校長ブログ

2025年6月の記事一覧

「繁栄の使者」再来(新たなツバメたちの飛来)

 6月23日(月)のブログで、昨年9月から本校に留学していたドイツ人留学生レニの帰国とともに、4月中旬から本校職員玄関に巣をつくっていたツバメたちの旅立ちについてお知らせしましたが、実は、その日の午後、職員玄関軒下の別の場所である職員通用口の真上にツバメが新たな巣を作り始めていることが確認されました。

 6月23日(月)の夕方は、まだ巣を作り始めたばかりで、壁面に付けられた土や枯草も水分を多く含んで黒褐色になっており、巣の土台となる下半分くらいしかできていませんでしたが、番のツバメが日中ひっきりなしに土と枯草を運び、アッという間に建物で言うところの基礎部分が完成しました(写真①)。

 それから3日後の6月26日(木)の朝には、基礎の上に住居となる外壁が広がり、土も乾いて完成間近という感じがしていました(写真②)。この間もずっと、職員玄関付近には居住者である番のツバメが激しく往来し、せっせと新築工事に励んでいました。

 本日6月29日(日)の朝には、既に新居はほぼ完成し、中には1羽のツバメが羽を休めていました(写真③)。私がポケットからスマホを取り出して撮影していると、巣に向かうツバメが自分たちを脅かす敵の存在を確認し、巣の安全を守るための中継地となっている玄関先の手すりに、巣で羽を休めるツバメの伴侶と思われる1羽のツバメが待機し、ピーピーと鳴いて、玄関先に立ち止まった私に向かって「ここは俺たちの場所だ、早く中に入れ」と訴えているようでした(写真④)。

 玄関の中からツバメたちを刺激しないように観察していると、この巣には、どうやら番の2羽のほかにもう1羽のツバメが関わっているようで、合計3羽が巣のまわりを飛び交っているのが確認できました。もしかしたら、崩落してしまった以前の巣で生まれた雛鳥で、親子3羽で転居のための巣を新築したのかもしれません。

 このツバメたちが、先日巣だったと思われるツバメたちであるかどうかの真偽を確認することはできませんが、兎にも角にも本校の軒先に幾度となくツバメが巣を作っているということは、時に天敵から身を守ってくれる役割を果たす人間との共存を好むツバメたちにとって、本校が安住の地であるということに疑いの余地がないのだと思います。

 そうした意味では、本校は、近隣に建つ大型商業施設のおかげで乗降客の非常に多い大人気の越谷レイクタウンから間近で、なお且つ子育て世代の家族が多く居住する新興住宅街に囲まれ、小さな子供たちの声が絶えることのない賑やかな土地柄ではありますが、本校に在籍する生徒たちや教職員に対してはもとより、近隣にお住まいになる地域の皆さまや様々な理由でこの地を訪れる方々に対しても、そしてこの地に住まう様々な野生動物たちに対しても、安心と安全を担保できる、まさにオアシスのような存在でありたいと改めて強く感じています。

 ツバメの新たな巣作りが確認されて以降、職員が玄関ドアに張り紙を掲示して、ツバメの巣作りを保護するとともに、本校に更なる繁栄をもたらしてくれるであろう新たな来客たちをあたたかな目で見守る雰囲気が教職員の共通認識となっています。

 彼ら(ツバメたち)も、やがて本校を巣立つ時期がやってくるとは思いますが、その時まで安心して暮らせるよう見守るとともに、来年以降も永遠に「繁栄の使者」であるツバメが飛来してくれるよう願う毎日でございます。

 皆さまにおかれましては、ご来校の際には、職員玄関付近を飛び交うツバメにご注意いただくとともに、あたたかな目で見守っていただければ幸甚に存じます。よろしくお願いいたします。

 ようこそ、ツバメたち!

 

 写真①

 

 

 

 

 

 

 写真②

 

 

 

 

 

 写真③

 

 

 

 

 

 

写真④

「桜」1年ぶりの帰校(美術部昨年度県展高校生最優秀作品)

 本日6月25日(水)、本校昨年度卒業生の豊島礼芽さん(美術部)が描いた絵画作品「桜」が、約1年ぶりに本校に帰校しました。

 この作品は、プロを含めた一般芸術家が多く出展する県内最高峰の美術展覧会である昨年度の「県展」において、高校生奨励賞(高校生世代の作品で最も優れた作品賞)を獲得し、県教育委員会からの依頼を受けて、昨年7月から1年間、県教育委員会の顔とも言える県庁の教育委員会室に展示されていたものです。

 豊島さんは入学直後からこの作品を手掛け、2年以上の歳月を費やして、この1点の作品に全身全霊を賭けて描いた高校美術部活動の集大成であり、ディテールに拘り抜いて細部まで丁寧かつ繊細に描くことで、美しさと迫力の双方を兼ね備えたリアリティーの高い作品を追求するとともに、自然な形で自分の感情や思考を作品に落とし込みながら完成度の高い作品に仕上げたことを高く評価していただいたものとなっています。

 作品の制作にあたっては、今どきの生徒らしく、自分で撮影した写真をスマートフォンやタブレットなどの画面上で拡大して、細かな部分を確認しながら描いていたことが印象的で、単に仕事や生活、教育活動などの利便性や効率性の向上のためだけでなく、アナログが重視されると思われる芸術の分野にもICTの普及は大きな影響を与えているのだと感じました。

 ただ一方で、作者である豊島さんの中では、この作品はいまだ未完成のものであり、高校生奨励賞を受賞したことで昨年5月にテレ玉の取材を受けた際にも、機会があれば、更に描き足していきたいとも言っていました。その言葉に、バルセロナ(スペイン)のシンボルとも言われ、着工後140年以上を経過してもなお未完成であるアントニオ・ガウディ設計のサグラダ・ファミリアを思い浮かべながら、豊島さんがディテールに拘り、作品を深く追求する探究心を強く感じたことを今でもはっきりと記憶しています。

 私も、「県展」を見に行って、実際の作品を目の前にしたときに、作品から放たれる圧倒的な迫力に思わず飲み込まれて、釘付けになってしまうほど感情を揺さぶられたことを思い出します。もちろん、県内最高峰の展覧会だけあって、他の作品の中にも同様に心揺さぶられるような素晴らしい作品がいくつか見受けられましたが、この「桜」を描いたのが本校生徒の豊島さんであったこともあり、私の中では、数多展示された作品の中で、この作品が最も印象深く目に焼き付いています。

 巷では、よく「スポーツには、人の心を動かす力がある」などと言われます。スポーツを愛し、スポーツの世界で生きてきた私にとって、とても共感できる素敵なフレーズではありますが、一方で、かつて自分がかかわってきた生徒たちが目をキラキラさせながら文化的活動に情熱を傾ける姿を見守っているうちに、そうした情動はスポーツだけでなく、情熱を持って直向きに挑戦し続けるあらゆる活動に同様のことが言えるのであって、こうした文化的活動も、観る人の心を動かす力がある奥の深い活動なのだと感じています。

 素人ながらの浅はかな想いではありますが、そうした意味でも、この作品は一見の価値があるものだと思います。

 本校は、美術部だけでなく、吹奏楽部、書道部、写真部、演劇部、放送部など、多くの文化部でたくさんの生徒たちがまさに青春を賭した活動に取り組んでいます。スポーツと比較すると、一見派手さの少ない活動ですが、そこに賭ける生徒たちの想いは運動部活動の部員たちと同様に熱く、本物です。こうして、努力の成果として皆さんに目に留まり、より多くの皆さんに見ていただけることが、活動に取り組む生徒たちにとって何よりのご褒美なのだと強く感じます。

 文化部活動に所属する生徒の皆さんには、こうした作品に刺激を受けて、より一層情熱を持ってそれぞれが志す活動に打ち込んでほしいと願います。活動に没頭すればするほど、その活動の奥深さを学ぶことができ、真摯に奥深さを追求する日々の積み重ねが皆さんの自己肯定感を高め、やがて眩しいほどの輝きを放つことにつながるはずです。次は、あなたの作品が輝きを放つ番です。そうした日を迎えられることを心から信じています。

 「桜」は、このあとしばらくの間、校内に展示したいと考えています。皆さまも、本校にご来校の際には、是非ご鑑賞いただければ幸甚でございます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、美術部!

旅立ちの日(玄関のツバメと留学生のレニ)

 本日6月23日(月)の朝、いつもと変わらずに出勤し、毎朝のルーティンとなっていた職員玄関の軒下にあるツバメの巣を見上げると、驚愕の異変が・・・。

 毎年春になると番いのツバメがやってきて産卵し、かいがいしくせっせと子育てをするのが本校の一つの風物詩になっていることは4月16日のブログにてお伝えしていましたが、あれから2か月余り、仲睦まじく雛鳥を育て、餌を運ぶ姿を、毎日ほのぼのとした気持ちで見守ってきました。

 しかし、お別れの日はあまりにも突然にやってきました。今朝、いつものように出勤した時にツバメの巣を見上げると・・・。

 なんと、先週末まであったはずの巣が崩落しているではありませんか。ビックリして巣の下の植え込みに目を移すと、巣の中にあったであろう枯草のベッドがポツンと落ちており、親鳥の姿も雛鳥の姿も確認することができませんでした。先週末には、親鳥が巣にいることも見ていたのに・・・。地面に落ちた巣を見て、我が子がいなくなるがごとく、とても寂しく心配な気持ちになりました。

 考えられることは2つ。一つは週末から今朝にかけて吹いていた風やその他何らかの原因で巣が崩落してしまったケース。もう一つは、無事に雛が成長し、親鳥とともに巣立って、必要なくなった巣が自然と壊れたケース。

 ツバメの巣立ちは孵化してから1か月余りだと言われています。本校にツバメの飛来が確認されてから2か月余り。いつ巣立ちの日が来ても不思議ではありません。ですから、私は、後者であると信じています。

 ツバメの巣立ちは、古くから縁起の良いこととされており、ツバメが巣を作る家は幸運が訪れると言われています。また、ツバメが人間の生活圏内で巣を作ることから、人間とツバメが共存し、共に繁栄するという伝承もあります。

 折しも、昨年の9月から約10か月間に及ぶ本校での留学生活を終えたドイツ人留学生のレニが本校での留学生活の最後の日を迎えたのもちょうど先週末でした。明朗で気さくで愛嬌があり、熱心に学び、礼儀正しく日本人よりも日本人らしい一面を持ったレニは、本校生徒たちに愛され、多くの学びをもたらしてくれたとても素敵な生徒でした。

 留学最終日となった6月22日(金)の夕方、レニを校長室に招き、留学の修了証と学習成果の証明書を授与して、お別れの挨拶をしたばかりでした。レニは、本校での留学生活が相当に楽しかったようで、心から名残惜しそうにしていましたが、きっと今頃は、本校を巣立っていったツバメたちのように、母国ドイツに戻って、力強く新たなチャレンジを始めているに違いありません。

 そしてきっと、レニの帰国とツバメの巣立ちが本校や本校生徒たちに更なる繁栄をもたらしてくれることだと信じたいと思います。そして、またいつか元気な姿で本校に戻ってきてくれることを皆さんとともに楽しみに待ちたいと思います。

 ありがとう、レニ!さようなら、ツバメたち!

生徒たちの学校生活を大公開(授業公開)

 本日6月20日(金)は、午後の5,6限を活用して本校保護者向けの授業公開を実施しました。うだるような猛暑の中、3学年を合計して121組134名の皆さまにご来校いただき、心より感謝申し上げます。

 本校では、6月期に保護者の皆さま向けの授業公開を、9月期には保護者の皆さまに加えて中学生やその保護者など一般向けの授業公開を実施し、学校で実際に行われている学習活動の様子や生徒たちの様子をご覧いただく機会を設けており、毎回多くの皆さまにご来校いただいています。

 保護者の皆さまにおかれましては、生徒が本校に在籍する3年間のうちで、実際に生徒が学習活動に取り組んでいる様子をご覧いただける機会は限られており、学校生活の様子が分かりにくい状況があるものと拝察いたします。

 本来であれば、こうした機会を拡充し、より多くの皆さまに学校での生徒たちの様子をご覧いただけるようすべきところでございますが、限られた中での公開となりますことをご容赦いただきたく存じます。

 本日の授業公開は、ご来校いただく保護者の皆さまの個々のニーズにお応えできるよう、午後のすべての授業を公開し、教室内での参観も含め、自由にご覧いただく形式にて実施いたしました。

 そうした中で、各学年とも、多数の保護者の皆さまにご来校いただき、生徒たちも普段と違い、たくさんの保護者の皆さまが見ている様子に、いつも以上に緊張感のある時間を過ごしている様子でした。授業そのものは本日のために特別なものを用意したわけではありませんが、生徒たちは、総じて「保護者の視線」という目に見えない刺激を受け、積極的に授業に臨めたのだと思います。

 また、保護者の皆さまが見やすいよう、可能な限り廊下側の窓や扉を開けての授業とさせていただきましたので、ある程度お子様の様子をご覧いただけたのではないかと考えております。

 一方で、本校は全館空調ではないため、特に廊下では暑さを解消することができず、過ごしやすい環境でお迎えすることができませんでしたこと、心よりお詫び申し上げます。

 本日ご覧のとおり、本校ではどのクラスにおいても落ち着いた授業が展開され、安全安心のある生活空間の担保や主体的・対話的で深い学びを実現しています。

 そうした中で、生徒たちがより一層意識高く学びに向かい、自身の成長を実感しながら次なるステージへとステップアップを果たしてほしいと考えています。私たち教職員は、そうした生徒たちが、意欲を持って学習活動に取り組めるよう全力で導くことが使命であると考えています。

 今後とも、本校の教育活動に対しまして、ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

学校の取組を多様な視点で斬る(学校評議員会、学校評価懇話会)

 本日6月20日(金)本校応接室及び会議室において令和7年度第1回目の学校評議員会並びに学校評価懇話会を開催しました。

 「学校評議員会」は、平成12年1月の学校教育法施行規則の改正に伴い、開かれた学校づくりの一環として国によって平成12年度以降学校に設置することが義務付けられた学校教育活動に対する第三者評価組織であり、地域の見識者など自校の教職員以外の方の視点で学校の取組を見た場合に感じる魅力や改善点などについて意見を頂戴し、学校運営の改善と地域に対して学校の取組に関する理解の拡充を図るものです。本校では、学校医1名、学識経験者4名(大学教授2、義務教育学校長2)の合計5名の皆さまに委員を委嘱し、年2回の評議員会を開催して忌憚のないご助言をいただいています。

 本日の学校評議員会では、本校の教育活動の取組について以下の様なご意見を頂戴しました。

(1)前回も感じたが、授業は大変落ち着いていて、とても良い。

(2)生徒たちは、どの授業においてもとてもまじめに授業を受けており、感心した。

(3)自由度や自発性を失わないような工夫も必要ではないか。大学生や社会人になると自分の考えをまとめてプロジェクトにする力が求められる。

(4)教育文化、学習文化が生徒の人格形成に影響するため、生徒が自分の考えを自由に話せる教育環境を大切にしたい。

(5)人の前に一歩出てリードしようとする生徒が少ないが、それは今の若者世代の特徴であり、大学生も同様である。

 学校評議員会終了後には、並行して保護者を対象に実施した学校公開の様子と実際に行われている授業の様子を見学していただきました。委員の皆さまからは、どの授業でも生徒たちがしっかりと学びに向き合い、積極的な姿が見られたとお褒めの言葉を頂戴しました。

 また、放課後には、学校評価懇話会を開催しました。

 「学校評価懇話会」は、学校評議員に加えて保護者の代表者と生徒の代表者を委員として委嘱し、主要な教職員を加えた上で、より幅広い視点での意見聴取を行うもので、校長の示す「目指す学校像」や「教育目標」「教育計画」「学校自己評価システム」などについて意見交換して学校経営の改善と学校教育力の向上を目指すとともに、その内容を公表することにより保護者や地域の皆さまに本校の取組を理解していただくものです。本校では、保護者の代表としてPTA会長と後援会長を、生徒の代表として生徒会長及び副会長を懇話会の委員として委嘱しています。

 本日の懇話会でいただいたご意見等は以下のとおりです。

(1)昨年の議論を活かしてPDCAサイクルをしっかり整えながらブラッシュアップしていることが伝わる内容となっている。

(2)「授業第一」と位置付けていると言っていたが、本当に先生方が生徒と対話しながらすばらしい授業を実践している。ICT活用も進んでおり、生徒も効果的に活用している。

(3)進路指導室が充実し、資料や機材も豊富で丁寧な進路指導がなされている。

(4)部活動加入率が93%であることは他校では実現できない越谷南高校の大きな魅力・特色であり、これまで以上に勉強だけでなく部活動にも頑張ってほしい。

(5)スラックスを着用している女子生徒が複数いたが、どのような導入の仕方をしているのか。(➡女子生徒のニーズに対応してオプションとして導入しており、年々着用者が増えている)

(6)生徒や部活動が主体的に取り組むSNS(インスタグラム)による情報発信は、保護者にも情報が伝わりやすい。生徒がSNSで記事を発信する上で、どのような学校としては管理をしているのか。(学校公式のものも部活動ごとのものもすべて教員によるチェック機能があり、教員と生徒が協働して運営している)

(7)後輩生徒の活動を見守りつつリーダーシップを発揮して様々な行事を主体的に運営している生徒会の活動は素晴らしい。

(8)学校が推進している人材派遣や地域との連携は、具体的にどのような活動を行っているのか。(➡近隣保育園や小中学校などの教育機関との連携事業、イオンレイクタウンでのイベント開催、越谷市や越谷警察署などの行政機関の事業への生徒派遣など)

(9)海外の情報をどのように取り入れているのか。(➡海外留学生の積極的受け入れや本校生徒の海外留学後のフィードバック、外国人とのオンライン英会話、海外研修や語学研修など)

(10)クロームブックは利用できるソフトが限定しており、卒業後の活用性が低いため、値段が高くてもIpadを検討することはできないだろうか。(➡本校は他校に先駆けてタブレットを導入し、活用スタイルが確立している。大学ではより高機能で多様なソフトに対応できるPCを必要とする場合があるが、高校では破損等も多く、必要なソフトが利用でき、保障や価格の面で安定したものを採用している)

(11)社会ではAIが普及し、文系の学生でもAIを活用できる人材が求められているが、若者たちはこれからの将来をどのように考えているのか。(➡AIを活用することは便利だが、AIに頼らず自分で考えることを大切にしたい。AIを上手に活用するための情報リテラシーを身に付ける必要がある)

(12)近隣小中学校との連携事業(小学校:英語授業の学習支援、中学校:部活動の交流)は、小中学生にとってとても大きな刺激になっており、小中学生たちは高校生から様々なことを学んでいる。今後も連携した取組を継続してほしい。

 上記のとおり、学校評議員会、学校評価懇話会ともに活発なご意見やご助言を頂戴し、校長としては、今後取り組まなければならないことが山積だと感じたところです。重要度や優先度が高い事案から一つひとつ丁寧に検討し、改善、実現していきたいと思います。

 委員の皆さまには、公務ご多忙の中お時間を割いていただくとともに、様々なご意見ご助言を賜り、心より感謝申し上げます。今後とも、本校の発展と教育活動の充実のため、お力添えをいただければ幸甚に存じます。

Miss Dance Drill Team Japan Competition 2025(チアダンス部関東大会)

 本日6月14日(日)東京都千駄ヶ谷の東京体育館において全国中学校・高等学校ダンスドリル選手権大会関東大会が開催され、本校チアダンス部が出場しました。

 この大会は、8月11日(祝月)から13日(水)にかけて東京都調布市の武蔵野の森総合スポーツプラザにて行われる全国高等学校ダンスドリル選手権大会Miss Dance Drill Team Japan Competition 2025の地区予選会で、全国大会の入賞者は国際大会への出場権が与えられる夢のあるレギュレーションとなっています。

 地区大会は全国8地区で行われ、本校は本日行われた関東地区予選会(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県)に出場しました。

 大会1日目の6月14日(土)は、高等学校個人部門、高等学校JAZZ部門、KICK部門、LYRICAL部門、HIPHOP男子部門、HIPHOP女子部門、HIPHOP男女混成部門、NOVELTY部門、PROP部門、MILITARY部門、TALLFLAG部門、SHORTFLAG部門、MAJORETTE部門が、大会2日目となった本日は、中学校全部門、高等学校SONG/POM部門、DRILL POM部門、CHEER部門、エキシビション(SONG/POM)部門が行われました。 

 関東地区大会には173チームがエントリーし、本校チアダンス部は、最もエントリー数の多い高等学校SONG/POM部門に出場しました。

 ダンスドリルは、アメリカ発祥のグループ演技で、日本ではチアリーディング、バトントワリング、マーチングバンドなどと呼ばれており、演技におけるチーム独自の創造性、チームとしての協調性を通しての表現内容・技術・衣装・観客へのアピール、そしてチームとして充分満足できる演技ができた時に見せる表情などが評価対象となっています。

 このうちSONG/POM部門はチームの人数によって3つのカテゴリー(Small:9人以下、Medium:10~15人、Large:16人以上)で構成され、ストレートアームモーションを中心としたアームモーションの正確性がポイントとなっており、バスケットボールサイズの演技エリアの中で、演技時間は1分45秒から2分30秒まで、音源や身だしなみ、演技内容に至るまで詳細な規定と厳しい評価基準がある中で、本校はもっとも人数が多く困難度の高いLarge部門に24人の部員で挑戦しました。

 審査は、10人の審査員によって10個の項目別に合計100点満点で採点される規定となっており、2月に出場したUSA地区大会で僅か0.5ポイント足らずに全国大会出場を逃していた本校チアダンス部は、「今度こそ全国へ!」とリベンジに燃えていました。

 本校チームは、演技時間の直前にスタンバイエリアに登場した姿を見る限り、程よい緊張感に包まれ、チーム全体の志気も高く、良い演技ができそうな予感がしました。

 この大会は、出場するすべてのチームが、これから演技を行うチームに声援を送り、演技中は着座しながら音楽に合わせて上半身でリズムを取って場を盛り上がるのが特徴で、競い合う他校のチームをしっかりとリスペクトする姿勢に中高生らしさが感じられる好感の持てる大会で、本校チームも他校の選手たちの声援に後押しされ、自信を持って演技に臨むことができました。

 全体の56番目、午後2時45分30秒に演技エリア下手から本校チームが入場すると、背筋をピンと伸ばした美しい隊列で整列し、大音量でスピーカーから流れる音楽とともに演技が始まりました。

 開始早々から笑顔が爆発し、切れのあるダンスと指の先まで伸びた手足の動き、リズムに合わせたターンやジャンプ、全員の息があったラインダンス、そして複雑なフォーメーションチェンジなどを見事にこなし、会心の演技を見せてくれました。

 SONG/POM部門の出場校の中で2番目に多い24人での出場となった本校の演技は3つのグループフォーメーションが目まぐるしく変化する困難度の高い内容でしたが、本校部員たちは全体のバランスや互いの位置関係を意識しながら、大人数ならではの迫力ある演技を見事に演じきってくれました。

 チアダンスという競技は、柔軟性や動作のキレなど個人の演技スキルが重要であることは言うまでもありませんが、それ以上にチーム全体の雰囲気や表情、演技のシンクロ度やアクションのタイミング、選手同士のポジショニングなどのチーム力が評価に大きく影響する競技であり、そうした意味では、日常的な仲間意識や結束力などチームスポーツで最も重要とされる要素が強く求められる競技でもあります。

 本校チアダンス部は、舞台に立てばとてもキュートで華やかな演技を見せてくれる一方で、専用の練習場があるわけではなく、普段は屋外のロータリーで地道な練習を重ねており、また、部員同士で指導者役と演技者を相互に担い、協力して高みを目指している姿がとても印象的です。そうした意味では、本校生徒たちのよりどころである「南の風」を標榜する本校の精神をとても大切にしている生徒たちであると言えます。そんな部員たちだからこそ、積み重ねた努力の成果を遺憾なく発揮してほしいと常々感じていました。

 すべてのチームの演技が終了し、参加者同士の交流を目的としたダンスタイムに続いて行われた閉会式で、各部門の全国大会出場者が発表となりました。本校チームは、健闘したものの残念ながら全国大会には届きませんでした。出場した部員たちは、それぞれが持てる力を発揮できた達成感を味わいながらも、他校の演技を見ながら自分たちに足りないものも確認できたようです。

 2月の大会に続き、あと一歩のところで全国への切符を逃した本校チアダンス部ですが、観ている者に感動と勇気を与えてくれる演技は見事でした。もちろん残念な気持ちもあると思いますが、気持ちを切り替えて次なる舞台へと向かってほしいと願います。野球部をはじめ、皆さんの演技に勇気づけられている生徒たちが皆さんを待っています。

 本日は、足元の悪い中、たくさんの保護者の皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。部員たちがこうした舞台で活躍できるのは、ご家族の皆さまのご支援があればこそのことと感じています。本日の結果は部員たちにとって十分な満足を得られるものではありませんでしたが、次なるステージで大輪の花を咲かせてくれることを、皆さまとともに期待したいと思います。

 今後とも、変らぬご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、チアダンス部!

 

子供たちが輝く未来のために(PTA・後援会第1回理事会)

 本日6月14日(土)本校外国語科棟LL3教室にてPTA・後援会の第1回理事会が開催され、80名を超える保護者の皆さまにお集まりいただきました。ご多忙の中、ご出席いただきました本部役員及び理事の皆さまには、心より御礼申し上げます。

 理事会に先立って13時から本部会が行われ、理事会での議事進行内容を確認するとともに、これまで本校PTAを牽引し、先日の総会を以てご退任された卒業学年の前会長及び副会長の皆さまに埼玉県高等学校PTA連合会より感謝状が贈られ、贈呈式を行いました。この度感謝状が贈呈された皆さまをはじめ、卒業学年の本部役員並びに理事の皆さまにおかれましては、これまでPTA諸活動及び本校教育活動のために賜りました格別のご理解とご協力に、心より感謝申し上げます。

 本部会に続いて行われた理事会では、本年度の各委員会における活動内容が提案され、文化祭、大学バス見学会、PTAだよりなどについて審議しました。

 また、PTA会長からは、5月20日(火)に久喜市内で行われた東部支部高P連総会及び6月9日(月)に埼玉会館で行われた県高P連総会の様子が報告されました。特に県総会で退任の挨拶のために壇上に立った前県連会長が「ここにいる各校のPTAの皆さまの存在が県の役職を全うする上でとても大きな力となったことに感謝している」と話されていたことが、まさに本校でのご自身の状況とオーバーラップする想いであり、強い共感を持ったとのお話がありました。

 更に、東部支部総会では、県高P連事務局から令和8年度以降の専門委員会の在り方について情報提供があったこと。また、県高P連総会では、県高P連の旅費規定の改定及び各支部への活動助成金拠出既定の新設について提案があり、県高P連事務局の提案のとおり可決したことが報告されました。

 その後の連絡・報告では、令和7年度の各委員会活動費の取り扱いや過日実施した体育祭の報告、各学年や委員会での今後の審議事項、2学期の行事予定などが報告されました。

 また、昨年度実施したフードドライブに関する取り組みについても、本部会から継続実施の提案があり、本年度も文化祭開催期間を踏まえて実施することとなりました。つきましては、すぐメール等により改めて御案内いたしますので、ご家庭にてご提供いただける食材がございましたら、ご協力いただけますようお願い申し上げます。

 最後に、私から、全国の諸学校が直面しているPTA加入に関する課題対応に関連して、次年度以降の加入案内方法や会費徴収額の見直しと、これに係る臨時総会開催の可能性についてご連絡させていただきました。

 保護者の皆さまにおかれましては、来る9月20日(土)開催予定の第2回理事会に合わせて臨時総会を開催する可能性がありますことをご承知おきいただきたく存じます。臨時総会開催の有無や審議内容等につきましては、改めてご案内申し上げます。

 理事会終了後は、学年委員会、専門委員会が行われ、今後の取組等について情報共有と意見交換が行われました。ご参加いただきました理事の皆さまのご協力により、理事会の議題、連絡事項、その後行われた学年委員会、専門委員会ともに滞りなく進行することができました。皆さまのご協力に、心より感謝申し上げます。

 近年、学校や教職員を取り巻く様々な課題が社会問題として各種メディア等を通じて頻繁に報道されています。そうした中で、県立高等学校は、同じ公立学校ではあるものの、市町村が所管する義務教育諸学校とは大きく異なり、PTAや後援会などのご支援がなければ、教育活動そのものを維持することができない状況にあります。

 公立学校である以上、学校設置者である県の支援によって充実した教育環境が維持されなければならないことは学校経営者である私の立場からしても当然なことであると考えますが、実際には公的な支援だけでは十分な教育活動を担保することができない実情があります。特に財政面においては、その影響力が顕著であることは皆さまの周知の事実となっています。

 学校といたしましては、皆さまからお預かりしている大切な生徒たちに対して、より充実した学びの環境を提供し続けることが使命であり、その職責は大きいと認識していますが、充実した教育活動を実践するためには、教職員の努力や工夫だけでは実現不可能な状況であり、保護者の皆さまの格別のご理解とご協力、そしてご支援が不可欠なものとなっています。

 生徒たちに有意義な高校生活を提供するために、今後とも、PTA・後援会の諸活動に対しまして、格別のご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

PTA組織の意義(県高等学校PTA連合会総会)

 昨日6月9日(月)埼玉会館小ホールにて、埼玉県高等学校PTA連合会総会が開催され、本校PTA会長とともに参加してきました。

 埼玉県高等学校PTA連合会は、本校をはじめとした県立高等学校の単P(単位PTA:各学校のPTA組織のこと)の活動を支援するために設立された組織で、各校のPTAにとって情報交換や研修の場となっており、それぞれの学校のPTA役員の方々が、安心して適切な活動を実践できるよう、様々な支援を行っています。

 本日は、年に1度開催される総会で、すべての県立学校のPTA会長と管理職が参集し、県の事務局を中心に行われる事業や予算等について審議しました。

 また、本県は本年度行われる関東高等学校PTA連合会大会の開催県となっており、前年度役員を中心に準備を重ねてきた大会が1か月後に迫る中、令和8年度の新役員の方々の選出と業務のバトンタッチが行われました。

 本校においても、5月10日の総会にて世代交代が行われたように、県組織においても新旧役員の交代があり、ようやく本格的に令和7年度がスタートした形となりました。

 会議の中では、西部地区のとある高校のPTA会長から、昨今のPTA非加入問題について意見があり、多くの学校で抱える共通の課題が浮き彫りとなりました。

 本校は、おかげさまで保護者の皆さまのご理解により、すべての保護者の皆さまに加入していただいており、後援会組織とともに学校が生徒に提供する教育活動の充実に大きく寄与していただいていますことに心より感謝申し上げます。

 現在の高等学校は、義務教育諸学校とは異なり、PTAや後援会などの組織のご支援がなければ、教育活動そのものを維持することができない状況であることも事実です。特に財政面でのご支援は、どの高等学校においても学校教育活動の大変大きな支援となっています。私たち教職員は、生徒に提供する様々な学びの場をどのように質高く提供するのかを具現化することが使命であり、その職責は大変大きなものと認識していますが、そうした教育活動の実践には、保護者の皆さまの格別のご理解とご協力、そしてご支援が不可欠でもあります。

 今後とも、PTA会長や後援会長を中心とした各組織の円滑な活動にご理解とご協力を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

Oliveカラーの誇り(衣替えの儀:夏)

 今年は6月1日が日曜日であったため、昨日6月2日(月)が生徒たちにとって6月最初の登校日となりました。本校では、近年の気候変動を考慮して制服移行期間1ヵ月を含むものの、基本的には5月31日をもって夏服への衣替えとなり、6月1日からはそれまで着用した紺色の冬服を脱ぎ、越南伝統のOlive カラーの制服を身に纏って登校してきます。

 衣替えは、四季折々の季節によって気候が大きく変化する我が国の特徴的な文化で、古くは平安時代の宮中行事から始まったとされています。当時の衣替えの時期は旧暦の4月1日と10月1日とされていましたが、明治時代に政府が役人などの制服を定め、夏服を6月1日から9月30日まで着用することと制定したことから、以降広く一般的に6月1日と10月1日が衣替えの時期とされ、制服を導入した現在の教育現場でも運用されています。

 学校教育においては、衣替えに関わらず、日本古来の季節行事や衣食住など、四季折々の歴史や文化を身近に感じる教育活動はとても重要であり、日本人の持つ心の豊かさもこうした教育活動によるところが大きいと感じています。

 一方で近年、地球温暖化が進み、夏は体温を超える酷暑の日々が、冬は氷点下の極寒の日々が多くなるとともに、豪雨や突風、竜巻や自然火災などが多発するなど、我が国固有の四季がなくなって真夏と真冬しかないような異常な気象状況が年々拡大しています。私が高校生の頃と比べると単純に5度以上平均気温が上昇しており、現在の生徒たちが親となり私たちの年齢を迎える時代には、どのような生活が強いられるのか本当に心配でなりません。

 そうした中、本校生徒たちも衣替えの時期を迎え、6月2日(月)よりOliveカラーの夏服にチェンジした姿で登校してきました。本校の制服は夏服・冬服ともに日本を代表するデザイナーである森英恵氏のデザインによるもので、特に夏服は純白とOliveカラーを採用していることで、良くも悪くも一目で本校の生徒と分かる特徴ある制服となっています。

 生徒からすると、このOliveカラーの制服には賛否両論があるようですが、確かに見た目のインパクトは大きいものの、全校生徒が着用しているのを日常的に見ていると、男子はとても爽やかに、女子は清潔感があってとてもキュートに見えることから、大人の感覚としては素敵な制服であると認識しています。

 生徒たちも、初めてOliveカラーの制服に袖を通すときは戸惑いがあるようですが、みんなで着ているうちにだんだんと愛着がわくようで、女子生徒たちはセーラーの襟部分にあしらわれた格子柄を「メロンパン」などと称して楽しんでいるようです。

 昨日6月2日(月)に行った表彰式では、全校生徒が体育館に集まったことで、会場はOliveカラー一色となり、紺色で落ち着いた風合いの冬服とは一味違ったとても爽やかな雰囲気が会場全体に広がっていました。

 生徒たちには、制服をはじめ校歌やマスコットキャラクター、部活動のエンブレムなど、本校を象徴する様々なアイテムには愛着と誇りを持って親しんでほしいと願います。Jリーグをはじめとしたプロスポーツチームやアーティストのファンクラブなど、同じ志向を持った者たちは、こうしたアイテムを上手に利用して帰属意識と一体感を高め、自己を肯定しながら高みへと向かっていくのです。

 本校生徒たちには、堂々とOliveカラーの制服を着こなし、「南の風」の一員であることを誇りとするとともに、「南の風」の旗のもと、他校の追随を許さない最高の高校生活を送ってほしいと願います。

 頑張れ、越南生!頑張れ、Oliveたち!

ありがとう、レニ!(外国人留学生とのお別れ)

 本日6月2日(月)第3限に本校体育館において行われた表彰式に続いて、昨年9月から受け入れている外国人留学生のレニが6月20日(金)をもって本校での留学期間を終えて帰国するため、全校生徒の前でお別れのスピーチを行いました。

 レニはドイツから来た女子生徒で、J-POPをきっかけに日本文化に興味を持ち、独学で日本語をマスターした上で、日本文化を学び友人を作ることを目標に来日しました。レニは社交的で礼儀正しく日本人よりも日本人らしい一面を持ったとても素敵な生徒で、何より日本が大好きで、毎日が楽しくて仕方がないという想いが身体全体から伝わってくる生徒でした。15歳で親元を離れて遠い異国の地で暮らすのはとても勇気のいることだと思いますが、彼女はそれすらも楽しんでいるようにも思えました。そうした気さくな生徒ですから、本校生徒に与えた影響も大きく、毎日多くの生徒に囲まれ、互いに母国の文化や風習などについて理解を深めることができました。国際理解教育を推進する本校にとってレニの存在は、本校の生徒たちが異国文化を肌で感じ、グローバルな感性を身に付ける上で、とても重要な役割を果たしてくれていました。

 本日は、あと3週間余りで日本を離れるレニから、10か月を過ごした本校での高校生活について想いが語られました。留学当初は憧れの国での初めての海外生活に緊張の連続で、登校初日の前日は眠れなかったこと、緊張する自分をクラスメイトが優しく迎え入れてくれたこと。そして、いつしか学校で友人と話すことやお昼ご飯を食べること、部活動(写真部)に勤しむことなどが日常となり、毎日が楽しくて仕方がなかったことなどを話してくれました。当初の目的であった友人作りだけでなく、たくさんの思い出を作ることができ、ドイツに帰国したら写真を見て思い出したいとも語っていました。そして、あと3週間しかない留学期間に対して現在は寂しい思いに包まれており、できることなら昨年の9月に戻って、もう一度本校での留学期間を始めたいと涙ながらに語っていました。彼女が涙を流すほどの想いを持ってくれていたということは、本校への留学が彼女にとってとてもポジティブであったことは疑う余地のないことだと感じました。

 本校では、国際理解教育の一環として毎年外国人留学生を受け入れたり、本校生徒の海外留学を支援したりしていますが、彼女にとっては今回の留学が掛け替えのない大切な経験となったのだと感じました。また、そうなったのは、レニ自身のパーソナリティであることは言うまでもありませんが、一方で本校にやってきた外国人留学生に対して友好的に接し、有意義な環境を提供し続けた本校生徒たちの優しい対応であったことも大きな要因であったのだと思います。校長としては、そうした本校生徒の姿に大きな喜びを感じるとともに、本校生徒たちの素晴らしい一面を改めて感じさせてくれる場面となりました。

 レニには、ドイツに帰国しても末永く本校生徒たちとのつながりを持って友情を育んでほしいと願います。また、機会があれば、本校を第2の母校だと思って再び来日し、学校を訪れてほしいと思います。残り3週間、本校での生活を思い切り楽しんで帰国の途についてください。

 頑張れ、越南生!ありがとう、レニ!