いざ出陣、自らの力で未来を掴め(大学一般受験開幕)
明日から2月を迎えます。巷では明日から全国の多くの大学で一般入試が本格的に始まります。「いよいよ」なのか「とうとう」なのかは人それぞれであると思いますが、心穏やかでない3年生も多いのではないでしょうか。
本校からも、200人弱の3年生が一般受験に挑戦します。華やかな大学生活を夢に見つつも、現時点では何も成し遂げていないことや4月からの自分の生活に確固たる想像ができない状況に不安や恐怖を感じるのは、至極当然なことであると思います。
本年度の大学受験者数は65万4000人と言われ、全国の高校生の約6割、埼玉県では約65%が大学に進学する中で、大学の定員充足率は59.2%であり、誰もが「行きたい」と思う大学に人気が集中する二極分化が加速している現状があります。
本校の生徒たちがターゲットとしている多くの大学は、そうした大学のうち比較的志願者の多い大学が大半を占め、「難関大学」とされる大学に挑戦する生徒も多数います。こうした現状から考えても、自信を持って試験に向かうことは容易なことでないことは想像に難くないことであるとも思います。
でも、心配することはありません。そうした狭き門とされる高倍率の大学を目指す生徒は、総じてみんな大きな不安を抱えているのです。また、簡単でないからこそ、誰もがその実現に闘志を燃やしているのです。
そうした痺れるような緊張感を伴う勝負の行方を分けるのは、いつの時代も「平常心」なのであり、言い換えれば、押しつぶされそうな不安感や緊張感の中でも、持てる力を十分に発揮できたかどうかが分岐点となるのです。そしてこれは、皆さんが3年間情熱を傾け、青春を賭して取り組んできた部活動と全く同じ構図なのです。
これまで3年間、真面目に、そして直向きに努力を重ねてきた皆さんなのだから、この難局を乗り越える力は、自分が思っている以上に身についているはずです。大切なのは、その力を余すことなくぶつけること。もしも会場で座席についても不安な気持ちに押しつぶされそうになったら、これまで皆さんを支えてくれた仲間たちや家族など大切な誰かの顔を思い浮かべてみてください。その誰かがきっと皆さんに勇気と自信を持たせてくれるはずです。
自分の力を信じて、そして大切な誰かのために、強い想いを持って試験に挑んでください。そして最後の1秒まで諦めることなく全力を尽くしてください。苦しい時間のその先には、必ず光り輝く瞬間が待っているはずです。
3学年の先生方や顧問の先生方とともに、皆さんが望む結果を手にできることを心から信じています。
大丈夫、皆さんなら必ず成し遂げられるはずです。
頑張れ、越南生!頑張れ、3年生!