【校長室】競技人生をかけた激闘(サッカー部)
本日8月30日(土)さいたま市の堀崎公園ほか県内各所において全国高等学校サッカー選手権大会埼玉県1次予選のブロック代表決定戦が行われ、本校サッカー部は目標の2次予選進出をかけて西部地区の古豪所沢高校と対戦しました。
前回ブログでも書いたとおり、この大会は全国の高校サッカー部員にとって数ある大会のうち最も重要な大会で、特に3年生にとってはサッカー人生のすべてをかけた、まさに生きるか死ぬかのサバイバルのような戦いと位置づけられています。
前日は県内各地で豪雨が降り一部の会場が水没により変更されるなどのイレギュラーもありましたが、本日は懸念された台風の影響もほとんどなく、厳しい蒸し暑さの中、試合は予定通り12時に開始されました。
苦しみながらも浦和実業高校に競り勝ちブロック決勝に駒を進めた本校は、試合前のアップから気合十分で、実績からすれば格上の相手をリスペクトしつつチャレンジ精神を忘れずに3年生を中心に一体感を持って試合に臨みました。
本校のキックオフで始まった試合は、前線に複数の技巧派選手を揃える所沢高校に対して球際のコンタクトと連動した組織力で対応し、冷静な判断と的確な予想でボールを回収しながら徐々に守備のリズムを高め、前半はまさに一進一退の戦いとなりました。
ハーフタイムにスタッフから「十分に闘えている」と肯定されるとともに、後半の戦い方について指示を受け、再度気持ちを高めて後半に臨みました。
後半も前半同様に身体を張った集中力の高いプレーでピンチを凌ぎ、飲水タイムまであとワンプレーのタイミングとなったところで自陣からのビルドアップにミスが出てボールを失うと、右サイドから逆ポスト際まで深くクロスを入れられ、フリーで走り込んだ相手選手に対応できずヘディングで逆サイドネットに決められて今大会初失点を喫しました。
直後にホイッスルが吹かれ飲水タイムでベンチに戻って来た選手に対して、スタッフもサブメンバーも焦ることなくしっかりと声をかけ、闘争心を切らさずにピッチに送り出しました。
残り20分で追いつくべく、これまで以上に前に出てボールを奪いに行く展開の中、両軍ともに消耗した様子が見られ初め、残り10分となったところで再び自陣でボールを奪われるとショートカウンターを受け、ゴール正面からフリーで抜け出した相手にネットを揺らされて追加点を奪われてしまいました。
2点のビハインドとなった本校は、その後メンバーチェンジをしながら猛攻を仕掛け、何度かビッグチャンスを得ましたが、無情にもシュートが枠を捉えられず、最後は相手に上手く時間を使われタイムアップのホイッスルを聞きました。
残念ながら2次予選進出とはなりませんでしたが、最後まで闘志を持って闘い抜いた本校イレブンはとても立派でした。3年生にとって選手権は終わりましたが、下級生に対して闘う姿をしっかりと見せてくれました。この悔しさは2学期末まで続くユースリーグの舞台でリベンジしてほしいと思います。下級生は闘い続ける3年生の背中をしっかりと目に焼き付け、やがて来る世代交代と、更なる飛躍の担い手として自覚とプライドを持って精進を重ねてほしいと願います。
次に目指すべきは高円宮杯U-18リーグでの県リーグ昇格。県リーグに昇格すれば各公式戦へのシード権が獲得できるとともに、プレーする環境もチームや選手に対する注目度も全く変わり、別次元の景色を見ることができるはずです。1年を通じて行われるリーグ戦の1戦1戦に本校サッカー部と選手諸君の未来がかかっています。本校のストロングポイントである「チームの一体感」を武器に全力で闘い、シーズンを悔いなく終えてほしいと願います。
また、前回に続き本日も多数の保護者やOBの皆さまにご来場いただき誠にありがとうございました。こうして生徒たちが部活動に全力で取り組めるのも、皆さまのご理解とご支援があるからこそであり、重ねて心より感謝申し上げます。
頑張れ越南生!頑張れサッカー部!