校長室より

2025年も皆さまとともに(投稿初め)

 本日1月1日(水)より2025年が始まりました。

 日頃より、本校の教育諸活動に対しまして、格別のご理解、ご協力、そしてご支援を賜っております皆さまに、謹んで新年のお慶びを申し上げます。

 本校は、開校以来これまで50年余りにわたり「文武両道、知・徳・体」を校訓に掲げ、学習活動及び部活動の両面に高い志を持って、全力で挑戦することを通じて自己実現を果たすことを目指す生徒の育成に取り組んでまいりました。

 かつて、レイクタウンという地名も駅もなく、学校の周辺には畑しかなかった昭和の時代から、平成、令和へと移り行く中で、それぞれの時代の生徒たちや保護者の方々、そして教職員の皆さまが、校訓の実現のために想いを一つにして、ブレずに地道な努力を積み重ねてきたことが、本校の素晴らしい伝統となり、魅力ある校風となって、現在の姿があるのだと考えております。

 そして、そうした皆さまが、長きにわたり妥協せずに高みを目指し続けてきたからこそ、「文武両道」を高いレベルで実現できる県内でも有数の学校として、様々な方面から確固たる評価をいただけていているのだと考えております。

 新年を迎えるにあたり、校長といたしましては、これまで本校の伝統を築いてこられた皆さまの意思をしっかりと引き継ぎ、この素晴らしい伝統を更に輝かせ、他校には真似のできない特色ある学校づくりに邁進してまいります。

 また、在校生や今後入学してくる生徒たちが、青春を賭して全力で「夢」の実現に向かい、自己肯定感を高めながら充実した学校生活を過ごせるよう、教職員一丸となって全力で支えていかなければならないと決意を新たにしたところでございます。

 国では、学校の教育活動から部活動が切り離され、地域移行する方向で施策が検討されており、義務教育諸学校では、既にそうした動きが進んでいる現状があります。高等学校においてもこうした動きは例外ではなく、近い将来そうした風潮が高等学校教育にも強まっていくことが予想されます。

 しかし一方で、部活動は学校における「教育活動の一環としての部活動」であるからこそ意義があることでもあり、単に「興味ある活動に取り組む場」ではなく、「部活動を通じた豊かな人間形成の場」なのであり、上達することを主たる目的とする地域クラブ活動とは一線を画した、学校の教育活動全般を踏まえた上での活動だからこそ、偏りのない真の人格形成につながっていることも事実です。

 本校では、生徒や保護者の皆さまのニーズを十分に受け止めた上で、世の中の流れを理解しつつも、社会の変化に柔軟に対応しながら、本校が大切にしてきた教育理念(文武両道を通じた人間形成)をブレることなく貫き通してまいります。

 つきましては、保護者の皆さまにおかれましては、改めてこれまでのご理解、ご協力に感謝申し上げますとともに、本年も変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。

 本年が、皆さまにとって幸多き年となりますことを、ご祈念申し上げます。

 

 埼玉県立越谷南高等学校長 相原 博和