【校長室】県大会準優勝、外国語科の輝き!(埼玉県高等学校英語スピーチコンテスト)
昨日11月11日(木)さいたま市立浦和高等学校において第75回埼玉県高等学校英語スピーチコンテストが開催され、過日行われた校内予選を勝ち抜いた伊藤笑理菜さん(2年:外国語科)が本校代表として出場しました。
この大会は、高校生の英語力向上と県内高等学校の英語教育の充実を目指すとともに、生徒のグローバルな活躍を期待するもので、本年度は県内の公立高校及び私立高校34校から代表者1名、計34名が参加しました。
午前9時からコンテストが始まり、発表者は段上に設置された演台の前に立って審査員の視線を一斉に浴び、強烈な緊張感に包まれながら順にスピーチに臨みました。
スピーチのテーマや内容は、発表者自身が決定し、自身の経験や知識をもとに考察した自身の考えや想いを聴衆に発信し、その内容と英語力、情熱や伝達力などを基準として審査が行われました。
伊藤さんは全体の28番目に登場し、校内選考時に発表した「How to Overcome Your Hidden Fear」を披露しました。スピーチの内容は中学校時代の自分から脱却し、自身の望む高校生活を送るために進学先となる高校を選び、周囲の反応に対する恐怖心を乗り越えて自己実現を果たしつつあるという本人の実体験を題材にした人生ストーリーで、これまでに直面した苦悩や決断などの場面で本人が感じた想いについて熱意を持って語りました。伊藤さんの渾身のスピーチに、会場からは大きな拍手が沸き上がるとともに、聞いていた審査員の心にも大きく響く内容となりました。
全参加者の発表が終了後、審査結果が発表され、伊藤さんは審査員の皆さまからも高い評価をいただき、ネイティブスピーカーがたくさん出場する中で見事に準優勝に輝きました。
県大会で準優勝という快挙は、本校史上最も優れた成績であり、伊藤さんの高いスピーチスキルと実体験に基づいた聴く人の心を動かす内容が認められたものと言えます。
ネイティブスピーカーとして出場した伊藤さんは、優勝者が同じくネイティブスピーカーであったため、2名とされている関東大会への出場枠のうちネイティブスピーカー枠の推薦者は1名とするという大会規定により、残念ながら関東大会への出場を逃すこととなりました。伊藤さんにとっては、準優勝という評価をポジティブに受け入れつつも、同時に悔しさも感じていることと思いますが、他の外国語科設置校をはじめ強豪校がひしめく中で手にした準優勝は十分称賛に値するものであり、胸を張って良いものだと感じています。
我が国では、今後少子化が急激に進むとともにインバウンドによる外国人訪日者や定住者が拡大し、必然的に外国の方々と接する機会が拡大していくことになります。そうした社会を生きる皆さんには、外国の方々と議論できる程度に英語力を向上し、外国の方々と接することにコンプレックスや恐怖心を持たずに、グローバルな視点で物事を考え対処できるような生徒が増えることを願います。
頑張れ、越南生!