校長室より

2024年7月の記事一覧

【校長室】夢舞台、真夏の挑戦(北九州インターハイ2024)

 昨日7月28日(日)から福岡県の東平尾公園博多の森陸上競技場において全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の陸上競技が始まりました。全国から高校生世代トップレベルの選手が集い、白熱した熱戦を繰り広げる最高の夢舞台に本校からは北関東大会を勝ち抜いた3年岩崎透弥(棒高跳)と北関東大会チャンピオンの3年木戸瑛大(三段跳)が出場しました。

 大会初日となった昨日7月28日(日)には、照り付ける日差しが最も暑く感じる12時から男子棒高跳びの予選が始まり、岩崎君が予選第1組に登場しました。

 今年度は棒高跳びに出場する選手のレベルが非常に高く、岩崎君のもつパーソナルベスト4m50cmは今年度の高校生全国ランキングで33位にあたる記録であり、今回のインターハイでの予選通過標準記録は4m80cmに設定されていたため、苦しい試合展開が予想されましたが、高校生は何が起こるかわからない無限の可能性を秘めており、岩崎君の集中力と爆発力に期待していました。

 予選は岩崎君のパーソナルベストである4m50cmから始まり、4m80cmをクリアした者のうち上位12名が7月29日(月)に行われる決勝に進むレギュレーションとなっています。跳躍種目は、複数回の試技に挑戦することができますが、その分1本1本の試技の間の時間が長く、集中力と体のコンディションを維持することが難しく、そうした跳躍技術以外の力が大きく結果を左右するとても繊細な競技です。

 そうした中で大舞台に立った岩崎君は、北関東代表としての自信と越南生としてのプライドを持ち、全力でピットに向かいましたが、並み居る強豪たちの前に充分に力を発揮できず、パーソナルベストであった4m50cmをクリアすることができずに予選で涙を呑む結果となりました。

 結果だけ見れば残念な結果となってしまいましたが、日本を代表して世界の舞台で戦うことを視野に入れているトップアスリートたちが一堂に会す高校生年代最高のステージに、県大会、北関東大会を勝ち抜いてコマを進めた実績は、それだけでもとても価値あることで、一握りの者にしか与えられない挑戦の舞台に立ったことは、決して色褪せることはありません。きっと本人が一番悔しい気持ちでいると思いますが、最高のステージに「南の風」の痕跡をしっかりと刻んだことに誇りをもって、笑顔で帰ってきてほしいと願います。

 今後は、7月31日(水)に三段跳の予選、決勝に臨む木戸君に思いを託し、しっかりとサポートしてほしいと願います。岩崎君の活躍を現地で応援することはできませんでしたが、31日には私も福岡に参戦し、現地で岩崎君とともに木戸君の活躍をしっかりとこの目に焼き付け、「南の風」を吹かしてきたいと思います。

 頑張れ越南生!頑張れ陸上部!