関東の舞台で躍動(写真部:関東高等学校写真展)
本日2月7日(土)都内西新宿エリアに立地する東京工芸大学にて2月2日(月)開催されている第32回関東高等学校写真展東京大会2026を見に行ってきました。
この写真展は、本年度各都県で開催された春と秋の高校写真展にて優秀であると評価された作品の中から、来夏に行われる全国高等学校総合文化祭に出展される作品を除いた作品が一堂に会して展示される関東規模の写真展となっており、本日最終日を迎えていました。
大会は1都7県で持ち回りとなっており、今年度は東京開催となりました。本年度の会場は、大学の校舎のワンフロアを使ったもので、思いのほかこじんまりとした雰囲気でしたが、各都県の代表作品として推薦を受けた優秀な作品20点(8都県で160点)が都県ごとに展示されており、会場内は見学に来た高校生たちで賑わっていました。
本校からは、6月展で優良賞を獲得していた浜田琉海さん(2年)の「TRÄUMELAND」と11月展で最優秀賞を獲得していたパスマイカさん(3年)の「揺れる心、揺れない心」の2点が出展されており、このうち浜田さんの作品が見事に優秀賞を獲得することができました。
浜田さんの作品は、昨年6月までの1年間本校に在籍していたドイツ人留学生が、本校ホームルーム棟の階段に展示されている美術部員が描いた絵画作品を、母国に帰国する前に本校での学校生活を惜しみながら鑑賞している哀愁感溢れる姿を切り取った1枚で、その留学生の背中から放たれる寂しい想いがダイレクトに伝わってくる作品です。
一方、パスさんの作品は、自然の中で儚げに振り向いた1人の少女の一瞬の表情を捉えたもので、県の展覧会で3名しか選ばれなかった最優秀賞を獲得した作品であり、一際目を引く出来栄えでしたが、3年生の作品であることもあり、今回は優秀賞の受賞とはなりませんでした。
会場を埋め尽くした作品は、都県を代表する作品らしく、どの作品もインパクトがあり、撮影技術はもとより構図を決める感性も素晴らしいと感じられるものばかりでした。
近年は、高性能のスマホが普及しているため、特別な技術や知識がなくても誰もが簡単に美しい動画を撮影することができ、しかもスマホの機能やアプリなどを使えば簡単に思いどおりに加工までできる時代となりましたが、そうした高画質で動きある画像ではなく、ファインダーから見える動きのある景色の中の一瞬を切り取る写真の世界は奥が深く、動画では味わえない独特な魅力が存在します。撮影された画像そのものは全く動かないのですが、切り取ったその一瞬の前後はどう時間が流れたのかとか、その一瞬に撮影者は何を感じたのかとかなど、その場面を鑑賞者なりに想像し、思いを巡らすことができることが最大の魅力であると感じています。そうした意味でも、本日の展覧会は、現代の高校生写真家たちが見ている世界や撮影者が感じた感性を自分なりに解釈し、楽しむことができた展覧会となりました。
今回関東大会に出展した浜田さんやパスさんはもとより、本校写真部員たちを含めて、ファインダー越しの一瞬の世界に魂を込める高校生写真家たちには、これからも自分の感性を信じ、撮影に関する知識や技能を磨きながら、見る人の心を動かすことができる最高の一瞬を切り取り続けてほしいと願います。
頑張れ、越南生!頑張れ、写真部!