校長室より

【校長室】更なる飛躍のために(女子バレーボール部県大会)

 本日11月4日(月)さいたま市のサイデン化学アリーナにて令和6年度第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会埼玉県予選会県大会が開催され、本校女子バレーボール部が出場しました。

 私は、バレーボールは専門種目ではありませんが、ボールを落としてはいけない、ボールを持ったり連続してプレーすることができないなどのルールから、その競技性は数あるスポーツの中でも特に難しく、個人の技術以上にチームワークが大きく勝敗を左右するスポーツだと感じており、故に見るのもプレーするのも自分の専門種目と同じくらい大好きなスポーツのひとつです。 

 女子バレーボール部の生徒たちは、明るく元気で、いつも爽やかな挨拶をしてくれる好感度の高い生徒たちばかりですが、関東大会に出場したりインターハイ予選で県3位となった男子バレーボール部の蔭で、あまり目立った活躍が見せられずにいました。それでも体育館に行くと、いつも部員同士でしっかりと声を掛け合い、基礎基本を大切にしながら地道な練習を辛抱強く続けている姿がとても印象的でした。

 過日行われた東部地区大会ではそうした日々の努力が実り、準決勝で越ヶ谷高校に惜敗したものの、初戦から危なげなく順当に勝ち上がり地区ベスト4に進出して、地区予選を免除されていた男子バレーボール部と共に県大会出場を決めていました。

 今大会の対戦相手は、インターハイ予選のエイトシード校でスポーツ推薦を活用して選手を集める私立の強豪国際学院高校で、実績では相手の方が一枚も二枚も上であり、戦前から厳しい闘いになることが想定されましたが、本校は持ち前のチームワークと粘り強い守備で、泥臭く喰らいついて勝利を目指す闘いとなりました。

 試合はサブコードの第3試合で正午過ぎに始まりました。相手はスタートメンバーのほとんどが170cmを超す大柄な選手ばかりで、レフトもライトも高い打点から強烈なアタックを打ち、開始から7連続失点を許して一気に試合の流れを掴まれてしまいました。

 本校はそれでも粘り強くボールを繋いで相手のミスを誘い、3点を返した頃から相手の攻撃パターンが変化し、アウトサイド攻撃よりもミドルのクイックを多用し始めると、本校はブロックすることができず失点を重ねる展開となりました。本校もタイムアウトで監督の指示を受け、仕切り直しをしながら必死に喰らいついて行きましたが、流れを掴んだ相手に力で押し切られ7-25で第1セットを失いました。

 セット間の休憩では、監督を中心に円陣を組んで改めて作戦を共有するとともに、選手同士が積極的に声を掛け合い、相手の攻撃に対する対策を確認しました。

 コートチェンジの後、メンバーチェンジなく第2セットが始まると、本校もボールを拾ってレフト攻撃を仕掛ける場面が連続して見られ、ドキドキする試合展開となりましたが、相手のブロックは高く、本校のアタックはことごとく跳ね返されてしまいました。高いブロックを避けてコースを狙ったアタックは、しっかりとカバーに入られて、なかなか決めきることができない中、中盤からは変化するサーブとミドルからのクイックを決められ、終始リードを許す厳しい展開となりました。

 本校の選手たちはそれでも諦めずにボールを拾い、怯むことなく闘い続けましたが、最後も強烈なアタックを決められて6-25で第2セットを奪われ、セットカウント0-2での敗退となりました。

 残念ながら試合には敗れたものの、苦しい場面でもしっかりと声を掛け合い、全力を尽くして闘う姿はとても素晴らしいものでした。何より、厳しい闘いの中でも終始笑顔で仲間のミスをカバーし、自分たちが持てる力をすべて発揮しようとする姿が印象的でした。そうした意味では、強豪校との真剣勝負は彼女たちにとって貴重な体験となったはずです。

 試合後に部員たちが集合してくれたので声を掛けると、部員たちの顔には悔しさの中にも充実感を感じるものがあり、今回の敗戦を糧に更に鍛錬を重ね、春にはきっとまた一歩成長した姿が見られると確信しました。

 部員たちには、東部地区の代表として県大会で闘ったことに自信を持って、これまでどおり基礎基本を大切にしながら、自分たちが目指す目標に向かって精進を重ねてほしいと願います。

 また、本日はご多忙の中、多数の保護者の皆さまにご来場いただくとともに、あたたかなご声援を賜り心より感謝申し上げます。皆さまのご声援は生徒たちにとって大きな勇気となったはずです。生徒たちがこうして全力で部活動に取り組めるのも、ご家族の皆さまのご支援があってこそのことと考えています。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。

 頑張れ越南生!頑張れ女子バレーボール部!