田外語大学を経営する学校法人佐野学園が羽鳥湖高原に建設したテーマパークで、建物も庭も働く人々も、標識や看板に至るまですべてが英国様式で統一されており、一歩敷地内に入るとまさにそこはイギリスの街並そのものの模擬海外体験の世界が広がっています。

 こうした特色から、British Hillsは異文化理解や国際理解教育に力を入れる学校が全国各地から訪れる特別な施設であり、ここでの宿泊研修はTGG(Tokyo Global Gateway)とともに本校外国語科生徒に用意された特別な研修プログラムとなっています。

 生徒たちは、バスに乗り込んだ瞬間から本校に帰着するまで、自由時間であっても一切の日本語を禁止され、2泊3日の間、まさに英語漬けの生活を送ります。現地では、学校の授業と同様に様々なレッスンが用意されており、外国人講師の方々の指導を受けながら体験型の学習活動に取り組みます。また、学習活動のほかにも複数のアクティビティが用意されており、チームで楽しみながら英語での日常に慣れていく機会も用意されているので、生徒同士の距離感が縮まり結束力も高まります。こうした副次的な成果は、3年間クラス替えがない外国語科の生徒たちにとって、卒業まで居心地の良い関係を維持するためには、とても重要なファクターであると言えます。

 例年の様子を見ていると、生徒たちは「日本語禁止」の制約に、はじめのうちは不便さとストレスを感じながら研修に取り組み始めますが、次第に英語での会話や生活に慣れ、帰校する頃には英語でコミュニケーションすることに対する精神的ハードルが大きく下がり、英語活用に対する自己肯定感や自信が一気に向上するようです。

 本日出発した1年生諸君も、初日である本日は「日本語禁止」に戸惑いつつも、明後日の夕刻に帰校する頃には、一回り逞しい姿になって帰ってきてくれることでしょう。また、こうした経験を通して、1人でも多くの生徒がグローバルな舞台での活躍を目指してほしいと願います。

 頑張れ、越南生!頑張れ、外国語科!

飛び出せ異国の地へ(オーストラリア海外研修)

 本日7月23日(水)羽田空港第2ターミナルから22時45分出発のANA879便にてオーストラリア海外研修に参加する2年生25名が引率教諭2名と添乗員1名とともにシドニー国際空港に向けて出発しました。

 羽田空港からシドニー国際空港までは9時間余りの長旅となりますが、機中でしっかりと睡眠をとって、明日の朝、目が覚めたころには、眩しい朝日とともにシドニーの美しい街並みが皆さんの目に飛び込んでくるはずです。

 この海外研修は、外国語科を併設し、異文化理解と国際理解教育に力を入れる本校の大きな行事の一つであり、外国語科の生徒を中心に普通科の生徒も加えた2年生の希望者が、海外でのホームステイと現地校での授業参加や国際交流事業などを通じて異文化に触れ、ネイティブな人たちとの英語での交流にチャレンジするもので、グローバルな視点を身に付け、英語活用力を向上させるための体験を通じた生きた学びの機会となっています。

 今年度は、外国語科の生徒19名と普通科の生徒6名の合計25名が参加し、シドニー西部の現地校St.Paul’s Grammer schoolでの授業参加を中心としながら、Macquarie Universityでの学習活動や、ホストファミリーとの生活などに挑戦します。また、滞在初日と最終日には、シドニー市内の観光名所であるオペラハウスやタロンガ動物園への観光、市内の自由散策時間も組み込まれ、まさにオーストラリアを満喫しながら英語での海外生活に挑戦できる貴重な体験の場となっています。

 今夜、保護者の方々に見守られながら羽田空港に集合した生徒たちは、大きなスーツケースを転がしながら一様に素晴らしい笑顔で、初めての海外生活となる生徒も多い中、その瞳はキラキラと輝いており、これから始まる未知なる経験に、ワクワクドキドキが止まらない様子でした。

 集合場所では、真っ先に何よりも大切なパスポートを確認しながら、百戦錬磨のベテラン添乗員さんから注意事項や今後のスケジュールなどの指示に耳を傾けていました。

 現地では、生徒たちが引率教員や添乗員さんと顔を合わせる機会は、全体行動となる市内観光や現地校、大学での学習時間に限られ、その他の時間は、個々に振り分けられたホストファミリーと過ごすことになります。特に期間中2度にわたって設定された週末は、ホストファミリーたちと終日行動を共にすることとなります。本校生徒のご家族やご家庭がそれぞれの生活スタイルを持つように、生徒たちを迎えるホストファミリーの皆さんも、それぞれ違った歓迎や対応の仕方があることと思います。

 そうした文化や風習の違いを肌で感じつつ、自身の英語力やコミュニケーション力を駆使して意思の疎通を図り、心が通じ合えるという経験を、可能な限りたくさん積んでほしいと願います。

 もちろん、現地校での授業など現地での学習時間には、引率教諭や添乗員も帯同しますが、日本語が通じ困ったときにアシストしてくれる大人に頼らず、自分の意志と力で海外での日常生活を重ねる経験は、皆さんの自己肯定感を高め、自分に自信を持つことができるとともに、単に語学力の向上に留まらず、視野、思考、行動など様々な面での成長をもたらしてくれるはずです。本校に毎年やってくる外国人留学生たちがそうであるように、失敗や上手くいかないことなど気にせずに、思い切り自分を表現してきてほしいと願います。

 8月5日(火)に帰国した際には、過去に同研修に参加した先輩たちと同じように、海外生活や外国人への距離感が一気に縮まり、自信に満ちて一回り大きくなった皆さんの姿に会えることを期待しています。

 本日は平日の遅い時間にもかかわらず、多数の保護者の皆さまにお見送りいただき、心より感謝申し上げます。また、今回の海外研修への参加に当たり、経済的なご負担も含め、格別のご理解とご支援を賜り、重ねて感謝申し上げます。わずか14日間の海外生活ですが、生徒たちにとっては何事にも代えがたい特別な経験となるはずです。様々な面で一回り大きくなって無事帰国することを、皆さんとともに期待したいと思います。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!

 

「1,056」(第1学期終業式)

 本日7月18日(金)、午前9時より第1学期終業式を実施しました。本来であれば、体育館に全校生徒を集合させて対面で実施したいところですが、本校では、暑熱対策の観点から生徒の健康管理を優先し、夏季の集会行事はリモート(映像配信)にて実施しており、昨日の表彰式及び壮行会に続き、本日の終業式も冷房の効いた快適な教室にてリモートでの実施となりました。

 終業式の冒頭で行った校長講話では、「1,056」という数字をテーマに、生徒たちにとっては長いようでアッという間に終わってしまうのが慣例である夏季休業期間をどのように過ごすべきかについてお話ししました。

 講話の中では、スティーブ・ジョブズやデール・カーネギーの言葉を引用し、限りある時間を無駄にすることなく、自己実現のために必要だと思うことや自分がやりたいと思うことに思い切り挑戦してほしいと伝えました。

 私は、以前から「今、この瞬間を大切にできない人は、明日も明後日も大切にすることはできない」と考えています。また、どんな状況であっても、「自分の置かれている現在の環境で花を咲かせようとすることができない人は、条件の整った環境に行っても決して花を咲かすことはできない」とも考えています。

 だからこそ、できない理由を探したり、自分が置かれている現状に不平不満を唱えるのではなく、何事も、目の前にある現状を受け入れて、その中で全力を尽くし続けることのみが成功への唯一の道なのだと生徒たちに伝えました。

 人は誰でも弱いもので、他人には厳しい物言いができたとしても、自分自身に対して厳しい視点を持って生きることがなかなかできないのが現実です。高き理想は掲げても、知らず知らずのうちに易きに流れ、困難を克服できない自分を何とか理由を付けて正当化したくなるものです。前述のように偉そうなことを言っている私自身だって、そうした考えに至る場面にこれまで幾度となく遭遇しているのが現実です。だからこそ、自分自身への戒めも込めて、生徒たちにも高い理想を掲げて未来に向かい、着実にステップアップを遂げてほしいとお話ししました。

 人生の後半戦を生きる私たち初老年代の者とは異なり、無限の可能性と明るい未来が拓けている生徒諸君には、理想の自分を手に入れるために、自分自身で時間の使い方をコントロールできるこの長期休業期間を有効に活用して、しっかりと自分を磨き、やがて来るべき社会生活でライバルたちと競い合うときに備えて、自分なりの武器を手に入れてほしいと願います。 

 その武器を手にするためには大きな困難と苦労が伴うと思いますが、いつかきっとその武器が役立つ時がやってくるはずだし、たとえ手に入れた武器が役立つ瞬間を感じることができなくても、真剣に自分磨きに向き合って妥協することなく過ごした日々は、皆さんを大人へと成長させ、今後の未来を生き抜く上で、皆さんの生き方を支える大きな財産となるはずです。

 1,056時間後に迎える2学期の始業式で、今よりも一回り逞しく成長した皆さんの笑顔に会えることを楽しみにしたいと思います。

 保護者の皆さまにおかれましては、日頃より本校の教育諸活動に対しまして、格別のご理解とご協力を賜り、心より感謝申し上げます。ここまで大きな事故など無く、無事に第1学期を終了することができましたことを此処にご報告いたします。生徒たちが勉学にも部活動にも熱い情熱を持って取り組み、素晴らしい成果につなげることができているのは、偏に保護者の皆さまのご支援とご協力があればこそのことであり、重ねて感謝申し上げます。明日より1,056時間(44日間)の夏季休業期間となりますが、今後とも変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!

輝きを放つ無数の星たち(表彰式及び壮行会)

 本日7月17日(木)午前9時から1学期最後の表彰式と壮行会を実施しました。本来であれば、体育館に全校生徒を集合させた上で当該生徒をステージに登壇させ、生徒たちの目の前で華やかに讃えたいところですが、本校では、暑熱対策の観点から生徒の健康管理を優先し、夏季の集会行事はリモート(映像配信)にて実施しています。スタジオとなる特別教室からPCや配信機材と2台のカメラを駆使して映像を配信し、生徒たちは各クラスでスクリーンに映し出された映像を見ながら、大きな歓声と拍手が廊下に響いていました。こうした式典では、生徒会の生徒たちが進行や映像配信を担当し、それぞれの役割分担をしっかりとこなしながら式典全体を管理運営しており、上級生が下級生にレクチャーしながら業務に当たってくれています。こうして大切な行事が生徒たちの手によって主体的に運営できるのも、本校のとても素晴らしい伝統なのだと感じます。

 表彰式では、6月以降に行われた大会や発表会等で成果をあげた以下の生徒たちが表彰されました。

1 男子ハンドボール部

  学校総合体育大会兼全国高等学校総合体育大会県予選会 第3位

2 男子ハンドボール部 長原俊太(3年)

  学校総合体育大会兼全国高等学校総合体育大会県予選会 優秀選手賞

3 女子ハンドボール部

  学校総合体育大会兼全国高等学校総合体育大会県予選会 第3位

4 女子ハンドボール部 倉持歩美(3年)

  学校総合体育大会兼全国高等学校総合体育大会県予選会 優秀選手賞

5 写真部 浜田琉海(2年)

  第44回埼玉県高等学校写真連盟写真展 優良賞

6 写真部 矢島史悠(3年)

  第44回埼玉県高等学校写真連盟写真展 奨励賞

7 放送部 亀井優羽(3年)

  第72回NHK杯全国高等学校放送コンテスト埼玉県東地区大会朗読部門 入選

8 放送部 岩渕百愛(2年)

  第72回NHK杯全国高等学校放送コンテスト埼玉県東地区大会朗読部門 入選

9 放送部 松村美空(3年)

  第72回NHK杯全国高等学校放送コンテスト埼玉県東地区大会アナウンス部門 入選

10 放送部 高井志埜(2年)

  第72回NHK杯全国高等学校放送コンテスト埼玉県東地区大会アナウンス部門 入選

 続いて、昨年度から本年度にかけて海外に長期留学し、無事帰国して本校での学校生活に復帰した山口マーサさん(3年外語科)、中川心里さん(3年外語科)の2名から、留学生活の報告がありました。2名とも充実した留学生活を送れたようで、異国の文化を肌で感じるとともに、日本文化の伝承にも励んできたと報告がありました。この貴重な経験を活かして、グローバルな視点で未来を切り拓いてほしいと願います。

 最後に、8月以降10か月間の海外留学に旅立つ小林四季くん(2年)と全国高等学校総合文化祭に出場する書道部の村田優月さん(3年)の壮行会が行われました。生徒会長の激励の後、2名から現在の想いと決意が語られ、新たな挑戦に向けて気持ちが高まっている様子が感じられました。

 海外への留学は、本人の志だけでなく、学力レベルや家族の理解、経済状況など、様々な条件をクリアしなければ挑戦することができません。そうした条件をクリアできた背景には保護者や支援者の存在が大きく影響していると言えます。だからこそ、単なる経験ではなく、グローバルな社会に飛び出すための糧となるような学びと経験を得て、無事に帰国してほしいと願います。

 また、全国総文祭は、数多いる県内高校生書道家の中で、選ばれし者だけが参加することができる最高のステージです。書道部は昨年に続き2年連続の全国の舞台への出場となり、村田さんをはじめ、すべての書道部員たちが日々地道な努力を積み重ねてきたことが報われた成果であると思います。自信を持って、胸を張って埼玉県の代表として大会に臨み、「南の風」を吹かせてきてほしいと願います。

 頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!

遥かなる道「甲子園」(野球部夏の全国大会予選)

 一昨日の7月13日(日)、越谷市民球場にて第107回全国高等学校野球選手権埼玉大会の1回戦が行われ、本校野球部が夏の甲子園に挑戦する闘いが始まりました。

 この大会は、夏の風物詩ともいえる全国高校野球夏の甲子園大会の県予選であり、県の頂点を極めたチームのみに全国の高校球児たちの聖地、阪神甲子園球場で行われる全国大会に出場する権利が与えられるレギュレーションとなっています。

 本校1回戦の対戦相手は、同じ越谷市に所在する越ケ谷高校となりました。越ケ谷高校は、歴史や伝統の部分では本校の2倍に当たる100年の年月を積み重ねてきた越谷市を代表する伝統校ですが、それぞれが独自の特色を前面に打ち出しながら、地元の高校生たちの青春を支える学校として切磋琢磨してきたライバル校でもあります。

 試合は、ギラギラと太陽が照り付け額から汗が噴き出すような猛暑の中、球場内に鳴り響くサイレンの音とともにプレーボールとなり、相手校の先攻で始まりました。本校は先発の3年生投手がセットポジションから力強く投げ込み、先頭打者をショートゴロに仕留めて幸先よくスタートしたかに見えましが、続く2番打者にセンター前にはじき返されるとエラーで先制を許し、四球とライト前タイムリーで初回から2点を先制される苦しい展開となりました。

 2回表からは投手が交代となり、ヒットを許す苦しい展開は続くものの野手の踏ん張りもあり4回まで無失点に抑えることができました。

 迎えた3回裏、本校の攻撃は下位打線から始まり、2者連続三振で相手のリズムを崩せないまま意気消沈しかけていたところで、2巡目となった1番打者が見事にセンター前にはじき返し、2アウトながら反撃の狼煙を上げます。これに動揺した相手投手は、続く2番打者に死球を与え、本校は2アウト1,2塁とこの日初めてのチャンスを迎えました。このチャンスに3番打者が見事なセンター返しでタイムリーを放ち、待望の1点を返しました。勢いに乗るベンチに加えてスタンドも一気に盛り上がり、押せ押せの雰囲気となりましたが、続く4番打者の当たりはバットの芯を捉えたものの、無情にもセンターフライに倒れ、同点の好機を生かすことはできませんでした。

 4回はともに凡退し、迎えた5回表、相手校の攻撃では、先頭打者に四球を与えると、すかさず2盗(2塁へ盗塁)を許し、手堅く送りバントで1アウト3塁の場面となり、センターへの犠牲フライにより追加点を奪われてしまいました。 更に、6回表には、センター前、ライト前に連続安打を許すと、送りバントと2回のスクイズで2点を失い、1対5と4点のビハインドとなりました。

 迎えた6回裏、本校に再びチャンスが訪れます。相手投手が突如制球を乱し、1本のヒットと4つの四球で2点を返し、再び2点差と詰め寄ります。

 しかし、続く7回表、相手の攻撃で、本校投手も制球が整わず、先頭打者に四球を与えると、続く打者にはストライクを取りにいった甘い球を左中間に運ばれ1点を失いました。続く打者にもセンターへの犠牲フライを打たれこの回2失点、その後2四球と1死球で満塁のピンチを迎えたところで投手交代。4番手投手が続く打者をセカンドゴロに抑えて何とか切り抜けました。

 更に8回と9回にはともに四球で走者を出し、バックホームに備えてやや前進気味の外野手の頭上を越えるタイムリーを浴びて1点ずつ失い点差を広げられました。

 対する本校は、何とか反撃の糸口をつかんで再び狼煙を上げるべく、円陣を組んで気合を入れ直して攻撃に臨みます。スタンドの応援も、グラウンドで戦う選手の背中を押すべく、吹奏楽部の迫力ある音楽に乗せ、チアダンス部のキュートな踊りと応援担当野球部員たちの声援でスタンド内は最高潮となり、選手と応援団がまさに一体となった最高の雰囲気で、闘う野球部員たちを勇気付けました。

 しかし、恵まれた体格から威力ある速球を投じる相手リリーフ投手の前に、7回以降打撃が沈黙し、7回は凡退、8回、9回はともに3者連続三振と相手に脅威を与えることができずに、無念のゲームセットとなりました。

 本校野球部の部員たちは、いつ見ても礼儀正しく爽やかで、私たち大人を見つけると必ず立ち止まって正対し、目を合わせて挨拶してくれる校内で最も気持ちのいい集団です。グラウンドに目を向ければ、自主的に朝練習に取り組むとともに、地道な反復練習にもコツコツと取り組み続ける根気強さも目を見張るものがあります。

 特に感じるのは、レギュラーか否かとか、先輩か後輩かなどのスキルや立場に関係なく、すべての部員たちが同じベクトルを持って刺激し合い、高め合いながら目標に向かっている一体感を強く感じます。

 スポーツは勝負の世界であるという側面から見れば、どうしても勝敗ばかりに目が行きがちですが、勝負という厳しい現実に向き合いながらも、仲間とともに高みを目指すというプロセスを大切にすることにより、人格を磨き、掛け替えのない財産を身に付けているのだと感じます。

 この日の球場は立見席が出るほどの超満員で、スタンド中央の最前列に陣取り華やかな踊りで盛り上げたチアダンス部員たちや額に汗しながら迫力ある音楽で選手を勇気付けた吹奏楽部員たち、貴重な青春の1ページを切り取ろうとファインダー越しに見える景色から声援を送る写真部員たちはもとより、たくさんの保護者の皆さまやOB、OG、現役の本校生徒たちに加えて、日頃から本校を応援していただいている高校野球ファンの皆さまなど、野球部員と心を共にして戦ってくださった皆さまでスタジアムは溢れんばかりでした。

 そうした多くの皆さまの想いを背負って決戦に臨んだものの、心とは裏腹に思うようなプレーができずに大会を終える結果となった野球部員たちは、本当に悔しい思いをしているに違いありません。敗戦が決まった瞬間、かつて自分が高校生だったころ、高校最後の大会で敗れたその時を思い出し、きっと同じような気持ちを味わっているのだろうと、大きく心を揺さぶられました。

 勝負事には勝者があれば敗者もあり、まして集団競技や相手のある競技では、思いどおりに展開しないことの方が圧倒的に多いのであり、勝利できなかったことは、決して皆さんの積み重ねが劣っていたということではありません。むしろ、勝敗に関わらず、ここに至るまでのプロセスが必ず皆さんを成長させ、大人へと導いてくれたはずです。

 大切なのは、そうした思いどおりにならない場面で、どのように自分をコントロールし、次なるスタートを切るのかということなのであり、この敗戦の悔しさを飛躍のための活力に変えられるか否かということなのです。そうした意味では、ひとしきり悔しさを味わった先では、新たな目標に向かってしっかりとスタートを切ってほしいと願います。

 また、皆さんがグラウンドから見上げた先のスタンドを埋め尽くしたたくさんの方々が、君たち野球部員を応援するために集まってくれたことを忘れてはなりません。皆さんがこれまで地道に粘り強く努力を重ねてきたことを知っているからこそ、これだけたくさんの方々が動いたのは紛れもない事実であり、こうして応援していただけるということこそが、皆さんにとって最も価値ある財産なのだと思います。多くの人たちに見守られ、認められ、応援していただけていることにしっかりと感謝するとともに、自分自身を肯定し、自信を持って次なる挑戦に向かってほしいと願います。

 この度は、ご多忙の中、また猛暑にもかかわらず、本当にたくさんの保護者の皆さま、OB・OGの皆さま、野球ファンの皆さまにご来場いただくとともに、本校生徒に熱い声援を賜り、心より感謝申し上げます。残念ながら試合に勝利することは叶いませんでしたが、部員たちは1年間積み重ねてきた想いをぶつけて、思い切りプレーすることはできたのだと思います。これも偏に、皆さまのあたたかな後押しのおかげであると感じており、重ねて感謝申し上げます。

 一つの世代の終わりを迎えましたが、同時に新たな世代のスタートであるとも言えます。本校生徒たちが部活動を通じた自己実現に情熱を持って取り組めるよう、今後とも変らぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、野球部!

お詫びと御礼(彩の国進学フェア2025)

 7月12日(土)及び13日(日)の2日間、さいたまスーパーアリーナにて彩の国進学フェア2025が開催されました。

 この進学フェアは、埼玉県内の公立高校と県内外の私立高校が一堂に会し、中学生世代の受験生たちの進路選択を支援するために開催される個別相談型進学イベントで、現在はよみうり進学メディア様が主催する他県では類を見ない大型の高校進学イベントです。各校が対面型のブースを出展し、それぞれの学校の特色紹介や受験・進学相談等を行うものです。例年、夏休みの最初の週末に行われていましたが、本年度は1週前倒しでの開催となりました。

 この週末はまだ梅雨明け前とはいえ、肌を刺すような強い日差しの中、また貴重な週末のお時間を割いて多数ご来場いただきましたことに、心より感謝申し上げます。

 本校も、本校が目指す高いレベルでの文武両道と自己実現を図る本校教育活動の特色や、実際の取組、在校生たちの学校生活の様子などに関する皆さまからのご相談に、ご理解を深めていただけるよう丁寧に対応させていただきました。本校ブースを訪れていただいた皆さまには、限られたお時間の中で貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。2日間で昨年を80組余り上回る784組の皆さまに本校ブースを訪れていただきましたことに心より感謝申し上げます。

 本校では、ご来場いただいた皆さまの貴重なお時間を無駄にしないとの考えのもと、昨年の反省を生かして時刻指定型の整理券を活用したご案内に加え、連日20名以上のスタッフを動員し、座席以外にも説明の場を拡大して最大10組同時展開の説明体制とするなど、可能な限り円滑に対応できるよう工夫いたしましたが、予想を上回る皆さまにお越しいただいたことで、効率良くたくさんの学校のブースを巡りたいと考えていた皆さまに多少お待ちいただく場面が発生してしまいましたことを心よりお詫び申し上げます。

 また、本校ブースにお越しいただいた皆さまには、可能な限り丁寧に対応させていただいたつもりではありますが、多くの皆さまにまんべんなく対応するべく対応時間の目安を設定させていただきましたため、皆さまのニーズにお応えする充分な相談時間の確保が難しい状況や、立ったままでのご対応となりました皆さまには重ねてお詫び申し上げます。

 校長といたしましては、今回の相談対応を通じて、本校が目指している学校教育方針や実践している教育活動の概要については、ある程度ご理解いただけたものと認識しておりますが、可能であれば、今後校内にて実施いたします学校説明会や公開授業、文化祭などの機会を活用して、在校生たちの学校生活や実際の教育活動、部活動などの様子を、皆さまの目でご確認いただければ幸甚でございます。

 また、本校ブースを訪れていただいたほとんどの方が、本校が教育活動の根幹として重視している高いレベルでの「文武両道」の実現を通じた豊かな人間形成に強い関心を持っていただいていることに、これまで以上に文武両面における質の高い学びの場を提供し続ける環境づくりの大切さを改めて確認させていただきました。

 今後も、皆さまが志向し、高等学校教育に期待する文武両道を通じた自己実現と人間形成の更なるレベルアップに向け、教職員一同一丸となって生徒に向き合い、寄り添い、そして真摯に取り組んでまいりますので、よろしくお願い申し上げます。

 頑張れ、受検生!「南の風」が君の入学を待ってるぞ!

 

若者よ、世界に目を向けよ(外国語科講演会)

 昨日7月9日(水)の放課後、本校外国語科棟LL3教室において1年生から3年生まですべての外国語科生徒が集まって外国語科講演会を開催しました。

 この講演会は、生徒の国際的な感覚を伸長し、進路選択の視野を広げるとともに、外国語学習の意欲を向上することを目的として毎年開催しており、本年度はJICA(国際協力機構)の派遣により青年海外協力隊として海外での活動経験のある小泉勝氏をお招きして、海外での生活の様子や語学力の必要性などについて、自身のご経験に基づいたお話をしていただきました。

 小泉氏は、現在新潟県議会議員としてご活躍されていますが、かつてワーキングホリデーを活用してアメリカやカナダで生活したことや、JICAにより青年海外協力隊としてイエメンとシリアに派遣され、現地で柔道を通じた日本文化伝承に取り組んだこと、帰国後も海外で出会った友人たちとの交流を継続しており、そうした出会いが自分の人生に大きな影響を与えていることなどをお話しされていました。

 小泉氏は、海外に飛び出すことをとてもポジティブに捉えていて、日本では経験できないような苦労をしながらも、勇気をもって海外に飛び出したことによって人間として豊かになれたと語っていたことが印象的で、生徒たちもそれぞれに感じるものがあったようでした。

 現代は、円安の影響もあってインバウンドが急激に拡大し、多くの外国人が日本を訪れています。その中で、日本で働き、日本で暮らすことや日本人とのつながりを拡大したいと望む外国人たちが急激に増加しています。恐らくそんなに遠くない未来では、どのような職業に就こうとも、外国の方々と関わらずに仕事をすることが難しい時代がやってくると想像することができます。つまり、自分の意志に関わらず、今後外国人との交流は必須となるのだということです。

 本日の講演会などで、こうしたグローバル活動の先人たちの経験を、生の言葉で聴かせていただくことによって、海外に目を向けることに対するハードルが自然と下がるとともに、自分も海外に挑戦したいという想いに少しでもつながれば良いと考えています。

 外国語科の生徒たちだけに限りませんが、これからの若者たちには、自分たちの思想や文化と異なる外国の思想や文化にたくさん触れ、臆さずに異国に飛び出し、グローバルな社会での活躍を目指してほしいと願っています。

 今はまだ不安があっても、皆さんの未来には無限大の可能性が広がっています。本日の講演会を契機に、海外に対する視点を広げてみてほしいと願います。その先には、きっと素晴らしい経験が、皆さんを待っているはずです。

 頑張れ、越南生!頑張れ、外国語科!

1枚の静止画に込めたメッセージ(埼玉県高等学校写真展)

 令和7年7月1日(火)から7月6日(日)まで、北浦和にある埼玉県立近代美術館において第44回埼玉県高等学校写真連盟写真展6月展が開催され、本校写真部の生徒たちの作品が展示されました。

 この写真展は、県高等学校写真連盟が6月と11月の年2回開催する展覧会で、県内の高等学校に在籍する高校生写真家たちが、それぞれの想いをギュっと詰め込んだ渾身の1枚を出展して日頃の成果を競い合うもので、高校生写真家たちにとっては、1年で最も権威のある展覧会であるとされています。

 高校写真展では、6月と11月の2回の展覧会で優秀と認められた作品のうち1,2年生の作品が次年度の夏に行われる全国高等学校総合文化祭に、3年生の作品が当年度2月に行われる関東高等学校写真展にそれぞれ出展される規定となっており、昨年度は本校生徒の作品が埼玉県の代表として全国総文祭岐阜大会2024や関東高等学校写真展千葉大会への出展を果たしました。

 今回の6月展では、県内各校から合計1404点の作品が出展され、専門家の皆さまによる厳正なる審査の結果、このうち120点が入賞作品(最優秀2、優秀8、優良40、奨励70)として選ばれるとともに、惜しくも入賞は逃したものの審査員の皆さまからの評価が高く、推薦を受けた作品を合わせた200点余りの作品が近代美術館の展示室に展示されました。

 私も本日7月5日(土)に近代美術館に足を運び、実際に展示された作品を鑑賞してきましたが、最優秀賞に選ばれた2点の作品は、素人の私でさえも見た瞬間に強烈なインパクトを感じる素晴らしい作品に仕上がっており、今にも画面から飛び出してきそうな臨場感があり、無数に並べられた作品の中で一際輝いて見えるような強いメッセージが感じられるものでした。展覧会を運営する写真部顧問の方々も「企業のCMやポスターにしても遜色がない」と唸っていました。

 その最優秀作品は、残念ながら本年度は本校生徒のものではありませんでしたが、本校からはすべての写真部員となる33名が、これまで撮り溜めた未発表の作品の中から自身の渾身の1枚を選び、写真の大きさや額装などにそれぞれの思いを込めた作品を出展し、このうち優良賞1点(「TRÄUMELAND」2年浜田琉海)、奨励賞1点(「明暗な一足」3年矢島史悠)が見事に入賞を果たすとともに、入賞作品2点を含む3年生10名と2年生4名の作品合計14点が推薦作品として選考され会場に展示されました。

 写真部員たちは、普段物静かで真面目な雰囲気の生徒が多く、見るからにエネルギッシュで賑やかに活動する運動部に比べて派手さはないものの、その分堅実且つ緻密な計画と計算のもと、地道に自分の感性を磨き続け、心を動かすような一瞬のシーンを求めて、ファインダー越しの日常を切り取りながら作品を撮り溜めています。

 近年は機材のデジタル化が進み、ほとんどの記録媒体が電子データとなったため、奇跡の一瞬を逃さないよう高速連射で撮影したり、構図やアングルなどの失敗を気にせずに、たくさんの写真を撮ることができるようになりました。また、エフェクトをはじめとした様々な加工も手軽に施せるようになり、1枚の写真から多様なメッセージを発することができるようにもなりました。

 これまで部員たちが撮り溜めた数多ある作品の中には、自身の想いを載せきれなかった作品も多くありますが、そうした作品の中には、心に刺さるメッセージが感じられ、皆さんに作者として感じた感動を伝えたいと思えるような作品も多数ストックできるほどに感性や撮影スキルが向上しています。今回はその中から、自身が最も自信をもって発表できる渾身の1枚を写真展に出展しました。

 2名の作品の入賞と14名の作品の推薦展示(展示された作品の7%が本校生徒の作品)という素晴らしい成果を成し遂げられたのは、日頃から写真部員たちが地道に感性や撮影スキルを磨くとともに、目の前で起こる様々なシーンの一瞬を逃さず、四角いファインダーから見える景色を切り取り続けた成果であると言えます。そうした地道な作業の継続には、知識や経験だけでなく根気や熱意が必要であり、生徒たちは見事にそうした活動を全うしている証であると言えます。

 デジタル技術が飛躍的に進化し、AIの台頭などにより、真偽不明な動画さえも当然のようにネット上に拡散されるこのご時世だからこそ、写真部の皆さんには、真実を記録して表現し続けてほしいと願うとともに、ストレートにメッセージが伝わる静止画の魅力と価値を大切にし、これからも観る人の心に刺さる1枚を撮り続けてほしいと願います。そしていつか、皆さんが1枚の作品に込めたメッセージが、観る人の心を動かすことを願っています。

 頑張れ、越南生!頑張れ、写真部!

優秀賞「TRÄUMELAND」2年浜田琉海

 

 

 

 

 

 

奨励賞「明暗な一足」3年矢島史悠

 

 

 

 

 

 

 

 「森のひととき」3年磯邊結

 

 

 

 

 

 

 

 「静景」3年朴珍

 

 

 

 

 

 

「毅然」3年髙橋快 

 

 

 

 

 

 

 

「少年心は砂にあり」3年猪瀬翔望 

 

 

 

 

 

 

 

「森厳」3年パスマイカ 

 

 

 

 

 

 

 

「On your voice」3年三瓶智大 

 

 

 

 

 

「純潔」3年池田果穂 

 

 

 

 

 

 

「沈鬱」3年日吉陸 

 

 

 

 

「青春アミーゴ!!!」3年奥田那津 

 

 

 

 

 

「海のアスリートたち」2年鵜川紗友姫 

 

 

 

 

 

「晴天白日」2年白石悠太朗 

 

 

 

 

 

「虚実皮膜」2年吹澤拓実