校長室より

【校長室】可能性を感じた関東大会(陸上部)

 本日10月20日(日)栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎにて関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会が開催され、本校からは9月末に行われた県大会で2位に入賞し、関東大会への出場権を獲得していた長尾謙君(2年)が男子800mに出場しました。

 長尾君は県大会の決勝でわずか5/100秒差で優勝を逃しており、関東大会はリベンジの場でもありました。

 レースは午前11時45分から予選が始まり、各県の代表27人が3組に分かれ、各組の上位2着に加えて3着以下の選手の中でタイム順に上位2人が午後に行われる決勝に進むレギュレーションとなっています。

 ウォーミングアップを終えて待機場所に戻って来た長尾君は、県大会以上の大会には初出場にも関わらずリラックスした表情で「こんにちは」と元気に挨拶してくれるとともに、笑顔で「すごく楽しみです」と言って招集所に向かって行ったので、きっと良いレースができる予感がしました。

 長尾君は第3組にエントリーしましたが、第1組の4人がいきなり長尾君のパーソナルベストを大きく上回る記録を出し、第2組は平凡な記録であったものの、長尾君は第3組で2着以内が決勝進出の条件となりました。

 もともと長尾君にとっては、今大会をチャレンジの舞台と位置づけ、つわ者たちの中で前半から積極的にレースを引っ張り、後半どこまで勝負できるかを試すプランであったため、他の組の結果に関わらずレースプラン自体は変わりませんでした。

 迎えた第3組、スタートとともに飛び出した長尾君は、1周目のバックストレートで2位に付け、プランどおり良い展開でレースを進め、1周目のラップもベストより1秒ほど速いペースで積極的に仕掛けました。

 しかし、2周目に入っていきなりペースを上げた後方の2選手に抜かれ、2周目バックストレートでは前3人に囲まれる厳しい展開となり、なんとか抜け出すチャンスを伺うものの前に出られない中で残り200mの勝負となりました。

 そのまま最終コーナーまで団子状態で進み、ラスト100mのストレート勝負となったところで、ようやく外に持ち出してスパートをしましたが、1人をかわすに留まり、2着と0.17秒差の3着となりました。

 結果は、各組3着以下のタイムでも3番目で全体の9位となり、残念ながら決勝に進むことはできませんでした。

 ただ、タイムだけで見れば全体の7番目のタイムであり、パーソナルベストを更新したことを考えれば、長尾君にとっては関東でも十分に戦える手応えを感じられるベストに近いレースだったのだと思います。

 しかも、今大会は東京、神奈川、千葉など強豪ひしめく1都7県すべてが集まる関東大会であり、来年のインターハイ予選を兼ねる北関東大会(埼玉、栃木、群馬、山梨の4県)なら十分に全国が狙える位置にいるはずです。

 長尾君は、レース後素直に「後方の選手の動きが見えていなかった」と反省していました。また、レース中盤のスタミナも課題にあげていました。本人的には悔しさの方が大きいのだと思いますが、この結果を糧に新たに見つかった課題の克服に取り組んでほしいと思います。

 長尾君は、初めて挑んだ関東大会で確実に足跡を残し、南の風を吹かしてくれました。ベストを尽くした自身の結果に胸を張って帰校してほしいと思います。

 会場には長尾君の応援のためにたくさんの陸上部の仲間たちが駆け付けてくれました。こうした仲間意識がチームを強くし、個人を成長させるのです。皆さんの声援は長尾君にとって間違いなく大きな力となったはずです。そして次は皆さんの番です。長尾君とともに切磋琢磨しながら共に高みを目指してほしいと願います。

 また、長尾君のご両親にも遠方まで応援に駆け付けていただき、誠にありがとうございました。指導者の声に素直に耳を傾け、尊敬の念を持って実直に取り組む長尾君の姿勢は、アスリートに関わらず勝者となるために必要不可欠なスキルであり、これまでのご両親のご指導の賜物であると強く感じています。今後とも変わらずあたたかく見守っていただけますようお願い申し上げます。

 頑張れ越南生!頑張れ陸上部!