校長室より

【校長室】この猛暑に適切に対応するために(WBGT計)

 地球温暖化に伴う近年の異常気象や自然災害は、シニア世代を視野に捉えた私たちの若かりし頃とは異次元な状況があります。特に夏場の暑さは尋常ではなく、これまで暑さの象徴であった「真夏日」に加え、2007年には「猛暑日」が、2022年には「酷暑日」という言葉が気象庁によって定義され、もはや夏=猛暑であることが当たり前になりつつあります。

 そうした中で、学校における教育活動の在り方も少しづつ形を変え、保護者の皆さまのご理解とご支援をいただきながらエアコンの設置や扇風機、製氷機の活用、服装規定の弾力化などを実現し、より快適な教育環境の整備に努めてまいりました。

 一方で、こうした環境の中でも必要とされる活動については継続しつつ、如何に気象条件に適切に対処するかということが学校としての大きな課題であると考えています。

 本校は「文武両道」を校訓に掲げ、運動部・文化部を問わず部活動に情熱を注ぐ生徒たちが非常に多く在籍しています。そうした生徒たちにとっては「暑いから活動休止」では目指す自己実現を叶えることができず、自己肯定感も得ることができません。暑い夏をどう乗り切り、暑い夏にどこまで成長できるかは生徒たちにとって、とても意義深いことだと捉えています。

 そこで、こうした「猛暑」の状況を客観的に捉え、必要な対策を適切に行うために、熱中症の危険度の目安である暑さ指数を計測する「暑さ指数計(WBGT計)」を学校で購入し、運動部や屋外で活動を行う部活動を中心に配布しました。熱中症発生の要因は、気温だけではなく、湿度や地表面からの輻射熱が大きく関係し、体感の温度とは異なる指標を持つ必要があるとされています。これらの要素を総合的に捉え、客観的データとして示してくれるのが「暑さ指数計(WBGT計)」です。

 併せて各先生方には、暑さ指数により求められる対応や熱中症対策の考え方などの指針を配布し、共通理解を図りました。

 今年の夏も暑い日が続くと予想されます。しかし、そうした中でも生徒たちの競技人生をかけた大会や発表会は行われます。より安全に、そしてより適切に生徒たちを戦いの場に送り出していきたいと思います。保護者の皆さまにおかれましては、こうした本校の取組に、ご理解を賜ることができれば幸甚に存じます。