【校長室】積み重ねの勝利(男子バスケットボール部総体支部予選)
本日6月8日(土)は、本校を会場としてバスケットボール部の全国高校総体東部支部予選が行われ、先に行われた関東大会予選で県ベスト16入りを果たした本校男子バスケットボール部が第1シード校として支部予選に登場し、お隣の叡明高校と対戦しました。
ベンチ入りが叶わず応援に回った部員を含め、チーム全体で試合前のアップから声が出て、良い雰囲気で試合に臨みましたが、開始直後の3点シュートが外れたのちに相手チームの中心となる2人のガードに3点シュートを立て続けに決められ、序盤はリードを許す苦しい展開となりました。
しかし、そうした状況でも慌てずにプレーできるのが越南生の良いところ。コンビネーションを活かしたインサイドへの多彩な攻撃パターンを駆使し、カットインからゴール下に迫り、ボックス内での連携から着実にゴールを重ね、第1ピリオド終了時には27-12と大きなリードを奪うことに成功しました。
対戦相手の叡明高校もガードの2人を中心に役割分担が明確で戦い方がとても洗練されたチームであり、第2ピリオド開始から、相手のガードに要所で3点シュートを決められ、徐々に点差が詰まっていく苦しい展開となりました。本校もほぼフルタイムスタートメンバーがコートに立ち続ける一進一退のゲーム展開で、前半を39-31でリードして終えながらも点差を詰められ、安心できない緊張感のあるゲームとなりました。
後半の第3、第4ピリオドも同様に相手の粘りに苦しみながら一進一退の攻防が続く中、相手ガードの3点シュートが立て続けに決まるなど一時は3点差まで追い上げられ、平常心と忍耐力が試される展開の中、基本に忠実なディフェンスと足を使ったオフェンスでゲームの流れを引き戻し、ボックス内への侵入とコンビネーションで少しづつリードを広げていきました。
残り3分を切るころには大きくリードしてバックアップメンバーにゲームを託す試合運びとなり、また、そのバックアップメンバーもレギュラーメンバー同様に堅実なプレーから得点を重ねるなど、最後は完全にゲームを支配して試合終了のブザーを聞きました。終わってみれば87-67と大差をつける勝利となりました。
出場した選手たちは、勝利しながらも自分たちが決めるべき場面で決められなかったり、リバウンドを支配しきれなかったり、シュートが決まらなかったりと、悔しさやふがいなさを感じている選手もいるのではないかと思いますが、高校3年間情熱を傾けた部活動で引退のかかったラストゲームを戦う3年生にとっては、正に人生をかけた戦いなのであり、どんな種目、どんなチームの選手たちも気持ちがこもっており、簡単な試合にならないのは高校スポーツの常なのです。
そうした中でも、自分たちの戦い方を貫き、冷静且つ着実に得点を重ねたことで勝利を手にした本校選手諸君の戦いぶりはとても素晴らしかったし、日頃から顧問の先生方を中心にチーム全体で戦い方をしっかりと確立する活動を積み重ねてきたのだなと感じています。もしも本日の戦いに反省や悔いがあるのであれば、チームメイト同士で言葉に出して共有して次戦の代表決定戦で改善し、目標とする県大会ベスト8の実現に生かしてほしいと願います。
大丈夫、君たちならきっと満足できる結果を手にできると信じています。頑張れ越南生!がんばれ男子バスケットボール部!
本日は、保護者の皆さまをはじめ女子バスケットボール部の皆さんなど、たくさんの応援をいただき、誠にありがとうございました。皆さまのご声援のおかげで難しい戦いを制し次戦に進むことができました。次戦は明日6月9日(日)に八潮南高校との対戦となりますが、お時間の許す方は、会場にて選手たちにお声掛けいただけますと幸甚でございます。