令和7年度「南の風」新たなスタート(令和7年度始業式、第52回入学式)
本日4月8日(火)、グラウンド脇に咲き並ぶ満開の桜を横目に見ながら、久しぶりに生徒たちが登校し、賑やかな学校が戻ってきました。
午前中は、新2,3年生が体育館に集まって着任式と始業式が行われたのち、クラス担任と生徒たちのクラス発表があり、一喜一憂の賑やかな雰囲気の中で令和7年度のスタートを切りました。
わずか数日前まで1,2年生であった生徒たちが、新年度を迎え1学年アップグレードしたことで、心なしか少し大人になって、逞しく見えたのは私だけでしょうか。
冒頭で行われた着任式では、令和6年度末で異動となられた教職員23名(非常勤等を含む)を紹介したのち、本年度新たにお迎えした19名(非常勤等を含む)の教職員に登壇してもらい、一人ひとりお名前をお呼びしながら紹介しました。
生徒たちは私語もなく、体育館内は静けさに包まれていましたが、目の前に立った初めて会う先生方や事務職員たちに鋭い視線を向けて観察しているようで、「どんな先生なんだろう」と、興味が湧いている様子でした。そして最後に、新転入者を代表して寺岡教頭が挨拶をして着任式を終えました。
続けて令和7年度1学期の始業式を実施しました。毎回最初に行う校長講話では、これまでの慣例に沿ってスライドを用いて、本日のテーマ「有用」について話をしました。
「有用」とは、「用がある」つまり「役に立つ」という意味であり、1300年前の時代に生きた漢詩の仙人李白の詩の一節や83年前に書かれた小説が人生のバイブルのように重版を重ね、宮崎駿監督によって映画化された「君たちはどう生きるか」を紹介しながら、すべての人には一人ひとり必ず役割があり、そして誰かの役に立っているのだということを伝えました。そして、新たなスタートを切るに当たり、そうした考えに立った上で、より多くの人に対して、より有用な、そして必要とされる存在になることを目指すべきなのだと伝えました。
生徒の皆さんには、いま情熱を傾け日々努力を重ねていることがやがて実を結び、誰からも必要とされる「有用」な人材となって、輝く未来を手にできることを期待しています。
また、気温も上がり春の温かさが感じられる天気となった午後には第52回入学式を挙行しました。本日入学式を迎えた新入生の皆さん、保護者の皆さま、ご入学誠におめでとうございます。そして、ようこそ越谷南高校へ。今日から皆さんも「南の風」の一員となりました。「南の風」とは何かということをしっかりと理解し、プライドを持って生活してほしいと願います。
式の前後では、真新しい制服に身を包み、緊張した表情で保護者とともに入学式の看板の前や桜の木の下で記念写真を撮る姿が印象的でした。
入学式では、「担任の後に続いて入場し、クラスの席に1列に並んで、担任に合わせて一礼して座る」という初めての共同作業に挑戦したり、実際に担任から氏名を呼名されるなど、越南生になったのだという実感が、少しは味わえたのではないでしょうか。
式辞では、本校での高校3年間をスタートするに当たり、覚えておいてほしいこととして、「夢を持ち、その実現に向かって努力を重ねてほしい」ということ。「他者に求められる人物を目指せ」ということ。「苦手から逃げずに学び続けよ」ということの3つをお話しました。
いずれの話も、高校3年間だけでなく、この後の長い人生の道標となることであり、新入生の皆さんには、3年後をステップとして人生のどこかで自分の目指す姿を手に入れ、社会の様々な舞台で眩しい輝きを放つ人物となってほしいと願います。
保護者の皆さまにおかれましては、本日は年度初めのご多忙の中、また平日にもかかわらずご臨席を賜り、心より感謝申し上げます。本校が目指す教育活動は、皆さまのご理解とご協力、そしてご支援によって生徒たちに有意義な学びの場を提供できているのだと考えています。
本校は、生徒の皆さんが目指すそれぞれの夢の実現のために、教職員一丸となって支援してまいります。本日の入学式を機に、保護者の皆さまも本校並びに生徒たちの良きサポーターとして、力強く背中を押していただけますと幸甚に存じます。
頑張れ、越南生!頑張れ、新入生!