【校長室】「南の風」2人目のインターハイ出場へ!(陸上部木戸君北関東大会優勝!)
6月14日(土)から東京都の駒沢公園陸上競技場で行われている陸上競技の北関東大会兼インターハイ予選ですが、本日6月17日(月)に最終日を迎え、本校からは、男子三段跳びで埼玉県チャンピオンとなった木戸君が、満を持して登場しました。
気温30度を超えるコンディションの中、3本の試技で上位8名の記録を残した選手だけが4回目以降3本の試技に挑戦でき、そのうち最終順位6位までが8月に福岡県で行われる全国高校総体(インターハイ)への出場権を獲得できるというレギュレーションとなっています。
木戸君は、地区大会からこれまで、校内の練習でも、顧問の助言にしっかりと耳を傾け、1本1本を大切にしながら、その都度反省と修正を重ねてベストな助走とジャンプのリズムを身体に覚えさせる練習を繰り返しており、「ファイト!」と互いに鼓舞し高め合う陸上部員たちとともに、そうした姿を私も幾度となく見てきました。
大会前のランキングから、自身の力をミスなく発揮できれば上位入賞も可能であると顧問も言っておりましたが、木戸君は、その期待のとおり、1本目の試技から他の選手を圧倒して、県大会で記録した自己記録を2cm更新する14m73cmの大ジャンプを見せ、1本目が終了した時点で2位の選手に50cm以上の大差をつける絶好のスタートとなりました。
更に2本目の試技は、他の選手が14m前後で推移する中、一人自己記録を1cm塗り替える14m74cmを跳び、序盤でインターハイ出場をグッと引き寄せる展開となりました。3本目を14m62cmで終えた時点で暫定1位のまま上位8人に残り、後半の試技に挑みましたが、4本目、5本目は記録更新を狙って体に力が入ったのかファールとなり、最終試技を迎えました。この時点でも2位との差は32cmあり、ほぼインターハイの出場権を確実にする中での最終6本目の試技は、ファールにはならなかったものの14m57cmにとどまりましたが、それでも他の選手の追随を許さないまま、断トツで見事優勝を果たし、埼玉県チャンピオン改め誇り高き北関東王者の称号を手にするとともに、インターハイの出場権を獲得しました。
今回の大会には、本校からは14日に棒高跳びで3位となりインターハイ出場を決めた岩崎君と、本日優勝した木戸君の2名のみが出場していましたが、なんと2名とも表彰台に上がり、インターハイ出場権を獲得する快挙となりました。
2名に共通するのは、本人の身体的な能力や日頃の地道な練習はもちろんですが、顧問の助言を素直に受け入れ、自分なりに試行錯誤を重ねながら成長を重ねているということです。自分のフィーリングや考え方を大切にすることはとても重要なことですが、それ以上に他者の助言を素直に受け止め、自分なりに咀嚼して自身のパフォーマンスに落とし込んでいくスキルが2人の躍進を支えている最も大きな要因であると考えます。
こうした思考や姿勢は、部活動だけでなく学習活動をはじめ、あらゆる取組に求められる絶対的なスキルであり、成功し一流になるための必須条件であるといっても過言ではありません。また、2人だけでなく越南生は総じてこのスキルが高いのが強みであり、運動部や文化部を問わず、どの部活動も高いレベルで結果を残し続けられるのは、こうした学校全体の雰囲気が大きな要因であると考えます。
また、そうした背景には、保護者をはじめとしたご家族の皆さまの理解と協力が必ず存在し、生徒、指導者、家庭の総力が生徒を高みへと導き、輝かせているのだと思います。そうした意味でも、日頃からあたたかく見守り、支えてくださっているご家族の皆さまに、心より感謝申し上げます。
岩崎君に続き、木戸君も北関東の舞台で大きな「南の風」を吹かせてくれました。インターハイの開幕までまだ約2か月余りの期間があります。ケガに留意するとともに、それぞれのパフォーマンスに更に磨きをかけて、今度は福岡の地、全国の舞台で「南の風旋風」を吹き荒らしてほしいと願います。
がんばれ越南生!、頑張れ陸上部!