貫禄の地区優勝(男女バレーボール部東部地区新人大会)
先週末の1月18日(土)と19日(日)の2日間にわたり、県民総合スポーツ大会兼高等学校男女バレーボール新人大会東部地区予選会が越谷北高校など複数の学校会場で開催されました。
この大会は、地区予選を免除される全日本高等学校選手権大会県ベスト4進出チームを除くすべてのチームが参加する県新人大会の地区予選であり、東部地区からは男子9校、女子8校が県大会への出場権を獲得するレギュレーションとなっています。
本校男子バレーボール部は、昨年行われたインターハイ予選で県3位と好成績を収めましたが、新チームで臨んだ全日本高等学校選手権大会では県ベスト4進出を逃してベスト8止まりであったため、今大会は第1シードとして地区大会に出場することとなりました。
試合は1月18日(土)に越谷北高校体育館にて2回戦が行われ、その日の第1試合でフルセットの末に1回戦を勝ち上がった八潮南高校と対戦しました。本校は昨年のチームのような絶対エースはいないものの、その分チーム全員で拾って、繋いで、攻撃に転じる総合力を武器とするとともに、昨年から試合に出場していた2年生を中心に高レベルのスキルも強豪校としてのプライドも備えており、ミスはありながらも順当にストレートで勝利して準々決勝にコマを進めました。
翌日の1月19日(日)に行われた準々決勝では、会場校である越谷北高校と対戦し、完全アウェーの洗礼を受ける中、雰囲気に呑まれずに着実にポイントを重ね、追いすがる相手を振り切ってストレート勝ちを収めました。
2試合挟んで行われた準決勝は、第4シード校の春日部高校との対戦となりました。技術的には本校がやや有利ではあるものの、春日部高校は集中力も予測力も高く、粘り強いチームカラーが特徴の好チームで、白熱した試合展開となりましたが、最後は本校の地力が勝り25-21、25-23の僅差ではありましたがストレートで勝利して無事に決勝にコマを進めました。
迎えた決勝戦では、近年バレーボールに力を入れる草加高校との対戦となりましたが、準決勝で厳しい試合を制したことから本校選手たちの心も整理され、気負うことなく実力を十分に発揮して25-15で第1セットを奪うと、続く第2セットも勢いそのままに25-21で制し、全試合失セットなしの完全制覇で見事に東部地区の頂点に立ち、優勝を果たしました。
第1シードとして今大会に臨んだことを考えれば、チームにとって優勝は最低目標であったのかもしれませんが、公式戦の場で持てる力を発揮しながら勝利を重ねることは決して簡単なことではありません。そうした意味では、大会に臨むに当たり昨年のチームで手にした県3位チームとしてのプライドを持って「良い準備」を重ね、そのプライドに違わない「強い想い」をプレーに反映できたことが、結果として優勝に結びついたのだと思います。そうした強豪校が代々伝承する好循環を県大会でも発揮して、快進撃してくれることを期待したいと思います。
一方、女子バレーボール部は、男子と同様に全日本高等学校選手権大会で県大会に進出しましたが、残念ながら1回戦で強豪の国際学院高校に惜敗し、地区予選からの出直しとなりました。女子の初戦は1月18日(土)に八潮高校で行われ、八潮高校と八潮南高校の合同チームとの対戦となりました。
相手は合同チームながらも、指導者の情熱ある指導のもと、運動能力や技能の高い選手が揃っており、粘り強く拾って繋ぐバレーが身上の好チームでした。
試合は第1セットから一進一退のゲームとなり、互いにミスした方がセットを失う流れの中で、本校選手たちはキャプテンを中心に声を出し合って戦いましたが、苦しい場面でのミスや相手の闘志あふれるプレーに押され、相手の粘りに屈する形で20-25で第1セットを奪われてしまいました。
後がなくなった本校は、監督の指示をしっかりと共有し、気を引き締め直して第2セットに臨み、何とか試合の流れを引き戻そうと懸命にボールに喰らいつきましたが、最後まで相手のリズムを攻略することができず、22-25で第2セットも失ってゲームセットとなりました。
今回の試合では、自分たちの積み上げてきた力を十分に発揮することができず、コートに立ったメンバーもバックアップメンバーも悔しい気持ちでいっぱいなのだと思いますが、敗れた試合には必ず修正すべき反省点があるはずで、そうした視点では学べることも多いはずです。
また、皆さんがこれまで積み重ねてきた努力は決して間違ったものではなかったはずです。実際、私自身は、皆さんが日々必死な努力を重ねて真剣な表情で練習に取り組んでいる姿を幾度となく見てきました。今回は残念ながら望む結果を手にすることはできませんでしたが、積み重ねてきたことに対する成果を手にすることができる日が必ず来るはずです。この悔しさを糧にして、今まで以上に自分たちに厳しい目を向けながら、チーム全員で精進を重ね、次の大会で思い切り悔しさをぶつけてリベンジできれば良いのではないでしょうか。女子バレーボール部の皆さんには、いつもの明るい笑顔を忘れずに、次に向かってチャレンジしてほしいと願います。
頑張れ、越南生!頑張れ、男女バレーボール部!