打楽器8重奏、吹奏楽部の挑戦(アンサンブルコンテスト西関東大会)
本日1月26日(日)山梨県甲府市のYCC県民文化ホールにて第30回西関東アンサンブルコンテストが開催され、本校吹奏楽部の打楽器パートの部員8名が打楽器8重奏で出場しました。
アンサンブルコンテストは通常の吹奏楽の大会とは異なり、同じ種別の楽器を奏でる数名の演奏スキルと織りなすアンサンブルの美しさを競うもので、いわば吹奏楽のベースとも言うべきパートごとの大会とされています。西関東大会は、埼玉県、群馬県、山梨県、新潟県の4県から推薦された精鋭25チームが参加し、金賞を受賞したチームのうち最も高評価を受けた2チームが3月に福井県で行われる第48回全日本アンサンブルコンテストへの出場権を獲得する規定となっています。
本校吹奏楽部は11月に行われた県大会に金管楽器パートと打楽器パートの2チームが出場し、そのうち打楽器パートが金賞を受賞して埼玉県から10チームのみが出場できる西関東大会へと駒を進めていました。
打楽器パート(パーカッション)は奏でる楽器の種類も多く、重低音から高音まで様々な音色を奏でることができますが、それ故にアンサンブルで美しい音色を奏でるのが非常に難しいパートでもあります。そんな打楽器パートで本校は難度が最も高い8重奏にチャレンジしました。
年末のインフルエンザによる学級閉鎖やウィンターコンサートなどがあったため限られた練習時間の中で、部訓である「最高の音楽を全員で」を体現すべく8名が個々の演奏スキルを磨き、気持ちを合わせて美しいアンサンブルを作り上げてきました。
本日の演奏順が午前中の早い時間であったため、前日から現地入りして調整し、早朝から音合わせをして会場入りしました。また、サポートメンバーたちが本日現地入りし、演奏メンバーと会場で合流して楽器の運搬など演奏メンバーがベストな演奏ができるようサポートしました。
午前10時すぎに演奏順9番で本校打楽器8重奏の演奏が始まり、年末のウィンターコンサートで披露した「Gate to Heaven」を披露しました。この楽曲は、演奏の冒頭が重低音の大迫力から始まり、木琴と鉄琴の目にも止まらぬスピードのバチさばきが見どころで、パーカッション特有の体の芯まで響く音の波動が次々と迫りくる楽曲となっています。演奏のリズムが速いため8人がピッタリと息を合わせなければ美しいアンサンブルとならない難しい楽曲ですが、本校部員たちはものともせずに日頃の練習の成果を存分に発揮し、渾身の演奏を披露しました。
午後からは職場・一般の部の演奏も行われ、すべてのチームの演奏が終了した後に結果が発表されましたが、本校打楽器8重奏はベストを尽くしたものの銀賞の受賞にとどまり、夢の全日本大会への出場は叶いませんでした。今大会では、金賞を獲得したチームがすべて埼玉県のチームであったこともあり、生徒たちは悔しい想いを感じていることと思います。しかし、結果が物語っているとおり、埼玉県のレベルは他県に比べて圧倒的に高く、そうした強豪ひしめく中で西関東大会のステージに立ったこと自体が素晴らしい成果であり、誇れるものでもあると言えます。もちろん生徒たちが目指しているのはその先にある全国大会の景色を見ることであり、決して満足することはできないのだと思いますが、このステージに立ったことを自信にして、悔しさを糧に次なる目標に向かってほしいと願います。
本大会への出場にあたり、保護者の皆さまをはじめ、多くの関係の皆さまに格別のご支援を賜り、心より感謝申し上げます。今後とも、本校吹奏楽部の活動をあたたかく見守っていただくとともに、変わらぬご支援をいただければ幸甚に存じます。
頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!