校長室より
【校長室】「Last Olive」に込めた3年生の想い(衣替えの儀)
本校では、近年の気候変動を考慮して制服移行期間1ヵ月を含むものの、基本的には9月30日(月)をもって衣替えとなり、10月1日(火)から多くの生徒たちは夏場に着用した越南伝統のOlive カラーの制服を脱ぎ、紺色の冬服を身に纏って登校してきます。
衣替えは、四季折々の季節によって気候が大きく変化する我が国の特徴的な文化で、古くは平安時代の宮中行事から始まったとされています。当時の衣替えの時期は旧暦の4月1日と10月1日とされていましたが、明治時代に政府が役人などの制服を定め、夏服を6月1日から9月30日まで着用することと制定したことから、以降広く一般的に6月1日と10月1日が衣替えの時期とされ、制服を導入した現在の教育現場でも運用されています。
教育の現場では、衣替えに関わらず、日本古来の季節行事や農産物など、四季折々の歴史や文化を身近に感じる教育活動はとても重要であり、日本人の持つ心の豊かさもこうした教育活動によるところが大きいと感じています。
一方で近年、地球温暖化が進み、夏は体温を超える酷暑の日々が、冬は氷点下の極寒の日々が多くなるとともに、豪雨や突風、竜巻や自然火災などが多発するなど、異常な気象状況が年々拡大しています。私が高校生の頃と比べると単純に5度以上平均気温が上昇しており、生徒たちが親となり老後を迎える時代には、どのような生活が強いられるのか本当に心配でなりません。
そうした中、本校生徒たちも衣替えの時期を迎え、10月1日より紺色の冬服にチェンジした姿で学校生活を送ることになります。本校の制服は夏服・冬服ともに日本を代表するデザイナーである森英恵氏のデザインによるもので、特に夏服は純白とOliveカラーを採用していることで、良くも悪くも一目で本校の生徒と分かる特徴ある制服となっています。
生徒からすると、このOliveカラーの制服には賛否両論があるようですが、確かに見た目のインパクトは大きいものの、全校生徒が着用しているのを日常的に見ていると、男子はとても爽やかに、女子はとてもキュートに見えることから、大人の感覚としてはとても素敵な制服であると認識しています。
生徒たちも、初めてOliveカラーの制服に袖を通すときは戸惑いがあるようですが、みんなで着ているうちにだんだんと愛着がわくようで、女子のセーラーの襟部分にあしらわれた格子柄を「メロンパン」などと称して楽しんでいるようです。
そんな生徒たちの中でも3年生にとっては、この衣替えで3年間着用した夏服を着ることが最後となり、複雑な思いに駆られているようです。3年生界隈では一部の女子生徒を中心に「Last Olive」なる言葉が飛び交い、Oliveカラーの制服を着ることが最後となったことに対して寂しい気持ちを表現しているようです。
制服に限らず、生徒たちが自分の母校の様々なアイテムに誇りや愛着を持つことはとても重要なことであり、言い換えれば自分自身の学校生活に対してポジティブな想いを持っている証であると考えています。
はじめは戸惑いのあったOliveカラーも、やがては当たり前となり、そして失うことへの寂しさを感じる。まさに制服を含めた自身の3年間の歩みを肯定できた結果であるのではないでしょうか。そうした意味では、本校での教育活動が皆さんにとって有意義なものであったということであり、皆さんに寄り添ってきた我々教職員にとっては、何より嬉しいことでもあります。
先日イオンレイクタウンで行った吹奏楽部のイベントで、たまたま私の横に立った女性が本校の卒業生だったらしく、部員たちがOliveカラーの制服で演奏する姿を見て「懐かしい~、私も着てた~」と喜んでいたのを思い出しました。皆さんも、やがてきっと、そんな日がやってくるのだと思います。
3年生にとっては、もうOliveカラーの制服を纏って登校することはなくなりますが、皆さんには、まだ卒業まであと半年間の高校生活が残っています。現在は「なりたい自分」を実現するための最終章を迎え、楽しいことよりも大変なことの方が多い時期ではあると思いますが、そうした中でも、ともに過ごし友情を育んできた仲間たちとの関係を大切にし、卒業してからも本校での高校生活を「大切な記憶」と思えるよう、日々噛みしめながら過ごしてほしいと願います。
大丈夫、皆さんなら「なりたい自分」を実現し、次のステップで、また新たな喜びや楽しみを手にすることができると信じています。
頑張れ、越南生!頑張れ、3年生!
【校長室】ありのままの…(学校公開ご来校の御礼)
本日9月28日(土)本校では、中学生やその保護者の皆さま及び本校在校生徒の保護者の皆さまを対象とした授業公開並びに個別相談対応、部活動見学会を実施しました。
このところ、めっきり秋らしい気温の日が続き、長袖を身に付ける姿も多く見かけるようになってきましたが、本日は朝から思い出したかのように強い日差しが照り付け、未だに汗ばむような厳しい残暑を感じる中での開催となりました。
本日は、在校生の保護者の皆さまも含めて750名を超える皆さまにご来校いただき、心より御礼申し上げます。本日生徒たちは、午前中に4時間の平常授業を実施し、午後の5限目の授業を公開対象としたため、お昼前後から正門前の列にお並びいただきました皆さまには、開門まで日陰の少ない校外にてお待ちいただくこととなり、心よりお詫び申し上げます。
また、在校生の保護者の皆さまを含め、多くの皆さまにご来校いただきましたことで、各教室前の廊下が大変混雑し、ご希望クラスの授業を見学しにくい状況がございましたことや、空調設備は稼働させたものの校舎内の室温が上がり、快適な空間をご提供することができなかったことを重ねてお詫び申し上げます。
本日ご覧いただいた授業に関しましては、公開のための特別な授業は企画せず、通常実施している授業をそのままの形で公開いたしました。生徒たちも、皆さまに見られていることでほど良い緊張感はあったようですが、そうした意味では、良いこともそうでないことも含めて普段行われているありのままの授業の様子や生徒たちの様子をご覧いただけたのではないかと考えております。
また、放課後までお残りいただいた皆さまには、授業や部活動の見学を通じて、本校の生徒が普段どのような学校生活を送っているかにつきましても、よりリアルに感じていただけたのではないでしょうか。
本校は、開校以来50年以上にわたり「高いレベルでの文武両道」を志向し、多くの生徒たちがその実現のために青春を賭けて真摯に取り組んでいます。文武両道を志向する学校は他にもたくさんありますが、近年学校の特色を強く打ち出す私学の台頭も相まって、学内での生徒の住み分けも含め「進学実績」か「部活動実績」のいずれかに軸足を強く傾ける学校が多くなる中、本校に入学した多くの生徒たちが運動部・文化部を問わず様々な部活動で思い切り青春を謳歌しながら輝かしい成果を上げるとともに、希望する進路を実現し、なりたい自分を手に入れている姿は、どこの学校にでも実現できることではない本校の最も大きな魅力であり特色であると自負しております。
本日は、そうした生徒たちの日常の姿をご覧いただくことで、皆さまにも「本校で輝く自分やお子様の姿」を想像していただき、やがては、チーム越南「南の風」の一員として大きな風を吹かすとともに、保護者の皆さまとともに生徒の成長に寄り添っていくことができれば幸甚でございます。
また、本校在校生の保護者の皆さまにおかれましては、ご多忙にもかかわらずご来校いただき、心より感謝申し上げます。本日は、普段お子様がどのような学校生活を送っているのかを身近に感じていただくことができたのではないかと考えております。こうして生徒たちがなりたい自分の実現に全力で取り組めるのも、保護者の皆さまをはじめとしたご家族の皆さまのご理解とご協力があればこそ実現できることであり、心より感謝申し上げます。今後とも、あたたかく見守っていただきますとともに、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
なお、本校では今後、10月5日(土)、11月16日(土)、12月13日(金)に本校にて学校説明会を予定しております。詳細は、本ホームページのトップページにご案内しておりますので、ご希望の皆さまはご確認いただけますようお願い申し上げます。
本日は、ご来校いただき誠にありがとうございました。
【校長室】世界に挑むためのアイテム(外国語科英語スピーチコンテスト)
本日9月26日(木)午後2コマの授業を使って外国語科恒例の英語スピーチコンテストが開催されました。
今年度は外部施設ではなく外国語科棟3階のLL3教室に1年生から3年生まですべての外国語科の生徒が集まり、120名余りの生徒や教職員の前で各学年の代表者合計13名によるスピーチが行われました。
1年生は6つの課題文の中から自分で選んだ英文を暗唱するレシテーション部門に挑み、5名の代表者がそれぞれ選択した文章の内容や場面、文章に込められた想いなどを汲み取り、自分なりの表現で発表しました。
同じ文章を選んだスピーチも話す人によって雰囲気や表現に違いがあると同時に、正しい英文をよりネイティブに近い発音で表現しようと一生懸命挑戦する姿に感心しました。
また、2年生からは5名、3年生からは3名の代表者がスピーチ部門に出場しました。2,3年生は、日常生活で感じている様々な経験からスピーチするテーマを決め、選んだテーマに対する想いをどのような英語で表現するのかなど発表のすべてを自分で考え作り上げるとともに、それぞれが流暢なスピーチと豊かな表情、身体全体を使ったアクションで自身の考えや想いを伝えました。そのスピーチには、それぞれの発表者が聴く人に訴えかけるメッセージ性が強く、高校生らしい視点から感じているのであろうトピックに対する意識や想いがしっかりと込められていました。
総じて感じたのは、100名を超える聴衆の前に立っても、どの生徒も堂々とした姿でスピーチに臨んでいたことで、苦手意識があると羞恥心も相まってどうしても消極的になりがちな若者たちの殻を破って、勇気と自信を持って自分自身をオープンに表現する姿に感銘を受けました。
中には、目を閉じるともはやネイティブじゃないかと思うほど流暢な英語でスピーチする生徒もみられ、スピーチした皆さんの英語力の高さと現代の若者たちの持つエネルギーに感心するとともに、聴いていたこちらが勇気と感動をもらった気がしました。
今回のスピーチコンテストでは、レシテーション部門、スピーチ部門それぞれ皆さんの優秀なパフォーマンスを讃えて表彰を行いました。その中でスピーチ部門に出場し、最も優秀なパフォーマンスを見せた2年生の伊藤笑理菜さんが最優秀賞を獲得し、11月に行われる埼玉県高等学校英語スピーチコンテストに出場することとなりました。伊藤さんには、本校の代表として自信を持ってコンテストに臨み「南の風」を吹かしてきてほしいと思います。
近年は人生100年時代と言われます。高校生の皆さんからすると、この先80年以上の人生が待っていることになります。皆さんが大人になり社会に出ていくこれからの世の中では、AIの台頭で様々な職業がテクノロジーに奪われ、やがては人間にしかできない限られた職業に世界中の人々が自身の身の置き場を求めることになります。そうした社会ではOnly Japaneseの狭小な考えでは満足する生活を維持することが難しくなる未来が必ずやってきます。グローバル化が加速度的に進む未来においては、日本国内にとどまらず外国の方々と外国語で対等なコミュニケーションを取り、意思疎通を図りながら協働する力が必ず求められることになります。
私は学生時代から英語が得意ではなく、上手く話せない羞恥心もあって英会話の熟達を疎かにしてきました。日本で教師を職としていくには大きな支障はないだろうと高を括っていましたが、実際に社会人となり大人になってから外国の方々と接する機会が思いのほかたくさんあり、そのたびに英語が喋れないことに大きなコンプレックスと不便さを感じています。そんな思いから、本日は私も勇気を出して英語でのあいさつや表彰に挑戦してみましたが、やはり本日素晴らしいスピーチをした皆さんのように上手くはいかず、「英語が喋れるカッコいい校長」は演じられなかったとともに、改めて修業が必要だと強く感じました。
皆さんには、せっかく本校に入学し、外国語科の生徒になったのだからこそ、学ぶ力の大きい学生のうちに、臆せず気軽に英語に触れ、親しみ、グローバルな視点を持って世界中に見聞を広め、勇気をもって外国の方々と積極的に交流しながら、Only Japaneseの世界では味わえない未知なる体験に身を賭してほしいと願います。必死になって学んで身に付けた力は、どのような力やレベルであっても実際に活用しなければ身に付けていないことに等しく何の意味も生み出しません。失敗やうまくいかないことを恐れずに勇気をもって自分の力を試し、活用してみることで初めてその力に価値が宿るのだと思います。近い将来皆さんが世界に飛び出し様々な困難に直面した時には、皆さんが現在学んでいる語学力が皆さんを成功に導く大きなアドバンテージとなるはずです。そしてその先には、本日特別講師としてお越しいただいた本校外国語科42期生OGの石黒さんがおっしゃっていたように、世界の舞台で活躍するチャンスを手にできる可能性が高まるとともに、皆さんが求める「満足できる未来」が必ず待っているはずだと思います。
大丈夫、皆さんなら、それが実現できると信じています。
頑張れ、越南生!頑張れ、外国語科諸君!
【校内審査結果】
レシテーション部門(1年生) 1位:内館英里佳 2位:只野結菜 3位:持田那音
スピーチ部門(2,3年生) 1位:伊藤笑理菜 2位:高田真愛 3位:高橋琉奈
レシテーション部門に挑戦した1年生
スピーチ部門に出場した2年生
スピーチ部門に出場した3年生と企画を運営してくれた3年生
【校長室】越南サウンド継承の儀式(吹奏楽部サンクスコンサート)
本日9月23日(月)越谷サンシティホール大ホールにて本校吹奏楽部による第38回サンクスコンサート~青春の1ページ~が開催されました。
このサンクスコンサートは、本校吹奏楽部員たちにとって特別な意味を持っています。何故なら3年間ともに過ごし切磋琢磨しながら越南サウンドを磨いてきた3年生たちが3年間の活動の集大成として演奏するラストステージであり、3年生にとっては一般的な高校生が謳歌するであろう様々な楽しみを犠牲にして、聴く人の心に響く美しい音楽を追求し続けるために高校生活の大半を費やし、自分たちにとって最も居心地の良い居場所であった部活動から引退することを意味します。
同時に下級生にとっては、高校生活を吹奏楽に捧げる覚悟と美しいハーモニーを追求し続ける姿を背中で示し、尊敬し追い続けてきた偉大な先輩から伝統の越南サウンドを引き継ぐ大切なセレモニーであるからです。
コンサートは本日の主役である3年生の進行で幕を開け、第1部はこれまで数々のコンクールで演奏してきた勝負曲などを次々と演奏してくれました。
中には今夏の西関東大会で演奏した課題曲「メルヘン」や自由曲「幻想交響曲より V.サバトの夜の夢」などの今年のチームにとって渾身の勝負曲の他、32人の3年生全員が心を一つにして奏でた「さくらのうた」など多彩なアレンジで、会場を埋め尽くした観客の心をしっかりと掴みました。
第2部は、打って変わって明るく賑やかなポップスステージで、入学当初に1年生全員で初めて演奏した思い出の曲「100%勇気」など会場の誰もが1度は耳にしたことがある曲をメドレーで披露しました。
中でも圧巻だったのは、演奏される曲に合わせて仮装した3年生が次々と舞台中央に登場して、キュートな踊りと笑顔で会場を盛り上げてくれたステージで、普段慣れ親しんだ楽器を持たずに全身で音楽を表現し、楽しそうに踊る姿にくぎ付けになりました。
およそ2時間半に及ぶステージもアッという間にエンディングを迎え、部員を代表して柴田部長がマイクを握ると、仲間とともに3年間音楽に向き合い続けた想いといつもあたたかく支えてくださったご家族の皆さまや関係の方々への感謝の気持ちを伝えました。
その姿は、まさに118人の部員を束ねるリーダーに相応しく、春の定期演奏会の時と同様にメモも見ずに流暢な言葉で、今その瞬間に心の中で感じていることを素直に話しているようで、彼ら彼女たちが奏でる数々の楽曲とともに、私をはじめ会場を埋め尽くした観客の心をグラつかせ涙腺が緩むほど心に響き、高校生が同じ目標に向かって同じ価値観を持ち、同じ時をともに重ねることで一歩一歩着実に成長していくことの素晴らしさ、そして本校が高いレベルでの文武両道の実現を生徒たちに求め続ける意義を改めて実感しました。
ステージのフィナーレは越南吹奏楽部十八番の「宝島」をパートごとにカラフルな衣装を纏った118人の部員全員が笑顔で踊りながら演奏し、部員たちとともに会場が一体となって盛り上がったところで幕を閉じました。
本日をもって引退する3年生たちには、これまで大切にしてきた「目標に向かってやり切る姿勢」に自信と誇りを持って残りの高校生活を自己実現のために全力で取り組み、なりたい自分の実現に一歩でも近づいてほしいと願います。
また、願わくば卒業後も何らかの形で音楽に関わり、青春の日々を回顧しながら、またいつか、どこかで誰かの心に響く音楽を奏でてほしいと願います。
本日はたくさんの保護者の皆さま、ご家族の皆さま、OBOGの皆さま、そして本校吹奏楽部を応援してくださる皆さまにご来場いただき心より深く御礼申し上げます。また、これまで3年生をはじめとした部員たちの活動をあたたかく見守りながら格別のご支援をいただき、重ねて感謝申し上げます。
3年生の部員たちが誇りを持って守り続けた越南サウンドは、今日から下級生たちが覚悟と決意を持って継承してまいります。今後とも、本校吹奏楽部に変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!
【校長室】レイクタウンに響き渡る越南サウンド(吹奏楽部)
本日9月21日(土)13時から本校の地元であるイオンレイクタウンKaze翼の広場にて越谷警察署秋の交通安全運動出発式が行われ、本校吹奏楽部の1,2年生86名が生演奏を披露しました。
式典には、越谷市長や越谷警察署長らが出席し、1日警察署長に任命されたプロバスケットボールBリーグ越谷アルファーズ専属チアリーダーALPHAVENUSの3名とともに交通安全を呼びかけました。
本校吹奏楽部はセレモニーのあとに登場し、1,2年生とは思えぬ堂々とした姿でポップな楽曲を演奏し始めると、その音色は多くのショップが立ち並ぶKazeのモール全体に響き渡り、部員たちが奏でる越南サウンドに誘われるように人が集まり、翼の広場を囲んで1階から3階までたくさんの観客で埋め尽くされました。
日本一の大きさと集客を誇るショッピングモールというオープンなステージで、大観衆を前にしても緊張することなく約30分にわたり会場を盛り上げた部員たちはとてもカッコよかったです。
最後は越南吹奏楽部の十八番「宝島」をノリノリで演奏し、集まった観客に「南の風」を届けると喝采の拍手を受けていたのが印象的でした。
演奏終了後には、市長や警察署長から直接ご挨拶いただき、お礼とお褒めの言葉をいただきました。お話を伺いながら皆さんの活動がたくさんの方々に認められている証しであると感じました。
皆さんが日頃頑張っていることは、自分が頑張ったと思うだけでは意味がなく、誰かに見てもらって、認めてもらって、そして応援してもらって初めてその価値が高まるのだと言えます。
こうして地域の皆さまに必要とされ、本校とは縁のない方々からも越南生が頑張っている姿を見ていただき、あたたかく応援していただけることは、部員たちにとっても、そして越南生全体にとっても本当に意味のあることであり、幸せなことでもあります。
本日演奏に臨んだ部員たちには、シチュエーションの違う様々な場数を踏むことで少しずつ自分たちのサウンドを磨き、来年の夏には3年生たちが果たせなかった西関東制覇と全国大会出場を成し遂げてほしいと願います。
併せて、交通安全の啓発イベントに主催者側の立場で参加したことを契機に、自分たちの交通安全意識もしっかりと高めて、イベント関係者として率先してその責務を果たすことも忘れないでほしいと思います。
保護者の皆さまをはじめ、ご鑑賞いただきました皆さまには心より感謝申し上げます。皆さまからいただいたたくさんの拍手は、生徒たちにとって自己肯定感を高める大きな後押しとなったはずです。今後ともあたたかく見守っていただければ幸いでございます。
吹奏楽部は明後日9月23日(月・祝)に越谷サンシティホールにて3年生最後となるサンクスコンサート(15時開演)を開催します。お時間の許す方は、ここまで部を牽引しこのコンサートで引退となる3年生の勇姿と伝統の越南サウンドを引き継ぐ下級生たちの姿をご覧いただくとともに魅惑の越南サウンドをご堪能いただければ幸甚に存じます。多くの皆さまのご来場を部員一同心よりお待ちしております。
頑張れ越南生!頑張れ吹奏楽部!
【校長室】国民スポーツ大会本大会出場(少年女子サッカー)
本日9月18日(水)埼玉会館大ホールで第78回国民スポーツ大会「SAGA2024」及び第23回全国障害者スポーツ大会埼玉県選手団の結団式・壮行会が開催されました。
国民スポーツ大会は、昨年度まで国民体育大会(国体)と呼ばれ、広く国民の間にスポーツを普及し国民の体力向上を図るとともに,地方スポーツの振興と地方文化の発展に寄与することを目的に1946年から全国の都道府県が開催地を持ち回りながら開催されてきました。
大会は各都道府県が選抜チームを構成し、各競技ごとの成績のほか、すべての競技の成績をポイント換算して総合得点を争う形式で、埼玉県は例年男女総合(天皇杯)3位以内を目指しています。
その中でも、埼玉県のサッカーは昔から静岡県と並んで「サッカー王国」と呼ばれ、本県にとって目標を達成するための大きな得点源として活躍が期待される重要な競技種目とされています。
本校からは、日本女子プロサッカーリーグWEリーグ大宮アルディージャVENTUSのU-18に所属する内山わか菜選手(1年:MF)が埼玉県少年女子チームの選抜選手15人に選ばれ、埼玉県代表の一員として佐賀県で行われる第78回国民スポーツ大会「SAGA2024」本大会に出場します。
サッカー競技は会期前2回目実施競技に指定され、10月上旬の中心会期に先立って9月21日(土)からSAGAサンライズパークで行われます。
本日9月18日が開催地となる佐賀県への移動日と重なったため団結式・壮行会には欠席となりましたが、結団式では大ホールのスクリーンにしっかりと名前が紹介されました。
少年女子のカテゴリーは、地方ブロック大会を勝ち抜いた16都道府県チームが出場して頂点を目指します。埼玉県は9月21日(土)に福井県と1回戦を戦います。順当に勝ち抜けば、24日(火)に行われる4回戦が決勝となります。
内山選手には、郷土埼玉県の代表として誇りを持って大会に臨み、万全のコンディションを維持しながら、埼玉県のためにも、そして自分自身のためにも日頃鍛え上げたパフォーマンスを存分に発揮してほしいと願います。
頑張れ越南生!
【校長室】保護者の皆さまのご協力に感謝(第2回PTA後援会理事会)
昨日9月14日(土)の午後、本校においてPTA後援会第2回理事会を開催いたしました。ご多忙の中、また残暑厳しい中ご出席いただきました本部役員及び理事の皆さまには、心より感謝申し上げます。
理事会では、100名を超える理事の皆さまにご出席いただき、PTA会長、後援会会長のご挨拶をいただくとともに、上半期の活動報告と下半期の活動計画について審議いたしました。
会議に先立ち、昨年度の活動に対して県高P連から表彰状が送られた前PTA会長神田様と前PTA副会長荒川様に表彰状をお渡しさせていただきました。
会議の前半は、連絡報告事項として本部及び各委員会からの上半期の活動が報告されました。特に本部役員からは、7月に千葉県で行われた関東大会や8月に茨城県で行われた全国大会における研修の成果について報告がありました。
関東大会では、元埼玉県警サイバー捜査課の佐々木氏による講演で、SNSの怖さと保護者の責任についての報告がなされ、デジタル社会を生きる子供たちを保護者としてどう守っていくのかということについて考えさせられました。
全国大会では、3つの分科会に分散して参加し、大家族の中での子育てから学ぶ子供との接し方や言葉のかけ方、義務教育諸学校を中心に広がるPTA不要論から今後のPTA活動をどのように考えるべきか、地域社会との連携や協働を軸としたコミュニティ・スクールとしての新たな学校支援組織の在り方などが報告されました。全体会では、大相撲二所ノ関部屋の親方、二所ノ関豊氏(元横綱稀勢の里)によるしきたりや常識に捕らわれない現代の相撲部屋の在り方と人材育成の信念についての講演内容が報告されました。
会議後半は議題として10月16日(水)に実施するPTA大学見学会、11月13日(水)に実施予定の長距離大会への協力、本年度新たな取組として実施するフードドライブ活動について議論し、提案どおり可決しました。
この他、本年度から各委員会の活動費や各理事の交通費などの支払い方法の変更について事務長からご説明させていただきました。
理事会終了後は、学年ごとに分かれて学年委員会を行い、その後、総務、生活、進路、広報の委員会ごとに打合せを行ってそれぞれ下半期の活動について情報共有を図るとともに共通理解を深めました。
長時間にわたりご審議いただき、理事及び委員の皆さまには心より感謝申し上げます。こうしてPTA後援会の皆さまが保護者の代表として様々な取組に主体的に参画し、ご自身の研鑽を積むと同時に生徒へのより良い学習環境の提供にご尽力いただいているおかげで、生徒たちがのびのびと、そして情熱を持って文武両道を体現し、なりたい自分に向かって頑張っていけるのだと考えております。
日頃のご理解とご協力に心より感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
【校長室】「俺、勇者になります!」(演劇部秋季演劇祭)
9月13日(金)から15日(日)の3日間、三郷市の鷹野文化センターにて東部地区越谷市以南の15校が参加して東部南ブロック秋季演劇祭が行われ、本校演劇部が出演しました。
この大会は、各校の1,2年生が参加する新人大会のような位置付けで、埼玉県を11のブロックに分け、各ブロックの優秀な作品が地区大会(東部南ブロックは草加フェア)に進出し、草加フェアで最も優秀な評価を受けた1校が東部地区代表として彩の国さいたま芸術劇場で行われる埼玉県高等学校総合文化祭(演劇祭)に出場するものです。そして、埼玉県高等学校総合文化祭での最優秀作品が来年度の全国高等学校総合文化祭(文化部のインターハイ)に埼玉県代表として出場権を獲得するレギュレーションとなっています。
本校演劇部は大会2日目の9月14日(土)の午後4時からの上演開始であったため、同日午後に行われたPTA理事会終了後に会場に駆け付けると、ちょうど本校生徒たちが控室から舞台に向かうところで、私と目が合った生徒が「こんにちは」と笑顔であいさつをしてくれました。自分たちの出演を直後に控えた生徒たちは、適度にリラックスした雰囲気で、過度に緊張することなく自然体で演じられそうな予感がしました。
上演5分前を知らせるブザーが鳴り、徐々に会場が静寂に包まれる中、午後4時ちょうどに緞帳が上がり、いよいよ本校演劇部の演目「俺、勇者になります!」が始まると、舞台上のキャストたちは演者としてのスイッチが入り、それぞれのキャストになり切って個性あふれる役柄を熱演していました。
ストーリーは、とある高校の担任(灰田勤)が2者面談で2週間ぶりに登校した生徒(内藤守)に対して卒業後の進路について指導する場面から始まりました。何をやっても結果が出ずに将来を見通せなかった生徒が突然「俺、勇者になります!」と宣言し、行方不明だったこの2週間で経験した異世界での成功体験(異世界の国の姫を守るために勇者の剣で次々とモンスターを倒し、勇者として姫とともに異世界で暮らしていく)を熱く語りはじめ、その非現実的な語りに担任は頭を抱えてしまいます。
困った担任が生徒をたしなめていると、なんと2人は生徒が語っていた異世界へと入り込んでしまうのです。生徒は異世界で内藤という名前を名乗ったことから「ナイト様」と呼ばれ、その国の姫に慕われています。一方担任は、灰田と名乗ったことから姫に「配下」と呼ばれ、生徒の家臣となってしまいます。異世界では、生徒が言っていたとおり、異世界を支配しようと暗躍する魔王から異世界の国の姫を守るために魔王と戦うこととなります。
強大な魔王を倒すのは容易ではなく、姫の魔法を借りながら、ナイト様(生徒)が配下(担任)と力を合わせて魔王に立ち向かい、見事に魔王を倒すことに成功します。
魔王を倒したことで生徒と担任は異世界に残ることができなくなり、やむなく姫と別れて現実の世界に戻って再び2者面談のシーンになったところで、それまで結果の出なかった生徒にずっと寄り添い親身になって支えてくれた担任に対して生徒が心を開き、担任の思いに応えるべく地道に頑張ることを約束しました。
すると、面談のために担任が呼び出していた生徒の母親が登場し、衝撃の発言をするのです。なんと、生徒と担任が入り込んだ異世界は、バーチャル空間を利用したデジタル学習ソフトの開発を手掛ける母親が作り出したもので、不出来な息子を立ち直らせるために作為的に息子たちを異世界に送り込んだのでした。しかも、生徒が命を懸けて守りプロポーズまでした異世界の国の姫の正体は母親であり、すべてが母親の思惑どおりになっていたのでした。そうした事実を知った生徒と担任は愕然としますが、それでも生徒は異世界での体験を糧に立ち直り、前向きに自己実現を目指していくというハッピーエンドのストーリーでした。
すべての演技が終わり緞帳がゆっくりと降り始めると、会場からは大きな拍手が沸き起こり、本校演劇部の公演を讃えてくれました。他校の保護者や生徒たちも多数観劇していましたが、一様に笑顔が見られたので、本校生徒たちの演技に込めたメッセージがしっかりと届いたのだと思います。
今回の公演を観劇して驚いたのは、原作が本校生徒によるものであるということでした。一般的に高校演劇部の公演は、プロの原作者が書いた脚本を購入して自分たちなりにアレンジを加えて作品を作り上げるのですが、本校演劇部は約50分間にわたるストーリーのすべてを自分たちで創造して作品に落とし込んでいることは、高校生ではかなりハイレベルなことだと感心しました。しかも、学園もののテーマとバーチャルなRPGを掛け合わせたストーリーに、デジタル社会に生きる現代の若者らしさが感じられ、観る者に共感を与えるとても面白い発想だと感じました。
中でも秀逸だったのは、担任や生徒が面談のシーンで口にするセリフの数々が、普段教師をしている私たちにとっての「あるある」で、現実の教室から本当に聞こえてきそうなセリフであったため、教師である私にとっては過去に経験したシーンが頭の中で鮮明に蘇り没入感はとても深いものとなりました。また、どんな時も生徒のすべてを受け止めてともに歩んでく担任の姿に、生徒が求める理想の教師像の原点を再確認させられたような気がしました。原作の脚本を描いた生徒たちが、いかに普段から先生たちの様子を観察しているのかが良く伝わる素晴らしい作品であったと感じました。
キャストたちの演技もそれぞれの役柄になり切り、視線やアクション、声の強弱や表情など豊かな表現力で観客を魅了し、ストーリーの面白さを演出する見事な演技でした。
また、舞台に立ったキャストは生徒、担任、姫&母親、魔王&モンスターの4名でしたが、舞台監督、照明、音響、演出など裏方としてキャストを支えたメンバーたちの働きも効果的で、チームとして一つの作品を作り上げていることがしっかりと伝わり、自然と引き込まれる素敵な上演となりました。
文化祭の開会式で見せてくれたショートストーリーもとても面白い作品でしたが、今回は大会での発表作品として稽古を重ねてきた50分の大作を観劇し、生徒たちの創造力や表現力に感動するとともに、今後の成長に無限の可能性を感じました。そしてまた、次の舞台を早く見たいという気持ちになりました。演劇部員たちの今後の活躍をしっかりと見守っていきたいと思います。
会場には、部員たちのご家族の皆さまにもご観覧に駆け付けていただき誠にありがとうございました。皆さまのご声援が部員たちにとって大きな勇気となり、思い切った演技を披露することができたのだと思います。今後とも部員たちの活動をあたたかく見守っていただければ幸甚に存じます。
頑張れ越南生!頑張れ演劇部!
追伸
9月16日(月)に大会結果の連絡が届き、本校演劇部の演目「俺、勇者になります!」が奨励賞(上位8校)に選出され、11月に実施される草加フェアへの出場が確定しました。脚本を自ら手掛け、協働しながら日々稽古を積み重ねた成果が審査員の心に届いたのだと思います。部員たちには、自分たちの演技に更に磨きをかけて草加フェアで大きな「南の風」を吹かしてほしいと願います。ご声援ありがとうございました。
【校長室】最高の音楽を全員で(吹奏楽部西関東大会)
本日9月8日(日)新潟県新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあにて第30回西関東吹奏楽コンクール高等学校Aの部(演奏者の人数が最大55人)が開催されました。
本校吹奏楽部は8月9日(金)に行われた激戦の埼玉県予選で昨年に続いて2年連続で金賞を受賞し、埼玉県代表として出場しました。
この大会は埼玉県のほか、群馬県、山梨県、新潟県の代表21校が出場し、金賞を獲得した学校のうち上位3校にしか与えられない全国大会の切符を目指して演奏するもので、全国の吹奏楽部員たちにとって数ある発表会のうち最も権威のある大会とされています。
出場した各校が披露する演奏は同じ課題曲でも全く違った音色で、それぞれに良さがありどれも心を揺さぶられるほどに素晴らしく、さすが各県を代表する学校だと感心させられました。
本校は最後から2番目、全体の20番目となる16時20分からの舞台に登場し、これまで1年間「最高の音楽を全員で」を合言葉に、地道な練習で個人の演奏スキルを高め、長い時間を共に過ごす中で心をひとつにして磨いてきた「越南サウンド」を披露しました。
55人の生徒が配置に付き、一度深呼吸をして集中力に高めると、55人110個の瞳が一斉に指揮者である岡田教諭に集まり、静寂に包まれる中、振られた指揮棒に合わせて課題曲「メルヘン」と自由曲「幻想交響曲より 5.サバトの夜の夢」を堂々と奏で、会場を埋め尽くした満員の観客の心を一気に掴みました。
観客席で聴いていた私も、本校の生徒という贔屓目無しに、彼ら彼女たちが奏でる音楽に心を奪われ引き込まれるほど素晴らしい演奏でした。
何より指揮者の岡田教諭のにこやかな表情とダイナミックな指揮に合わせて適度に緊張感がほぐれた演奏は県大会の時より更に音色にメリハリを感じる迫力満点の演奏でした。
今回の会場は舞台を中心に四方を観客席が囲む独特の作りだったため、初めて舞台の真横から演奏する姿を鑑賞しましたが、演奏に臨む各校の生徒たちの様子も様々で、譜面にビッシリと書き込みがあったり、意識する点を大きな文字で書いていたり、尊敬する演奏家の写真をお守りのように貼ったりしていました。中には譜面台に置いた譜面が白紙の学校もあり、身体で覚えているんだと感心しました。
総じて感じたのは、演奏する生徒たちの目が常に指揮者に向いている学校は、素晴らしい演奏を奏でていました。もちろん本校の生徒たちもしっかりと指揮者を見ていたからこそ、素晴らしい演奏ができたのだと思います。
すべての学校の演奏が終わり結果が発表されましたが、本校吹奏楽部は残念ながら銀賞の受賞となり、夢に見た全国大会の切符を手にすることはできませんでした。しかし、これまで積み重ねてきた努力の成果は十分発揮できたのだと思います。年度当初に講話で話したGRIDを体現し、やりきった生徒たちはとても立派でした。皆さんの奏でる「最高の音楽」は、私をはじめ会場にいたすべての観客にしっかりと届きました。下を見ることなく胸を張って帰校してほしいと願います。やりきった達成感とともに感じた悔しさは、来年のこの舞台で下級生たちが必ずリベンジしてくれると信じています。
また、本日はたくさんの保護者、OGの皆さまに遠方まで応援にお越しいただき、心より感謝申し上げます。また、地元埼玉からご声援を送っていただいた皆さまにも重ねて御礼申し上げます。皆さまのご声援は生徒たちにとって何より大きな勇気となりました。今後も変わらず本校吹奏楽部にご支援とご声援をお願い申し上げます。
頑張れ越南生!頑張れ吹奏楽部!
【校長室】進取果敢、取り戻せ無制限の青春を!(文化祭)
9月6日(金)、7日(土)の2日間、第51回南校祭を実施しました。相変わらず気温は高いものの天候にも恵まれ爽快な気分のもと、生徒たちはクラスや部活動、有志団体などそれぞれの所属ごとに思い思いの企画に参加し、パッションを爆発させていました。
今年はスローガンに「進取果敢、取り戻せ無制限の青春を!」を掲げ、固定観念にとらわれずに柔軟な発想で思い切り楽しむことを目指しました。
開会式では、盛り上げ上手な文化祭実行委員長と生徒会長が体育館に設置された特設ステージに立ち、全校生徒に向けて文化祭にかけた熱いメッセージをぶつけ、一気に会場はボルテージMAXとなる中でステージ発表がスタートし、色とりどりのサイリウムが振られ、揺れんばかりの盛り上がりで、さながらライブ会場に居るかのような錯覚すら感じるほどの熱量を感じました。
教室を会場としたクラス企画では、クラスメイトと協力して室内外の装飾を手掛け、日常とはかけ離れた異空間を作り出し、脱出ゲームやおばけ屋敷、クイズなど趣向を凝らした内容で来場者を迎えました。どのクラスの企画にも若者ならではの斬新な工夫と楽しませるための周到な準備が見られ、それぞれのカラーを表現するエネルギーが感じられました。
訪れた保護者の方々やお子さまにも丁寧に説明しながら楽しめるように臨機応変に設定を変えて、まるでサポーターかのように場を盛り上げながら応援するなど、優しさ溢れる来場者ファーストの対応があちこちで見られ、生徒たちの様子を見ながら校内を見て回った私も心がほっこりとしました。
生徒たちは、この文化祭を通じて協調することで絆を深め、楽しみ楽しませることでひと回り成長できたのではないかと思います。また、生徒たちが見せた仲間たちや来場者とともに素敵な時間を共有し良い思い出を心に刻もうとする姿勢や同じ方向を見て同じ価値観を共有して高め合える一体感は、まさに本校が求める「南の風」そのものであったと感じています。
正確な来場者数の発表は週明けとなりますが、各階の廊下を埋め尽くさんばかりの皆さまにご来場いただき、心より感謝申し上げます。残暑厳しい日陰の無い校外で朝から長蛇の列に並び開場時間までお待たせすることとなり、心よりお詫び申し上げます。
生徒たちがこうして情熱を傾け青春を謳歌できるのも、普段からのご家族の皆さまのご理解とご協力があるからこそのことと考えております。今後とも、変わらずご支援を賜りますようお願い申し上げます。
生徒たちには、素晴らしい思い出を胸に、気持ちを切り替えて次なる目標に向かってほしいと願います。
頑張れ越南生!