校長室より

保護者の皆さまと野球部の応援に感謝(サッカー部新人大会ベスト4進出)

 本日1月25日(土)本校第2グラウンドにて、サッカー東部地区新人大会の準々決勝が行われ、先週までに支部ベスト8に進出していた本校サッカー部がベスト4進出と関東大会県予選の出場権獲得を賭けて鷲宮高校と対戦しました。

 鷲宮高校は、本年度から越谷西高校サッカー部を県内強豪校として育て一時代を作り上げた東部地区を代表する名将を監督として配し、わずか半年足らずで戦う集団になってきたチームで、核となる選手のスキルは高く、チーム全員が労を惜しまず献身的にプレーするとても素晴らしいチームでした。

 試合は、本校野球部員が大声で校歌を歌ってピッチに立つ選手たちを鼓舞する中、午前10時に相手のキックオフで始まり、開始直後から積極性に勝る本校が相手陣内に押し込み、本校が先にペースを握る展開となりました。相手は、よく走り球際に厳しく、シンプルに跳ね返すスタイルで、本校は優勢にゲームを進めながらも、なかなかチャンスを作れない展開が続きました。

 試合が動いたのは前半10分頃で、ミドルゾーンでボールを不用意に失ったところからショートカウンターを受け、ペナルティエリア左を縦に抜け出されてシュートを打たれ、本校GK(ゴールキーパー)が一度はセービングしたものの、逆サイドにこぼれたボールに詰められて、ワンタッチで強烈なシュートを叩き込まれてしまいました。

 本校にとっては、今大会で初めてリードを許す形となり、追う展開から冷静さを欠いたミスが頻発し、相手の勢いを止められないまま時間ばかりが過ぎて、強いストレスを感じながら前半を終えることとなりました。

 ハーフタイムには、コーチや監督から様々な指摘や助言を受けるとともに、監督の「想定内だから慌てるな。ここからが勝負。漢になってこい」と檄を飛ばされ、再び闘志を漲らせてピッチに向かいました。

 後半は、開始直後から気持ちを前面に出す本校イレブンが次々と気迫のプレーでボールを奪って怒涛の攻撃を繰り返し、相手は堪らずクリアに徹する展開となりました。波状攻撃を見せる本校は、ファーサイドまで深く入れた右コーナーキックのこぼれ球を、ゴール正面から左隅に豪快に叩き込み、ついに同点に追いつきました。

 ゲームを振り出しに戻すこの同点ゴールでチームが一気に活気づき、野球部員たちの大声援にも背中を押され、完全にゲームを支配する展開の中から、同点弾同様に右コーナーキックから連続して奇麗にヘディングを合わせて2点を追加して、すがる相手を意気消沈させました。更に畳みかけるように攻撃は続き、敵陣でルーズボールを拾った直後に見事なスルーパスで本校エースが抜け出したところを、相手が背後からのタックルで倒してPK(ペナルティキック)を獲得しました。これを本校の精神的支柱でもあるディフェンスリーダーが冷静に決めてアッという間に4点目を奪って試合を決めました。

 その後、諦めずに粘る相手にミドルゾーンでボールを奪われ、縦1本のスルーパスから2点目を失いましたが、5分間確保されたアディショナルタイムも含めて最後まで闘志を持って闘い続けた本校イレブンが4対2で勝利を手にしました。

 本日手にした勝利の意味は大きく、春先に行われる関東大会県予選(県内上位32校のみが出場)に東部支部代表として出場を確定させるものとなりました。併せて、本日の勝利の結果、来週2月1日(土)にしらこばと運動公園陸上競技場で行われる準決勝への進出も決まりました。

 準決勝の舞台は夢に見た天然芝の競技場となります。対戦相手は、本日久喜北陽高校との激闘をPK戦で制した越谷西高校となりました。本日から1週間、戦術面での再確認とともにリカバリーやコンディショニングなどの「良い準備」を重ねて、素晴らしい環境で思い切り「南の風」を吹かしてほしいと願います。次の準決勝を制することができれば、東部支部から2チームしか出場することができない新人大会県大会への出場が決まります。強い想いを持って戦った先には、新人大会県大会が待っています。

 また、先週に続き、本日もたくさんの保護者の皆さまにご来校いただきますとともに、あたたかいご声援を賜り、心より感謝申し上げます。先制された前半はハラハラドキドキの連続でしたが、皆さまのご声援の力で、なんとか勝ち切り、関東大会予選の出場権を獲得することができました。次戦は2月1日(土)しらこばと運動公園会場で午前10時キックオフとなります。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ、越南生!頑張れ、サッカー部!