校長室より

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【校長室】「金賞」とともに西関東の舞台へ!(吹奏楽部:埼玉県吹奏楽コンクール)

 昨日8月9日(金)、さいたま市文化センターで埼玉県吹奏楽コンクール高等学校Aの部が開催され、本校吹奏楽部が出場しました。

 吹奏楽コンクールは、演奏者の構成人数によりABCの部門がありAの部は最も大人数の最大55人で構成される吹奏楽の世界では王道とされる部門です。

 埼玉県吹奏楽コンクールは、西関東吹奏楽コンクール、全日本吹奏楽コンクールへとつながる最も権威ある大会で、全国の吹奏楽部員たちがこの大会のために活動していると言っても過言ではない、まさに各校の集大成を競い合う大会となっています。

 埼玉県の吹奏楽部は西関東地区(埼玉、群馬、山梨、新潟)では非常にレベルが高く、西関東大会Aの部への出場枠21校の中で埼玉県が8校の枠を与えられており、更に西関東大会の上位3校が出場権を与えられる全国大会の切符は平成25年以後埼玉県代表の特定の3校が連続して獲得しています。それ故に県大会では、各校がその3校に挑みつつ、上位8校にしか与えられない金賞の栄誉を獲得することが目標となっています。

 本校は、これまでも継続的に西関東大会出場を果たしており、今回も金賞(西関東大会出場権獲得)受賞を確実に果たすため、120名の部員が心をひとつにして大会に臨みました。

 会場には、地区大会を勝ち抜いた学校とシード校(本校はシード校)の22校が集まるとともに、それぞれの保護者たちが大勢詰め掛け、ブロックごとに観覧者を入れ替えながら緊張感のある雰囲気の中で行われました。

 出場した各校の演奏を見ると、全体の人数や楽器配置の微妙な違いだけでなく各パートや楽器を担当する生徒の人数にも違いがあり、個々の演奏スキルや協調したいパート、全体の音の調和など、各校が演奏曲の特徴を踏まえ、全体のバランスを考慮しながら独自のカラーを打ち出している様子を強く感じました。

 全国大会常連校を含め、さすがに県大会出場校だけあって、どの学校も美しく重厚で迫力のある演奏を見せる中、本校は全体の16番目に登場しました。顧問で指揮者の岡田教諭が会場に向かって一礼するとともに部員たちの表情が一気に引き締まり、全員の視線が指揮者に集中する中で演奏が始まりました。

 本校は課題曲に多くの学校が演奏した「メルヘン」を選択しました。他校の演奏を聴いていて耳に残っていた曲調でしたが、指揮者のタクトに合わせて始まった演奏は、第一音から澄んだ美しい音色で始まり、音の強弱、リズム、ハーモニーともに他校の演奏以上に洗練された美しいものでした。続いて演奏された自由曲『「幻想交響曲」よりVサバトの夜の夢』では、課題曲以上に音の重厚感があり、2階席で鑑賞していた私に向かって音の波が幾重にもなって押し寄せてくるような迫力を感じる素晴らしい演奏となりました。

 22校すべての演奏終了後に行われた結果発表と表彰式は、出場校の生徒と顧問のみで行われたため、帰路につきつつ公式ホームページ上での発表を待つことにしました。本校の演奏が終了した時点で金賞受賞を確信してはいましたが、その後に演奏された強豪各校の演奏もとても素晴らしく、祈る思いで開いた画面には、すべての出場校の審査結果が掲載されており、本校の出場順16の後には「金・代表:県立越谷南高等学校」の文字が記されていました。

 無事、埼玉県代表の8校に選ばれるとともに西関東大会への出場権を獲得した吹奏楽部員たちの演奏は、定期演奏会や学校行事でも頻繁に聞く機会があり、そのサウンドの美しさにいつも心を動かされる思いをしていましたが、今回の大会では、同じように吹奏楽に情熱を注ぎ、高校生活の全てを賭ける強豪校たちとの演奏の中で、改めて越南サウンドの特色である「一体感」を根拠とした美しさに感動を覚えました。日々個人の演奏スキルを磨くとともに、同じ時間、同じ空間を共に過ごし、長い時間をかけて心を一つにして作り上げた演奏に込められた想いが音の波となって次々に押し寄せてくるのを素人ながらに身体全体でしっかりと感じることができました。こうして部活動に情熱を持ち、仲間と協力して部全体の飛躍に向けた努力に邁進する姿は、高いレベルでの「文武両道」の実現を目指す本校生徒たちの模範でもあります。吹奏楽部員の皆さんには、自分たちの取組に自信をもって更なる飛躍を目指してほしいと願います。

 また、会場には多数の保護者の皆さまにも鑑賞並びに応援にお越しいただき、心より感謝申し上げます。日頃から長い時間をかけて部員同士が一体感を深め、作品を作り上げる活動は、他の部活動以上に保護者の皆さまやご家族の方々のご理解とご協力がなければ実現が困難なものであり、本大会で生徒たちが手にした「金賞」と「埼玉県代表」の称号は、生徒たちの努力や鍛錬はもちろんのことですが、そうしたご家族の皆さまのご支援の賜物であると感じています。日頃から生徒の活動を温かく見守り、優しく背中を押していただいていることに重ねて感謝申し上げます。

 西関東大会は9月8日(日)に新潟県新潟市民芸術文化会館にて行われます。文化祭の翌日となりますが、吹奏楽部の皆さんは西関東大会に全力を傾け、大会までの約1か月で更に一体感に磨きをかけて、全国大会への切符獲得を目指して、新潟の地で「南の風」を吹かしてきてほしいと願います。

 頑張れ越南生!頑張れ吹奏楽部!

【校長室】中学生の皆さん、ようこそ本校へ!(第3回学校説明会)

 本日8月7日(水)、本校LL教室において第3回学校説明会を2部構成で実施しました。

 空を見上げると時折雲が日差しを遮り、連日の炎天下に比べれば若干和らいだものの、それでも厳しい暑さを感じる中、また、学校説明会シーズンで多くの高校が説明会を開催する中、たくさんの中学生と保護者の皆さまにご来校いただき、心より感謝申し上げます。

 本校説明会は、生徒が進行役や受付、誘導などを担当し、少しでも生徒の様子を感じていただけるよう実施しております。冒頭の校長挨拶に続き、教頭より本校が取り組む教育方針や教育活動の様子、部活動や学校生活などの生徒の様子、進路実績や入試情報などの概要について具体的に説明させていただきました。

 また、本校が力を注ぎ、本校の特色の一つでもある外国語科特有の教育内容や行事などについても具体的にお話しさせていただきました。

 正味約1時間という限られた中での説明のため、皆さまからの質問に応答する時間等を確保できず、すべての皆さまのニーズにお応えすることは難しい状況がございましたが、終了後に実施しました個別相談にも多くの方にご参加いただき、より深く本校の取組についてご理解いただけたものと認識しております。

 説明会終了後は、校内を自由にご見学いただき、施設設備や部活動に取り組む生徒たちの様子などについても直接ご覧いただき、ご理解を深めていただけたと感じております。一方で、活動時間帯の相違や校外での活動などによりご希望の部活動の様子を見ることが叶わなかった皆さまには、深くお詫び申し上げます。

 ご不明な点や、改めての部活動見学のご希望などがある場合につきましては、本校教頭までお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。

【校長室】南の風、文化部のインターハイでも(清流の国ぎふ総文2024:書道部、写真部)

 7月31日(水)から8月4日(日)までの5日間、岐阜県各所で文化部のインターハイと言われる全国高等学校総合文化祭清流の国ぎふ総文2024が開催されました。総合開会式には秋篠宮ご夫妻と悠仁さまも出席される格式高いイベントで、まさに文化部の高校生にとって国内最高峰の大会として位置づけられています。

 本校からは、下呂市下呂交流会館で行われた書道部門に横山璃乃さん(3年)の作品「臨 伊都内親王願文」が、関市の関市文化会館で行われた写真部門に杉本菜花さん(3年)の作品「最愛」が出展され、ともに初めての全国大会出展となりました。

 全国高等学校総合文化祭は名称こそ文化祭ですが、実際には運動部の大会や他の展覧会と同様に賞を競う性格もあり、各県の代表となった300点を超える作品の中から文部科学大臣賞を筆頭に特に優秀な作品が表彰される規定となっています。

 書道部門も写真部門も8月3日(土)に表彰式が行われ、各賞が発表となりましたが、横山さんも杉本さんも残念ながら入賞することは叶いませんでした。しかし、2人とも期間中に行われた交流会では他県代表の生徒に自分の作品の想いを説明したり、他の生徒の話に耳を傾けながら積極的に交流を深め、大きな刺激を受けてきたようです。

 横山さんも杉本さんも入賞を逃したことで悔しさは一杯だと思いますが、両部門とも全国でも特にレベルが高いと言われる埼玉県の代表として出展したことは、選ばれしひと握りの生徒にしか経験することができないことであり、2人にとって掛け替えのない素晴らしい経験となったはずです。

 既に2人とも帰校していますが、インターハイに出場した岩崎君や木戸君同様に全国の舞台で確実に足跡を残し「南の風」を吹かしてくれました。この経験を自信にして胸を張って今後の高校生活に臨んでほしいと願います。また、それぞれの部の下級生は2人から「南の風」を引き継いで、更なる飛躍を目指してほしいと願います。

 2人の作品は、このあとさいたま市のプラザノースに展示されることになっています。お時間の許す方は是非ご鑑賞いただければ幸甚に存じます。

 頑張れ越南生!頑張れ書道部、写真部!

【校長室】ご来校に感謝いたします(第2回学校説明会)

 昨日8月1日(木)本校において9時30分からと11時30分からの2部構成で第2回学校説明会を実施しました。

 朝から30度を超える厳しい暑さの中、また、様々な学校で説明会が開催される中、多数の中学生及び保護者の皆さまにご来校いただき、誠にありがとうございました。

 説明会では、生徒会生徒の進行のもと、校長挨拶に続き、教頭から教育方針や教育活動の様子、部活動や学校生活、進路実績や入試情報などの学校概要について具体的に説明させていただきました。また、本校の特色の一つでもある外国語科の学習内容や学校行事などについてもお話しすることができました。

 約1時間という限られた時間の中で、すべて皆さまののニーズにお応えすることは難しい状況がございましたが、その後の個別面談を含め、より深く本校の取組についてご理解いただけたものと認識しております。

 説明会終了後は、校内を自由にご見学いただき、施設設備や部活動に取り組む生徒たちの様子などについてもご理解を深めていただけたと感じております。一方で、活動時間帯の相違や校外での活動などにより希望部活動の様子を見学できなかった皆さまには、深くお詫び申し上げます。

 御不明な点や、改めての部活動見学のご希望などがある場合につきましては、本校教頭までお問合せいただけますようお願い申し上げます。

【校長室】南の風、全国の舞台で輝く!(北九州インターハイ2024:陸上部)

 昨日7月31日(水)福岡県博多の森陸上競技場で行われた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)陸上競技に、北関東大会を制した木戸瑛大君(3年)が三段跳に出場しました。

 会場はスタンドに屋根がほとんどなく、ギラギラと照りつける日差しに汗が止まらない猛暑でしたが、そんな過酷な状況下でも公式大会は容赦なく開催されます。猛暑の中での活動は安全管理の観点から活動内容に配慮する必要性が叫ばれる一方で、アスリートにはこうした環境下でも如何に良いコンディションを維持し、結果を出すことを求められているのが実情であることも事実です。

 木戸君が出場した三段跳は午前10時30分に地方大会を勝ち抜いた63人が2組に分かれて競技が始まり、3回の試技で予選突破標準記録である14m70cmをクリアした上位12人が16時30分から行われる決勝に進出するレギュレーションとなっています。

 木戸君は本年度の全国高校生ランキング18位で、大会には5mを超える記録を持つ選手がたくさん出場していましたが、尋常ではない暑さで上位選手も記録が伸びない中で1本目から14m56cmとまずまずの出だしでした。2本目は踏切オーバーで記録なしとなったものの、ラスト3本目でパーソナルベストを8cm更新する14m90cmの大ジャンプで勝負強さを見せ、見事予選5位で決勝にコマを進めました。

 予選を突破して仲間のもとへ戻って来た木戸君は嬉しそうにしていたものの、至って平常心でアイシングなどのケアと食事を済ませた後はリラックスして過ごしていて、初めて出場する全国大会決勝の舞台でも気負わず挑戦できると感じさせてくれました。

 そもそもこの種目(三段跳)を始めて1年足らずの選手が県大会、北関東大会で優勝してインターハイに出場し、しかも全国の選ばれし猛者たちだけが辿り付くことができる夢の決勝の舞台に進出することだけでも信じられないくらい大変な快挙と言えますが、ドラマには続きがあり、木戸君が見せた真骨頂はここからでした。

 決勝は16時30分から始まり、予選上位12名が予選の記録に関係なく決勝のみの記録で3本の試技に挑戦し、上位8名のみが更に3本の試技に挑戦して最終順位が決まるレギュレーションとなっています。

 木戸君は、予選の勢いそのままに、適度に力が抜けたしなやかで素晴らしい跳躍を見せ、決勝1本目に14m74cmで暫定3位につけると、2本目は低調な記録だったものの、3本目を14m68cmでまとめ、暫定6位で上位8人が争う最終ラウンド進出を決め入賞を確実としました。そして迎えた4本目でパーソナルベストを13cm更新する14m95cmの大ジャンプを見せ暫定3位につけると、ますます勢いに乗った5本目は15mを超えたような大ジャンプを見せましたが、僅かに踏切がオーバーして残念ながら記録なしとなってしまいました。

 選手全体が5本目を終え最後の1本を残すのみとなった時点で木戸君は暫定4位につけ、ラスト1本に挑戦する形となりました。そして運命の最終6本目では5本目に見せたしなやかな跳躍はそのままに、踏切もピッタリと修正して見事なパフォーマンスを披露すると、ついに15m01cmと15mの大台を超えた大記録を打ち立てました。この時点でパーソナルベストを19cm更新し暫定4位にランクされましたが、その後無念にも1名の選手に上回られ、結果的に第5位入賞という素晴らしい結果となりました。

 初めて全国の舞台で表彰台に立った木戸君は、最高の笑顔で大会を終えましたが、今大会合計9本の試技で自己記録更新を3度達成した姿からは大きな手応えを感じている様子で、今後の伸びしろを十分に感じさせてくれるものでした。しかもインターハイ本大会という最高の舞台で結果を残したことで、こうした成功体験が力となり、彼らにとって更なる飛躍を期待できる大きな財産になったはずだと思います。

 また、会場には棒高跳に出場した岩崎君と大会に帯同した2名の練習パートナーのほか、木戸君と幼少期からの幼馴染である陸上部員2名が福岡まで応援に駆け付けるなど素晴らしい仲間たちが居て、そうした良好な人間関係が木戸君を支える原動力となっていたのだと思います。更に、木戸君のご両親やご家族の方も応援に訪れてくださっており、温かな眼差しで木戸君の一挙手一投足を見守っておられました。ご家族の存在が木戸君にとって平常心で挑戦できた大きな要因であると考えます。猛暑の中、遠方まで応援に来ていただき感謝申し上げます。

 今回岩崎君と木戸君が福岡の地に残した足跡は、2人にとっても、そして本校にとっても色褪せない栄光の記憶となり、後輩たちの更なる飛躍に向けた道標となることは間違いありません。2人は全国の舞台で「南の風」をしっかりと吹かせてくれたと思います。自信をもって胸を張って帰校してほしいと願います。

【校長室】夢舞台、真夏の挑戦(北九州インターハイ2024)

 昨日7月28日(日)から福岡県の東平尾公園博多の森陸上競技場において全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の陸上競技が始まりました。全国から高校生世代トップレベルの選手が集い、白熱した熱戦を繰り広げる最高の夢舞台に本校からは北関東大会を勝ち抜いた3年岩崎透弥(棒高跳)と北関東大会チャンピオンの3年木戸瑛大(三段跳)が出場しました。

 大会初日となった昨日7月28日(日)には、照り付ける日差しが最も暑く感じる12時から男子棒高跳びの予選が始まり、岩崎君が予選第1組に登場しました。

 今年度は棒高跳びに出場する選手のレベルが非常に高く、岩崎君のもつパーソナルベスト4m50cmは今年度の高校生全国ランキングで33位にあたる記録であり、今回のインターハイでの予選通過標準記録は4m80cmに設定されていたため、苦しい試合展開が予想されましたが、高校生は何が起こるかわからない無限の可能性を秘めており、岩崎君の集中力と爆発力に期待していました。

 予選は岩崎君のパーソナルベストである4m50cmから始まり、4m80cmをクリアした者のうち上位12名が7月29日(月)に行われる決勝に進むレギュレーションとなっています。跳躍種目は、複数回の試技に挑戦することができますが、その分1本1本の試技の間の時間が長く、集中力と体のコンディションを維持することが難しく、そうした跳躍技術以外の力が大きく結果を左右するとても繊細な競技です。

 そうした中で大舞台に立った岩崎君は、北関東代表としての自信と越南生としてのプライドを持ち、全力でピットに向かいましたが、並み居る強豪たちの前に充分に力を発揮できず、パーソナルベストであった4m50cmをクリアすることができずに予選で涙を呑む結果となりました。

 結果だけ見れば残念な結果となってしまいましたが、日本を代表して世界の舞台で戦うことを視野に入れているトップアスリートたちが一堂に会す高校生年代最高のステージに、県大会、北関東大会を勝ち抜いてコマを進めた実績は、それだけでもとても価値あることで、一握りの者にしか与えられない挑戦の舞台に立ったことは、決して色褪せることはありません。きっと本人が一番悔しい気持ちでいると思いますが、最高のステージに「南の風」の痕跡をしっかりと刻んだことに誇りをもって、笑顔で帰ってきてほしいと願います。

 今後は、7月31日(水)に三段跳の予選、決勝に臨む木戸君に思いを託し、しっかりとサポートしてほしいと願います。岩崎君の活躍を現地で応援することはできませんでしたが、31日には私も福岡に参戦し、現地で岩崎君とともに木戸君の活躍をしっかりとこの目に焼き付け、「南の風」を吹かしてきたいと思います。

 頑張れ越南生!頑張れ陸上部!

 

【校長室】ようこそ越谷南高校へ!(第1回学校説明会)

 本日7月26日(金)は本年度最初の学校説明会及び校内&部活動見学、個別相談を実施しました。じっとしていても汗が流れ出る猛暑の中、お時間を確保して本校にお越しいただき誠にありがとうございました。

 説明会では、生徒会生徒の進行のもと、本校教頭から本校の教育理念や教育活動の概要、生徒たちの様子、進路実績や入試制度などについてご説明するとともに、外国語科学科長から外国語科の特色や実際の学びの様子などについてご説明させていただきました。

 本校では、普通科・外国語科や理系・文系によって授業で取り扱う科目や単位数に違いはあるものの、総じて本校の目指す「文武両道を高いレベルで実現し、豊かな人間性を育む」ことに変わりはありません。本校では「二兎を追う者は一兎をも得ず」ではなく、「二兎を追う者は、二兎を得る」を実現しようとする生徒の皆さんを全力で支援してまいります。運動部・文化部を問わず部活動に全力で取り組み青春を謳歌するとともに、希望進路の実現にも高い意識をもってチャレンジする。そんな欲張りな高校生活に真剣に取り組み実現しようとする生徒たちの存在と、情熱をもってそれを支える教師陣の存在が本校の最も大きな特色であることをお伝え出来たのではないかと考えております。

 約1時間という限られた時間の中でのご説明であったため、雑駁な内容となり、すべての皆さまのニーズに充分お応えすることができず、大変心苦しく感じております。もっと知りたい、ここが分からないとお感じの方は、遠慮なく本校教頭までご相談ください。

 本日の説明会を通じて、本校が目指している学校像や教育スタイルなどについて少しでも理解が進むとともに興味関心をもっていただけたなら大変うれしく思います。本校は、「二兎を追い、二兎を実現したい」と考える皆さんをお待ちしています。

【校長室】1年外国語科、国内留学に出発!(ブリティッシュヒルズ語学研修)

 本日7月25日(木)から27日(土)まで2泊3日の日程で外国語科1年生40名が福島県にあるブリティッシュヒルズでの国内留学(宿泊型語学研修)に出発しました。昨日午後の突風や豪雨、落雷と言った荒天から一転して爽快な晴天のもと、昨日オーストラリアでの海外研修に出発した2年生と同様に、元気に手を振りながら期待に満ち溢れた最高の笑顔で出発していきました。

 ブリティッシュヒルズは中世英国の街並みや建築物を模して「パスポートのいらない英国」というキャッチフレーズのもと、国内に居ながらにして英国文化を体験できる体験型宿泊施設として設立され、外国語科を設置する学校を中心に英語教育に力を入れる学校の生徒たちが、日本語を一切使わないという日常とは異なる世界で、試行錯誤しながら100%英語を活用した合宿生活に身を投じることにより英語の活用スキルを磨いていくというコンセプトの語学研修施設です。

 生徒たちは、緑の中の一本道を進んでゲートをくぐった瞬間から、まるで映画のセットか、または本当にイギリスに来てしまったかのような錯覚に陥るほど目の前に広がる異国の景色に圧倒されるとともに、バスから降り立った瞬間から英語オンリーの対応に戸惑いを感じると思いますが、きっとテーマパークのアトラクションを楽しむかのように非日常の世界にすぐに引き込まれ、海外留学気分でポジティブに英語に向き合うことができるはずです。

 現地では、ネイティブの外国人スタッフによる学習プログラムやアクティビティーが様々用意されているとともに、食事や入浴、余暇時間など24時間全てが英国スタイルとなっており、自信がなかったりシャイな生徒たちも自然と積極的に馴染んでいくことができる学習環境となっています。きっと2泊3日のプログラムが終了する頃には、まるで外国人になったかのようにオープンマインドで英語をしゃべっているかもしれません。

 この3日間の体験を通して、英語力を磨くことはもちろんですが、仲間たちと合宿生活を送ることにより相互の理解が進み、3年間同じメンバーで過ごしていくための絆を深めてくれることを期待します。また、日本語を使わないというミッションにみんなで協力して取り組むことにより、勇気と信念をもってチャレンジすれば実現できるという成功体験を積み重ねて、失敗や思い通りにならないことに臆病にならずに、なりたい自分に向かってチャレンジできる生徒になってほしいと願います。

 生徒たちは7月27日(土)の夕刻に帰校し、一気に現実の世界に引き戻されることになりますが、一回り成長した笑顔で帰ってきてほしいと願います。

 頑張れ越南生!頑張れ外国語科1年生!

 

【校長室】海外での学びに挑戦!(オーストラリア海外研修)

 本日7月24日(水)から8月6日(火)まで12泊14日(機内2泊)の日程で、本校2学年の生徒18名が羽田空港第3ターミナルからオーストラリアのシドニーに向けて5年ぶりの海外研修に出発しました。

 オーストラリアは日本との時差がないことから、出発日の本日は夜のフライトとなったため、午後5時に空港集合の予定でしたが、さすが越南生だけあって集合時刻の10分前には全員がチェックインと荷物預けを完了していました。

 海外はもとより飛行機に乗ること自体が初めての生徒もたくさんいましたが、添乗員のアドバイスを受けながら積極的に手続きにトライしていました。

 高校生にとって海外での生活は、日本語がないだけでなく、食文化や生活様式、服装や学校の授業、宗教や思想、習慣など様々な違いを体験することになります。ましてホームステイとなればホストファミリーとの折り合いなど戸惑うことばかりなはずです。親元を離れた異国の地でのそうした非日常の中でポジティブかつアクティブにチャレンジすることが異文化理解に繋がり、興味や関心を高めるとともに思考や思想の幅を広げ、やがて訪れるグローバル社会への適応力を育むのだと考えています。

 きっと数日は驚きと戸惑いの連続でストレスも感じるかと思いますがオープンマインドで対応すれば、すぐに慣れていけるはずです。

 現地ではタロンガ動物園やオペラハウスなどオーストラリアを代表する観光地の訪問もありますが、マッコーリー大学での講義や地元高校での学習プログラムなどの学習活動が中心となります。普段学校で経験している学びとは一味違った学びに触れ、トライ&エラーを繰り出しながら積極的に様々な経験をしてきてほしいと願います。

 また、ホストファミリーとの交流を深め、現地の家庭の生活を堪能してほしいと願います。特に週末にはホストファミリーがオーストラリアらしさを感じる体験をさせてくれると思います。そうした経験は日本に居ては得られない特別な経験となり、貴重な財産になるはずです。

 保護者の皆さまにおかれましては、本日は平日にも関わらず、多くの皆さまに見送りに来ていただき誠にありがとうございました。ご家族の皆さまの姿が生徒たちに安心感を与え、最高の笑顔で出国できたのだと思います。

 また、近年の円安の影響により、渡航費が大幅に高騰している中、海外研修の実施に格別のご理解とご支援をいただき重ねて感謝申し上げます。

 保護者の皆さまとともに、生徒たちが出発前のワクワクドキドキした笑顔のままでひと回り成長して無事に帰国してくれることを期待しています。現地の様子は引率教員が学校ホームページにて伝えてくれる予定となっていますので、定期的にチェックしていただければ幸甚に存じます。

 頑張れ越南生!

【校長室】考えさせられた1日(PTA関東大会)

 本日7月23日(火)、千葉県の幕張メッセで行われた第70回関東高等学校PTA連合会大会千葉大会に本校PTA会長、副会長と3名で参加してきました。

 全体の参加人数の発表はなかったものの、会場には関東各都県から多数のPTA役員と管理職が集まり、主会場の国際会議場だけでは収まらずオンラインでサブ会場を設置するほどの賑わいでした。

 会議は千葉県立幕張総合高校シンフォニーオーケストラ部の華やかな演奏と生涯学習由来のNPO法人柏オヤジダンサーズのユーモラスなダンスによるアトラクションから始まり、開会の式典、表彰式、基調講演と続きました。

 基調講演では、元埼玉県警捜査一課デジタル捜査班長で現在は犯罪コメンテーターとしてテレビなどでご活躍されている佐々木成三氏が「高校生の問題行動」というテーマで講演されました。

 佐々木氏は、デジタル犯罪やSNSとの関わり方など専門的な視点から、時折クイズを織り交ぜながら分かりやすいスライドを使って、高校生が犯罪やトラブルに巻き込まれないように教えるのは保護者の責務であり、急激に進歩するデジタル社会に潜むリスクや闇について、子どもたち以上に知識と経験を身に着けなければならないとおっしゃっていました。

 特に情報化社会となった現在、単にスマホなど情報に触れる機会を制限するのではなく、インターネット上に溢れるデジタル情報の真偽を見抜く力の習得が必須であり、情報を鵜呑みにせず真偽を裏付ける根拠を確かめる能力の育成と習慣化が大切であると述べられていました。

 生徒たちと常に身近に接してきた我々教職員は正に佐々木氏と同様に現代の子どもたちに対して強くリスクを感じており、デジタル社会での生き方について考えさせられたとともに、学校での指導の在り方を再検討する必要性を強く感じました。

 一方で、こうした事案については、特に保護者の皆さまとの連携が不可欠であり、大切なお子さまを犯罪やトラブルから守るために、ご家庭でのお子さまとの対話の中でお子さま自身に考えさせる機会を大切にしていただけるようお願い申し上げます。

 大会は明日7月24日(水)に各都県代表校の研究発表及び研究協議会が行われ閉幕します。本校は本年度は都合により研究協議会には参加しませんが、来年は埼玉県開催となり、ホスト県として関東各都県の方々を迎えることになります。こうした機会に多くの皆さまに他校との交流を深め各校におけるPTAの在り方について情報交換するなどして本校PTA後援会の更なる発展に役立てていただければ幸甚に存じます。