旅立ちの日(玄関のツバメと留学生のレニ)
本日6月23日(月)の朝、いつもと変わらずに出勤し、毎朝のルーティンとなっていた職員玄関の軒下にあるツバメの巣を見上げると、驚愕の異変が・・・。
毎年春になると番いのツバメがやってきて産卵し、かいがいしくせっせと子育てをするのが本校の一つの風物詩になっていることは4月16日のブログにてお伝えしていましたが、あれから2か月余り、仲睦まじく雛鳥を育て、餌を運ぶ姿を、毎日ほのぼのとした気持ちで見守ってきました。
しかし、お別れの日はあまりにも突然にやってきました。今朝、いつものように出勤した時にツバメの巣を見上げると・・・。
なんと、先週末まであったはずの巣が崩落しているではありませんか。ビックリして巣の下の植え込みに目を移すと、巣の中にあったであろう枯草のベッドがポツンと落ちており、親鳥の姿も雛鳥の姿も確認することができませんでした。先週末には、親鳥が巣にいることも見ていたのに・・・。地面に落ちた巣を見て、我が子がいなくなるがごとく、とても寂しく心配な気持ちになりました。
考えられることは2つ。一つは週末から今朝にかけて吹いていた風やその他何らかの原因で巣が崩落してしまったケース。もう一つは、無事に雛が成長し、親鳥とともに巣立って、必要なくなった巣が自然と壊れたケース。
ツバメの巣立ちは孵化してから1か月余りだと言われています。本校にツバメの飛来が確認されてから2か月余り。いつ巣立ちの日が来ても不思議ではありません。ですから、私は、後者であると信じています。
ツバメの巣立ちは、古くから縁起の良いこととされており、ツバメが巣を作る家は幸運が訪れると言われています。また、ツバメが人間の生活圏内で巣を作ることから、人間とツバメが共存し、共に繁栄するという伝承もあります。
折しも、昨年の9月から約10か月間に及ぶ本校での留学生活を終えたドイツ人留学生のレニが本校での留学生活の最後の日を迎えたのもちょうど先週末でした。明朗で気さくで愛嬌があり、熱心に学び、礼儀正しく日本人よりも日本人らしい一面を持ったレニは、本校生徒たちに愛され、多くの学びをもたらしてくれたとても素敵な生徒でした。
留学最終日となった6月22日(金)の夕方、レニを校長室に招き、留学の修了証と学習成果の証明書を授与して、お別れの挨拶をしたばかりでした。レニは、本校での留学生活が相当に楽しかったようで、心から名残惜しそうにしていましたが、きっと今頃は、本校を巣立っていったツバメたちのように、母国ドイツに戻って、力強く新たなチャレンジを始めているに違いありません。
そしてきっと、レニの帰国とツバメの巣立ちが本校や本校生徒たちに更なる繁栄をもたらしてくれることだと信じたいと思います。そして、またいつか元気な姿で本校に戻ってきてくれることを皆さんとともに楽しみに待ちたいと思います。
ありがとう、レニ!さようなら、ツバメたち!