「繁栄の使者」再来(新たなツバメたちの飛来)
6月23日(月)のブログで、昨年9月から本校に留学していたドイツ人留学生レニの帰国とともに、4月中旬から本校職員玄関に巣をつくっていたツバメたちの旅立ちについてお知らせしましたが、実は、その日の午後、職員玄関軒下の別の場所である職員通用口の真上にツバメが新たな巣を作り始めていることが確認されました。
6月23日(月)の夕方は、まだ巣を作り始めたばかりで、壁面に付けられた土や枯草も水分を多く含んで黒褐色になっており、巣の土台となる下半分くらいしかできていませんでしたが、番のツバメが日中ひっきりなしに土と枯草を運び、アッという間に建物で言うところの基礎部分が完成しました(写真①)。
それから3日後の6月26日(木)の朝には、基礎の上に住居となる外壁が広がり、土も乾いて完成間近という感じがしていました(写真②)。この間もずっと、職員玄関付近には居住者である番のツバメが激しく往来し、せっせと新築工事に励んでいました。
本日6月29日(日)の朝には、既に新居はほぼ完成し、中には1羽のツバメが羽を休めていました(写真③)。私がポケットからスマホを取り出して撮影していると、巣に向かうツバメが自分たちを脅かす敵の存在を確認し、巣の安全を守るための中継地となっている玄関先の手すりに、巣で羽を休めるツバメの伴侶と思われる1羽のツバメが待機し、ピーピーと鳴いて、玄関先に立ち止まった私に向かって「ここは俺たちの場所だ、早く中に入れ」と訴えているようでした(写真④)。
玄関の中からツバメたちを刺激しないように観察していると、この巣には、どうやら番の2羽のほかにもう1羽のツバメが関わっているようで、合計3羽が巣のまわりを飛び交っているのが確認できました。もしかしたら、崩落してしまった以前の巣で生まれた雛鳥で、親子3羽で転居のための巣を新築したのかもしれません。
このツバメたちが、先日巣だったと思われるツバメたちであるかどうかの真偽を確認することはできませんが、兎にも角にも本校の軒先に幾度となくツバメが巣を作っているということは、時に天敵から身を守ってくれる役割を果たす人間との共存を好むツバメたちにとって、本校が安住の地であるということに疑いの余地がないのだと思います。
そうした意味では、本校は、近隣に建つ大型商業施設のおかげで乗降客の非常に多い大人気の越谷レイクタウンから間近で、なお且つ子育て世代の家族が多く居住する新興住宅街に囲まれ、小さな子供たちの声が絶えることのない賑やかな土地柄ではありますが、本校に在籍する生徒たちや教職員に対してはもとより、近隣にお住まいになる地域の皆さまや様々な理由でこの地を訪れる方々に対しても、そしてこの地に住まう様々な野生動物たちに対しても、安心と安全を担保できる、まさにオアシスのような存在でありたいと改めて強く感じています。
ツバメの新たな巣作りが確認されて以降、職員が玄関ドアに張り紙を掲示して、ツバメの巣作りを保護するとともに、本校に更なる繁栄をもたらしてくれるであろう新たな来客たちをあたたかな目で見守る雰囲気が教職員の共通認識となっています。
彼ら(ツバメたち)も、やがて本校を巣立つ時期がやってくるとは思いますが、その時まで安心して暮らせるよう見守るとともに、来年以降も永遠に「繁栄の使者」であるツバメが飛来してくれるよう願う毎日でございます。
皆さまにおかれましては、ご来校の際には、職員玄関付近を飛び交うツバメにご注意いただくとともに、あたたかな目で見守っていただければ幸甚に存じます。よろしくお願いいたします。
ようこそ、ツバメたち!
写真①
写真②
写真③
写真④