タフなゲームを制したイレブン(サッカー部新人大会2回戦)
2日連続サッカー部の記事となりますが、本日1月19日(日)八潮南高校グラウンドにて、サッカー部の東部地区新人大会2回戦が行われ、応援に行ってきました。
相手は、昨日行われた1回戦を1対0の完封で勝ち上がってきた八潮南高校となりました。八潮南高校は部員数こそ少ないものの、監督の熱心な指導のもとで、チーム全員で体を張って粘り強く守り、奪ったボールを丁寧につないでゴールを目指すシンプルなスタイルで、着実に力をつけているチームです。
試合は午前10時に本校のキックオフで始まり、予想通りミドルゾーンでのボールの奪い合いとなりました。どちらのチームもボールをつなごうという意識は見られるものの、相手との距離が近く、1人剝がしたところで次の相手につかまってはね返されるというシーンの連続で、双方ともになかなか背後のスペースをつくことができない苦しい展開となりました。
運動量の面で本校がやや優勢に試合を進めるものの、相手はGK(ゴールキーパー)の広い守備範囲や素晴らしいセービングと密集した守備陣形でのチャレンジ&カバーが的確で、シュートシーンまで持ち込めないまま試合が進む中、相手はシンプルにカウンターを狙って縦1本のロングフィードから、あわや失点というケースが何度かあり、ヒヤヒヤの展開となりました。
本校選手たちも多くの時間を敵陣でプレーしながらも、状況判断ミスや雑なコントロールによって奪われるシーンが目立ち、攻めながらも決め手を欠く攻撃にストレスを感じたまま前半が終了しました。
ハーフタイムには、コーチから「焦らずにもっとゲームを楽しもう」と助言があり、監督からは、優しくも厳しい檄とともに「GK以外の縦へのロングボールを恐れずに前に出よう」と具体的な指示があり、選手たちも気を引き締め直して後半のピッチに飛び出していきました。
後半は開始直後から本校選手が指示通り前に出るプレーでゲームを支配し、怒涛の攻撃を仕掛けて幾度となくビッグチャンスを迎えますが、フィニッシュに精度を欠き、時間ばかりが過ぎていきました。相手もGKを中心に体を張った気迫のプレーを見せながら徐々に守りのリズムを掴んでいったためシンプルにはね返され、両者得点に至らないまま後半が終了して、延長戦にもつれ込む緊迫したゲームとなりました。
一度ベンチサイドに戻った選手たちは、疲労回復のためのマッサージを受けながら、再度監督からの熱いメッセージを受け、憔悴しかけていたハートに再び炎を燃やし、ギラギラした目でピッチに出ていきました。
延長戦に入っても、勝ちたい気持ちに勝る本校イレブンの攻撃の手は止まず、延長前半5分にミドルゾーンで奪ったボールを左サイドから展開し、逆サイドまで幅を使ったサイドチェンジで攻め上がり、最後はペナルティエリア右サイドからの折り返しにゴール正面からワンタッチで奇麗に合わせて待望の先制点を奪いました。
その後も本校イレブンは守勢に回ることなく闘志を持って前に出て、相手の捨て身の反撃を着実にはね返し続けて試合終了のホイッスルを聞き、ウノゼロ(1対0)の僅差のゲームを制しました。
試合は戦前の予想通りタフなゲームとなりましたが、ミスは目立ちながらも集中力を切らさずに走り切った本校イレブンが薄氷の想いの中で見事に勝利を収め、1月25日(土)に本校会場にて行われる準々決勝への挑戦権を獲得することができました。本日対戦した八潮南高校もGKを中心に個人スキルの高い選手も複数いて、集中を切らさずにチーム全員で戦う素晴らしいチームでした。
選手たちは、縦へのパスをことごとくはね返され、スペースを取ることができなかった悔しさや、パスの繋ぎや守備のブロックが上手く機能しなかったことにストレスを感じていることだと思います。ただ、やはり公式戦とはそう言うもので、必死な者同士の対戦では思い通りにいかないことの方が圧倒的に多いのがサッカーというものなのです。
大いに反省することは必要であると思いますが、凹む必要は微塵もありません。ベンチメンバーを含めた選手同士でポジショニングや距離感、タイミングやコーチングの仕方などについて意見をぶつけ合って、チームメイト全員で次のゲームに向けた「良い準備」を重ねてほしいと願います。
次は目標の関東大会予選出場権を賭けた大一番となります。相手もこれまで以上に手ごわい相手となるはずです。臆することなく全力で立ち向かえば、きっと道は拓けると信じています。
また、昨日に引き続き、本日もたくさんの保護者の皆さまに会場にてご声援を賜り、心より感謝申し上げます。準々決勝は1月25日(土)本校グラウンドにて10時キックオフ、対戦相手は開智未来高校と鷲宮高校の勝者となります。ピッチに立った選手はもとより、ベンチメンバーも含めすべての部員が心を一つにして次なる戦いに挑みますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、サッカー部!