校長室より
【校長室】1年の感謝を込めて(投稿納め)
本日12月27日(金)大人の社会では、全国的に仕事納めとなる本日、学校におきましても教職員の仕事納めを迎えることとなりました。
年の瀬を迎えるに当たり、日頃より、本校の教育諸活動に対しまして格別のご理解、ご協力、そしてご支援を賜っております保護者の皆さま、関係の皆さまに、本年の教育活動が無事に終了しますことをご報告いたしますとともに、今年1年のご厚情に心より深く感謝申し上げます。
また、たくさんの方々が本校のホームページ及び各種ブログなどに関心を持ち、活躍する生徒たちの様子をはじめ、学校から発信する様々な情報をご覧いただき、重ねて感謝申し上げます。
本校は、ご案内のとおり「文武両道」を校訓に掲げ、進学を中心とした学習面での自己実現と、部活動を中心とした人格形成面での自己実現を、共に高いレベルで実現することを追求する生徒の育成に取り組んでおり、実際に、多くの生徒たちが「自走」しながら、「勉学」と「部活動」の「二兎を追う」学校生活に、誇りと情熱を持って取り組んでいる姿があります。
そうした生徒たちの中には、部活動に情熱を注ぎながらも難関大学への進学を実現したり、可処分時間を有効活用して勉学に励みつつ、部活動で全国大会や関東大会などのハイレベルなステージで輝きを見せる生徒たちもたくさん見られました。
また、高いレベルでの自己実現を目指しながらも、わずかに目指す目標を手にできなかった生徒たちも、一様に本校での学校生活や部活動においての自分自身の成長に手ごたえを感じるとともに、高い自己肯定感を持ちながら日々の生活を送れていると感じています。
校内の至るところで見られる生徒たちの活気ある声やエネルギッシュに活動する姿、キラキラと輝く笑顔を見るたびに、そうした生徒たちの心の内を垣間見ることができています。
こうした生徒たちの姿は、生徒たち自身の学校生活に対するモチベーションと自己実現に対する高い意識レベル、そして様々な助言を素直に受け入れながら、真摯に努力を積み重ねられる人柄によるところが大きいことは言うまでもありませんが、それをあたたかく見守り、苦しい時や躓いた時にそっと手を差し伸べ、優しく背中を押してくださる保護者の皆さまをはじめとしたご家族の皆さま、そして、部活動などでお世話になっている関係の皆さまや本校の教育諸活動を快く受け入れてくださる地域の皆さまの存在なしには、生徒たちがこのような充実した学校生活を送ることはできないと考えております。
校長といたしましては、そうした生徒たちの姿を見るたびに、生徒たちが心に秘める「なりたい自分」を実現させるべく、教職員一丸となって活動を支えるとともに、より良い学びの場を提供していかなければならないと、決意を新たにしているところでございます。
一方で、生徒たちには、新年を迎えるに当たり、現在の自分に甘んじることなく、更なる高みを目指してほしいと強く願います。皆さんが今後経験するであろう様々なことは、そのレベルが高ければ高いほど、自分自身に対するリターンも大きなものとなります。誰でもが経験できることでないレベルの経験を手に入れ、少しでも豊かな人生を送るためにも、これまで以上に「学び」の質の向上を目指してほしいと願います。
生徒たちを支える本校のキャッチフレーズ「南の風」は、そうした生徒たちと皆さまの力によって成り立ち、本校の生徒が拠り所としているものであると考えております。
改めて、本校に関わる全ての皆さまの今年1年のご支援に深く感謝申し上げますとともに、学校といたしましても来年を更なる飛躍の年にするべく、生徒たちとともに全力を尽くしてまいりますので、2025年も変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
年末の寒さ厳しき折、ご自愛されますとともに、2025年が皆さまにとって素晴らしい年となりますようご祈念申し上げます。
【校長室】成長の手応え(サッカー部対外試合)
本日12月27日(金)サッカー部が冬季休業を利用したフェスティバルに参加し本校第2グラウンドで試合をしていたので、久しぶりに見に行ってきました。
本日の対戦相手は、西部地区の雄である県立川越高校です。川越高校は県内屈指の進学校で、国が主導するSSHをはじめ国際競争力の中で活躍できる人材を育成するハイレベルな教育活動に積極的に取り組み、探究学習を中心とする主体的な学びの最前線をいく学校です。部員は決して多くはありませんが、集中力が高く、堅実で侮れない印象のチームで、学力レベルには違いがあるものの、どことなく本校のスタイルに似た雰囲気を感じるチームでした。
本校サッカー部は、長期休業中の試合期に選手たちに対して試合でのプレー時間を確保するため、東部地区の多くの学校が参加する別のカップ戦(ウィンターカップ)にも参加しており、本日はチームの半分の選手たちは松伏高校会場で別の試合に臨んでいました。
本校会場での試合は、公式戦よりやや時間が短い30分ハーフ(B戦は25分ハーフ)で行われ、2試合の対戦となりました。
私が見に行った時には、既に前半残り5分程度となっていましたが、本校の1点リードで進んでおり、内容もやや優勢で相手陣内でのプレーが多く見られました。
ハーフタイムには、伊藤コーチから前半の修正点と後半に向けた戦術・戦略の確認があり、選手たちは元気にピッチに散っていきました。
仕切り直して始まった後半は、相手も反省点を修正し、ともにアグレッシブなプレーが随所にみられるようになり、一進一退の緊迫した好ゲームとなりました。後半中盤からは、持久力に勝る本校選手に徐々に余裕が生まれ、相手陣内での展開が多くなるとともに、セカンドボールを回収できる場面が増え、少しずつポゼッションが向上しました。
そうした中、ミドルゾーン左サイドで前を向いてルーズボールを拾った本校左サイドバックの選手が、絶妙なコントロールのあとにワンステップで左足を一閃。約30mはあろうかという目の覚めるような弾丸ライナーがゴール右上の隅に突き刺さる見事なゴールで追加点をもぎ取りました。その後も積極的なプレーでゲームを支配し、優勢に試合を勧めつつも追加点は奪えず、結局2-0での勝利となりました。
本校の生徒たちは、もともと真面目で直向きであり、努力を惜しまない気質を持っており、ことサッカー部においてもそうした気質が大きな財産となっていましたが、試合を見ていて感じたのは、そうした生真面目さの中で「状況を見て、判断して、考えて、最善の選択をする」というプレーの意図が少しずつ感じられる場面が増えてきたことです。
サッカーは、もともと足でプレーする競技性から、上手くいかないことやミスとなることが他の競技に比べて圧倒的に多く、だからこそ意図するプレーを形にすることも難しいスポーツと言われています。そうした中で、闇雲にボールを蹴るのではなく、考えて意図した形を作り出し、ボールやゴールを奪うことができるようになることがサッカーの醍醐味であり、選手たちの目指すところでもあります。コーチ陣からグループ戦術や個人戦術などの専門的な知識や技術のレクチャーを受け、日々のトレーニングの中で実践することで、少しずつサッカーIQの高まりを感じるとともに、自分たちでも手ごたえを感じつつあるのではないでしょうか。
澤岡監督のご厚意で、2試合目に向かう前の選手たちに一言声をかける機会をいただいたので、「ミスは有りつつも意図が感じられるプレーが増えたこと」と「意図を形に変えるためには、味方と共有することが必要なのではないか」ということを伝えました。選手たちの眼はしっかりとこちらを見つめ、自分のものにしようとする意欲を強く感じました。
直後に行われた2試合目は、全員ができるだけ均等にプレー時間を確保できるようメンバーやポジションをチェンジして行われました。両軍ともに疲労の色が見え始め、プレーが雑になりつつある中、本校選手たちはオフ・ザ・ボールでのポジショニングや体の向き、相手や味方との距離や位置関係、ファーストコントロールでボールを置く位置など様々なことに頭をフル回転させて意識しながらプレーしましたが、流石に相手も集中力が高く、シンプルにディフェンスラインの背後をつくパスを多用しながらゴールに迫り、一瞬のスキを突かれてついにゴール正面から強烈なシュートを叩き込まれて先制を許しました。
しかし、ビハインドになっても気落ちしないのが本校選手の良いところ。その後も集中を保ちながら運動量を確保し、徐々に支配率を高めると、2ゴールを奪って試合をひっくり返し、そのままタイムアップとなりました。
私もサッカーを愛する1人として、サッカー部員たちの動向は常に気になっており、なかなかグラウンドに見に行けない中でジレンマを感じていましたが、本日久しぶりに見た部員たちは、越南生伝統の泥臭い頑張りとともにインテリジェンスなプレーが随所にみられるようになり、大きな成長を感じた1日となりました。
スポーツの世界では、よく「最後には『良い準備をした者』と『想いの強い者』が勝つ」と言われます。サッカー部の部員たちには、来月行われる新人大会で勝利につながるプレーをするための良い準備を重ね、部員全員が強い想いを持って関東大会予選出場権を獲得してほしいと願います。
また、本日は、試合を観戦に来ていただいた保護者の方から部員たちにエナジーゼリーの差し入れを頂戴し、口にした選手たちは元気よくピッチを走り回っていました。年末のお忙しい中、平日にもかかわらず、ご支援ご観戦をいただき、心より感謝申し上げます。
学校における部活動は、保護者やご家族の皆さまはもとより地域の方々など関係するすべての方々にその活動を認められ、応援していただいて初めてその価値が高まるものと考えています。日頃のご支援に重ねて感謝申し上げますとともに、今後とも本校サッカー部並びに本校の教育活動に対しまして、変らぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れサッカー部!
【校長室】引き継がれる越南サウンド(吹奏楽部ウィンターコンサート)
本日12月26日(木)午後4時から、三郷市文化会館大ホールにて、第23回吹奏楽部ウィンターコンサートが実施されました。
本コンサートは、毎年3年生が引退し、新たに編成された新チームの最初の公式戦となるアンサンブルコンテストの県予選が終わったところで、1年の締めくくりとして、日頃ご支援をいただいているご家族の皆さま、応援してくださっている関係各所の皆さま、OB・OGの皆さま及び本校吹奏楽部に関心を持ってくださる中学生などに対して、心を込めて現段階で奏でられる精一杯の音楽をご披露することにより、吹奏楽部の現在位置をご覧いただくとともに、日頃のご支援に対する感謝の気持ちをお伝えするコンサートとなっています。
部員たちは、この日のために、日々遅くまで楽器と向き合い、少しでも心に届く音楽が奏でられるよう、演奏スキルの向上に努めてきました。
2学期末には、学校全体をインフルエンザの猛威が襲い、学級閉鎖などにより全体での音合わせも十分にできない中、それでも前を向き「最高の音楽を全員で」の部訓のもと、今自分たちができる最高の準備を積み重ねて本日のステージに立ちました。
コンサートは定刻に顧問の岡田教諭が登場して始まり、第1部はコンクール仕様の重厚で迫力のあるクラシックステージで、演目は2012年度の課題曲である行進曲「希望の空」で始まり、2001年度の課題曲である式典のための行進曲「栄光をたたえて」、そして11月の全日本高等学校吹奏楽大会in横浜で演奏した新チームの看板曲で、パーカッションの存在感が光る「エル・カミーノ・レアル」が次々と演奏されました。特に「エル・カミーノ・レアル」は、20世紀を代表する音楽家アルフレッド・リードが作曲した吹奏楽曲でアメリカ空軍の軍楽隊が演奏したことから、いきなり打楽器の大音量演奏から始まり、「度肝を抜かれた」という感じで会場を圧倒するド迫力の楽曲でした。
当初予定していた交響組曲「ハリー・ポッター(賢者の石)」は都合により変更となりましたが、どの曲も迫力があり、会場全体が一気に引き込まれました。
第1部の終了後20分間の休憩を挟んで始まった第2部は、前半で過日行われたアンサンブルコンテスト参加チームのステージから始まり、金賞を受賞し西関東大会出場を決めた打楽器8重奏の「Gate to Heaven」が披露され、両手に持ったバチ遣いの余りの速さと正確性、「静」と「動」の音のコントラストに圧倒されました。続いて銅賞を受賞した金管8重奏の「火天の舞」が披露され、こちらも高音と低音の金管楽器特有の美しい音色が心地よいアンサンブルを奏でていました。最後は11月10日(日)に行われた「吹奏楽の日in埼玉」に出場した金管5重奏の「Quintet No3」が披露され、5人がほとんどソロ演奏の緊張感の中での演奏となりました。
後半は明るく楽しい雰囲気で、音楽に乗ってついつい踊りだしたくなるようなリズム感の楽曲を集めたポップスステージで、クリスマスメドレーから始まり、吹奏楽部の隠し球であるシンフォニー戦隊ビートファイターが登場して笑いを誘いながら観客と一体となる振り付けで会場を一気に盛り上げ、極めつけは保護者世代のハートを鷲掴みにする昭和アイドルの楽曲をキュートな部員たちが歌って踊る素敵なステージが披露されました。昭和生まれの私も、まさかのトップアイドル5組(国生さゆり、キャンディーズ、松本伊代、山口百恵、松田聖子)の登場に若かりし頃を思い出し、見事に心を射抜かれて、まるで当時の紅白歌合戦を観ている気分でした。
続いてアナ雪と銀河鉄道999のアニメメドレーでは、アナとエルサ、オラフに扮した3人の寸劇を交えた見どころ満点のステージで、3人はそれぞれの衣装のまま、最後まで演奏していたのが印象的でした。
フィナーレを前に部を代表して部長の岩田さんの挨拶がありましたが、先代の柴田部長に劣らぬ流暢で丁寧な挨拶で、新チームの活動状況と日頃感じている感謝の気持ちを会場の皆さまにお伝えする立派な姿に感心しました。
フィナーレは、色とりどりのポンチョを身に纏い、吹奏楽部十八番の「宝島」で会場が一体となって、楽しかったコンサートが、あっという間にエンディングを迎えました。
終演後は部員全員が退場する来場者をホワイエで出迎え、一人一人の部員たちが改めて感謝の気持ちを直接伝える姿がありました。
本日は遠方にもかかわらず、また年末のご多忙の折、たくさんの保護者やご家族の皆さま、関係の皆さまにご来場いただきますとともに、あたたかな拍手で部員たちを励ましていただき、心より感謝申し上げます。
こうして部員たちが大好きな音楽に真剣に向き合い、聴く人の心に響く音楽を一心に追求できるのも、皆さまのあたたかなご支援があればこそのことであると強く感じております。
おかげさまで、部員たちは音楽に青春を賭け、思い切り没頭しながら、夢である全国の舞台を目指して邁進し続けています。
来夏には、皆さまのご期待に応えるとともに、自分たちの目標を必ずや実現できるよう、部員及び顧問一同心を一つにして精進してまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!
【校長室】「成功」の反対とは…(第2学期終業式)
本日12月24日(火)巷ではクリスマスムード一色に染まる中、本校では第2学期の最終日を迎え、終業式を実施しました。今回は、先週インフルエンザの罹患者が急増したことで学級閉鎖を実施したことから、感染症拡大防止対策の観点からオンラインでの実施としました。
学校社会では、2学期は期間が最も長く1年間の中心的な学期であり、本校においても文化祭や修学旅行などの大きな学校行事に加え、各部活動の新人大会などの大会が盛んに行われ、それぞれのステージで輝く生徒たちの姿をたくさん見ることができました。
本校の生徒たちを見ていると、本当に真面目で素直な生徒が多いと感じます。例えば、授業を見に行くと、廊下ですれ違ったり、私が教室に入った途端すぐに明るく爽やかな笑顔で挨拶してくれる姿があり、授業が始まれば一気に教室の雰囲気が変わり、真剣な眼差しで教師を見つめ「話を目で聴く」生徒たちの姿があります。この「人の話を目で聴く」ことは、物事に対する集中力、執着力の表れであり、学びの質の高さの尺度には欠かせないことで、これはどの学校の生徒にもできることではないと感じており、越南生の持つ特に素晴らしい資質の一つであると強く感じます。
一方で放課後になれば、校内の至るところで賑やかな声とともに活発に部活動に勤しむ姿があります。本校生徒の部活動加入率は90%を超えており、これも他校には真似できない驚異的な姿であると言えます。しかも、その取組は学習活動以上に熱を帯び、生徒一人一人が見せるその姿は常に真剣そのものであるのも大きな特徴です。
ことさら感じるのは、生徒たちが指導者である顧問を信頼し、指導者から受ける様々な助言を素直な気持ちで受け入れ、純粋な思考で目標の実現にトライしていることです。部活動に関わらずどのような場面でも、「他者の言うことを素直に受け入れる力」があるということは、他者に認められ、成功するために最も重要なスキルであると言えます。
とりわけ高校生年代ともなると、ある程度身についた知識や経験と精神的自立から自我が強くなり、指導者の意見を素直に受け入れられなかったり、時には反発したりする姿が見られるものですが、本校生徒たちからは、ほとんどそのような姿を見ることはありません。こうした素直で実直な姿勢が生徒たちの成長を加速させ、効率よく高みへと導いているのだと強く感じます。
そんな生徒たちに向けて、終業式では「成功と失敗の捉え方」についてお話ししました。大谷翔平選手をはじめ、松下幸之助やトーマスエジソンなどの著名な成功者の言葉や生き様を紹介しながら、人生を輝かせるために必要なのは、成功者に共通した考え方である「成功の反対は失敗ではなく、諦めることである」と伝えました。
上手くいかない場面や失敗した場面に遭遇した時に、その次の場面でどのようなアクションを取るのかにより成功者となるのか失敗者となるのかが決まるのであり、例え上手くいかなくとも、簡単に諦めずに「上手くいかない方法を見つけた」とポジティブに捉え、失敗の原因を熟考し手法を変えた上で何度も挑戦を繰り返すことこそ成功者への必須条件であると伝えました。
Z世代と呼ばれる現代の若者たちは、大学卒業後の就職先も転職することを前提で選ぶと言われています。事実20代前半の3年以内離職率は34.9%とされ、実に3人に1人が3年以内に離職している現状があります。しかも、その傾向は年々加速しています。自分の考えや能力に自信を持つことは大切である一方で、転職=キャリアアップと捉える安易な思考をはじめとした見極めや諦めの早いZ世代の生き方に一抹の危うさを感じる人も多いのではないでしょうか。Z世代の真っ只中で生きる現代の高校生たちには、人生のどこかの場面で「なりたい自分」を実現し、自分自身が成功者となるためにも、自身の意に反する場面や困難に直面した場面で簡単に諦めることなく、ある程度の忍耐力を持って成功するまで挑戦し続けるタフさ(強さ)を身に付けてほしいと強く感じます。
併せて、生徒たちには、年末年始を迎えるに当たり自分自身の今年1年を客観的に振り返り、「なりたい自分」をいつかきっと現実のものとするために、次の1年で飛躍することを目指して、新たな「目的」や「目標」を固めてほしいとも伝えました。
3学期の始業式の朝、元気に登校する生徒たちの顔が、晴れやかな笑顔とともに新たな決意に満ち溢れていることを願って2025年を迎えたいと思います。
筆末となりますが、保護者の皆さまにおかれましては、日ごろから本校の教育諸活動に対しまして格別のご理解、ご協力、そしてご支援を賜り、心より深く感謝申し上げます。生徒たちが本校での高校生活を謳歌し、様々な場面で輝いたり素敵な笑顔が見られるのも、偏に保護者の皆さまやご家族の皆さまが、生徒たちをあたたかく見守るとともに、本校の教育活動を力強く後押ししていただいているお陰であると強く感じています。今年1年の皆さまのご支援に改めて感謝申し上げますとともに、2025年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
皆さまにとって2025年が良い年となりますことをご祈念申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!
【校長室】「南の風」ついに世界へ!(外国語科1年和田青依さん)
「アジアの中の日本」を意識し、グローバル・ローカルの視点から、発信力・交渉力・論理的思考力を鍛え、未来のグローバル日本社会を創造するリーダーの育成を図るために埼玉県教育委員会が取り組んでいる県立学校グローバルリーダー育成プロジェクトに和田青依さん(外国語科1年)が選ばれ、本日12月23日(月)、年明けに西関東大会に出場する吹奏楽部と関東大会に作品を出展する写真部の生徒たちとともに壮行会を行いました。
このプロジェクトは平成23年度から埼玉県教育委員会が主導して開始され、グローバル化が進む現代社会の中で、将来グローバルリーダーとして世界の様々な舞台で活躍しうる人材を育成することを目的に、県内の高校生の中からわずか40名を選考して、国内研修を積ませた上で、実際に海外に派遣して様々な体験をさせるプログラムで、これまでは選考試験の難易度の高さから埼玉県を代表するような名だたる進学校の生徒たちが選ばれることが慣例となっていました。
本校は、平成6年度入学生から外国語科を設置し、オーストラリア短期留学をはじめとした独自の学習プログラムを実施しながら国際理解教育や生徒の英語力向上に取り組んできましたが、これまで本プロジェクトに本校生徒が選ばれたのはわずか数名であり、本校としては久しぶりの快挙となりました。
これは、和田さん自身の語学力や学習に対する努力の成果、そして保護者の方の子育てに関する考え方やご指導の賜物であることは言うまでもありませんが、同時に、これまで本校の国際理解教育に携わってきた外国語科教諭をはじめとした本校教育活動の成果であるとも言えます。
和田さんは、今年7月上旬に派遣が決定して以来、派遣国であるシンガポールとのオンライン交流会や国際連合関連機関での模擬研修、港区にあるシンガポール大使館への訪問などの10回にわたる国内研修に参加してきましたが、いよいよ来月、埼玉県の代表として1月18日(土)から8日間シンガポール共和国及びマレーシアに派遣され、大使館やシンガポール国立大学などを舞台に行われる様々な学習プログラムに参加することになっています。
和田さんには、選ばれし者のみが経験することができるこの貴重な機会に、未知なる体験の連続となると思いますが、臆することなく積極的に、そして全力でチャレンジしてきてほしいと思います。
また、切磋琢磨しながら高いレベルでの自己実現を目指す「南の風」の一員として、自信とプライドを持って、思い切り自身の肌で「世界」を感じてきてほしいと願います。
頑張れ、越南生!頑張れ、外国語科!