【校長室】ついに広島上陸!(2年生修学旅行1日目)
本日12月8日(日)本校2年生は、広島・関西方面への修学旅行に出発し、1日目を終えました。
本年度の修学旅行は新幹線での移動となるため、午前7時30分という早い時刻に東京駅集合となっておりましたが、当日の体調不良や欠席などなく、参加予定であった346名全員が元気に新幹線に乗り込みました。生徒たちの日頃の行いが良いのか好天にも恵まれ、良い旅になる予感がしました。
列車が動き始めると同時にカードゲームや言葉遊びのゲームに興じたり、会話を楽しんだりと、生徒たちのテンションは一気に修学旅行モードとなりました。
小田原を過ぎると、突然車窓から大パノラマに広がる富士山を右手に見ながら更に高揚感を高め、名古屋駅で積み込んだ名物「味噌カツ弁当」を堪能しながら、これから始まる4日間の旅にワクワクドキドキが止まらない様子でした。
12時30分ごろ広島駅に到着し、頬を伝う風に肌寒さを感じる中、最初に訪れたのは、この旅行のメインの学習活動ともいえる平和記念公園です。第2次世界大戦終結のきっかけとなった原爆投下が物語るものについては、これまで事前学習を重ねてきましたが、自身の眼で見て確かめるということは、机上の学習では理解できない大切な学びを生徒たちの心に刻んでくれたはずです。
平和記念公園に到着後、目の前に見える朽ち果てた原爆ドームや原爆の子の像をはじめ園内の至るところに奉納された無数の千羽鶴、そして原爆投下時の様子をリアルに感じることができる平和記念資料館などを見学し、原爆死没者慰霊碑の前でクラスごとに集合写真を撮影しました。生徒たちは一様に真剣なまなざしでガイドさんの話を聞きながら、我が国で実際に起こった戦争の惨劇をその眼に焼き付けていました。
その後向かったのは、広島随一の観光地「宮島」です。バスで宮島口まで移動し、フェリーで対岸の宮島に上陸しました。船上では生徒たちの心も観光モードに切り替わり、徐々に近づいてくる厳島神社の鳥居を見るために、ほとんどの生徒が寒空の中でも甲板に出て写真を撮影するなどしていました。
宮島では、約2時間の自由行動となりましたが、生徒たちが真っ先に向かったのは参道に並ぶ食べ歩きのショップで、広島名物のもみじ饅頭や揚げ饅頭、生牡蠣や牡蠣フライに舌鼓を打ち、ひとしきり広島の味を堪能しました。中でも牡蠣フライが大人気で、笑顔で頬張る生徒がたくさん見られました。小腹を満たしたところで厳島神社への参拝に向かい、シンボルの大鳥居を写真に収めると、本殿にお参りをしたりおみくじをひいたりと思い思いの時間を過ごしていました。
日が沈み、辺りが暗くなったころ、再びフェリーに乗ってバスに戻り、本日の宿「ヒルトン広島」に到着しました。ヒルトン広島は、皆さんご存じのとおり広島県内で最高峰の高級ホテルで、修学旅行団体では滅多に宿泊できるホテルではありません。生徒たちは、到着するなり、その高級感溢れる造りに「すご~い」の連発でご機嫌な様子でした。到着後はすぐに競技場にある大型ビジョン並みのモニターが四方に設置された食事会場でビュッフェスタイルの夕食となり、それぞれ思い思いにホテルの味を楽しんでいました。
本日1日目が終了しましたが、生徒たちの行動は総じて自立しており、明るい挨拶や説明をしっかり聞く様子、集団行動を意識した協調性など、どれをとっても素晴らしいものでした。バス会社のガイドさんたちも心から感心しており、とても気持ちよくお仕事ができた様子でした。何より生徒たちが見せた学校のそれとは違った笑顔が「楽しめているのだな」と感じさせてくれるものでした。こうした姿を見ると、普段ご家庭で保護者の皆さまがしっかりとお子様をご指導いただけていることが如実に感じられ、改めて、保護者の皆さまに感謝する次第でございます。
明日は、班別自由行動で、新神戸や大阪市内に向かいます。事前に決めたルートを班員とともにたどりながら、夕食まで班ごとに済ませて午後7時30分までに大阪市内のホテルに集合することとなっています。本日のように、明日も生徒たちは様々な体験をしながら学びつつ、素晴らしい社会性や協調性を発揮してくれることと期待します。
頑張れ、越南生!頑張れ、2年生!