【校長室】考えさせられた1日(PTA関東大会)
本日7月23日(火)、千葉県の幕張メッセで行われた第70回関東高等学校PTA連合会大会千葉大会に本校PTA会長、副会長と3名で参加してきました。
全体の参加人数の発表はなかったものの、会場には関東各都県から多数のPTA役員と管理職が集まり、主会場の国際会議場だけでは収まらずオンラインでサブ会場を設置するほどの賑わいでした。
会議は千葉県立幕張総合高校シンフォニーオーケストラ部の華やかな演奏と生涯学習由来のNPO法人柏オヤジダンサーズのユーモラスなダンスによるアトラクションから始まり、開会の式典、表彰式、基調講演と続きました。
基調講演では、元埼玉県警捜査一課デジタル捜査班長で現在は犯罪コメンテーターとしてテレビなどでご活躍されている佐々木成三氏が「高校生の問題行動」というテーマで講演されました。
佐々木氏は、デジタル犯罪やSNSとの関わり方など専門的な視点から、時折クイズを織り交ぜながら分かりやすいスライドを使って、高校生が犯罪やトラブルに巻き込まれないように教えるのは保護者の責務であり、急激に進歩するデジタル社会に潜むリスクや闇について、子どもたち以上に知識と経験を身に着けなければならないとおっしゃっていました。
特に情報化社会となった現在、単にスマホなど情報に触れる機会を制限するのではなく、インターネット上に溢れるデジタル情報の真偽を見抜く力の習得が必須であり、情報を鵜呑みにせず真偽を裏付ける根拠を確かめる能力の育成と習慣化が大切であると述べられていました。
生徒たちと常に身近に接してきた我々教職員は正に佐々木氏と同様に現代の子どもたちに対して強くリスクを感じており、デジタル社会での生き方について考えさせられたとともに、学校での指導の在り方を再検討する必要性を強く感じました。
一方で、こうした事案については、特に保護者の皆さまとの連携が不可欠であり、大切なお子さまを犯罪やトラブルから守るために、ご家庭でのお子さまとの対話の中でお子さま自身に考えさせる機会を大切にしていただけるようお願い申し上げます。
大会は明日7月24日(水)に各都県代表校の研究発表及び研究協議会が行われ閉幕します。本校は本年度は都合により研究協議会には参加しませんが、来年は埼玉県開催となり、ホスト県として関東各都県の方々を迎えることになります。こうした機会に多くの皆さまに他校との交流を深め各校におけるPTAの在り方について情報交換するなどして本校PTA後援会の更なる発展に役立てていただければ幸甚に存じます。