【校長室】「南の風」第2章の幕開け(2学期始業式)
全国に甚大な被害をもたらした台風10号の影響が心配されましたが、本日9月2日(月)から無事に第2学期が始まり、久しぶりに広がる青空のもと、全校生徒が元気よく登校してきました。汗ばむような暑さとともに、教室では44日ぶりに仲間たちが揃い、どの教室も熱気と活気に包まれ、生徒たちは皆、楽しそうに過ごす姿が印象的でした。
暑さによる体調への影響を考慮し、午前9時からオンラインで行った始業式では、生徒たちは各教室のスクリーンに投影される映像にしっかり目と耳を向け、2学期が始まったことに対して前向きなスタートを切れたようです。
始業式の冒頭で行った校長講話では、「克己心」と「自走」についてお話ししました。
「克己心」は孔子とその弟子たちとのやり取りや思想を記した「論語」に記された「克己復礼」に由来し、「己に打ち克つ心」を意味することに加え、一人一人が「克己心」を持つことが組織全体の規範意識が向上につながるとともに組織全体に平和と安定をもたらし、やがては全ての人が成長や成功に近づくことができること。そして、そうした意識は他者から求められるのではなく、自身の内面から湧き出てくるものでなければならないこと。すべての越南生に求められる「南の風」とはそうしたことを意味するのだということについてお話ししました。
また、本校が求める生徒像の一つに掲げる「自走」とは、そうした「自らの意志で目的や目標に向かって努力すること」そして「その目的や目標の実現のために他者と共助(ともに助け合う)すること」なのだということをお話ししました。
本日から始まった2学期は、生徒たちだけでなく本校に関わる全ての者が「克己心」や「自走」を意識しながら、そうした価値ある時間を共に過ごしていきたいと思います。
保護者の皆さまにおかれましては、約1か月半に及ぶ夏季休業期間中、通常とは違った生活リズムの中で、目的意識を持った生活を送れるようご指導いただき感謝申し上げます。生徒たちがいち早く学校中心のライフサイクルを取り戻し、なりたい自分に向かって前向きに日々の生活が送れるよう、これまで以上に温かく見守っていただければ幸甚に存じます。
また、今週末には生徒たちのパッションがはじける文化祭が開催されます。ご多忙の折とは存じますが、お繰り合わせの上、授業や部活動などの日常生活とは一味違った生徒たちの様子をご覧いただき、お声掛けいただければ幸甚でございます。皆さまのご来校をお待ちしております。