素敵なお兄さん、お姉さんになりました(明正小学校との交流事業)
本日1月27日(月)越谷市立明正小学校体育館において、本校3年生29人が明正小学校6年生の児童157人と英語を活用した交流事業を行いました。
明正小学校との交流事業は以前も実施していましたが、コロナ禍によりここ数年中止となっていました。明正小学校と光陽中学校の校長先生に本校の学校評議員を務めていただいており、昨年6月の会議の際にお二人から交流事業についてご要望をいただいたことから、本日の実施となりました。
光陽中学校との交流事業は先方の要望に応える形で、昨年12月以降に部活動同士の交流として実施しており、今回は明正小学校との交流事業を実施することとなりました。
本事業実施に当たり、外国語科を中心に3年生に希望者を募ったところ、多くの生徒が手を挙げてくれ、そのうち本日の参加が可能な29名が小学生との交流事業に臨みました。
今回の交流事業は、小学校からの要望もあり、小学校でも導入が始まった英語教育の一環として高校生とともに小学生が楽しく英語を学ぶというコンセプトのもと、本校ALTの派遣元であるハートコーポレーション様のご協力をいただき、4名のALTとともにゲームやダンスなどを通じて英語によるコミュニケーションを図りました。
陽気で気さくなALTの進行のもと、8名から10名前後の小学生グループに本校生徒が2名ずつ配置され、それぞれがTeacher役となって小学生に対応しました。初めての先生役に最初は戸惑いを見せていた本校生徒たちですが、小学生の元気さや積極性に刺激を受け、アッという間にお兄さんお姉さんらしい頼もしい振る舞いになっていきました。
最初は、小学生がタブレットで3枚のスライドを作って名前と好きなものなどの自己紹介をし、本校生徒がコメントすることから始まり、打ち解けてきたところで英語の曲に合わせてみんなでペンギンダンスを踊って盛り上がりました。そして、本日のメインであるスリーヒントクイズでは、高校生が答えにまつわる3つのヒントを英語で表現し、小学生が答えてポイントを競うというゲームで、どのグループも楽しそうに小学生との交流の時間を過ごしていました。小学校の4時間目の授業を活用して実施したため、45分間という限られた時間の中での交流となり、両者が楽しそうに過ごす時間もアッという間にエンディングとなってしまいました。
今回明正小学校にお邪魔して感じたのは、小学生の英語理解力と想像力の高さで、高校生たちが話す英語をほとんどの小学生が理解しており、更に高校生が何を伝えようとしているのかを想像して答えるという場面が頻繁に見られました。明正小学校での英語教育の成果と小学生の学びに対する意欲的な姿勢を目の当たりにし、多忙を極める小学校の先生方のご指導の質の高さに頭の下がる思いでした。
また、市内義務教育を所管する越谷市教育委員会の方も視察に訪れており、本校生徒たちの取組の様子を見ていただくことができました。
普段接することの少ない小学生と過ごした時間は、本校生徒たちにとってもとても心温まる時間であり、人に対して優しい気持ちになれる時間でもあったのだと思います。また、「英語」というツールが高校生に年長者としての自覚を深め、本日の立派な対応につながったのだと思います。同時に、人を導くことの難しさも感じることができたのではないでしょうか。
授業終了後は、先方の校長先生からもお褒めの言葉をいただき、生徒たちはちょっとした充実感や達成感を得られたようです。こうした経験は、本日参加してくれた皆さんにとって確実に豊かな心を育む財産となったはずです。やさしい気持ちで人のために何かをできる人間は、やがて多くの人から愛され、どんな人よりも多くの幸せを感じることができるのだと思います。本日の経験がまた一歩皆さんを成長させてくれたはずです。
今後皆さんは、高校を卒業して、新たなステージで新たな挑戦を続けていくことになります。どのような道に進むにせよ、人と接するスキルがこの後の人生を大きく左右することは言うまでもありません。いつまでも本日のような優しい気持ちと笑顔で過ごしていける、そんな人生を送れることを心から願っています。
頑張れ、越南生!