校長室より
【校長室】お詫びと御礼(第8回学校説明会)
昨日12月13日(金)本校外国語科棟及び生徒ホール(食堂)にて第8回学校説明会を開催しました。出願まで1か月余りとなり、志望校選びも最終段階を迎える中、120組240名を超える中学生及び保護者の皆さまにご参加いただき、心より感謝申し上げます。
今回の説明会は、本校としては最終回となることから、他校との重複を避け、ご希望される皆さまに確実に参加していただくために、これまでと違って放課後の時間を活用して実施したことから、保護者の皆さまには、お仕事や家事などのご都合を調整していただいた上でご参加いただきましたこと、重ねて感謝申し上げます。
また、当初予定では、外国語科棟において1部制で実施する予定でございましたが、受付開始後にわずか数分で定員に達する状況となりました。
本校受検を検討されている中学3年生にとっては、今回の説明会が本校の教育活動を理解していただく上で最後のチャンスとなることから、ご希望されるすべての受検生に参加していただけるよう、急遽会場を増やし、2部制での実施といたしました。これに伴い、生徒ホール(食堂)での実施となり、快適な環境を十分にご提供することができない状況がございましたことを心よりお詫び申し上げます。
一方で、高校入学後はお弁当ではなく学食で昼食を摂らせたいとお考えの保護者の皆さまには、食堂の提供メニューや金額などもご確認いただけたのではないかと考えております。他校では、急激に進む少子化に伴う利用者の減少から業者が撤退するなど、食堂の営業がない学校が多数を占める中、本校は、本校卒業生である経営者が母校の生徒たちに対する熱い想いを持って営業していただいており、定期考査期間を除いて毎日営業し、ボリューム満点で美味しいメニューが提供されています。また、女子生徒向けの軽食などもリーズナブルな値段で品数も充実しており、食欲旺盛な成長期の生徒たちの心と身体を満足させています。私をはじめ、多くの教職員も毎日利用しています。
本日参加された皆さまには、冒頭のご挨拶の中で、受検生自身やご家族が納得できる志望校選びをしていただきたいとお話しさせていただきました。高等学校は、設置者(市町村教育委員会)の教育方針に則り画一的な教育活動を行う義務教育と異なり、国の定めた学習指導要領に則った教育内容を担保しつつ、各校が特色ある教育活動に取り組むことが求められており、同等の学力レベルや同じ学科を設置する学校でも、提供されている教育方針や教育内容は全く異なるものとなっています。それ故に、教育方針や教育内容に納得できる学校に入学することが、生徒にとって有意義で満足できる3年間を送ることにつながると考えており、高校生活に夢や希望を持つ皆さんには、どの高校に入学するにせよ、有意義な高校生活を送ってほしいと願っているからです。そうした意味では、本日お越しの皆さんの中に、納得できる学校が本校ではないと考える方がいたとしても、本校としては残念ではありますが、受検生の皆さんにとっては当然のことでもあると考えています。
本校は、「文武両道」を校訓に掲げ、自己実現に向けた勉学に励みつつ、部活動に青春を賭け、自主自立(本校では「自走」としています)を促しながら高いレベルでの人間的な成長を強く求める教育活動に取り組んでいます。高校3年間、学習活動も部活動も決して諦めない高い志と日々の地道な努力の積み重ねが生徒を大人へと成長させ、やがては心に描く自己実現を達成することにつながると信じて、ほとんどの生徒が「自走」しながら勉学にも部活動にも情熱を持って熱心に取り組んでいます。そうした生徒たちの精神的自立と切磋琢磨の成果が、他校以上に全国大会や関東大会などハイレベルなステージで活躍できる生徒を多数輩出することができる根拠となっています。
また、本校の生徒たちは、母校である「越南」を愛し、学校のキャッチフレーズである「南の風」にプライドを持っています。「南の風」とは、主体的に勉学や部活動に取り組むとともに、共助の精神を持って、ともに高め合い、助け合い、誰一人欠けることなく全員で高いレベルのゴールを目指す精神を表したもので、本校の生徒と教職員の一体感を具現化した言葉です。どの部活動の生徒たちも、この「南の風」を吹かせるべく、強い一体感を意識しながら活動しているのが本校の大きな特徴の一つです。
本校では、「勉強だけ」とか「部活動だけ」でなく、どちらも諦めずにチャレンジすることを強く生徒に求めており、こうした校風に共感できる生徒の皆さんの入学を期待しています。
本日の説明会に参加し、本校の校風や教育活動への理解を深めていただいたことで、今後、様々な学校の特色と比較検討しつつ、最終的には、本校の校風にご納得いただき、皆さんが大切な高校3年間を「南の風」の一員として過ごすために本校を志望校に選んでいただくことにつながれば、本校としてはこの上ないことであると考えています。
また、本日お越しの保護者の皆さまとともに、「南の風」の一員となられたお子様たちの高校生活を支えていくことができれば幸甚に存じます。
なお、本日の説明会は1時間程度の短時間でのご対応となりましたため、理解を十分に深めていただくことができなかった方もいらっしゃると拝察いたします。ご不明な点等ございましたら、遠慮なく本校教頭あてにお問合せくださるようお願い申し上げます。
本校では、教職員生徒一同、皆さまのご入学をお待ちしています。
頑張れ、受検生!
【校長室】旅の終わりに…(2年生修学旅行最終日)
本日12月11日(水)、2年生は修学旅行最終日となりました。
本日の行程は大阪・京都の歴史や文化を学ぶクラス別研修でした。生徒たちは3クラスずつ平等院から清水寺見学、大阪城から嵐山散策、金閣寺から嵐山散策の3コースに分かれて、それぞれの街並みや建造物の背景にある歴史を肌で感じながら、古(いにしえ)の時代の人々の暮らしぶりを想像していました。
私は金閣寺と嵐山のコースに帯同しましたが、数十年ぶりに見た金閣寺は相変わらず絢爛豪華に輝いており、生徒たちもその煌びやかさと猛烈な残暑のおかげで今頃真っ赤に色付いた美しい紅葉に見惚れているようでした。
次に向かった嵐山は、名勝の渡月橋を背景にクラス写真を撮影しましたが、今夏の大雨で起こった氾濫の爪痕が生々しく、橋の下流は重機が入って川底の土砂の撤去作業が行われていました。ただ生徒たちは嵐山駅周辺の観光ストリートに並ぶ土産店を中心に仲の良い仲間たちと三々五々に散策を楽しみ、袋いっぱいのお土産を片手に笑顔でバスに戻って来ました。
その後は京都駅前の都ホテルで昼食を摂り、15時過ぎの新幹線に分乗して、一路東京駅に向け帰路につきました。
東京駅に到着後、改札を抜けたところで流れ解散となり、先ほど全員がそれぞれの帰路につきました。
今回の修学旅行を通じて感じたのは、生徒たちの自立、自律した思考と行動でした。もちろん些細な違反や忘れ物など指導を受ける場面は散見されましたが、総じて協調性や社会性を持った活動ができ、安心して引率を終えることができました。これは、日常生活を通じて皆さんが身に付けた財産であり、越南生の素晴らしい資質であると言えます。生徒たちは大人として成長するための貴重な経験ができたのではないかと考えています。
一方で、何名か体調不良により個別に対応する場面はありましたが、概ね安全・安心な旅行が実施できたのは、生徒たちの心掛けはもとより、ご家庭でのご指導のおかげであると考えており、心より感謝申し上げます。また、生徒たちを心良く送り出してくださった保護者の皆さまに重ねて感謝申し上げます。誠にありがとうございました。
生徒の皆さんには、明日1日ゆっくりと身体を休め、13日(金)にはリフレッシュして笑顔で登校してほしいと願います。そして、修学旅行の余韻を楽しみつつ、気持ちを切り替えて更なる飛躍に向かってほしいと願います。
頑張れ、越南生!頑張れ、2年生
【校長室】USJ三昧(2学年修学旅行3日目)
本日12月10日(火)修学旅行の3日目となり、旅行も後半戦となりました。本日の行程は、修学旅行のメインイベント、待望のUSJ班別自由行動です。生徒たちは、この日のためにアトラクションもショップもお土産も入念にチェックしてプランを立てており、昨日の夜から心が高鳴って眠れなかったのではないでしょうか。
パーク内で楽しむ時間をできるだけ確保するために、開園時刻から逆算して3グループに分かれてビュッフェスタイルで朝食を摂りました。大阪リーベルホテルは、朝夕ともにビュッフェスタイルですが、メインからデザートまで料理の品数も多く、食べ盛りの男子高校生がテンコ盛りに取り分けても十分な量が確保されており、施設だけでなく食事面でも満足度の高いホテルです。
朝食は、いつもよりちょっと早い6時30分から始まり心と身体をしっかりと目覚まし、早いクループは7時40分頃には徒歩15分ほど離れたUSJのエントランスに向かって元気よく出発していきました。開園時刻は8時30分でしたが、早朝にもかかわらず既に大勢の一般客が並んでおり、生徒たちもアッという間に行列の中に消えて行きました。
明日12月12日(水)に新エリアのドンキーコングが公開される前日だったので空いているんじゃないかと想像していましたが、さすがUSJだけあって、園内は来場者で溢れかえっており、どのアトラクションもアッという間に1時間以上の待ち時間が表示されていました。中には120分を超える待ち時間が発生したアトラクションも複数ありました。
生徒たちの一番人気はジュラシックパークエリアの大型ジェットコースターのフライング・ダイナソーです。新手の吊り下げ型シートにしがみつき、絶叫しながら青空を飛び回っていました。また、Harry PotterやThe Nintendo Worldなどが人気で、生徒たちにとっては待機時間もまた思い出のひとつになったことだと感じています。
私もいくつかのアトラクションに参加しつつ、広い園内で導線が確保できないほどの混雑の中歩いていると、突然男子生徒が「校長先生」と声をかけてきて「一緒に写真を撮ってください」と言われました。校長になって以来、なかなか私に声をかけてくれる生徒が多くない状況でしたので、うれしい気持ちになりました。
340名を超える人数が園内に居たはずの本校生徒たちですが、圧倒的な人数の一般入場者の中では全く目立つこともなく、しかも、私服で見分けにくいだけでなく、ほとんどの生徒が長蛇の列に並んでいる時間が多かったせいか、あまり本校生徒の姿を見かけることができませんでした。それでも、やっぱり本校生徒たちは優秀で、午後5時45分に設定された帰宿時刻には両手にいっぱいのお土産と頭には被り物やカチューシャなどの装飾をして、次から次へと帰宿してきました。
さて、楽しい時間は過ぎていくのもアッという間で、明日12月12日(水)はいよいよ修学旅行最終日となります。明日は朝からバスで京都に向かい、金閣や清水寺、平等院鳳凰堂、嵐山などをクラス別に訪問します。
ここにきて旅の疲れが出てきた生徒も散見されますが、過ぎ去った3日間の想い出は心にしまって、残り1日を大切に過ごさせたいと思います。
いよいよ明日は修学旅行の最終日を迎えます。保護者の皆さまをはじめとしたご家族の皆さまには、明日の夜生徒が帰宅した際には、話したいことがたくさんあると思いますが、可能であれば本人の話に寄り添い、聞き上手な体制で帰宅をお迎えいただけると幸甚に存じます。
頑張れ、高校生!頑張れ、越南生!
【校長室】神戸と大阪を食べ尽くせ!(2年生修学旅行2日目)
本日12月9日(月)は修学旅行2日目となりました。本日は4日間の行程で唯一の班別自主研修の日でした。朝から暖かな日差しが降り注ぎ、心も身体も気持ちの良い1日となりました。
出発時間の都合で、3クラスずつの時間差となりましたが、生徒たちは元気な顔で朝食会場に現れ、しっかりと朝食を摂ったあと、大型の荷物をトラックに積み込み、クラス別にバスで広島駅に向かいました。団体旅行の特権で2列になって集団で改札を抜け、事前に班ごとに下調べをして計画した目的地となる神戸or大阪方面に向け、新幹線に乗り込んで、いざ出発となりました。
私は、新神戸グループに帯同しましたが、新幹線で新神戸駅到着後、駅ビル内で最後の確認を済ますと、生徒たちは三々五々に三ノ宮の街中に散っていきました。神戸グループの大きな目的は神戸牛を食することとポートタワーやメリケン波止場などの景勝地の散策のようで、JR三ノ宮駅周辺の飲食店や南京町の中華街で神戸グルメを堪能したようです。その後ベイエリアに移動してポートタワーに登り、眼下に広がる海と神戸の街並などの景色を鑑賞し、夕食は大阪市内で大阪のグルメも堪能する欲張りコースとなりました。
一方、大阪グループは、新大阪駅に降り立ち、一目散に大阪の台所“難波”に向かったようです。心斎橋や道頓堀周辺の喰い倒れの街を周遊し、食べ歩きをしながらリサーチしてきた飲食店に向かい、お好み焼きやたこ焼きなどの「粉もの」をはじめ、思い思いのグルメをじっくりと堪能したようです。
どちらのグループも、広島からの新幹線移動があったため、昼頃からの散策となりましたが、夜のホテル集合までの時間を逆算して、たっぷりと仲間たちとの至福の時間を楽しんだようです。
夕方以降に大阪環状線で発生した電車の遅延などのアクシデントもありましたが、無事に当初の目的を果たしてホテルに帰着した生徒たちは一様に満足した表情で、充実した1日となったようです。
また、本日の宿泊ホテルはUSJに隣接し、園内を眼下に臨める好立地の大阪リーベルホテル。しかも、昨日のヒルトン広島に劣らない超奇麗なホテルで、クリスマスに向けてイルミネーションでライトアップされたリッチなホテルに本日と明日の連泊となります。生徒たちにとっては、こちらの満足度も爆上がりで、旅を彩る良い思い出になったはずです。
明日は、いよいよ待望の終日USJ三昧の日です。疲れが見えはじめた生徒も散見されますが、一晩ぐっすりと寝てエネルギーを充電し、きっと明日の朝には、元気一杯な笑顔で現れてくれることでしょう。さあ、明日から就学旅行も後半戦、魅惑のUSJを思い切り楽しみ尽くして素敵な思い出を心に焼き付けましょう。
頑張れ、越南生!頑張れ、2年生!
【校長室】ついに広島上陸!(2年生修学旅行1日目)
本日12月8日(日)本校2年生は、広島・関西方面への修学旅行に出発し、1日目を終えました。
本年度の修学旅行は新幹線での移動となるため、午前7時30分という早い時刻に東京駅集合となっておりましたが、当日の体調不良や欠席などなく、参加予定であった346名全員が元気に新幹線に乗り込みました。生徒たちの日頃の行 いが良いのか好天にも恵まれ、良い旅になる予感がしました。
列車が動き始めると同時にカードゲームや言葉遊びのゲームに興じたり、会話を楽しんだりと、生徒たちのテンションは一気に修学旅行モードとなりました。
小田原を過ぎると、突然車窓から大パノラマに広がる富士山を右手に見ながら更に高揚感を高め、名古屋駅で積み込んだ名物「味噌カツ弁当」を堪能しながら、これから始まる4日間の旅にワクワクドキドキが止まらない様子でした。
12時30分ごろ広島駅に到着し、頬を伝う風に肌寒さを感じる中、最初に訪れたのは、この旅行のメインの学習活動ともいえる平和記念公園です。第2次世界大戦終結のきっかけとなった原爆投下が物語るものについては、これまで事前学習を重ねてきましたが、自身の眼で見て確かめるということは、机上の学習では理解できない大切な学びを生徒たちの心に刻んでくれたはずです。
平和記念公園に到着後、目の前に見える朽ち果てた原爆ドームや原爆の子の像をはじめ園内の至るところに奉納された無数の千羽鶴、そして原爆投下時の様子をリアルに感じることができる平和記念資料館などを見学し、原爆死没者慰霊碑の前でクラスごとに集合写真を撮影しました。生徒たちは一様に真剣なまなざしでガイドさんの話を聞きながら、我が国で実際に起こった戦争の惨劇をその眼に焼き付けていました。
その後向かったのは、広島随一の観光地「宮島」です。バスで宮島口まで移動し、フェリーで対岸の宮島に上陸しました。船上では生徒たちの心も観光モードに切り替わり、徐々に近づいてくる厳島神社の鳥居を見るために、ほとんどの生徒が寒空の中でも甲板に出て写真を撮影するなどしていました。
宮島では、約2時間の自由行動となりましたが、生徒たちが真っ先に向かったのは参道に並ぶ食べ歩きのショップで、広島名物のもみじ饅頭や揚げ饅頭、生牡蠣や牡蠣フライに舌鼓を打ち、ひとしきり広島の味を堪能しました。中でも牡蠣フライが大人気で、笑顔で頬張る生徒がたくさん見られました。小腹を満たしたところで厳島神社への参拝に向かい、シンボルの大鳥居を写真に収めると、本殿にお参りをしたりおみくじをひいたりと思い思いの時間を過ごしていました。
日が沈み、辺りが暗くなったころ、再びフェリーに乗ってバスに戻り、本日の宿「ヒルトン広島」に到着しました。ヒルトン広島は、皆さんご存じのとおり広島県内で最高峰の高級ホテルで、修学旅行団体では滅多に宿泊できるホテルではありません。生徒たちは、到着するなり、その高級感溢れる造りに「すご~い」の連発でご機嫌な様子でした。到着後はすぐに競技場にある大型ビジョン並みのモニターが四方に設置された食事会場でビュッフェスタイルの夕食となり、それぞれ思い思いにホテルの味を楽しんでいました。
本日1日目が終了しましたが、生徒たちの行動は総じて自立しており、明るい挨拶や説明をしっかり聞く様子、集団行動を意識した協調性など、どれをとっても素晴らしいものでした。バス会社のガイドさんたちも心から感心しており、とても気持ちよくお仕事ができた様子でした。何より生徒たちが見せた学校のそれとは違った笑顔が「楽しめているのだな」と感じさせてくれるものでした。こうした姿を見ると、普段ご家庭で保護者の皆さまがしっかりとお子様をご指導いただけていることが如実に感じられ、改めて、保護者の皆さまに感謝する次第でございます。
明日は、班別自由行動で、新神戸や大阪市内に向かいます。事前に決めたルートを班員とともにたどりながら、夕食まで班ごとに済ませて午後7時30分までに大阪市内のホテルに集合することとなっています。本日のように、明日も生徒たちは様々な体験をしながら学びつつ、素晴らしい社会性や協調性を発揮してくれることと期待します。
頑張れ、越南生!頑張れ、2年生!
【校長室】心は既に…(2年生修学旅行事前指導)
明日12月8日(日)より本校2年生は関西方面に向けて3泊4日の修学旅行に出発します。修学旅行は、かつて我々大人たちが高校生の頃、青春の1ページとして鮮明に心に刻まれた思い出となったように、今を生きる高校生たちにとっても、高校生活最大のイベントであることは言うまでもありません。
この日のために2年生は、学期末考査を3日間繰り上げ、他学年に先んじて考査を終了しました。考査最終日となった12月6日(金)の朝には、色とりどりのスーツケースを転がしながら万遍の笑顔で登校し、先行発送する荷物をトラックに積み込みました。
考査終了後には、2年生全員が体育館に集合し、最後の事前学習が行われ、冒頭のあいさつで、「良く学び、良く遊べ」の由来となったアメリカ大統領の話を織り交ぜながら、「平和とはどのようなことか」「自分たちは何をすべきか」を学ぶとともに、友人や現地の人々との交流を通じて社会性や協調性を磨き、大人としての思考や言動のスキルを向上することを求めました。併せて、心に刻まれる最高の思い出を作れるよう、まさに「良く学び、良く遊んでほしい」と伝えました。
生徒たちの目は、一様にキラキラと輝き、心は既に広島の地に向いているようでした。生徒たちには、初めて見聞きするであろう様々な体験を通じて、心に刻まれる瞬間を、笑顔で思い切り謳歌してほしいと願います。
明日から4日間、生徒とともに経験する様々な体験を通して、見聞や見識を広めるとともに、友情を再確認しながら一回り大きくなった自分自身を体感し、何より全員が無事に帰県できるよう、引率教職員一同全力で生徒たちを見守ってまいります。
修学旅行の実施に当たり、経済的なご負担を含め、快くお子様を送り出してくださいました保護者の皆さまや本旅行を安全安心に実施するためにご尽力いただきます株式会社JTB様をはじめとした関係の皆さまに、心より感謝申し上げます。
生徒たちにとって、最高の笑顔で過ごす4日間となるよう心から期待しています。
頑張れ、越南生!頑張れ2年生!
【校長室】埼玉県議会の「顔」に抜擢!(書道部)
本日12月4日(水)埼玉県議会事務局より校長宛てに郵便が届きました。中身を確認すると、校長及び本校生徒に宛てた丁寧なお礼状が封入されていました。
お礼状の対象となった生徒は、本年度の全国高等学校総合文化祭「清流の国ぎふ総文2024」の書道部門に埼玉県代表として作品を出展していた書道部の横山璃乃さん(3年)です。
横山さんは、他の部員たちとともに日々切磋琢磨しながら地道に「書」と向き合い、基礎基本となるスキルを磨き上げるとともに、一筆一筆に想いを込めて鍛錬を積み重ねてきた成果として、自らの力で全国の舞台への扉を開いたものです。
こうした輝かしい実績を評価し、頑張る高校生の活躍を広く県民に伝えることを目的として、今回、埼玉県議会の広報担当者から、埼玉県議会の「顔」とも言えるホームページの題字の執筆について依頼を受け、横山さんが県議会をイメージしながら、想いを持って書いた題字作品を提供したものです。
担当者からは、12月からのホームページへの掲載に当たり、校長宛てに丁寧な文面のお礼状を頂戴するとともに、横山さん本人に対しては、お礼のお手紙と図書カードが送られました。書道部の顧問を通じてお礼の手紙と図書カードを手にした横山さんは、万遍の笑顔で喜んでいました。
横山さんが書いた題字は、12月から約3か月間にわたり埼玉県議会の「顔」としてホームページを飾ることとなります。横山さんをはじめ本校生徒の皆さんには、これを契機に本県の県政を担い、県民の生活を支える県議会の役割や活動にも目を向け、政治の仕組みなどについても学んでほしいと思います。
高いレベルでの文武両道の実現を、情熱を持って目指した横山さんの輝かしい功績を讃えるとともに、今後も更なる飛躍を目指して精進を積み重ねてほしいと願います。
なお、横山さんが執筆した題字は、下記のとおり埼玉県議会のホームページからご覧いただくことができますので、ご希望の方は、是非アクセスしてみてください。
また今回、本校生徒に対しまして、こうした貴重な機会をご提供いただきました埼玉県議会及び関係の皆さまに心より感謝申し上げますとともに、今後も本校の教育諸活動に対しましてご理解を賜りますと幸甚に存じます。
頑張れ、越南生!頑張れ、書道部!
《埼玉県議会ホームページ》 https://www.pref.saitama.lg.jp/s-gikai/
【校長室】1枚のキャンバスに賭けた青春(埼玉県高等学校美術展:美術部)
本日11月30日(土)さいたま市浦和区(北浦和)の県立近代美術館において開催されている第67回埼玉県高等学校美術展に行ってきました。
この美術展は、年齢などの制限がなく県内すべての美術家の作品が出展される県展と違い、来夏に香川県において行われる全国高等学校総合文化祭に出展する作品の選考会を兼ねるため、出展資格が高校美術部に所属する2年生以下の生徒とされており、高校生世代の展覧会としては最も格式高い展覧会とされています。
本展覧会では、第1部の平面作品(絵画、版画、デザイン、工芸、彫刻)、立体作品(彫刻、デザイン、工芸)、映像メディアの各部門に出展された作品の中から埼玉県知事賞、埼玉県教育委員会教育長賞、埼玉県芸術文化祭実行委員会会長賞と来夏の全国高等学校総合文化祭出展作品となる優秀賞(平面作品9点、立体作品5点)及び本展覧会における優秀賞(約40点)が審査員の投票により選出される規定となっています。また、併せて第2部には授業作品やポスター作品が出展され、ポスター作品の中から数点の優秀賞が選出される規定となっています。
また、芸術関連学科を設置する学校以外は各校における出展数が7点までと規定されており、各校の代表作品として2年生部員の作品が出展されることが多いのが特徴であるとも言えます。
本校からは、美術部員の中から選ばれた2年生の部員7名(長内杏樹さん、前亜沙美さん、小島あさひさん、大塚友結さん、金井結麻さん、藤野美裕さん、島村心結さん)が個々に題材や構図を決め、長い時間をかけてキャンバスに向かい、想いの丈のすべてを詰め込んだ渾身の作品を出展しました。7名の作品はともに規定される大きさの中で最も大きなサイズで、愛猫や幼い子ども、ネイルした手や夜桜、チーズバーガーなどどれも個性的なテーマで、それぞれ細かな部分まで丁寧に描かれており、今にも額から飛び出してきそうな迫力を感じる作品に仕上がっていました。
それぞれの作品には、制作者である生徒の想いが詰まっており、題材に対する愛情や「好き」という思い入れが強く感じられ、観る人に大きなインパクトを与える素晴らしい作品となっていましたが、他校の生徒の作品もそれぞれに特徴があり見応え十分な作品ばかりで、本校生徒の作品は惜しくも入賞を果たすことは叶いませんでした。
5月に行われた県展で高校生世代の最優秀作品となる高校生奨励賞を受賞した豊島礼芽さん(3年)の作品「桜」(現在埼玉県庁の教育委員会室に展示)もそうでしたが、今回の展覧会で上位入賞を果たした作品は、総じて大きなキャンバスをミリ単位の細かさで繊細に描かれており、素人目に見ても描く技術はもとより制作にかけた時間と労力が伝わる大作となっていました。
本校美術部の生徒たちは、活動している様子をたまに見に行くと、日頃から黙々とキャンバスに向かい、一筆一筆丁寧に描いている姿が印象的です。また一方で、キャンバスに向かっているときの真剣な表情とは別に、校長室に案内を持ってきてくれた際など、高校生らしい素敵な笑顔で明るく話してくれる姿が目に焼き付いています。今回は残念ながら入賞を逃す事となりましたが、みなさんの描いた作品が、観る人の心にしっかりと届いていることに自身を持って、今後もそれぞれの感性を磨き、さらなるスキルの向上を目指して精進してほしいと願います。
頑張れ、越南生!頑張れ、美術部!
【校長室】書道部2年連続で全国へ(埼玉県高等学校書道展)
本日11月23日(土)さいたま市浦和区(北浦和)の県立近代美術館で開催されている第63回埼玉県高等学校書道展に行ってきました。
この展覧会は、県内の高等学校に在籍する高校生書道家たちが、日頃の活動の成果を発表する最大の展覧会で、来夏に香川県で行われる全国高等学校総合文化祭(文化部のインターハイ)に出展される作品を決める選考会を兼ねており、高校生にとってはまさに高校部活動の集大成ともいうべき権威ある展覧会となっています。
会場には県内109の学校から、756点の作品が展示されており、オーソドックスな漢字のみの作品や仮名のみの作品、仮名混じりの作品に加え、皿や板に書かれた作品など、様々なスタイルの作品が並んでいました。作品は、同じテーマを選んで同じ文字を書いた作品でも、全く趣の異なる作品に仕上がっており、それぞれの生徒が一筆一筆に想いを込めて書いたもので、どの作品も迫力があり見応え十分な作品ばかりでした。
審査は、県内書道界を代表する専門家の方々による投票での得票数により来夏の全国総文祭に出展する県代表作品が選ばれる規定となっており、多様な専門的観点を持つプロの審査員たちに認められた作品が全国への切符を手にすることになります。
本校からは、2年生の書道部員12名が、それぞれ入学以来コツコツと磨いてきたスキルを全投入して書いた渾身の作品を出展し、その中から村田優月さん(2年)の作品「杜甫飲中八仙歌巻」(草書)が、全756点の作品の中から12点しか選ばれない最優秀作品に選ばれ、見事来夏に四国香川県で行われる全国高等学校総合文化祭(かがわ総文祭2025)に埼玉県代表作品として出展されることが決まりました。
顧問の先生によれば、村田さんは、本校入学以来長時間の通学時間を苦にすることなく、直向きに、そして地道に腕を磨いてきたとのことで、自身の作品が県代表に選出されたことを知った瞬間、その瞳からは大粒の涙が溢れ出たとのことでした。それほどの強い想いを持って「自身のやりたいこと」に向き合い、その成果としてプロの目に留まるほどの作品を作り上げることができたのは、紛れもなく村田さん自身の「書」に対する情熱と不断の努力の賜物であり、文武両道の実現を目指す本校生徒たちの模範でもあります。
本校書道部は、昨年度のこの展覧会において同様に全国出展作品に選ばれた横山璃乃さん(3年)の作品「臨 伊都内親王願文」に続き、2年連続で全国総文祭出展の切符を手にしたことで、部員たちが「書」に向き合うレベルの高さが伺える形となりました。
また、今回残念ながら入選を逃した他の生徒の作品も、それぞれに想いが込められ、迫力を感じる素晴らしい作品となっていました。
書道部の皆さんは、日頃から顧問の指導のもと、静かな書道室で地道に根気強く書に向き合い、一筆一筆に想いを込めながら、黙々とそして丁寧に鍛錬を重ねている姿がとても印象的です。イベントで見せてくれる笑顔溢れる書道パフォーマンス以外の活動は、決して派手さはありませんが、その真剣な眼差しと張り詰めた緊張感の積み重ねが、こうして全国への扉を開く力を確実に育んでいるのだと考えます。
書道部の皆さんには、今後も基礎基本を大切にしながら、自身の心とその手に握った筆の描く書に向き合い、向上心を持ってスキルを磨いてほしいと願います。次は、あなたの作品が大きく輝く時を迎えるはずです。
頑張れ、越南生!頑張れ書道部!
【校長室】激闘を制し男女ともに代表決定戦へ(男女ハンドボール部新人大会)
本日11月23日(土)三郷市総合体育館において埼玉県高等学校ハンドボール大会新人大会の3位決定戦兼関東大会第2代表決定戦進出トーナメントが開催され、いずれも準決勝で惜敗し決勝進出を逃していた本校男女ハンドボール部が関東大会への第2代表決定戦進出を賭けて試合に臨みました。
先に試合があったのは女子で、私が会場に着くと、ウォーミングアップ前の女子部員が集まってくれたので一言激励すると、私を見つめる部員たちの瞳は自信と闘志に満ちてギラギラとしており、良いゲームができそうな予感がしました。試合は10時開始で、今年3月まで本校の顧問として部員たちを指導していただいていた園部先生が率いる三郷北高校と対戦しました。園部先生は当然ながら本校部員の特徴や戦い方を熟知しており、周到に対応策を打ってくることが予想されましたが、試合が始まってみれば、昨年からレギュラーの座を確保していたエースフローターとサイドの攻撃が開始直後から次々と決まり、幸先よく5点のリードを奪うことができました。
しかし、相手も流石にベスト4に進んできた強豪チームだけあってやられっぱなしで進むはずもなく、本校エースフローターにマンマークを付けて攻撃のリズムを寸断するとともに、相手エースの強烈なシュートからあっという間に2点を返され、一気に緊張感のある試合展開となりました。以降は一進一退の展開が続きましたが、自軍のミスから与えたPS(ペナルティスロー)を本校GK(ゴールキーパー)が見事にセーブしたことを契機に試合の流れが一気に本校に傾き、終始リードを保ちながら前半を17‐7の大差で折り返しました。ハーフタイムには監督・コーチの指示に加え、キャプテンを中心に声を掛け合って戦術を確認し、気を引き締め直して後半に臨みました。
後半は開始直後から一気にペースを掴み、堅実なディフェンスから相手のミスを誘ってボールを奪い、速攻から得点を重ねて一方的な展開となり、残り10分余りとなった頃には30‐9と大量リードを奪って試合を決定づけました。
何とかリズムを変えたい相手がタイムアウトを取ったタイミングで、本校は明日の代表決定戦に備えてレギュラーメンバーを温存し、セカンドチームをコートに送り出しました。代わって出たセカンドチームのメンバーは重要な公式戦であるという緊張感からか、声を掛け合い必死にプレーするもののコンビが上手く合わず、リズムを掴めない中で5連続失点を喫しましたが、最後は正面から豪快にシュートを決め、良い形でタイムアップのブザーを聞くことになりました。終わってみれば31‐14の完勝で、危なげなく明日の代表決定戦への進出を決めました。
女子の試合に続いて11時30分から始まった男子の試合は、私立の強豪埼玉栄高校との対戦となりました。女子の勝利で応援席も一体感を増し、更に女子部員たちの気持ちのこもった大声援で盛り上がりを見せる本校は、開始直後から相手を攻め立て、10分余りの間に7‐2と大きなリードを奪いました。このまま一方的な試合展開になりそうなタイミングで相手監督が堪らずタイムアウトを要求し、立て直しの檄を飛ばすと、相手も徐々に実力を発揮し始め、その後は一進一退の攻防となりました。前半14分が経過した頃、11‐5とリードした場面で、相手の巧みなパスワークからのシュートシーンに対応した本校選手に反則があり2分間のペナルティが課せられ、1人少ない状況で耐える時間が続きました。
このタイミングで、相手は本校のエースにマンマークを付け、エース封じの策に打って出たことで、本校も攻撃のリズムを失い、一進一退のまま試合が続きました。
苦しい展開の中、2分間のペナルティが解けたタイミングでコートインしようとした本校選手が、まさかの不正入場のジャッジを受け、更に2分間のペナルティが課され、1人少ない状況での対応を強いられたこの4分間で徐々に相手に流れが傾いて行きましたが、本校はGKを中心に粘り強く守り、4点のリードを保ったまま前半を折り返しました。
ハーフタイムには、女子の試合と同様に監督の指示を受け、選手同士で入念な戦術の確認をして後半に臨むと、開始直後に相手がペナルティにより1名少ない状況となり、一気に試合を決めに行きましたが、本校にもミスが連発し、逆に点差を詰められることとなりました。エースがマンマークされリズムを失っていた本校は効果的な攻撃が封じられたことで、やむなくエースフローターを下げ、それまでサイドだった1年生をフローターに据えました。これが見事に功を奏し、一時は2点差まで迫られた苦しい状況で、代わった1年生フローターが、しなやかな身のこなしから絶妙なシュートを次々と決め、失いかけていたリズムを引き戻し、その後は5点以上の差を保って試合を進めました。
最後は残り2分余りとなったところで犯した自軍のファールにより1人少ない苦しい展開となる中、鬼気迫る迫力で追いすがる相手を冷静にいなし、終わってみれば39‐34とセーフティリードを保ったまま試合終了のブザーを聞きました。
試合後に集まってくれた男子部員たちにねぎらいと激励の言葉をかけると、その眼には本日のゲームでの失敗に対する悔しさを感じると同時に、明日の試合に向けて挑戦する決意と自信に満ちたエネルギーを感じました。
男女の試合を通じて感じたのは、エース封じに特化した相手の戦術に苦しむ中で、次なるエースが台頭しヒーロー、ヒロインとなってチームを救ったこと。そして、男女ともディフェンスが安定し、相手のストロングポイントを発揮させなかったことが勝利に繋がりました。その中でも、男女ともにGKのスーパーセーブが特に素晴らしく、自軍の大ピンチを幾度となく防いで、試合の流れを相手に渡しませんでした。専門外ながら私の主観では本日のMVPは男女ともにGKではないかと感じました。
本日の勝利で、男女揃って3位が確定するとともに、明日関東大会出場を賭けて開智高等学校で行われる第2代表決定戦に臨むこととなりました。対戦相手は男女とも本日行われた決勝戦で敗れた名門浦和実業高等学校となりました。相手は全国大会常連の強豪校で、厳しい試合となることが予想されますが、チャレンジ精神を持って、最後まで諦めることなく全力で戦ってほしいと願います。自分たちの力を信じて自信を持って挑んだ先に「勝利」が待っているのだと思います。気負わず、焦らず、闘志を持って闘うことを願います。
また、本日はたくさんの保護者の皆さまにご来場いただくとともに、選手の背中を押す熱いご声援をいただき、心より感謝申し上げます。本日の勝利は、ご家族の皆さまの日頃からのご支援と、熱いご声援の賜物であると考えております。残念ながら明日は無観客での試合となり、部員たちの勇姿を見ることは叶いませんが、必ずやベストを尽くし、関東大会への出場権を獲得してくれると信じ、皆さまとともに吉報を待ちたいと存じます。今後とも、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ男女ハンドボール部!
【校長室】お詫びと御礼(第7回学校説明会)
昨日11月16日(土)本校外国語科棟及び生徒ホール食堂にて第7回学校説明会を開催しました。
この時期、多くの高校で盛んに学校説明会が行われる中、本校の説明会に200組400名を超える中学生及び保護者の皆さまにご参加いただき、誠にありがとうございました。
当初の予定では、外国語科棟において2部制で実施する予定でございましたが、受付開始後に多数の皆さまからのお申し込みがあり、短期間で定員に達する状況がございました。
中学3年生にとっては、この時期は志望校を決定する上で最も重要な時期でもあり、10月末に発表された各校の志願倍率などを参考にしながら、候補となる学校を絞り込んでいく最終段階となる時期でもあります。こうした状況を踏まえ、本校への受検をご検討いただいているすべての受検生に参加していただけるよう、急遽会場を増やし、3部制での実施といたしました。これに伴い、生徒ホール(食堂)での実施となり、快適な環境を十分にご提供することができない状況がございましたことを心よりお詫び申し上げます。
一方で、高校入学後にお弁当ではなく食堂で昼食を摂らせたいとお考えの保護者の皆さまには、食堂の提供メニューや金額などもご確認いただけたのではないかと考えております。他校では、業者の撤退等により食堂の営業がない学校が増加している中、本校の食堂は、本校卒業生である経営者が母校の生徒たちに対する熱い想いを持って営業していただいており、定期考査期間を除いて毎日営業し、ボリューム満点で美味しいメニューが提供されており、食欲旺盛な成長期の生徒たちの胃袋を満足させています。私をはじめ、多くの教職員も毎日利用しています。
本日参加された皆さまには、冒頭のご挨拶の中で、受検生自身やご家族が納得できる志望校選びをしていただきたいとお話しさせていただきました。高等学校は義務教育と違い、学習指導要領に則った教育内容を担保しつつ、各校が特色ある教育活動に取り組むことが求められており、同じ普通科の学校でも、提供されている教育方針や教育内容は全く異なるものであり、その学校の教育方針や教育内容に納得して入学することが、生徒にとって有意義で満足できる3年間を送ることにつながると考えており、受検される皆さんには、どの高校に入学するにせよ、入学後に有意義な高校生活を送ってほしいと願っているからです。そうした意味では、納得できる学校が本校ではないと考える方がいても、本校としては残念ではありますが、それはやむを得ないことであるとも考えています。
本校は、「文武両道」を校訓に掲げ、自己実現に向けた勉学に励みつつ、部活動に青春を賭け、自主自立を促しながら人間的な成長を強く求める教育活動に取り組んでいます。高校3年間、勉強も部活動も決して諦めない高い志と日々の地道な努力の積み重ねが生徒を大人へと成長させ、やがては心に描く自己実現を達成することにつながると信じて、ほとんどの生徒が「自走」しながら勉学にも部活動にも熱心に取り組んでいます。
また、本校の生徒は、学校のキャッチフレーズである「南の風」にプライドを持っています。「南の風」とは、主体的に勉学や部活動に取り組むとともに、共助の精神を持って、ともに高め合い、助け合い、誰一人欠けることなく全員で高いレベルのゴールを目指す精神を表したもので、本校の生徒と教職員の一体感を具現化した言葉です。どの部活動の生徒たちも、この「南の風」を吹かせるべく、強い一体感を意識しながら活動しているのが本校の大きな特徴の一つです。
本校では、「勉強だけ」とか「部活動だけ」でなく、どちらも諦めずにチャレンジすることを強く生徒に求めており、こうした校風に共感できる生徒の皆さんの入学を期待しています。
本日の説明会に参加し、本校の校風や教育活動への理解を深めていただいたことで、今後、様々な学校の特色と比較検討しつつ、最終的には、本校の校風にご納得いただき、皆さんが大切な高校3年間を「南の風」の一員として過ごすために本校を志望校に選んでいただくことにつながれば、本校としてはこの上ないことであると考えています。
なお、本日の説明会は1時間程度の短時間でのご対応となりましたため、理解を十分に深めていただくことができなかった方もいらっしゃると拝察いたします。ご不明な点等ございましたら、遠慮なく本校教頭あてにお問合せいただければ幸甚に存じます。
本校では、教職員生徒一同、皆さまのご入学をお待ちしています。
頑張れ、受検生!
【校長室】県大会準優勝、外国語科の輝き!(埼玉県高等学校英語スピーチコンテスト)
昨日11月11日(木)さいたま市立浦和高等学校において第75回埼玉県高等学校英語スピーチコンテストが開催され、過日行われた校内予選を勝ち抜いた伊藤笑理菜さん(2年:外国語科)が本校代表として出場しました。
この大会は、高校生の英語力向上と県内高等学校の英語教育の充実を目指すとともに、生徒のグローバルな活躍を期待するもので、本年度は県内の公立高校及び私立高校34校から代表者1名、計34名が参加しました。
午前9時からコンテストが始まり、発表者は段上に設置された演台の前に立って審査員の視線を一斉に浴び、強烈な緊張感に包まれながら順にスピーチに臨みました。
スピーチのテーマや内容は、発表者自身が決定し、自身の経験や知識をもとに考察した自身の考えや想いを聴衆に発信し、その内容と英語力、情熱や伝達力などを基準として審査が行われました。
伊藤さんは全体の28番目に登場し、校内選考時に発表した「How to Overcome Your Hidden Fear」を披露しました。スピーチの内容は中学校時代の自分から脱却し、自身の望む高校生活を送るために進学先となる高校を選び、周囲の反応に対する恐怖心を乗り越えて自己実現を果たしつつあるという本人の実体験を題材にした人生ストーリーで、これまでに直面した苦悩や決断などの場面で本人が感じた想いについて熱意を持って語りました。伊藤さんの渾身のスピーチに、会場からは大きな拍手が沸き上がるとともに、聞いていた審査員の心にも大きく響く内容となりました。
全参加者の発表が終了後、審査結果が発表され、伊藤さんは審査員の皆さまからも高い評価をいただき、ネイティブスピーカーがたくさん出場する中で見事に準優勝に輝きました。
県大会で準優勝という快挙は、本校史上最も優れた成績であり、伊藤さんの高いスピーチスキルと実体験に基づいた聴く人の心を動かす内容が認められたものと言えます。
ネイティブスピーカーとして出場した伊藤さんは、優勝者が同じくネイティブスピーカーであったため、2名とされている関東大会への出場枠のうちネイティブスピーカー枠の推薦者は1名とするという大会規定により、残念ながら関東大会への出場を逃すこととなりました。伊藤さんにとっては、準優勝という評価をポジティブに受け入れつつも、同時に悔しさも感じていることと思いますが、他の外国語科設置校をはじめ強豪校がひしめく中で手にした準優勝は十分称賛に値するものであり、胸を張って良いものだと感じています。
我が国では、今後少子化が急激に進むとともにインバウンドによる外国人訪日者や定住者が拡大し、必然的に外国の方々と接する機会が拡大していくことになります。そうした社会を生きる皆さんには、外国の方々と議論できる程度に英語力を向上し、外国の方々と接することにコンプレックスや恐怖心を持たずに、グローバルな視点で物事を考え対処できるような生徒が増えることを願います。
頑張れ、越南生!
【校長室】「備えあれば患いなし」(心肺蘇生法講習会)
2日後に長距離大会を控えた本日11月11日(月)の放課後、本校体育館において、越谷市消防局から2名の消防隊員の方をお迎えして、生徒と教職員約50名が心肺蘇生法と心臓マッサージに関する実技講習を受講しました。
こうした知識や体験は、実際に必要とされる場面に遭遇しないことが一番だと思いますが、いつ、どんな時に必要とされる場面に遭遇するかわかりません。万が一そうした場面に遭遇した時に知識や経験を有しているかどうかは、患者を目の前にして、勇気をもって一歩を踏み出して対応できるかどうかの分岐点になるのだと思います。
本日は、約1時間という限られた時間の中での実技講習のため、簡易キットを利用した基礎的なものとなりましたが、講師としてお越しいただいた2人の消防の方は、患者の発見から救急隊に引き渡すまでの一連の対応の流れについて、実演を踏まえながら丁寧に説明していただくとともに、心臓マッサージや人工呼吸に加え、AEDの使い方に至るまで全方位を網羅した心肺蘇生法の基本となる知識と対処方法をご教示いただきました。最後は、参加した生徒によるお礼の言葉で締めくくり、約1時間20分にわたる講習会が終了しました。
参加した生徒も先生方も、終始真剣な表情で講師の方のお話しを傾聴し、実技演習では額に汗しながら心臓マッサージに取り組むなど、とても充実した経験ができたのではないでしょうか。
本日は公務ご多忙の中、ご指導いただきました越谷市消防局の皆さまには、心より感謝申し上げます。
実際には、本日学んだことを生かす場面が起きないことを切に願いますが、「備えあれば患いなし」というとおり、有事の際に必要となるリスクマネジメントを想定しながら、万全の態勢で当日を迎えたいと思います。
生徒の皆さんは、食事や睡眠、休養といった体調管理だけでなく、メンタルな部分のコンディションの調整も含めて良い状態で大会に臨んでほしいと思います。そして、本番当日は、自分の持てる力を十分に発揮し、満足感や達成感を味わいながら笑顔でゴールしてほしいと願います。
頑張れ、越南生!頑張れ、先生方!
【校長室】読書のススメ(1学年POP展示)
四季折々の気候の変化や、祭りやイベントなどの季節に応じた様々な活動を楽しむことができることが我が国の大きな魅力であることは、皆さんも感じていることと思います。
しかし今年は、観測史上最も暑い夏と言われ、本来快適で過ごしやすく最も行楽に向いているとされる「秋」が訪れたと思ったら、アッという間に気温が下がり、冬の訪れを感じずにはいられない状況となり、日本の大切な魅力が無くなってしまうのではという危機感を感じました。
本来「秋」は何をするのにも適切な時期であることから、「食欲の秋」「スポーツの秋」「味覚の秋」「芸術の秋」などと言われますが、こと学問的に考えると「読書の秋」も見過ごせないワードの一つです。こうした気候の良い時期に、時間を確保して、じっくりと読書に耽るのも、我が国ならではの文化なのではないでしょうか。
近年デジタル書籍が普及し、紙の本を手にする機会が急激に減少する中、本校1年生は、紙を媒体とした現代の文学作品と向き合い、「本」を読むことから得られる学びを大切にし、読書への志向を高めるために、夏季休業中に1冊の文庫本を読み、自分が感じたその本の魅力を他者に伝えるための「POP」の制作に挑戦しました。
「POP」とは「Point of purchase advertising」を略したもので、「ポップ」あるいは「ピーオーピー」と呼ばれ、紙や布、ボードなどに名称や価格、セールスポイントや説明文などを記して陳列された品物の魅力を伝えるもので、私たちも、日常生活で立ち寄るスーパーや飲食店などで良く目にする広報媒体のことを示します。
POPは、単に品物の情報を伝えるのではなく、いかに消費者や利用者の目を引き、その品物への興味を掻き立てられるかを目的とするもので、品物の魅力を端的かつインパクトのある表現で伝え、購買意欲や利用意欲を高める効果が求められます。
生徒たちは、それぞれ興味のある本を1冊選び、じっくりとその内容を鑑賞したのちに、どんなPOPを作れば自分が感じたその本の魅力を他の生徒と共有し手に取ってもらえるのかを工夫し、A5版という限られた紙面に表現しました。
それぞれが作成したPOPは、9月にクラス内で生徒同士による予備審査が行われ、その後、優秀な作品が生徒昇降口の掲示板に展示され、1学年の生徒全員の投票による最終審査が行われました。
展示された作品は、どれも丁寧に描かれ、それぞれに個性があり、同じ本をテーマとしたPOPでも全く違う雰囲気の作品に仕上がっていました。また、色遣いや挿絵の構図、フォントの形状や大きさなどに拘りがあり、個性的なインパクトを放つとともに上手にその本の魅力をアピールするものばかりで、私自身も「この本はどんな本なんだろう」と興味を掻き立てられました。
10月中旬には審査結果がまとまり、最優秀賞に「姜尚中と読む夏目漱石(姜尚中)」のPOPを作成した1年1組の久保田絢香さん、優秀賞には「女の子はどう生きるか、教えて上野先生!(上野千鶴子)」のPOPを作成した1年1組の阿部莉音さん、学年主任賞には「『お客様』がやかましい(森真一)」のPOPを作成した1年2組の島崎実穂さんが選ばれました。また、私が最も興味を惹かれた作品として1年7組の柴良枝さんの作品「その情報、本当ですか?(塚田祐之)」に校長賞を贈りました。
生徒たちが作成したPOPは、現在それぞれのテーマとなった本とともに図書室に展示されています。2学期末までの展示期間となっていますので、1年生だけでなく上級生を含めた多くの生徒たちに見に行ってほしいと思います。
また、こうしたPOPの作成や、展示作品の見学をきっかけに29,900冊の蔵書を誇る図書室に足を運び、自分の趣味や趣向にあった本を探してみてはいかがでしょうか?
もしかしたら、偶然手に取った1冊には、皆さんのこの先の人生に大きく影響するような刺激的なことが書かれているかもしれません。
【校長室】個性と感性の輝き(写真部高校写真展)
本日11月9日(土)さいたま市の埼玉会館第3展示室で行われている第41回埼玉県高等学校総合文化祭高校写真展に行ってきました。
この展示会は、埼玉県高等学校文化連盟写真専門部が主催する秋の大会(11月展)で、「セカイの一瞬をつかまえろ」を今年のテーマとして各校1,2年生の高校生フォトグラファーたちが、一夏を越えて磨きをかけた撮影スキルを駆使して、自分の感性を表現できる被写体を定め、構図や色調、露出やピントなどを調節しながら、四角いファインダーから見える一瞬の景色に想いを馳せた最高の1枚を出展しています。
展示会には県内73校から985点の作品が出展され、その中から審査を通過した581点の作品が展示されました。
本校からは写真部の部員27人が春から夏にかけて撮影した写真の中から、それぞれ想いの詰まった渾身の1枚を出展し、その中から審査を通過した13人の作品が会場に展示されました。
展示された13人の作品は、構図も被写体も個性豊かで、見る者に対するメッセージも全く異なりますが、展示会のテーマのとおり、日常の生活の中で自分自身が感性を揺さぶられた「一瞬」を切り取った1枚であることは変わりありません。どの作品も色調やシャッタースピード、露出などに工夫が見られ、それぞれの感性や個性がしっかりと表現されていました。
その中から、強烈なオーラを発しながら教室の床に座り無表情でファインダーを見つめる男子生徒を被写体にした矢島史悠くん(2年)の作品「剛(ごう)」と、無数に輝く光の軌跡を捕え「動」を表現した濱田輝くん(1年)の作品「霹靂閃電(へきれきせんでん)」が優良賞を、また、3体並ぶダルマのうち眉間に「進路」と書かれた1体だけが異なる方向を向く場面を捕えた朴珍さん(2年)の作品「こっち向いてほい」が奨励賞を受賞しました。
展示された本校生徒の作品を鑑賞していると、背後から突然「こんにちは」と声を掛けられ、驚いて振り向くと、優良賞を獲得した矢島くんたち2年生の男子3人が鑑賞に来ていました。彼らも他校の生徒の作品を鑑賞して大きな刺激を受けたようで、更なる撮影スキルの向上に意欲を掻き立てられていました。
展示された作品を観ながら、かつて自分も生徒たちの自然な笑顔に魅了され、幸せな瞬間を生徒たちと共有し一体感を持った教育活動をしたいとの想いから、一瞬を捕えた写真の魅力にハマり、生徒たちを被写体に撮影した写真で教室の一面を飾ったり、フォトムービーにしてプレゼントしたりしていた頃を思い出し、改めて写真の魅力は無限だと感じました。
写真は、動画とともに今その瞬間に目の前で起っている事実を画像として記録する手段でありますが、動画と違って、その一瞬の表情や現象とともに、その瞬間に感じた撮影者や被写体の感情や風情を逃さずに切り取ってありのままの姿で表現し記録できる最高の技術であると言えます。その特性は、時間軸の長い動画よりも「想い」が凝縮され、深く記憶に刻まれる思い出の1シーンとなる大切な媒体であり、そうした「想い」を巧みな技術でより際立たせるスキルは奥深く、それ故に観る者に大きな感動や情動を与える作品が生まれるのだと思います。
近年はデジタル技術が飛躍的に進歩し、コストを気にしながら撮影していたフィルムカメラの時代から、デジタルカメラの出現によりコストを気にせず多数の撮影が可能となり、画像をメディアに撮りため、その場で確認・消去できるお手軽な時代となりました。更に、誰もがスマートフォンを持つことが当たり前の時代を迎え、動画も静止画も何時でも何処でも気軽に高画質の画像が撮影できるとともに、手元の端末で簡単にエフェクトできる環境となりました。一方で、解像度の低い昔のデジカメで撮れる写真が「エモい」とされ、若者を中心に流行りとなるレトロ回帰の風潮もある中、一眼レフを駆使してファインダーから覗く一コマに青春をかける写真部の皆さんの活動は、人としての感性を磨くとても素晴らしいものです。
皆さんには、今回の展示会での評価に関わらず、これからも撮影スキルを向上し、ファインダーから見える景色に映る様々な被写体を捕えた一瞬に想いを馳せ、それぞれの個性や感性を磨いてほしいと願います。
展示会は明日10日(日)まで開催されています。お時間の許す方は、会場にてご鑑賞いただけますと幸甚に存じます。また、校内では東西の渡り廊下にすべての出展作品が展示されていますので、学校にお越しの際は、是非ご鑑賞ください。
頑張れ越南生!頑張れ写真部!
【校長室】更なる飛躍のために(女子バレーボール部県大会)
本日11月4日(月)さいたま市のサイデン化学アリーナにて令和6年度第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会埼玉県予選会県大会が開催され、本校女子バレーボール部が出場しました。
私は、バレーボールは専門種目ではありませんが、ボールを落としてはいけない、ボールを持ったり連続してプレーすることができないなどのルールから、その競技性は数あるスポーツの中でも特に難しく、個人の技術以上にチームワークが大きく勝敗を左右するスポーツだと感じており、故に見るのもプレーするのも自分の専門種目と同じくらい大好きなスポーツのひとつです。
女子バレーボール部の生徒たちは、明るく元気で、いつも爽やかな挨拶をしてくれる好感度の高い生徒たちばかりですが、関東大会に出場したりインターハイ予選で県3位となった男子バレーボール部の蔭で、あまり目立った活躍が見せられずにいました。それでも体育館に行くと、いつも部員同士でしっかりと声を掛け合い、基礎基本を大切にしながら地道な練習を辛抱強く続けている姿がとても印象的でした。
過日行われた東部地区大会ではそうした日々の努力が実り、準決勝で越ヶ谷高校に惜敗したものの、初戦から危なげなく順当に勝ち上がり地区ベスト4に進出して、地区予選を免除されていた男子バレーボール部と共に県大会出場を決めていました。
今大会の対戦相手は、インターハイ予選のエイトシード校でスポーツ推薦を活用して選手を集める私立の強豪国際学院高校で、実績では相手の方が一枚も二枚も上であり、戦前から厳しい闘いになることが想定されましたが、本校は持ち前のチームワークと粘り強い守備で、泥臭く喰らいついて勝利を目指す闘いとなりました。
試合はサブコードの第3試合で正午過ぎに始まりました。相手はスタートメンバーのほとんどが170cmを超す大柄な選手ばかりで、レフトもライトも高い打点から強烈なアタックを打ち、開始から7連続失点を許して一気に試合の流れを掴まれてしまいました。
本校はそれでも粘り強くボールを繋いで相手のミスを誘い、3点を返した頃から相手の攻撃パターンが変化し、アウトサイド攻撃よりもミドルのクイックを多用し始めると、本校はブロックすることができず失点を重ねる展開となりました。本校もタイムアウトで監督の指示を受け、仕切り直しをしながら必死に喰らいついて行きましたが、流れを掴んだ相手に力で押し切られ7-25で第1セットを失いました。
セット間の休憩では、監督を中心に円陣を組んで改めて作戦を共有するとともに、選手同士が積極的に声を掛け合い、相手の攻撃に対する対策を確認しました。
コートチェンジの後、メンバーチェンジなく第2セットが始まると、本校もボールを拾ってレフト攻撃を仕掛ける場面が連続して見られ、ドキドキする試合展開となりましたが、相手のブロックは高く、本校のアタックはことごとく跳ね返されてしまいました。高いブロックを避けてコースを狙ったアタックは、しっかりとカバーに入られて、なかなか決めきることができない中、中盤からは変化するサーブとミドルからのクイックを決められ、終始リードを許す厳しい展開となりました。
本校の選手たちはそれでも諦めずにボールを拾い、怯むことなく闘い続けましたが、最後も強烈なアタックを決められて6-25で第2セットを奪われ、セットカウント0-2での敗退となりました。
残念ながら試合には敗れたものの、苦しい場面でもしっかりと声を掛け合い、全力を尽くして闘う姿はとても素晴らしいものでした。何より、厳しい闘いの中でも終始笑顔で仲間のミスをカバーし、自分たちが持てる力をすべて発揮しようとする姿が印象的でした。そうした意味では、強豪校との真剣勝負は彼女たちにとって貴重な体験となったはずです。
試合後に部員たちが集合してくれたので声を掛けると、部員たちの顔には悔しさの中にも充実感を感じるものがあり、今回の敗戦を糧に更に鍛錬を重ね、春にはきっとまた一歩成長した姿が見られると確信しました。
部員たちには、東部地区の代表として県大会で闘ったことに自信を持って、これまでどおり基礎基本を大切にしながら、自分たちが目指す目標に向かって精進を重ねてほしいと願います。
また、本日はご多忙の中、多数の保護者の皆さまにご来場いただくとともに、あたたかなご声援を賜り心より感謝申し上げます。皆さまのご声援は生徒たちにとって大きな勇気となったはずです。生徒たちがこうして全力で部活動に取り組めるのも、ご家族の皆さまのご支援があってこそのことと考えています。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ越南生!頑張れ女子バレーボール部!
【校長室】会心の舞台「俺、勇者になります」(演劇部草加フェア)
本日11月3日(日)草加市立中央公民館において「2024演劇fair in そうか(草加フェア)」の1日目が開催され、本校演劇部が出場しました。
「草加フェア」は9月に行われた東部南地区秋季大会の上位7校が参加する地区最終予選的な要素を持ち、今大会の最優秀作品に選ばれた作品が彩の国さいたま芸術劇場で行われる中央大会(県大会)に出場する権利を獲得することとなっています。
また「草加フェア」は、草加市青少年健全育成市民会議の皆さまと埼玉県高等学校演劇連盟東部南支部の共催による発表会となっており、地域の学校の演劇活動を通じて青少年の健全育成を図ることを目的としており、今年は埼葛地区の強豪春日部女子高校と地元の草加市立瀬崎中学校を招いて計9校の演劇部が参加しました。
本校の上演の直前に行われた春日部女子高校の作品も鑑賞しましたが、部員数も多く多彩な役どころを見事に演じていました。演目も「トイレのはなこさん」という学校の怪談を、いじめや人間関係をテーマにしたシリアスな課題を描く作品に仕上げ、教育者として考えさせられる素晴らしい内容でした。
休憩時間を挟んで15時に幕を開けた本校演劇部の作品「俺、勇者になる」は、部長の和多田夏鈴さん(2年)が描いたオリジナル作品で、何をやっても上手くいかない男子高校生とその息子の成長を願う母親、そして生徒に寄り添う情熱溢れる担任の3者による人間ドラマを、今どきの高校生らしくRPG(ロール・プレイング・ゲーム)の世界感で描いており、リアルとバーチャルの世界を上手にマッチングさせた興味深い作品となっています。
劇中では、生徒と担任がバーチャル学習教材の開発に携わる母親の仕組んだプログラムに没入し、どこかとぼけて愛嬌のある魔王を倒すために孤軍奮闘する中で、互いの信頼を深め成長する姿は、リアルな学校生活の中で生徒たちが求める本来の教師と生徒の在り方なのではないかと感じられるストーリーでした。
しかも、バーチャルな世界から帰還した後のエンディングは、ダメダメな生徒が寄り添う担任の想いを受け入れ、厚生していくハッピーエンドな筋書きで、教師である私にとっては感情を揺さぶられるとてもリアリティのある作品でした。
今回上演された本校の作品は9月の地区大会で一度鑑賞していましたが、それから一月余りの間に大きくブラッシュアップされ、格段に完成度が向上しており、同じストーリーでも全く別物の作品に感じられるほど細部に拘って作り上げられていました。
もともとの台詞の間に新たな台詞を加えたり、表情やアクションを変えることでコメディタッチな場面が増え、それが絶妙なタイミングで表現されることで見事に観客の笑いを誘い、知らず知らずのうちにストーリーへの没入感を高めていました。特に生徒と担任とのやり取りは、半ば掛け合いの様なシーンがたくさんあり、見る人の心をがっちりと掴むとともに、この一月余りの部員たちの努力がはっきりと伝わるとても素晴らしい作品となりました。
60分間の上演終了後に部員たちに声を掛けると、演者として舞台に立った生徒も、音響や照明などの裏方で演者を支えた生徒も、全ての部員が満遍の笑顔で挨拶をしてくれたので、生徒たちなりにも大きな満足感と達成感があったのだと思います。
そうした感情が得られるのは、幾多の壁に真摯に向き合い、相応の悩みや苦労を乗り越えてきた証しであり、チームとして一つの作品の完成に心を一つにして向き合ってきた成果であると言えます。こうした体験が生徒を大人にする部活動の醍醐味なのであり、本校をはじめ多くの学校が部活動を推奨する理由なのだと思います。部員たちには、ここで満足せず、更なる高みを目指して精進を重ねてほしいと願います。
また、本日は休日にも関わらず、多くのご家族の皆さまにご来場いただき心より感謝申し上げます。生徒たちの本日の笑顔は、日頃のご家族の皆さまのあたたかなご支援の賜物と考えております。今後とも変わらねご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ越南生!頑張れ演劇部!
【校長室】全国の舞台「書の甲子園」へ!(書道部)
去る10月11日(木)から10月13日(土)にかけて大阪府内にて第33回国際高校生選抜書展の審査が行われました。この大会は、別名「書の甲子園」と言われており、高校生の公募型書道展では国内最大規模かつ最も権威ある大会とされています。
全国の高校生書道家たちは、毎年8月に行われる全国高等学校総合文化祭とともに、この「書の甲子園」での入選を大きな目標としており、生徒たちにとっては、まさに高校生活の集大成を披露する場となっています。
展覧会には全国から1万635点(国内1万494点、海外141点)の応募があり、全国10の地区大会(本県は北関東地区大会)を勝ち抜いた作品が本大会に出展され、国内で入賞200点、入選1,800点、海外で入賞6点、入選21点の計入賞206点、入選1,821点が選ばれました。
本校からは、書道部の部員たちが日頃の成果と「書」に対する想いを込めた渾身の作品を出展しました。それぞれの作品には、日々の地道な活動で身に付けた「書」の知識や筆遣いなどのスキル、自らが題材として選んだ「書」に対する想いが詰まっており、まさに青春を賭して取り組んできた部活動の集大成ともいえる作品となっています。
過日行われた審査会の結果が発表され、本校からは秀作賞に塚本彩可さん(2年)が2年連続で選ばれました。また、入選作には村田優月さん(2年)、金安加穏さん(2年)、大久保心花さん(2年)、五十嵐穂乃さん(1年)の4名が選ばれました。
書道部の皆さんは、文化祭やイベントなどで行う書道パフォーマンスが華やかで活気ある印象がありますが、普段の活動の様子を見に行くと、いつもそれぞれが真剣なまなざしで「書」に向き合い、一筆一筆に想いを込めて、黙々と筆を滑らせている姿がとても印象的です。こうした基礎基本を大切にした地道な鍛錬の継続こそが、やがて実を結ぶということは、どの部活動でも同じなのだと感じています。
今回入賞や入選という形で評価をいただくことができた生徒も、今回は入賞や入選を逃すこととなった生徒も、他の部員たちと切磋琢磨しながら直向きに好きな活動に打ち込み共に成長することは、部活動でなければ味わうことのできない貴重な経験や財産となっているはずです。
また、生徒たちが日々部活動に情熱を持って没頭できるのも、保護者の方をはじめとしたご家族の皆さまのご理解とご協力があればこそのことであると感じています。生徒たちには日頃の活動を支えてくださる皆さまに感謝しつつ、今まで以上に精進を重ね、更なる飛躍を目指してほしいと願います。
入賞した塚本さんの作品は、令和7年2月5日(水)から2月9日(日)までの期間、兵庫県神戸市の原田の森ギャラリー(兵庫県立美術館王子分館)本館2階大展示室で開催される全国展覧会にて展示されることになっています。ご都合のつく方は、是非現地にてご鑑賞いただけますと幸甚に存じます。
頑張れ、越南生!頑張れ、書道部!
【校長室】タスキで繋ぐ「南の風」(陸上部)
本日10月30日(水)、熊谷市の熊谷スポーツ文化公園陸上競技場及び周辺道路を使った特設コースにて、令和6年度男子第75回・女子第36回全国高等学校駅伝競走大会埼玉県予選会が開催され、本校陸上部の男女が出場しました。
朝から小雨混じりで肌寒い天候でしたが、長距離ランナーにとっては、むしろ適度な湿度もあり走りやすいコンディションとなりました。
大会には、男子が68校(77チーム)が、女子は39校(45チーム)が出場し、それぞれ優勝したチームが12月に京都市内の都大路で開催される全国高等学校駅伝競走大会への出場権を獲得するとともに、上位6校が11月に群馬県で行われる北関東大会への出場権を獲得することとなっています。
午前10時にスタートした男子のレースは7区間42.195kmで、本校は大崎葵(1)、小若隆埜(2)、長尾謙(2)、小川槇士(1)、安岡讓伸(2)、浅井颯斗(1)、大矢陸(3)の7名が出場しました。レースは全員がベストを尽くしたものの、序盤からうまく波に乗ることができず終始60位から70位前後でタスキを繋ぐ厳しい展開となる中、アンカーの大矢君が意地の力走を見せ、総合順位57位でフィニッシュしました。
午後1時30分にスタートした女子のレースは5区間21.0975kmで本校は前島美桜 (1)、前田笑美子 (1)、東江咲良 (1)、渡邉彩菜 (1)、若林朋佳 (2)の5人が出場し、男子チームの悔しさをリベンジすべく意気込みを持ってレースに臨みましたが、男子同様に序盤からの遅れをなかなか取り戻すことができず、唯一の2年生でアンカーの若林さんが奮闘を見せたものの、総合順位は29位という結果となりました。
今回のレースでは、男女とも満足できる結果を手にすることはできませんでしたが、チーム全体で同じ目標を持って日々の精進に取り組むことは、スポーツの醍醐味とも言われる他者をリスペクトし共助するチームワークやスポーツマンシップを育むことにつながるものであり、上位進出を目指してベストを尽くした皆さんのレースは十分に意味があり称賛に値するものであったと考えています。
陸上部の皆さんには、今後のトラックやフィールドでのトレーニングで更なる精進を積み重ね、次なるレースの舞台でリベンジを目指してほしいと願います。
頑張れ越南生!頑張れ陸上部!
【校長室】「芸術の秋」到来!(文化部活躍の季節)
我が国は、国が位置する北緯や島国であること、東南には大きな海が広がっていることなどから、1年を通じて春夏秋冬の四季が存在し、季節ごとの気候変化が明確に感じられる世界でも類を見ない特徴ある国であり、先日の「越南ブログ」に紹介された地理総合の授業でも取り上げられていたケッペンの気候区分では、日本はほぼ温暖湿潤気候か湿潤大陸性気候に属するとされています。
こうした特徴に合わせて、我が国では古くから季節に応じた行事や風習、祭りやしきたりなど、風土に合わせた特色ある文化が各地で生まれ、大切な伝統として代々受け継がれてきました。近年のインバウンドにより世界中から我が国を訪れる外国人が、「日本」を目的地とする理由の一つが、この四季折々特有の風情や文化であるとされています。
私たち日本人にとっては日常であり、もはや特段の魅力も感じないほど当たり前となった四季ですが、外国人にとってはとても魅力的で興味深いものであり、我が国の安定した治安状況やインフラの利便性、環境衛生や「おもてなしの心」を持った国民性などと相まって、世界中の人々の「行ってみたい国」ナンバー1に選ばれる理由ともなっています。
さて、10月下旬と言えば暦の上では冬の到来を感じるべき季節のはずですが、今年は観測史上最も暑かった夏の余韻が未だ感じられる中、最近やっと長袖のシャツや上着が手放せなくなってきて、ようやく「秋がやってきたな」と本格的に感じています。
わが国では、「秋」は気候が安定し過ごしやすく、何をするにも適切な時期であるとされ、四季の中でも最も良い季節であるとされています。故に「食欲の秋」「スポーツの秋」「読書の秋」「収穫の秋」「味覚の秋」など、「秋」に因んだ様々なワードが生まれ、それぞれの趣向に合わせた過ごし方をするのが一つの幸せの形となっています。
そうした中で、文武両道を校訓とし、勉学とともに部活動に情熱を注ぐ生徒たちが多い本校では、「芸術の秋」という言葉も見逃せないワードの一つであると考えています。
「芸術の秋」という言葉の由来は諸説あるとされていますが、一説にはある雑誌の記事がきっかけとなったといわれています。今から106年前の1918年に発行されたある雑誌の中で「美術の秋」という記載があったことから派生したことが「芸術の秋」の由来とされ、加えて、秋には日本を代表する各種展覧会が集中して開催されることからも「芸術の秋」といわれるようになったとされています。
学校の部活動というと、その活動のインパクトから、どうしても運動部活動の方が活発な活動に見られがちで、ことさら「スポーツの秋」を連想しがちですが、運動部の各競技において新人大会等の公式戦が盛んに開催される一方で、本校では文化部の生徒たちも運動部員たちに負けず劣らず熱心に活動し、輝かしい成果を上げ続けています。
文化部の活動は、その特性から自分の感性やスキルに向き合うことが求められ、スポーツの活動に比べて派手さはなく、自分以外に向けた外向きなエネルギーを感じにくい傾向がありますが、その作品の本質には、観る人聴く人に対する作者の熱いメッセージが込められており、制作背景や創造されたストーリーには、スポーツと同様に「人の心を動かす力」が確実に存在するものだと考えています。実際、演劇部や吹奏楽部などの公演を見に行くと、知らず知らずのうちに心をグラグラと動かされる場面に遭遇し、決まって涙腺が崩壊しそうになる自分と向き合うことになるのです。
そんな「芸術の秋」は、高校生文化部員たちにとってもやはり重要な発表の時期であるとされており、実際に様々な文化部活動の公式大会に相当する発表会や展示会が次々と行われます。この時期に開かれる発表会や展示会の多くは、次年度実施される全国高等学校総合文化祭(文化部のインターハイ)の県内選考会を兼ねたものが多く、生徒たちにとっては来夏の全国大会出場権を賭けた真剣勝負の場となっています。
本校文化部の部員たちも、下記のとおりそれぞれのステージで日頃の努力の成果である作品を出展・披露いたします。ご家族の皆さまや学校関係者に限らず、生徒たちが情熱をかけて作り上げた作品の数々を、一人でも多くの皆さまにご覧いただきたく存じます。そして、ご覧いただいた時に感じた素直な感想や生徒たちの活動に対する想いなどを直接伝えていただくことができれば幸甚に存じます。
各発表会や展示会では、皆さまのご来場をお待ちしております。
【演劇部】
大会名 2024演劇fair in そうか(草加フェア)
日 時 11月3日(日)※本校の作品上映は15時開演となります。
場 所 草加市立中央公民館ホール
【写真部】
大会名 第41回埼玉県高等学校写真展
期 間 令和6年11月6日(水)~11月10日(日)
場 所 埼玉会館
【書道部】
大会名 第63回埼玉県高等学校書道展
期 間 令和6年11月20日(水)~11月24日(日)
場 所 県立近代美術館
【美術部】
大会名 第67回埼玉県高等学校美術展
期 間 令和6年11月27日(水)~12月1日(日)
場 所 県立近代美術館
【校長室】可能性を感じた関東大会(陸上部)
本日10月20日(日)栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎにて関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会が開催され、本校からは9月末に行われた県大会で2位に入賞し、関東大会への出場権を獲得していた長尾謙君(2年)が男子800mに出場しました。
長尾君は県大会の決勝でわずか5/100秒差で優勝を逃しており、関東大会はリベンジの場でもありました。
レースは午前11時45分から予選が始まり、各県の代表27人が3組に分かれ、各組の上位2着に加えて3着以下の選手の中でタイム順に上位2人が午後に行われる決勝に進むレギュレーションとなっています。
ウォーミングアップを終えて待機場所に戻って来た長尾君は、県大会以上の大会には初出場にも関わらずリラックスした表情で「こんにちは」と元気に挨拶してくれるとともに、笑顔で「すごく楽しみです」と言って招集所に向かって行ったので、きっと良いレースができる予感がしました。
長尾君は第3組にエントリーしましたが、第1組の4人がいきなり長尾君のパーソナルベストを大きく上回る記録を出し、第2組は平凡な記録であったものの、長尾君は第3組で2着以内が決勝進出の条件となりました。
もともと長尾君にとっては、今大会をチャレンジの舞台と位置づけ、つわ者たちの中で前半から積極的にレースを引っ張り、後半どこまで勝負できるかを試すプランであったため、他の組の結果に関わらずレースプラン自体は変わりませんでした。
迎えた第3組、スタートとともに飛び出した長尾君は、1周目のバックストレートで2位に付け、プランどおり良い展開でレースを進め、1周目のラップもベストより1秒ほど速いペースで積極的に仕掛けました。
しかし、2周目に入っていきなりペースを上げた後方の2選手に抜かれ、2周目バックストレートでは前3人に囲まれる厳しい展開となり、なんとか抜け出すチャンスを伺うものの前に出られない中で残り200mの勝負となりました。
そのまま最終コーナーまで団子状態で進み、ラスト100mのストレート勝負となったところで、ようやく外に持ち出してスパートをしましたが、1人をかわすに留まり、2着と0.17秒差の3着となりました。
結果は、各組3着以下のタイムでも3番目で全体の9位となり、残念ながら決勝に進むことはできませんでした。
ただ、タイムだけで見れば全体の7番目のタイムであり、パーソナルベストを更新したことを考えれば、長尾君にとっては関東でも十分に戦える手応えを感じられるベストに近いレースだったのだと思います。
しかも、今大会は東京、神奈川、千葉など強豪ひしめく1都7県すべてが集まる関東大会であり、来年のインターハイ予選を兼ねる北関東大会(埼玉、栃木、群馬、山梨の4県)なら十分に全国が狙える位置にいるはずです。
長尾君は、レース後素直に「後方の選手の動きが見えていなかった」と反省していました。また、レース中盤のスタミナも課題にあげていました。本人的には悔しさの方が大きいのだと思いますが、この結果を糧に新たに見つかった課題の克服に取り組んでほしいと思います。
長尾君は、初めて挑んだ関東大会で確実に足跡を残し、南の風を吹かしてくれました。ベストを尽くした自身の結果に胸を張って帰校してほしいと思います。
会場には長尾君の応援のためにたくさんの陸上部の仲間たちが駆け付けてくれました。こうした仲間意識がチームを強くし、個人を成長させるのです。皆さんの声援は長尾君にとって間違いなく大きな力となったはずです。そして次は皆さんの番です。長尾君とともに切磋琢磨しながら共に高みを目指してほしいと願います。
また、長尾君のご両親にも遠方まで応援に駆け付けていただき、誠にありがとうございました。指導者の声に素直に耳を傾け、尊敬の念を持って実直に取り組む長尾君の姿勢は、アスリートに関わらず勝者となるために必要不可欠なスキルであり、これまでのご両親のご指導の賜物であると強く感じています。今後とも変わらずあたたかく見守っていただけますようお願い申し上げます。
頑張れ越南生!頑張れ陸上部!
【校長室】保護者と学校の共通理解(第2学年保護者対象修学旅行説明会、進路講演会)
本日10月12日(土)、さわやかな秋晴れの空のもと、本校体育館において第2学年の保護者の皆さまを対象とした修学旅行説明会並びに進路講演会を開催しました。
保護者の皆さまにおかれましては、ご多忙の中、またお休みの日にもかかわらず300名余りの皆さまにご参加いただき、心より感謝申し上げます。
第2学年の修学旅行もいよいよ2か月後に迫ってまいりましたが、現在の2年生は中学校時代にコロナによる様々な制限のもとでの学校生活を強いられ、本来経験できるはずの学校生活を十分に送ることができなかった世代であると認識しています。生徒たちの中には、部活動や学校行事だけでなく、中学校で最も楽しみにしていた修学旅行に行くことが叶わなかった生徒もいるのではないでしょうか。
本校入学後は徐々に制限も緩和され、現在は特段の制約もない教育活動を展開することができていますが、その中でも修学旅行は生徒たちにとって特別の想いのある行事だと捉えています。学校といたしましても、生徒たちに可能な限り良い環境を提供し、有意義な経験をしてほしいと考えています。
前半に行いました修学旅行説明会では、引率団の紹介に加え、担当教諭より訪問地及び学習内容、日程及び行程、宿泊施設、交通手段、所持金や服装、食事や健康に関する事項、その他留意事項などについてご説明いたしました。
学校からの説明に続いて、修学旅行の企画運営をご担当いただく株式会社JTBの本校担当者様より、旅行会社の視点からの留意事項として、各種保険の適用範囲や不参加の場合のキャンセル料、配送対応となる荷物の取り扱いなどについてご説明いただきました。
保護者の方々からは、様々な角度からご質問もいただき、細かな点についても確認し、共通理解を図ることができました。
後半は、進路説明会として、フィナンシャルプランナーであるT&Rコンサルティング有限会社CFPの新見昌也様をお迎えして、大学や専門学校などへの進学に係る費用や各種奨学金の手続きの流れなど、主に経済的視点からの今後の見通しについて、プロのお立場から約1時間にわたり具体的なご講演をいただきました。
保護者の皆さまも、配布された資料に目を通しつつ、時折ペンを走らせながら説明に聞き入っている姿が印象的でした。
本日の保護者会を振り返り、保護者の皆さまのニーズにすべてお応えするにはまだまだ十分ではない部分があるものの、一定程度の情報提供と共通理解が図れたのではないかと考えております。また、学校における教育活動やお子様の将来に対する保護者の皆さまの関心の強さを改めて再確認させていただきました。
本日感じた課題や反省点を踏まえ、学校といたしましては、生徒たちにより良い学習環境を提供するため、更なる努力に邁進してまいりたいと存じます。保護者の皆さまにおかれましては、今後とも変わらぬお力添えを賜りますようお願い申し上げます。
本日は、誠にありがとうございました。
【校長室】新たな星が関東の舞台へ!(陸上部)
本日10月10日(木)6限にオンラインにて表彰式と壮行会を行い、関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会に出場する長尾謙君(2年)を全校で応援しました。
長尾君は、9月27日(金)から29日(日)の期間に熊谷スポーツ文化公園で行われた令和6年度県民総合体育大会兼埼玉県高等学校陸上競技新人大会兼関東高等学校選抜新人陸上競技選手権大会県予選の男子800mに出場し、予選、準決勝をともに全体の2位で通過し、迎えた決勝では最後までトップを争うデッドヒートを繰り広げ、惜しくも5/100秒、わずか数cmの差で優勝を手にすることはできませんでしたが、それでも見事に埼玉県第2位に輝き、関東選抜大会の出場権を獲得していました。
陸上競技は、どの種目も他の選手と記録を競い合う競技ですが、一方で自分自身の限界と記録に挑戦するという側面を持った競技でもあります。長尾君は、中距離種目を得意とし、すべての種目の中で最も苦しく過酷であるとの呼び声も高い800mで関東の頂点に挑みます。
長尾君をはじめ陸上部の皆さんは、3年生の木戸君や岩崎君が同じように自分の限界に挑み、見事に全国の舞台で輝いている姿を間近に見ていて、自分たちも輝くことができるはずだと思えたはずです。そして、輝くために何をすべきかも感じられたはずです。
そうした意識と想いがチームに継承されることが、強いチームの伝統の力なのだと思います。陸上部のTシャツの胸に刻まれた「南風」はそうしたことを意味するのだと思います。
関東選抜大会は、10月20日(日)に栃木県宇都宮市のカンセキスタジアムとちぎで行われます。長尾君には、本校の代表として、そして埼玉県の代表として自信とプライドを持って自分の力で手にした関東という大舞台で「南の風」を思い切り吹かしてきてほしいと願います。そこでの経験が、きっとまた一歩、長尾君を、そして陸上部全体を成長させてくれるはずです。健闘を祈ります。
頑張れ、越南生!頑張れ、陸上部!
【校長室】お詫びと御礼(第6回学校説明会)
本日10月5日(土)本校体育館において本年度6回目の学校説明会を開催いたしました。
昨日の天気とは打って変わり、あいにくの雨模様の中、また、この時期多くの学校が説明会を実施する中、本校の説明会にご参加いただき、心より感謝申し上げます。
本日ご来校いただきました皆さまの中には、夏季休業期間中に実施した説明会への参加が叶わなかった方も多数いらっしゃったことと拝察いたします。本校を含め、県立学校には体育館に空調設備が設置されていないことから、本校では、猛暑の時期に開催する説明会についてはご来校いただく皆さまの健康管理を最優先事項と考え、冷房の効いた部屋での実施としたため、各回の募集定員は100名前後が上限となりました。そこで、1日複数回の実施や他校より多く夏季休業期間中合計5回の開催などの工夫はしたものの、受付開始からわずかな時間で申込み定員に達してしまいましたため、申込みが叶わなかった皆さまには本日までお待ちいただくこととなりましたこと、心よりお詫び申し上げます。
さて、本日は気候も落ち着き、過ごしやすい時期となってきたことから、説明会の会場を体育館に移して実施いたしました。今回は、ご希望されるすべての方に参加していただくことができるよう、当初予定しておりました募集定員を拡大して、第1部、第2部ともに定員を450組900名とし、合計900組1800人の皆さまにご参加いただきました。
説明会では、教頭から本校の学校概要や教育方針、生徒の様子や進路実績、入試関連情報などの全般的な説明を、国際部担当教諭からは外国語科特有の教育活動について具体的にご説明いたしました。併せて、約1時間の限られた時間での説明であったため、その後個別相談を行い、個々の疑問や質問にお答えすることとして対応いたしました。
また、説明会の前後で多くの皆さまに校内の施設設備などをご見学いただくとともに、校内で実施していた部活動などもご覧いただき、本校生徒の学校生活をよりリアルに感じていただくことができたものと考えております。
本日ご参加いただいた中学生及び保護者の皆さんには、本校に限らず多くの高校をご覧いただいた上で、本校の校訓や教育方針の軸である「高いレベルでの文武両道の実現」に共感し、本校で高校生活を送ることで現在の在校生や卒業生たちのように輝く自分を手に入れたいと考えてくださる皆さんに1人でも多く第1志望校として選んでいただければ幸甚に存じます。
本校教職員一同、皆さんの入学を心よりお待ちしております。
頑張れ、中学3年生!
【校長室】「Last Olive」に込めた3年生の想い(衣替えの儀)
本校では、近年の気候変動を考慮して制服移行期間1ヵ月を含むものの、基本的には9月30日(月)をもって衣替えとなり、10月1日(火)から多くの生徒たちは夏場に着用した越南伝統のOlive カラーの制服を脱ぎ、紺色の冬服を身に纏って登校してきます。
衣替えは、四季折々の季節によって気候が大きく変化する我が国の特徴的な文化で、古くは平安時代の宮中行事から始まったとされています。当時の衣替えの時期は旧暦の4月1日と10月1日とされていましたが、明治時代に政府が役人などの制服を定め、夏服を6月1日から9月30日まで着用することと制定したことから、以降広く一般的に6月1日と10月1日が衣替えの時期とされ、制服を導入した現在の教育現場でも運用されています。
教育の現場では、衣替えに関わらず、日本古来の季節行事や農産物など、四季折々の歴史や文化を身近に感じる教育活動はとても重要であり、日本人の持つ心の豊かさもこうした教育活動によるところが大きいと感じています。
一方で近年、地球温暖化が進み、夏は体温を超える酷暑の日々が、冬は氷点下の極寒の日々が多くなるとともに、豪雨や突風、竜巻や自然火災などが多発するなど、異常な気象状況が年々拡大しています。私が高校生の頃と比べると単純に5度以上平均気温が上昇しており、生徒たちが親となり老後を迎える時代には、どのような生活が強いられるのか本当に心配でなりません。
そうした中、本校生徒たちも衣替えの時期を迎え、10月1日より紺色の冬服にチェンジした姿で学校生活を送ることになります。本校の制服は夏服・冬服ともに日本を代表するデザイナーである森英恵氏のデザインによるもので、特に夏服は純白とOliveカラーを採用していることで、良くも悪くも一目で本校の生徒と分かる特徴ある制服となっています。
生徒からすると、このOliveカラーの制服には賛否両論があるようですが、確かに見た目のインパクトは大きいものの、全校生徒が着用しているのを日常的に見ていると、男子はとても爽やかに、女子はとてもキュートに見えることから、大人の感覚としてはとても素敵な制服であると認識しています。
生徒たちも、初めてOliveカラーの制服に袖を通すときは戸惑いがあるようですが、みんなで着ているうちにだんだんと愛着がわくようで、女子のセーラーの襟部分にあしらわれた格子柄を「メロンパン」などと称して楽しんでいるようです。
そんな生徒たちの中でも3年生にとっては、この衣替えで3年間着用した夏服を着ることが最後となり、複雑な思いに駆られているようです。3年生界隈では一部の女子生徒を中心に「Last Olive」なる言葉が飛び交い、Oliveカラーの制服を着ることが最後となったことに対して寂しい気持ちを表現しているようです。
制服に限らず、生徒たちが自分の母校の様々なアイテムに誇りや愛着を持つことはとても重要なことであり、言い換えれば自分自身の学校生活に対してポジティブな想いを持っている証であると考えています。
はじめは戸惑いのあったOliveカラーも、やがては当たり前となり、そして失うことへの寂しさを感じる。まさに制服を含めた自身の3年間の歩みを肯定できた結果であるのではないでしょうか。そうした意味では、本校での教育活動が皆さんにとって有意義なものであったということであり、皆さんに寄り添ってきた我々教職員にとっては、何より嬉しいことでもあります。
先日イオンレイクタウンで行った吹奏楽部のイベントで、たまたま私の横に立った女性が本校の卒業生だったらしく、部員たちがOliveカラーの制服で演奏する姿を見て「懐かしい~、私も着てた~」と喜んでいたのを思い出しました。皆さんも、やがてきっと、そんな日がやってくるのだと思います。
3年生にとっては、もうOliveカラーの制服を纏って登校することはなくなりますが、皆さんには、まだ卒業まであと半年間の高校生活が残っています。現在は「なりたい自分」を実現するための最終章を迎え、楽しいことよりも大変なことの方が多い時期ではあると思いますが、そうした中でも、ともに過ごし友情を育んできた仲間たちとの関係を大切にし、卒業してからも本校での高校生活を「大切な記憶」と思えるよう、日々噛みしめながら過ごしてほしいと願います。
大丈夫、皆さんなら「なりたい自分」を実現し、次のステップで、また新たな喜びや楽しみを手にすることができると信じています。
頑張れ、越南生!頑張れ、3年生!
【校長室】ありのままの…(学校公開ご来校の御礼)
本日9月28日(土)本校では、中学生やその保護者の皆さま及び本校在校生徒の保護者の皆さまを対象とした授業公開並びに個別相談対応、部活動見学会を実施しました。
このところ、めっきり秋らしい気温の日が続き、長袖を身に付ける姿も多く見かけるようになってきましたが、本日は朝から思い出したかのように強い日差しが照り付け、未だに汗ばむような厳しい残暑を感じる中での開催となりました。
本日は、在校生の保護者の皆さまも含めて750名を超える皆さまにご来校いただき、心より御礼申し上げます。本日生徒たちは、午前中に4時間の平常授業を実施し、午後の5限目の授業を公開対象としたため、お昼前後から正門前の列にお並びいただきました皆さまには、開門まで日陰の少ない校外にてお待ちいただくこととなり、心よりお詫び申し上げます。
また、在校生の保護者の皆さまを含め、多くの皆さまにご来校いただきましたことで、各教室前の廊下が大変混雑し、ご希望クラスの授業を見学しにくい状況がございましたことや、空調設備は稼働させたものの校舎内の室温が上がり、快適な空間をご提供することができなかったことを重ねてお詫び申し上げます。
本日ご覧いただいた授業に関しましては、公開のための特別な授業は企画せず、通常実施している授業をそのままの形で公開いたしました。生徒たちも、皆さまに見られていることでほど良い緊張感はあったようですが、そうした意味では、良いこともそうでないことも含めて普段行われているありのままの授業の様子や生徒たちの様子をご覧いただけたのではないかと考えております。
また、放課後までお残りいただいた皆さまには、授業や部活動の見学を通じて、本校の生徒が普段どのような学校生活を送っているかにつきましても、よりリアルに感じていただけたのではないでしょうか。
本校は、開校以来50年以上にわたり「高いレベルでの文武両道」を志向し、多くの生徒たちがその実現のために青春を賭けて真摯に取り組んでいます。文武両道を志向する学校は他にもたくさんありますが、近年学校の特色を強く打ち出す私学の台頭も相まって、学内での生徒の住み分けも含め「進学実績」か「部活動実績」のいずれかに軸足を強く傾ける学校が多くなる中、本校に入学した多くの生徒たちが運動部・文化部を問わず様々な部活動で思い切り青春を謳歌しながら輝かしい成果を上げるとともに、希望する進路を実現し、なりたい自分を手に入れている姿は、どこの学校にでも実現できることではない本校の最も大きな魅力であり特色であると自負しております。
本日は、そうした生徒たちの日常の姿をご覧いただくことで、皆さまにも「本校で輝く自分やお子様の姿」を想像していただき、やがては、チーム越南「南の風」の一員として大きな風を吹かすとともに、保護者の皆さまとともに生徒の成長に寄り添っていくことができれば幸甚でございます。
また、本校在校生の保護者の皆さまにおかれましては、ご多忙にもかかわらずご来校いただき、心より感謝申し上げます。本日は、普段お子様がどのような学校生活を送っているのかを身近に感じていただくことができたのではないかと考えております。こうして生徒たちがなりたい自分の実現に全力で取り組めるのも、保護者の皆さまをはじめとしたご家族の皆さまのご理解とご協力があればこそ実現できることであり、心より感謝申し上げます。今後とも、あたたかく見守っていただきますとともに、変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
なお、本校では今後、10月5日(土)、11月16日(土)、12月13日(金)に本校にて学校説明会を予定しております。詳細は、本ホームページのトップページにご案内しておりますので、ご希望の皆さまはご確認いただけますようお願い申し上げます。
本日は、ご来校いただき誠にありがとうございました。
【校長室】世界に挑むためのアイテム(外国語科英語スピーチコンテスト)
本日9月26日(木)午後2コマの授業を使って外国語科恒例の英語スピーチコンテストが開催されました。
今年度は外部施設ではなく外国語科棟3階のLL3教室に1年生から3年生まですべての外国語科の生徒が集まり、120名余りの生徒や教職員の前で各学年の代表者合計13名によるスピーチが行われました。
1年生は6つの課題文の中から自分で選んだ英文を暗唱するレシテーション部門に挑み、5名の代表者がそれぞれ選択した文章の内容や場面、文章に込められた想いなどを汲み取り、自分なりの表現で発表しました。
同じ文章を選んだスピーチも話す人によって雰囲気や表現に違いがあると同時に、正しい英文をよりネイティブに近い発音で表現しようと一生懸命挑戦する姿に感心しました。
また、2年生からは5名、3年生からは3名の代表者がスピーチ部門に出場しました。2,3年生は、日常生活で感じている様々な経験からスピーチするテーマを決め、選んだテーマに対する想いをどのような英語で表現するのかなど発表のすべてを自分で考え作り上げるとともに、それぞれが流暢なスピーチと豊かな表情、身体全体を使ったアクションで自身の考えや想いを伝えました。そのスピーチには、それぞれの発表者が聴く人に訴えかけるメッセージ性が強く、高校生らしい視点から感じているのであろうトピックに対する意識や想いがしっかりと込められていました。
総じて感じたのは、100名を超える聴衆の前に立っても、どの生徒も堂々とした姿でスピーチに臨んでいたことで、苦手意識があると羞恥心も相まってどうしても消極的になりがちな若者たちの殻を破って、勇気と自信を持って自分自身をオープンに表現する姿に感銘を受けました。
中には、目を閉じるともはやネイティブじゃないかと思うほど流暢な英語でスピーチする生徒もみられ、スピーチした皆さんの英語力の高さと現代の若者たちの持つエネルギーに感心するとともに、聴いていたこちらが勇気と感動をもらった気がしました。
今回のスピーチコンテストでは、レシテーション部門、スピーチ部門それぞれ皆さんの優秀なパフォーマンスを讃えて表彰を行いました。その中でスピーチ部門に出場し、最も優秀なパフォーマンスを見せた2年生の伊藤笑理菜さんが最優秀賞を獲得し、11月に行われる埼玉県高等学校英語スピーチコンテストに出場することとなりました。伊藤さんには、本校の代表として自信を持ってコンテストに臨み「南の風」を吹かしてきてほしいと思います。
近年は人生100年時代と言われます。高校生の皆さんからすると、この先80年以上の人生が待っていることになります。皆さんが大人になり社会に出ていくこれからの世の中では、AIの台頭で様々な職業がテクノロジーに奪われ、やがては人間にしかできない限られた職業に世界中の人々が自身の身の置き場を求めることになります。そうした社会ではOnly Japaneseの狭小な考えでは満足する生活を維持することが難しくなる未来が必ずやってきます。グローバル化が加速度的に進む未来においては、日本国内にとどまらず外国の方々と外国語で対等なコミュニケーションを取り、意思疎通を図りながら協働する力が必ず求められることになります。
私は学生時代から英語が得意ではなく、上手く話せない羞恥心もあって英会話の熟達を疎かにしてきました。日本で教師を職としていくには大きな支障はないだろうと高を括っていましたが、実際に社会人となり大人になってから外国の方々と接する機会が思いのほかたくさんあり、そのたびに英語が喋れないことに大きなコンプレックスと不便さを感じています。そんな思いから、本日は私も勇気を出して英語でのあいさつや表彰に挑戦してみましたが、やはり本日素晴らしいスピーチをした皆さんのように上手くはいかず、「英語が喋れるカッコいい校長」は演じられなかったとともに、改めて修業が必要だと強く感じました。
皆さんには、せっかく本校に入学し、外国語科の生徒になったのだからこそ、学ぶ力の大きい学生のうちに、臆せず気軽に英語に触れ、親しみ、グローバルな視点を持って世界中に見聞を広め、勇気をもって外国の方々と積極的に交流しながら、Only Japaneseの世界では味わえない未知なる体験に身を賭してほしいと願います。必死になって学んで身に付けた力は、どのような力やレベルであっても実際に活用しなければ身に付けていないことに等しく何の意味も生み出しません。失敗やうまくいかないことを恐れずに勇気をもって自分の力を試し、活用してみることで初めてその力に価値が宿るのだと思います。近い将来皆さんが世界に飛び出し様々な困難に直面した時には、皆さんが現在学んでいる語学力が皆さんを成功に導く大きなアドバンテージとなるはずです。そしてその先には、本日特別講師としてお越しいただいた本校外国語科42期生OGの石黒さんがおっしゃっていたように、世界の舞台で活躍するチャンスを手にできる可能性が高まるとともに、皆さんが求める「満足できる未来」が必ず待っているはずだと思います。
大丈夫、皆さんなら、それが実現できると信じています。
頑張れ、越南生!頑張れ、外国語科諸君!
【校内審査結果】
レシテーション部門(1年生) 1位:内館英里佳 2位:只野結菜 3位:持田那音
スピーチ部門(2,3年生) 1位:伊藤笑理菜 2位:高田真愛 3位:高橋琉奈
レシテーション部門に挑戦した1年生
スピーチ部門に出場した2年生
スピーチ部門に出場した3年生と企画を運営してくれた3年生
【校長室】越南サウンド継承の儀式(吹奏楽部サンクスコンサート)
本日9月23日(月)越谷サンシティホール大ホールにて本校吹奏楽部による第38回サンクスコンサート~青春の1ページ~が開催されました。
このサンクスコンサートは、本校吹奏楽部員たちにとって特別な意味を持っています。何故なら3年間ともに過ごし切磋琢磨しながら越南サウンドを磨いてきた3年生たちが3年間の活動の集大成として演奏するラストステージであり、3年生にとっては一般的な高校生が謳歌するであろう様々な楽しみを犠牲にして、聴く人の心に響く美しい音楽を追求し続けるために高校生活の大半を費やし、自分たちにとって最も居心地の良い居場所であった部活動から引退することを意味します。
同時に下級生にとっては、高校生活を吹奏楽に捧げる覚悟と美しいハーモニーを追求し続ける姿を背中で示し、尊敬し追い続けてきた偉大な先輩から伝統の越南サウンドを引き継ぐ大切なセレモニーであるからです。
コンサートは本日の主役である3年生の進行で幕を開け、第1部はこれまで数々のコンクールで演奏してきた勝負曲などを次々と演奏してくれました。
中には今夏の西関東大会で演奏した課題曲「メルヘン」や自由曲「幻想交響曲より V.サバトの夜の夢」などの今年のチームにとって渾身の勝負曲の他、32人の3年生全員が心を一つにして奏でた「さくらのうた」など多彩なアレンジで、会場を埋め尽くした観客の心をしっかりと掴みました。
第2部は、打って変わって明るく賑やかなポップスステージで、入学当初に1年生全員で初めて演奏した思い出の曲「100%勇気」など会場の誰もが1度は耳にしたことがある曲をメドレーで披露しました。
中でも圧巻だったのは、演奏される曲に合わせて仮装した3年生が次々と舞台中央に登場して、キュートな踊りと笑顔で会場を盛り上げてくれたステージで、普段慣れ親しんだ楽器を持たずに全身で音楽を表現し、楽しそうに踊る姿にくぎ付けになりました。
およそ2時間半に及ぶステージもアッという間にエンディングを迎え、部員を代表して柴田部長がマイクを握ると、仲間とともに3年間音楽に向き合い続けた想いといつもあたたかく支えてくださったご家族の皆さまや関係の方々への感謝の気持ちを伝えました。
その姿は、まさに118人の部員を束ねるリーダーに相応しく、春の定期演奏会の時と同様にメモも見ずに流暢な言葉で、今その瞬間に心の中で感じていることを素直に話しているようで、彼ら彼女たちが奏でる数々の楽曲とともに、私をはじめ会場を埋め尽くした観客の心をグラつかせ涙腺が緩むほど心に響き、高校生が同じ目標に向かって同じ価値観を持ち、同じ時をともに重ねることで一歩一歩着実に成長していくことの素晴らしさ、そして本校が高いレベルでの文武両道の実現を生徒たちに求め続ける意義を改めて実感しました。
ステージのフィナーレは越南吹奏楽部十八番の「宝島」をパートごとにカラフルな衣装を纏った118人の部員全員が笑顔で踊りながら演奏し、部員たちとともに会場が一体となって盛り上がったところで幕を閉じました。
本日をもって引退する3年生たちには、これまで大切にしてきた「目標に向かってやり切る姿勢」に自信と誇りを持って残りの高校生活を自己実現のために全力で取り組み、なりたい自分の実現に一歩でも近づいてほしいと願います。
また、願わくば卒業後も何らかの形で音楽に関わり、青春の日々を回顧しながら、またいつか、どこかで誰かの心に響く音楽を奏でてほしいと願います。
本日はたくさんの保護者の皆さま、ご家族の皆さま、OBOGの皆さま、そして本校吹奏楽部を応援してくださる皆さまにご来場いただき心より深く御礼申し上げます。また、これまで3年生をはじめとした部員たちの活動をあたたかく見守りながら格別のご支援をいただき、重ねて感謝申し上げます。
3年生の部員たちが誇りを持って守り続けた越南サウンドは、今日から下級生たちが覚悟と決意を持って継承してまいります。今後とも、本校吹奏楽部に変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!
【校長室】レイクタウンに響き渡る越南サウンド(吹奏楽部)
本日9月21日(土)13時から本校の地元であるイオンレイクタウンKaze翼の広場にて越谷警察署秋の交通安全運動出発式が行われ、本校吹奏楽部の1,2年生86名が生演奏を披露しました。
式典には、越谷市長や越谷警察署長らが出席し、1日警察署長に任命されたプロバスケットボールBリーグ越谷アルファーズ専属チアリーダーALPHAVENUSの3名とともに交通安全を呼びかけました。
本校吹奏楽部はセレモニーのあとに登場し、1,2年生とは思えぬ堂々とした姿でポップな楽曲を演奏し始めると、その音色は多くのショップが立ち並ぶKazeのモール全体に響き渡り、部員たちが奏でる越南サウンドに誘われるように人が集まり、翼の広場を囲んで1階から3階までたくさんの観客で埋め尽くされました。
日本一の大きさと集客を誇るショッピングモールというオープンなステージで、大観衆を前にしても緊張することなく約30分にわたり会場を盛り上げた部員たちはとてもカッコよかったです。
最後は越南吹奏楽部の十八番「宝島」をノリノリで演奏し、集まった観客に「南の風」を届けると喝采の拍手を受けていたのが印象的でした。
演奏終了後には、市長や警察署長から直接ご挨拶いただき、お礼とお褒めの言葉をいただきました。お話を伺いながら皆さんの活動がたくさんの方々に認められている証しであると感じました。
皆さんが日頃頑張っていることは、自分が頑張ったと思うだけでは意味がなく、誰かに見てもらって、認めてもらって、そして応援してもらって初めてその価値が高まるのだと言えます。
こうして地域の皆さまに必要とされ、本校とは縁のない方々からも越南生が頑張っている姿を見ていただき、あたたかく応援していただけることは、部員たちにとっても、そして越南生全体にとっても本当に意味のあることであり、幸せなことでもあります。
本日演奏に臨んだ部員たちには、シチュエーションの違う様々な場数を踏むことで少しずつ自分たちのサウンドを磨き、来年の夏には3年生たちが果たせなかった西関東制覇と全国大会出場を成し遂げてほしいと願います。
併せて、交通安全の啓発イベントに主催者側の立場で参加したことを契機に、自分たちの交通安全意識もしっかりと高めて、イベント関係者として率先してその責務を果たすことも忘れないでほしいと思います。
保護者の皆さまをはじめ、ご鑑賞いただきました皆さまには心より感謝申し上げます。皆さまからいただいたたくさんの拍手は、生徒たちにとって自己肯定感を高める大きな後押しとなったはずです。今後ともあたたかく見守っていただければ幸いでございます。
吹奏楽部は明後日9月23日(月・祝)に越谷サンシティホールにて3年生最後となるサンクスコンサート(15時開演)を開催します。お時間の許す方は、ここまで部を牽引しこのコンサートで引退となる3年生の勇姿と伝統の越南サウンドを引き継ぐ下級生たちの姿をご覧いただくとともに魅惑の越南サウンドをご堪能いただければ幸甚に存じます。多くの皆さまのご来場を部員一同心よりお待ちしております。
頑張れ越南生!頑張れ吹奏楽部!
【校長室】国民スポーツ大会本大会出場(少年女子サッカー)
本日9月18日(水)埼玉会館大ホールで第78回国民スポーツ大会「SAGA2024」及び第23回全国障害者スポーツ大会埼玉県選手団の結団式・壮行会が開催されました。
国民スポーツ大会は、昨年度まで国民体育大会(国体)と呼ばれ、広く国民の間にスポーツを普及し国民の体力向上を図るとともに,地方スポーツの振興と地方文化の発展に寄与することを目的に1946年から全国の都道府県が開催地を持ち回りながら開催されてきました。
大会は各都道府県が選抜チームを構成し、各競技ごとの成績のほか、すべての競技の成績をポイント換算して総合得点を争う形式で、埼玉県は例年男女総合(天皇杯)3位以内を目指しています。
その中でも、埼玉県のサッカーは昔から静岡県と並んで「サッカー王国」と呼ばれ、本県にとって目標を達成するための大きな得点源として活躍が期待される重要な競技種目とされています。
本校からは、日本女子プロサッカーリーグWEリーグ大宮アルディージャVENTUSのU-18に所属する内山わか菜選手(1年:MF)が埼玉県少年女子チームの選抜選手15人に選ばれ、埼玉県代表の一員として佐賀県で行われる第78回国民スポーツ大会「SAGA2024」本大会に出場します。
サッカー競技は会期前2回目実施競技に指定され、10月上旬の中心会期に先立って9月21日(土)からSAGAサンライズパークで行われます。
本日9月18日が開催地となる佐賀県への移動日と重なったため団結式・壮行会には欠席となりましたが、結団式では大ホールのスクリーンにしっかりと名前が紹介されました。
少年女子のカテゴリーは、地方ブロック大会を勝ち抜いた16都道府県チームが出場して頂点を目指します。埼玉県は9月21日(土)に福井県と1回戦を戦います。順当に勝ち抜けば、24日(火)に行われる4回戦が決勝となります。
内山選手には、郷土埼玉県の代表として誇りを持って大会に臨み、万全のコンディションを維持しながら、埼玉県のためにも、そして自分自身のためにも日頃鍛え上げたパフォーマンスを存分に発揮してほしいと願います。
頑張れ越南生!
【校長室】保護者の皆さまのご協力に感謝(第2回PTA後援会理事会)
昨日9月14日(土)の午後、本校においてPTA後援会第2回理事会を開催いたしました。ご多忙の中、また残暑厳しい中ご出席いただきました本部役員及び理事の皆さまには、心より感謝申し上げます。
理事会では、100名を超える理事の皆さまにご出席いただき、PTA会長、後援会会長のご挨拶をいただくとともに、上半期の活動報告と下半期の活動計画について審議いたしました。
会議に先立ち、昨年度の活動に対して県高P連から表彰状が送られた前PTA会長神田様と前PTA副会長荒川様に表彰状をお渡しさせていただきました。
会議の前半は、連絡報告事項として本部及び各委員会からの上半期の活動が報告されました。特に本部役員からは、7月に千葉県で行われた関東大会や8月に茨城県で行われた全国大会における研修の成果について報告がありました。
関東大会では、元埼玉県警サイバー捜査課の佐々木氏による講演で、SNSの怖さと保護者の責任についての報告がなされ、デジタル社会を生きる子供たちを保護者としてどう守っていくのかということについて考えさせられました。
全国大会では、3つの分科会に分散して参加し、大家族の中での子育てから学ぶ子供との接し方や言葉のかけ方、義務教育諸学校を中心に広がるPTA不要論から今後のPTA活動をどのように考えるべきか、地域社会との連携や協働を軸としたコミュニティ・スクールとしての新たな学校支援組織の在り方などが報告されました。全体会では、大相撲二所ノ関部屋の親方、二所ノ関豊氏(元横綱稀勢の里)によるしきたりや常識に捕らわれない現代の相撲部屋の在り方と人材育成の信念についての講演内容が報告されました。
会議後半は議題として10月16日(水)に実施するPTA大学見学会、11月13日(水)に実施予定の長距離大会への協力、本年度新たな取組として実施するフードドライブ活動について議論し、提案どおり可決しました。
この他、本年度から各委員会の活動費や各理事の交通費などの支払い方法の変更について事務長からご説明させていただきました。
理事会終了後は、学年ごとに分かれて学年委員会を行い、その後、総務、生活、進路、広報の委員会ごとに打合せを行ってそれぞれ下半期の活動について情報共有を図るとともに共通理解を深めました。
長時間にわたりご審議いただき、理事及び委員の皆さまには心より感謝申し上げます。こうしてPTA後援会の皆さまが保護者の代表として様々な取組に主体的に参画し、ご自身の研鑽を積むと同時に生徒へのより良い学習環境の提供にご尽力いただいているおかげで、生徒たちがのびのびと、そして情熱を持って文武両道を体現し、なりたい自分に向かって頑張っていけるのだと考えております。
日頃のご理解とご協力に心より感謝申し上げますとともに、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
【校長室】「俺、勇者になります!」(演劇部秋季演劇祭)
9月13日(金)から15日(日)の3日間、三郷市の鷹野文化センターにて東部地区越谷市以南の15校が参加して東部南ブロック秋季演劇祭が行われ、本校演劇部が出演しました。
この大会は、各校の1,2年生が参加する新人大会のような位置付けで、埼玉県を11のブロックに分け、各ブロックの優秀な作品が地区大会(東部南ブロックは草加フェア)に進出し、草加フェアで最も優秀な評価を受けた1校が東部地区代表として彩の国さいたま芸術劇場で行われる埼玉県高等学校総合文化祭(演劇祭)に出場するものです。そして、埼玉県高等学校総合文化祭での最優秀作品が来年度の全国高等学校総合文化祭(文化部のインターハイ)に埼玉県代表として出場権を獲得するレギュレーションとなっています。
本校演劇部は大会2日目の9月14日(土)の午後4時からの上演開始であったため、同日午後に行われたPTA理事会終了後に会場に駆け付けると、ちょうど本校生徒たちが控室から舞台に向かうところで、私と目が合った生徒が「こんにちは」と笑顔であいさつをしてくれました。自分たちの出演を直後に控えた生徒たちは、適度にリラックスした雰囲気で、過度に緊張することなく自然体で演じられそうな予感がしました。
上演5分前を知らせるブザーが鳴り、徐々に会場が静寂に包まれる中、午後4時ちょうどに緞帳が上がり、いよいよ本校演劇部の演目「俺、勇者になります!」が始まると、舞台上のキャストたちは演者としてのスイッチが入り、それぞれのキャストになり切って個性あふれる役柄を熱演していました。
ストーリーは、とある高校の担任(灰田勤)が2者面談で2週間ぶりに登校した生徒(内藤守)に対して卒業後の進路について指導する場面から始まりました。何をやっても結果が出ずに将来を見通せなかった生徒が突然「俺、勇者になります!」と宣言し、行方不明だったこの2週間で経験した異世界での成功体験(異世界の国の姫を守るために勇者の剣で次々とモンスターを倒し、勇者として姫とともに異世界で暮らしていく)を熱く語りはじめ、その非現実的な語りに担任は頭を抱えてしまいます。
困った担任が生徒をたしなめていると、なんと2人は生徒が語っていた異世界へと入り込んでしまうのです。生徒は異世界で内藤という名前を名乗ったことから「ナイト様」と呼ばれ、その国の姫に慕われています。一方担任は、灰田と名乗ったことから姫に「配下」と呼ばれ、生徒の家臣となってしまいます。異世界では、生徒が言っていたとおり、異世界を支配しようと暗躍する魔王から異世界の国の姫を守るために魔王と戦うこととなります。
強大な魔王を倒すのは容易ではなく、姫の魔法を借りながら、ナイト様(生徒)が配下(担任)と力を合わせて魔王に立ち向かい、見事に魔王を倒すことに成功します。
魔王を倒したことで生徒と担任は異世界に残ることができなくなり、やむなく姫と別れて現実の世界に戻って再び2者面談のシーンになったところで、それまで結果の出なかった生徒にずっと寄り添い親身になって支えてくれた担任に対して生徒が心を開き、担任の思いに応えるべく地道に頑張ることを約束しました。
すると、面談のために担任が呼び出していた生徒の母親が登場し、衝撃の発言をするのです。なんと、生徒と担任が入り込んだ異世界は、バーチャル空間を利用したデジタル学習ソフトの開発を手掛ける母親が作り出したもので、不出来な息子を立ち直らせるために作為的に息子たちを異世界に送り込んだのでした。しかも、生徒が命を懸けて守りプロポーズまでした異世界の国の姫の正体は母親であり、すべてが母親の思惑どおりになっていたのでした。そうした事実を知った生徒と担任は愕然としますが、それでも生徒は異世界での体験を糧に立ち直り、前向きに自己実現を目指していくというハッピーエンドのストーリーでした。
すべての演技が終わり緞帳がゆっくりと降り始めると、会場からは大きな拍手が沸き起こり、本校演劇部の公演を讃えてくれました。他校の保護者や生徒たちも多数観劇していましたが、一様に笑顔が見られたので、本校生徒たちの演技に込めたメッセージがしっかりと届いたのだと思います。
今回の公演を観劇して驚いたのは、原作が本校生徒によるものであるということでした。一般的に高校演劇部の公演は、プロの原作者が書いた脚本を購入して自分たちなりにアレンジを加えて作品を作り上げるのですが、本校演劇部は約50分間にわたるストーリーのすべてを自分たちで創造して作品に落とし込んでいることは、高校生ではかなりハイレベルなことだと感心しました。しかも、学園もののテーマとバーチャルなRPGを掛け合わせたストーリーに、デジタル社会に生きる現代の若者らしさが感じられ、観る者に共感を与えるとても面白い発想だと感じました。
中でも秀逸だったのは、担任や生徒が面談のシーンで口にするセリフの数々が、普段教師をしている私たちにとっての「あるある」で、現実の教室から本当に聞こえてきそうなセリフであったため、教師である私にとっては過去に経験したシーンが頭の中で鮮明に蘇り没入感はとても深いものとなりました。また、どんな時も生徒のすべてを受け止めてともに歩んでく担任の姿に、生徒が求める理想の教師像の原点を再確認させられたような気がしました。原作の脚本を描いた生徒たちが、いかに普段から先生たちの様子を観察しているのかが良く伝わる素晴らしい作品であったと感じました。
キャストたちの演技もそれぞれの役柄になり切り、視線やアクション、声の強弱や表情など豊かな表現力で観客を魅了し、ストーリーの面白さを演出する見事な演技でした。
また、舞台に立ったキャストは生徒、担任、姫&母親、魔王&モンスターの4名でしたが、舞台監督、照明、音響、演出など裏方としてキャストを支えたメンバーたちの働きも効果的で、チームとして一つの作品を作り上げていることがしっかりと伝わり、自然と引き込まれる素敵な上演となりました。
文化祭の開会式で見せてくれたショートストーリーもとても面白い作品でしたが、今回は大会での発表作品として稽古を重ねてきた50分の大作を観劇し、生徒たちの創造力や表現力に感動するとともに、今後の成長に無限の可能性を感じました。そしてまた、次の舞台を早く見たいという気持ちになりました。演劇部員たちの今後の活躍をしっかりと見守っていきたいと思います。
会場には、部員たちのご家族の皆さまにもご観覧に駆け付けていただき誠にありがとうございました。皆さまのご声援が部員たちにとって大きな勇気となり、思い切った演技を披露することができたのだと思います。今後とも部員たちの活動をあたたかく見守っていただければ幸甚に存じます。
頑張れ越南生!頑張れ演劇部!
追伸
9月16日(月)に大会結果の連絡が届き、本校演劇部の演目「俺、勇者になります!」が奨励賞(上位8校)に選出され、11月に実施される草加フェアへの出場が確定しました。脚本を自ら手掛け、協働しながら日々稽古を積み重ねた成果が審査員の心に届いたのだと思います。部員たちには、自分たちの演技に更に磨きをかけて草加フェアで大きな「南の風」を吹かしてほしいと願います。ご声援ありがとうございました。
【校長室】最高の音楽を全員で(吹奏楽部西関東大会)
本日9月8日(日)新潟県新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあにて第30回西関東吹奏楽コンクール高等学校Aの部(演奏者の人数が最大55人)が開催されました。
本校吹奏楽部は8月9日(金)に行われた激戦の埼玉県予選で昨年に続いて2年連続で金賞を受賞し、埼玉県代表として出場しました。
この大会は埼玉県のほか、群馬県、山梨県、新潟県の代表21校が出場し、金賞を獲得した学校のうち上位3校にしか与えられない全国大会の切符を目指して演奏するもので、全国の吹奏楽部員たちにとって数ある発表会のうち最も権威のある大会とされています。
出場した各校が披露する演奏は同じ課題曲でも全く違った音色で、それぞれに良さがありどれも心を揺さぶられるほどに素晴らしく、さすが各県を代表する学校だと感心させられました。
本校は最後から2番目、全体の20番目となる16時20分からの舞台に登場し、これまで1年間「最高の音楽を全員で」を合言葉に、地道な練習で個人の演奏スキルを高め、長い時間を共に過ごす中で心をひとつにして磨いてきた「越南サウンド」を披露しました。
55人の生徒が配置に付き、一度深呼吸をして集中力に高めると、55人110個の瞳が一斉に指揮者である岡田教諭に集まり、静寂に包まれる中、振られた指揮棒に合わせて課題曲「メルヘン」と自由曲「幻想交響曲より 5.サバトの夜の夢」を堂々と奏で、会場を埋め尽くした満員の観客の心を一気に掴みました。
観客席で聴いていた私も、本校の生徒という贔屓目無しに、彼ら彼女たちが奏でる音楽に心を奪われ引き込まれるほど素晴らしい演奏でした。
何より指揮者の岡田教諭のにこやかな表情とダイナミックな指揮に合わせて適度に緊張感がほぐれた演奏は県大会の時より更に音色にメリハリを感じる迫力満点の演奏でした。
今回の会場は舞台を中心に四方を観客席が囲む独特の作りだったため、初めて舞台の真横から演奏する姿を鑑賞しましたが、演奏に臨む各校の生徒たちの様子も様々で、譜面にビッシリと書き込みがあったり、意識する点を大きな文字で書いていたり、尊敬する演奏家の写真をお守りのように貼ったりしていました。中には譜面台に置いた譜面が白紙の学校もあり、身体で覚えているんだと感心しました。
総じて感じたのは、演奏する生徒たちの目が常に指揮者に向いている学校は、素晴らしい演奏を奏でていました。もちろん本校の生徒たちもしっかりと指揮者を見ていたからこそ、素晴らしい演奏ができたのだと思います。
すべての学校の演奏が終わり結果が発表されましたが、本校吹奏楽部は残念ながら銀賞の受賞となり、夢に見た全国大会の切符を手にすることはできませんでした。しかし、これまで積み重ねてきた努力の成果は十分発揮できたのだと思います。年度当初に講話で話したGRIDを体現し、やりきった生徒たちはとても立派でした。皆さんの奏でる「最高の音楽」は、私をはじめ会場にいたすべての観客にしっかりと届きました。下を見ることなく胸を張って帰校してほしいと願います。やりきった達成感とともに感じた悔しさは、来年のこの舞台で下級生たちが必ずリベンジしてくれると信じています。
また、本日はたくさんの保護者、OGの皆さまに遠方まで応援にお越しいただき、心より感謝申し上げます。また、地元埼玉からご声援を送っていただいた皆さまにも重ねて御礼申し上げます。皆さまのご声援は生徒たちにとって何より大きな勇気となりました。今後も変わらず本校吹奏楽部にご支援とご声援をお願い申し上げます。
頑張れ越南生!頑張れ吹奏楽部!
【校長室】進取果敢、取り戻せ無制限の青春を!(文化祭)
9月6日(金)、7日(土)の2日間、第51回南校祭を実施しました。相変わらず気温は高いものの天候にも恵まれ爽快な気分のもと、生徒たちはクラスや部活動、有志団体などそれぞれの所属ごとに思い思いの企画に参加し、パッションを爆発させていました。
今年はスローガンに「進取果敢、取り戻せ無制限の青春を!」を掲げ、固定観念にとらわれずに柔軟な発想で思い切り楽しむことを目指しました。
開会式では、盛り上げ上手な文化祭実行委員長と生徒会長が体育館に設置された特設ステージに立ち、全校生徒に向けて文化祭にかけた熱いメッセージをぶつけ、一気に会場はボルテージMAXとなる中でステージ発表がスタートし、色とりどりのサイリウムが振られ、揺れんばかりの盛り上がりで、さながらライブ会場に居るかのような錯覚すら感じるほどの熱量を感じました。
教室を会場としたクラス企画では、クラスメイトと協力して室内外の装飾を手掛け、日常とはかけ離れた異空間を作り出し、脱出ゲームやおばけ屋敷、クイズなど趣向を凝らした内容で来場者を迎えました。どのクラスの企画にも若者ならではの斬新な工夫と楽しませるための周到な準備が見られ、それぞれのカラーを表現するエネルギーが感じられました。
訪れた保護者の方々やお子さまにも丁寧に説明しながら楽しめるように臨機応変に設定を変えて、まるでサポーターかのように場を盛り上げながら応援するなど、優しさ溢れる来場者ファーストの対応があちこちで見られ、生徒たちの様子を見ながら校内を見て回った私も心がほっこりとしました。
生徒たちは、この文化祭を通じて協調することで絆を深め、楽しみ楽しませることでひと回り成長できたのではないかと思います。また、生徒たちが見せた仲間たちや来場者とともに素敵な時間を共有し良い思い出を心に刻もうとする姿勢や同じ方向を見て同じ価値観を共有して高め合える一体感は、まさに本校が求める「南の風」そのものであったと感じています。
正確な来場者数の発表は週明けとなりますが、各階の廊下を埋め尽くさんばかりの皆さまにご来場いただき、心より感謝申し上げます。残暑厳しい日陰の無い校外で朝から長蛇の列に並び開場時間までお待たせすることとなり、心よりお詫び申し上げます。
生徒たちがこうして情熱を傾け青春を謳歌できるのも、普段からのご家族の皆さまのご理解とご協力があるからこそのことと考えております。今後とも、変わらずご支援を賜りますようお願い申し上げます。
生徒たちには、素晴らしい思い出を胸に、気持ちを切り替えて次なる目標に向かってほしいと願います。
頑張れ越南生!
【校長室】この夏輝いた「南の風」たち(表彰式・壮行会)
昨日9月4日(水)、午前9時からオンラインにて夏季休業期間中に行われた部活動等の大会で優秀な成績を収めた部活動及び個人を讃える表彰式と西関東大会への出場権を獲得した吹奏楽部の壮行会を実施しました。
1学期末の7月18日に表彰式・壮行会を行ってから50日余りしか経過していませんが、この間、壮行会で激励した陸上部や書道部、写真部、放送部が参加したインターハイや全国総文祭、NHK杯をはじめ、様々な部活動が大会に臨み、日頃情熱を持って努力を積み重ねてきた成果を発揮しました。
そうした大会で優秀な成績を収め、この度表彰した部活動及び個人は以下のとおりです。
【表彰式】
陸上競技部
全国高等学校総合体育大会「ありがとうを強さに変えて、北部九州総体2024」
男子三段跳 第5位 木戸瑛大(3年)
野球部
埼玉県高等学校野球連盟賞(優秀選手賞)
山根快斗(3年)
吹奏楽部
第65回埼玉県吹奏楽コンクール
高等学校Aの部 金賞 代表 柴田友(3年)※西関東大会出場権獲得
高等学校Dの部 銀賞 代表 佐藤ななみ(2年)
放送部
第71回NHK杯全国高校放送コンテスト
研究奨励賞 内田将太(3年)、飯田夏帆(3年)、大椙蓮太朗(3年)
第71回NHK杯全国高校放送コンテスト東地区大会
アナウンス部門入選 高井志埜(1年)
朗読部門入選 亀井優羽(2年)
【壮行会】
吹奏楽部
第30回西関東吹奏楽コンクール高等学校Aの部出場
期日 令和6年9月8日(日)
会場 新潟市民芸術文化会館
この度表彰された皆さんも、残念ながら表彰には届かなかった部活動の皆さんも、多くの越南生が夏季休業期間中熱心に活動に取り組んでいる姿をしっかりと見させてもらいました。結果は地道な努力を積み重ねた先にその成果としてついてくるものなのだと思います。現状の成果に満足することなく、より高いレベルでの文武両道の実現を目指す本校の生徒として、自信と誇りを持って頑張ってほしいと願います。
【校長室】「南の風」第2章の幕開け(2学期始業式)
全国に甚大な被害をもたらした台風10号の影響が心配されましたが、本日9月2日(月)から無事に第2学期が始まり、久しぶりに広がる青空のもと、全校生徒が元気よく登校してきました。汗ばむような暑さとともに、教室では44日ぶりに仲間たちが揃い、どの教室も熱気と活気に包まれ、生徒たちは皆、楽しそうに過ごす姿が印象的でした。
暑さによる体調への影響を考慮し、午前9時からオンラインで行った始業式では、生徒たちは各教室のスクリーンに投影される映像にしっかり目と耳を向け、2学期が始まったことに対して前向きなスタートを切れたようです。
始業式の冒頭で行った校長講話では、「克己心」と「自走」についてお話ししました。
「克己心」は孔子とその弟子たちとのやり取りや思想を記した「論語」に記された「克己復礼」に由来し、「己に打ち克つ心」を意味することに加え、一人一人が「克己心」を持つことが組織全体の規範意識の向上につながるとともに組織全体に平和と安定をもたらし、やがては全ての人が成長や成功に近づくことができること。そして、そうした意識は他者から求められるのではなく、自身の内面から湧き出てくるものでなければならないこと。すべての越南生に求められる「南の風」とはそうしたことを意味するのだということについてお話ししました。
また、本校が求める生徒像の一つに掲げる「自走」とは、そうした「自らの意志で目的や目標に向かって努力すること」そして「その目的や目標の実現のために他者と共助(ともに助け合う)すること」なのだということをお話ししました。
本日から始まった2学期は、生徒たちだけでなく本校に関わる全ての者が「克己心」や「自走」を意識しながら、そうした価値ある時間を共に過ごしていきたいと思います。
保護者の皆さまにおかれましては、約1か月半に及ぶ夏季休業期間中、通常とは違った生活リズムの中で、目的意識を持った生活を送れるようご指導いただき感謝申し上げます。生徒たちがいち早く学校中心のライフサイクルを取り戻し、なりたい自分に向かって前向きに日々の生活が送れるよう、これまで以上に温かく見守っていただければ幸甚に存じます。
また、今週末には生徒たちのパッションがはじける文化祭が開催されます。ご多忙の折とは存じますが、お繰り合わせの上、授業や部活動などの日常生活とは一味違った生徒たちの様子をご覧いただき、お声掛けいただければ幸甚でございます。皆さまのご来校をお待ちしております。
【校長室】競技人生をかけた激闘(サッカー部)
本日8月30日(土)さいたま市の堀崎公園ほか県内各所において全国高等学校サッカー選手権大会埼玉県1次予選のブロック代表決定戦が行われ、本校サッカー部は目標の2次予選進出をかけて西部地区の古豪所沢高校と対戦しました。
前回ブログでも書いたとおり、この大会は全国の高校サッカー部員にとって数ある大会のうち最も重要な大会で、特に3年生にとってはサッカー人生のすべてをかけた、まさに生きるか死ぬかのサバイバルのような戦いと位置づけられています。
前日は県内各地で豪雨が降り一部の会場が水没により変更されるなどのイレギュラーもありましたが、本日は懸念された台風の影響もほとんどなく、厳しい蒸し暑さの中、試合は予定通り12時に開始されました。
苦しみながらも浦和実業高校に競り勝ちブロック決勝に駒を進めた本校は、試合前のアップから気合十分で、実績からすれば格上の相手をリスペクトしつつチャレンジ精神を忘れずに3年生を中心に一体感を持って試合に臨みました。
本校のキックオフで始まった試合は、前線に複数の技巧派選手を揃える所沢高校に対して球際のコンタクトと連動した組織力で対応し、冷静な判断と的確な予想でボールを回収しながら徐々に守備のリズムを高め、前半はまさに一進一退の戦いとなりました。
ハーフタイムにスタッフから「十分に闘えている」と肯定されるとともに、後半の戦い方について指示を受け、再度気持ちを高めて後半に臨みました。
後半も前半同様に身体を張った集中力の高いプレーでピンチを凌ぎ、飲水タイムまであとワンプレーのタイミングとなったところで自陣からのビルドアップにミスが出てボールを失うと、右サイドから逆ポスト際まで深くクロスを入れられ、フリーで走り込んだ相手選手に対応できずヘディングで逆サイドネットに決められて今大会初失点を喫しました。
直後にホイッスルが吹かれ飲水タイムでベンチに戻って来た選手に対して、スタッフもサブメンバーも焦ることなくしっかりと声をかけ、闘争心を切らさずにピッチに送り出しました。
残り20分で追いつくべく、これまで以上に前に出てボールを奪いに行く展開の中、両軍ともに消耗した様子が見られ初め、残り10分となったところで再び自陣でボールを奪われるとショートカウンターを受け、ゴール正面からフリーで抜け出した相手にネットを揺らされて追加点を奪われてしまいました。
2点のビハインドとなった本校は、その後メンバーチェンジをしながら猛攻を仕掛け、何度かビッグチャンスを得ましたが、無情にもシュートが枠を捉えられず、最後は相手に上手く時間を使われタイムアップのホイッスルを聞きました。
残念ながら2次予選進出とはなりませんでしたが、最後まで闘志を持って闘い抜いた本校イレブンはとても立派でした。3年生にとって選手権は終わりましたが、下級生に対して闘う姿をしっかりと見せてくれました。この悔しさは2学期末まで続くユースリーグの舞台でリベンジしてほしいと思います。下級生は闘い続ける3年生の背中をしっかりと目に焼き付け、やがて来る世代交代と、更なる飛躍の担い手として自覚とプライドを持って精進を重ねてほしいと願います。
次に目指すべきは高円宮杯U-18リーグでの県リーグ昇格。県リーグに昇格すれば各公式戦へのシード権が獲得できるとともに、プレーする環境もチームや選手に対する注目度も全く変わり、別次元の景色を見ることができるはずです。1年を通じて行われるリーグ戦の1戦1戦に本校サッカー部と選手諸君の未来がかかっています。本校のストロングポイントである「チームの一体感」を武器に全力で闘い、シーズンを悔いなく終えてほしいと願います。
また、前回に続き本日も多数の保護者やOBの皆さまにご来場いただき誠にありがとうございました。こうして生徒たちが部活動に全力で取り組めるのも、皆さまのご理解とご支援があるからこそであり、重ねて心より感謝申し上げます。
頑張れ越南生!頑張れサッカー部!
【校長室】夏の風物詩、初陣飾る(サッカー部)
本日、8月28日(水)、全国高等学校サッカー選手権大会埼玉県1次予選2回戦が開催されました。この大会は全国の高校サッカー部員にとって最も重要な大会であり、多くの高校3年生が部活動の引退を賭けて戦う、まさにサッカー人生の集大成となる大会です。
本校サッカー部員たちも同様に、3年生を中心に構成されたチームは、昨年の夏から1年間かけて個人のスキルやチーム戦術を成熟させてきており、その集大成としての成果を試す大会となりました。地道な基礎練習の反復も、難解なグループ戦術の落とし込みも、苦しいトレーニングや夏場の合宿も、すべてはこの日のために取り組んできたという自負があり、出場する全てのチーム・選手が、そうした熱い想いを持って試合に臨むのが、この大会の特徴です。
本校の試合は、本校グラウンドにおいて午前10時キックオフで開始されました。対戦相手は南部地区の浦和実業高校です。当初は台風の影響が心配されましたが、天候もグラウンド状態も万全のコンディションの中、チームメイト全員が円陣を組み、ピッチに立つ選手も、バックアップメンバーも、応援に回る部員たちも、すべての部員が心を一つにしてスターティングメンバーをピッチに送り出しました。
レフェリーのホイッスルとともに本校のキックオフで始まった試合は、開始直後からミドルゾーンでのボールの奪い合いとなりました。一進一退の攻防の中、本校の方が丁寧にボールを扱う分やや優勢に進めながらも、相手選手の身体を張ったプレーに跳ね返され、なかなか決定機が作れないまま前半を終了しました。
後半に入ると、暑さの中でスプリントを繰り返した影響が徐々に現れ、互いに消耗戦となりました。相手が少しずつ集中力を失い始め、敵陣内での被ファールが多くなり、本校はセットプレーからチャンスメイクし、次第にリズムを掴んできました。そうした中、後半のクーリングタイム(飲水及び体温低下のための休憩)を迎える直前にコーナーキックを獲得しました。本校のセットプレーは、しっかりとデザインされており、左コーナーからけられたボールは鮮やかなループを描き、ゴール前に飛び込んだ選手がタイミングよくヘディングで合わせてゴールネットを揺らし、待望の先取点を奪いました。ピッチ上の選手はもちろん、ベンチも応援団も一斉にガッツポーズをし、完全に試合の流れを掴みました。
直後に設定されたクーリングタイムでは、監督から残り20分の戦い方について、相手の立場に立った想定と、それに対する戦略が丁寧に与えられ、選手たちはしっかりとイメージを描いてピッチに出ていきました。
しかし、真夏の炎天下での試合は予想以上に選手たちの体力を奪い、本校も相手も次々と選手交代を行いながらフレッシュなメンバーをピッチに送り出す展開となりました。双方のメンバーが変わったことで、ゲーム展開も大味になり、シンプルな展開が多くなりましたが、相手の縦への攻撃をしっかりとしたチャレンジ&カバーで跳ね返し続け、最後は敵陣深く攻め込んだところでタイムアップのホイッスルを聞きました。
苦しみながらも1-0で勝利した本校イレブン、集中力を切らさない立派な戦いぶりでした。春先に行われたインターハイ予選ではまさかの苦杯をなめたものの、そこから大きく成長した姿を見ることができました。次の試合は3日後の8月31日(土)ブロック代表決定戦です。ここで勝てば約1か月後の2次予選への進出が決まります。しっかりとリカバリーをして、良いコンディションで試合に臨んでほしいと思います。
また、本日は暑さ厳しい中、平日にもかかわらず多数の保護者の皆さまにご来校いただくとともに、ご声援をいただき、誠にありがとうございました。おかげさまで代表決定戦に進むことができました。今後とも変わらぬご声援をお願いいたします。
頑張れ越南生!頑張れサッカー部!
【校長室】PTAの在り方を考える(全国高P連大会参加報告)
8月22日(木)、8月23日(金)の2日間、茨城県水戸市のアダストリアみとアリーナ他で令和6年度全国高等学校PTA連合会大会2024茨城大会が開催されました。
本校からは学校の代表として校長が参加したほか、PTA後援会を代表してPTA本部役員と後援会役員の皆さまに参加していただき、PTA活動に係る諸課題に関する研修(有識者による後援会など)や全国から参加したPTAの皆さまとの情報交換を行ってまいりました。
大会初日となった8月22日(木)は、開催県が設定した5つのテーマ別の分科会会場にて研修が行われ、本校からは3つの分科会に分かれて参加しました。
水戸市民会館で行われた第3分科会では7男2女の母親として奮闘する「日本一有名な大家族のお母さん」と呼ばれる石田千惠子氏による講演会を傾聴するとともにフリートークによる情報交換などにより、家族の在り方や子育ての秘訣などについて研修しました。
ひたちなか市文化会館で行われた第4分科会ではご自身もPTA役員を歴任しながら花園大学の教授を務める炭谷将史氏による講演会とグループトークにより、PTA不要論や任意加入が声高に叫ばれる近年の単P(各校PTA組織)の課題や今後の組織運営の在り方について情報交換を行いました。
小美玉市四季文化館みの~れで行われた第5分科会では、国立教育政策研究所総括研究員の志々田まなみ氏による講演会とグループトークにより、学校とPTAだけでなく地域も巻き込んだ新たな教育支援体制の在り方として国が導入が進めるコミュニティ・スクールについて理解を深めました。
大会2日目はアダストリアみとアリーナに全国から5,500人余りの学校及びPTA関係者が集結し、文部科学副大臣のあべ俊子氏や全国高P連会長の話を傾聴するととともに、各校、支部、県、地域、全国とつながるPTA連合会の各組織で活躍された個人や団体の功績を讃えた表彰式が行われました。本校からは昨年度に東部支部長並びに埼玉県副会長を務めた神田亜希子(現後援会長)が、昨年度の活動の功績を讃えられ、個人表彰を受けました。
その後、基調講演として地元茨城県出身で第72代横綱として角界をリードした二所ノ関部屋の親方、二所ノ関寛氏(元横綱稀勢の里)による「人材育成の不易流行」というテーマでの講演会を傾聴し、常識やしきたりにとらわれない組織づくりと人材育成の考え方について考える機会を持ちました。
あっという間の2日間でしたが、分科会、総会ともに学びの多い大会で、本校におけるPTA活動の今後の在り方を考える上で大変参考となる貴重な機会となりました。ご多忙の中、平日にもかかわらずご参加いただきました役員の皆さま、誠にありがとうございました。
なお、大会の詳細は9月14日(土)に開催いたします第2回理事会でご報告する予定でございます。
【校長室】越谷地区5校による音楽の祭典(吹奏楽部:越谷ドリームコンサート)
台風7号の接近により開催が危ぶまれたものの、本日8月16日(金)越谷サンシティー大ホールにおいて、越谷地区の高等学校5校(越谷南、越谷北、越谷西、越ケ谷、松伏)の吹奏楽部による第2回越谷ドリームコンサートが開催されました。台風の影響による公共交通機関の運行や来場者の安全確保などに配慮し、開演時刻を3時間ほど繰り上げての開催となりました。開催にご尽力いただきました各校関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。
荒天にもかかわらずお足元の悪い中700名余りの皆さまにご来場いただき、誠にありがとうございました。また台風の影響とはいえ、急な開演時刻の変更により多くの皆さまにご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます。
越谷ドリームコンサートは、高校進学後も吹奏楽を続けたいと考えている近隣中学生の皆さんに、越谷地区各高等学校吹奏楽部の活動の様子や特色などを少しでも感じていただき、高校の進学先を考える上での一助となれるよう、昨年度から各校の顧問と部員たちが協力して開催している中学生のための演奏会です。
昨年度の第1回に参加した本校、越谷北高校、越谷西高校に本年度は越ケ谷高校と松伏高校の2校を加えて合計5校による合同演奏会となりました。
11時10分に開演した演奏会では、参加した5校がそれぞれ個性を前面に打ち出した音楽と多彩な演出でステージを盛り上げ、各校の独自の特色を十分にお伝えすることができました。ご鑑賞いただいた皆さまには、それぞれの学校の雰囲気や志向する音楽、部員数や楽器の構成など、様々なことを感じていただけたと考えています。本校の部員たちも、未来の後輩たちを意識し、自分たちの奏でられる最高の音楽と吹奏楽に対する想いの全てを演奏した楽曲に乗せて皆さまにお届けできましたことを大変満足しています。
参加した5校は、いずれも吹奏楽が盛んな学校であり県内で有数の吹奏楽強豪校でもあります。それぞれに独自のカラーは有りつつも、それを個性豊かな音楽として表現し、鑑賞される皆さまに感動していただける演奏を心を込めてお届けすることに違いはありません。
いずれの学校においても、中学生の皆さんにとって充実した部活動生活となることでしょう。こうしたことを契機に皆さんが、今回ドリームコンサートに参加した越谷地区のいずれかの高校に進学し、高校生としてコンクールなどの舞台で切磋琢磨できることを願っています。越谷南高校では、そうした皆さんの入学を大歓迎でお待ちしております。
なお、先日行われた埼玉県吹奏楽コンクールでは、今回参加した5校の中で本校と越谷北高校の2校がAの部で金賞を受賞し、埼玉県代表として9月8日(日)に新潟県で行われる西関東吹奏楽コンクールに参加することとなっています。本校吹奏楽部員たちは、自分たちの持てる力を十分に発揮し、埼玉県代表としての誇りを持って全国の舞台を目指して心を一つにして演奏してまいります。今後とも越谷地区高等学校の吹奏楽部をよろしくお願いいたします。
【校長室】「金賞」とともに西関東の舞台へ!(吹奏楽部:埼玉県吹奏楽コンクール)
昨日8月9日(金)、さいたま市文化センターで埼玉県吹奏楽コンクール高等学校Aの部が開催され、本校吹奏楽部が出場しました。
吹奏楽コンクールは、演奏者の構成人数によりABCの部門がありAの部は最も大人数の最大55人で構成される吹奏楽の世界では王道とされる部門です。
埼玉県吹奏楽コンクールは、西関東吹奏楽コンクール、全日本吹奏楽コンクールへとつながる最も権威ある大会で、全国の吹奏楽部員たちがこの大会のために活動していると言っても過言ではない、まさに各校の集大成を競い合う大会となっています。
埼玉県の吹奏楽部は西関東地区(埼玉、群馬、山梨、新潟)では非常にレベルが高く、西関東大会Aの部への出場枠21校の中で埼玉県が8校の枠を与えられており、更に西関東大会の上位3校が出場権を与えられる全国大会の切符は平成25年以後埼玉県代表の特定の3校が連続して獲得しています。それ故に県大会では、各校がその3校に挑みつつ、上位8校にしか与えられない金賞の栄誉を獲得することが目標となっています。
本校は、これまでも継続的に西関東大会出場を果たしており、今回も金賞(西関東大会出場権獲得)受賞を確実に果たすため、120名の部員が心をひとつにして大会に臨みました。
会場には、地区大会を勝ち抜いた学校とシード校(本校はシード校)の22校が集まるとともに、それぞれの保護者たちが大勢詰め掛け、ブロックごとに観覧者を入れ替えながら緊張感のある雰囲気の中で行われました。
出場した各校の演奏を見ると、全体の人数や楽器配置の微妙な違いだけでなく各パートや楽器を担当する生徒の人数にも違いがあり、個々の演奏スキルや協調したいパート、全体の音の調和など、各校が演奏曲の特徴を踏まえ、全体のバランスを考慮しながら独自のカラーを打ち出している様子を強く感じました。
全国大会常連校を含め、さすがに県大会出場校だけあって、どの学校も美しく重厚で迫力のある演奏を見せる中、本校は全体の16番目に登場しました。顧問で指揮者の岡田教諭が会場に向かって一礼するとともに部員たちの表情が一気に引き締まり、全員の視線が指揮者に集中する中で演奏が始まりました。
本校は課題曲に多くの学校が演奏した「メルヘン」を選択しました。他校の演奏を聴いていて耳に残っていた曲調でしたが、指揮者のタクトに合わせて始まった演奏は、第一音から澄んだ美しい音色で始まり、音の強弱、リズム、ハーモニーともに他校の演奏以上に洗練された美しいものでした。続いて演奏された自由曲『「幻想交響曲」よりVサバトの夜の夢』では、課題曲以上に音の重厚感があり、2階席で鑑賞していた私に向かって音の波が幾重にもなって押し寄せてくるような迫力を感じる素晴らしい演奏となりました。
22校すべての演奏終了後に行われた結果発表と表彰式は、出場校の生徒と顧問のみで行われたため、帰路につきつつ公式ホームページ上での発表を待つことにしました。本校の演奏が終了した時点で金賞受賞を確信してはいましたが、その後に演奏された強豪各校の演奏もとても素晴らしく、祈る思いで開いた画面には、すべての出場校の審査結果が掲載されており、本校の出場順16の後には「金・代表:県立越谷南高等学校」の文字が記されていました。
無事、埼玉県代表の8校に選ばれるとともに西関東大会への出場権を獲得した吹奏楽部員たちの演奏は、定期演奏会や学校行事でも頻繁に聞く機会があり、そのサウンドの美しさにいつも心を動かされる思いをしていましたが、今回の大会では、同じように吹奏楽に情熱を注ぎ、高校生活の全てを賭ける強豪校たちとの演奏の中で、改めて越南サウンドの特色である「一体感」を根拠とした美しさに感動を覚えました。日々個人の演奏スキルを磨くとともに、同じ時間、同じ空間を共に過ごし、長い時間をかけて心を一つにして作り上げた演奏に込められた想いが音の波となって次々に押し寄せてくるのを素人ながらに身体全体でしっかりと感じることができました。こうして部活動に情熱を持ち、仲間と協力して部全体の飛躍に向けた努力に邁進する姿は、高いレベルでの「文武両道」の実現を目指す本校生徒たちの模範でもあります。吹奏楽部員の皆さんには、自分たちの取組に自信をもって更なる飛躍を目指してほしいと願います。
また、会場には多数の保護者の皆さまにも鑑賞並びに応援にお越しいただき、心より感謝申し上げます。日頃から長い時間をかけて部員同士が一体感を深め、作品を作り上げる活動は、他の部活動以上に保護者の皆さまやご家族の方々のご理解とご協力がなければ実現が困難なものであり、本大会で生徒たちが手にした「金賞」と「埼玉県代表」の称号は、生徒たちの努力や鍛錬はもちろんのことですが、そうしたご家族の皆さまのご支援の賜物であると感じています。日頃から生徒の活動を温かく見守り、優しく背中を押していただいていることに重ねて感謝申し上げます。
西関東大会は9月8日(日)に新潟県新潟市民芸術文化会館にて行われます。文化祭の翌日となりますが、吹奏楽部の皆さんは西関東大会に全力を傾け、大会までの約1か月で更に一体感に磨きをかけて、全国大会への切符獲得を目指して、新潟の地で「南の風」を吹かしてきてほしいと願います。
頑張れ越南生!頑張れ吹奏楽部!
【校長室】中学生の皆さん、ようこそ本校へ!(第3回学校説明会)
本日8月7日(水)、本校LL教室において第3回学校説明会を2部構成で実施しました。
空を見上げると時折雲が日差しを遮り、連日の炎天下に比べれば若干和らいだものの、それでも厳しい暑さを感じる中、また、学校説明会シーズンで多くの高校が説明会を開催する中、たくさんの中学生と保護者の皆さまにご来校いただき、心より感謝申し上げます。
本校説明会は、生徒が進行役や受付、誘導などを担当し、少しでも生徒の様子を感じていただけるよう実施しております。冒頭の校長挨拶に続き、教頭より本校が取り組む教育方針や教育活動の様子、部活動や学校生活などの生徒の様子、進路実績や入試情報などの概要について具体的に説明させていただきました。
また、本校が力を注ぎ、本校の特色の一つでもある外国語科特有の教育内容や行事などについても具体的にお話しさせていただきました。
正味約1時間という限られた中での説明のため、皆さまからの質問に応答する時間等を確保できず、すべての皆さまのニーズにお応えすることは難しい状況がございましたが、終了後に実施しました個別相談にも多くの方にご参加いただき、より深く本校の取組についてご理解いただけたものと認識しております。
説明会終了後は、校内を自由にご見学いただき、施設設備や部活動に取り組む生徒たちの様子などについても直接ご覧いただき、ご理解を深めていただけたと感じております。一方で、活動時間帯の相違や校外での活動などによりご希望の部活動の様子を見ることが叶わなかった皆さまには、深くお詫び申し上げます。
ご不明な点や、改めての部活動見学のご希望などがある場合につきましては、本校教頭までお問い合わせいただけますようお願い申し上げます。
【校長室】南の風、文化部のインターハイでも(清流の国ぎふ総文2024:書道部、写真部)
7月31日(水)から8月4日(日)までの5日間、岐阜県各所で文化部のインターハイと言われる全国高等学校総合文化祭清流の国ぎふ総文2024が開催されました。総合開会式には秋篠宮ご夫妻と悠仁さまも出席される格式高いイベントで、まさに文化部の高校生にとって国内最高峰の大会として位置づけられています。
本校からは、下呂市下呂交流会館で行われた書道部門に横山璃乃さん(3年)の作品「臨 伊都内親王願文」が、関市の関市文化会館で行われた写真部門に杉本菜花さん(3年)の作品「最愛」が出展され、ともに初めての全国大会出展となりました。
全国高等学校総合文化祭は名称こそ文化祭ですが、実際には運動部の大会や他の展覧会と同様に賞を競う性格もあり、各県の代表となった300点を超える作品の中から文部科学大臣賞を筆頭に特に優秀な作品が表彰される規定となっています。
書道部門も写真部門も8月3日(土)に表彰式が行われ、各賞が発表となりましたが、横山さんも杉本さんも残念ながら入賞することは叶いませんでした。しかし、2人とも期間中に行われた交流会では他県代表の生徒に自分の作品の想いを説明したり、他の生徒の話に耳を傾けながら積極的に交流を深め、大きな刺激を受けてきたようです。
横山さんも杉本さんも入賞を逃したことで悔しさは一杯だと思いますが、両部門とも全国でも特にレベルが高いと言われる埼玉県の代表として出展したことは、選ばれしひと握りの生徒にしか経験することができないことであり、2人にとって掛け替えのない素晴らしい経験となったはずです。
既に2人とも帰校していますが、インターハイに出場した岩崎君や木戸君同様に全国の舞台で確実に足跡を残し「南の風」を吹かしてくれました。この経験を自信にして胸を張って今後の高校生活に臨んでほしいと願います。また、それぞれの部の下級生は2人から「南の風」を引き継いで、更なる飛躍を目指してほしいと願います。
2人の作品は、このあとさいたま市のプラザノースに展示されることになっています。お時間の許す方は是非ご鑑賞いただければ幸甚に存じます。
頑張れ越南生!頑張れ書道部、写真部!
【校長室】ご来校に感謝いたします(第2回学校説明会)
昨日8月1日(木)本校において9時30分からと11時30分からの2部構成で第2回学校説明会を実施しました。
朝から30度を超える厳しい暑さの中、また、様々な学校で説明会が開催される中、多数の中学生及び保護者の皆さまにご来校いただき、誠にありがとうございました。
説明会では、生徒会生徒の進行のもと、校長挨拶に続き、教頭から教育方針や教育活動の様子、部活動や学校生活、進路実績や入試情報などの学校概要について具体的に説明させていただきました。また、本校の特色の一つでもある外国語科の学習内容や学校行事などについてもお話しすることができました。
約1時間という限られた時間の中で、すべて皆さまののニーズにお応えすることは難しい状況がございましたが、その後の個別面談を含め、より深く本校の取組についてご理解いただけたものと認識しております。
説明会終了後は、校内を自由にご見学いただき、施設設備や部活動に取り組む生徒たちの様子などについてもご理解を深めていただけたと感じております。一方で、活動時間帯の相違や校外での活動などにより希望部活動の様子を見学できなかった皆さまには、深くお詫び申し上げます。
御不明な点や、改めての部活動見学のご希望などがある場合につきましては、本校教頭までお問合せいただけますようお願い申し上げます。
【校長室】南の風、全国の舞台で輝く!(北九州インターハイ2024:陸上部)
昨日7月31日(水)福岡県博多の森陸上競技場で行われた全国高等学校総合体育大会(インターハイ)陸上競技に、北関東大会を制した木戸瑛大君(3年)が三段跳に出場しました。
会場はスタンドに屋根がほとんどなく、ギラギラと照りつける日差しに汗が止まらない猛暑でしたが、そんな過酷な状況下でも公式大会は容赦なく開催されます。猛暑の中での活動は安全管理の観点から活動内容に配慮する必要性が叫ばれる一方で、アスリートにはこうした環境下でも如何に良いコンディションを維持し、結果を出すことを求められているのが実情であることも事実です。
木戸君が出場した三段跳は午前10時30分に地方大会を勝ち抜いた63人が2組に分かれて競技が始まり、3回の試技で予選突破標準記録である14m70cmをクリアした上位12人が16時30分から行われる決勝に進出するレギュレーションとなっています。
木戸君は本年度の全国高校生ランキング18位で、大会には5mを超える記録を持つ選手がたくさん出場していましたが、尋常ではない暑さで上位選手も記録が伸びない中で1本目から14m56cmとまずまずの出だしでした。2本目は踏切オーバーで記録なしとなったものの、ラスト3本目でパーソナルベストを8cm更新する14m90cmの大ジャンプで勝負強さを見せ、見事予選5位で決勝にコマを進めました。
予選を突破して仲間のもとへ戻って来た木戸君は嬉しそうにしていたものの、至って平常心でアイシングなどのケアと食事を済ませた後はリラックスして過ごしていて、初めて出場する全国大会決勝の舞台でも気負わず挑戦できると感じさせてくれました。
そもそもこの種目(三段跳)を始めて1年足らずの選手が県大会、北関東大会で優勝してインターハイに出場し、しかも全国の選ばれし猛者たちだけが辿り付くことができる夢の決勝の舞台に進出することだけでも信じられないくらい大変な快挙と言えますが、ドラマには続きがあり、木戸君が見せた真骨頂はここからでした。
決勝は16時30分から始まり、予選上位12名が予選の記録に関係なく決勝のみの記録で3本の試技に挑戦し、上位8名のみが更に3本の試技に挑戦して最終順位が決まるレギュレーションとなっています。
木戸君は、予選の勢いそのままに、適度に力が抜けたしなやかで素晴らしい跳躍を見せ、決勝1本目に14m74cmで暫定3位につけると、2本目は低調な記録だったものの、3本目を14m68cmでまとめ、暫定6位で上位8人が争う最終ラウンド進出を決め入賞を確実としました。そして迎えた4本目でパーソナルベストを13cm更新する14m95cmの大ジャンプを見せ暫定3位につけると、ますます勢いに乗った5本目は15mを超えたような大ジャンプを見せましたが、僅かに踏切がオーバーして残念ながら記録なしとなってしまいました。
選手全体が5本目を終え最後の1本を残すのみとなった時点で木戸君は暫定4位につけ、ラスト1本に挑戦する形となりました。そして運命の最終6本目では5本目に見せたしなやかな跳躍はそのままに、踏切もピッタリと修正して見事なパフォーマンスを披露すると、ついに15m01cmと15mの大台を超えた大記録を打ち立てました。この時点でパーソナルベストを19cm更新し暫定4位にランクされましたが、その後無念にも1名の選手に上回られ、結果的に第5位入賞という素晴らしい結果となりました。
初めて全国の舞台で表彰台に立った木戸君は、最高の笑顔で大会を終えましたが、今大会合計9本の試技で自己記録更新を3度達成した姿からは大きな手応えを感じている様子で、今後の伸びしろを十分に感じさせてくれるものでした。しかもインターハイ本大会という最高の舞台で結果を残したことで、こうした成功体験が力となり、彼らにとって更なる飛躍を期待できる大きな財産になったはずだと思います。
また、会場には棒高跳に出場した岩崎君と大会に帯同した2名の練習パートナーのほか、木戸君と幼少期からの幼馴染である陸上部員2名が福岡まで応援に駆け付けるなど素晴らしい仲間たちが居て、そうした良好な人間関係が木戸君を支える原動力となっていたのだと思います。更に、木戸君のご両親やご家族の方も応援に訪れてくださっており、温かな眼差しで木戸君の一挙手一投足を見守っておられました。ご家族の存在が木戸君にとって平常心で挑戦できた大きな要因であると考えます。猛暑の中、遠方まで応援に来ていただき感謝申し上げます。
今回岩崎君と木戸君が福岡の地に残した足跡は、2人にとっても、そして本校にとっても色褪せない栄光の記憶となり、後輩たちの更なる飛躍に向けた道標となることは間違いありません。2人は全国の舞台で「南の風」をしっかりと吹かせてくれたと思います。自信をもって胸を張って帰校してほしいと願います。
【校長室】夢舞台、真夏の挑戦(北九州インターハイ2024)
昨日7月28日(日)から福岡県の東平尾公園博多の森陸上競技場において全国高等学校総合体育大会(インターハイ)の陸上競技が始まりました。全国から高校生世代トップレベルの選手が集い、白熱した熱戦を繰り広げる最高の夢舞台に本校からは北関東大会を勝ち抜いた3年岩崎透弥(棒高跳)と北関東大会チャンピオンの3年木戸瑛大(三段跳)が出場しました。
大会初日となった昨日7月28日(日)には、照り付ける日差しが最も暑く感じる12時から男子棒高跳びの予選が始まり、岩崎君が予選第1組に登場しました。
今年度は棒高跳びに出場する選手のレベルが非常に高く、岩崎君のもつパーソナルベスト4m50cmは今年度の高校生全国ランキングで33位にあたる記録であり、今回のインターハイでの予選通過標準記録は4m80cmに設定されていたため、苦しい試合展開が予想されましたが、高校生は何が起こるかわからない無限の可能性を秘めており、岩崎君の集中力と爆発力に期待していました。
予選は岩崎君のパーソナルベストである4m50cmから始まり、4m80cmをクリアした者のうち上位12名が7月29日(月)に行われる決勝に進むレギュレーションとなっています。跳躍種目は、複数回の試技に挑戦することができますが、その分1本1本の試技の間の時間が長く、集中力と体のコンディションを維持することが難しく、そうした跳躍技術以外の力が大きく結果を左右するとても繊細な競技です。
そうした中で大舞台に立った岩崎君は、北関東代表としての自信と越南生としてのプライドを持ち、全力でピットに向かいましたが、並み居る強豪たちの前に充分に力を発揮できず、パーソナルベストであった4m50cmをクリアすることができずに予選で涙を呑む結果となりました。
結果だけ見れば残念な結果となってしまいましたが、日本を代表して世界の舞台で戦うことを視野に入れているトップアスリートたちが一堂に会す高校生年代最高のステージに、県大会、北関東大会を勝ち抜いてコマを進めた実績は、それだけでもとても価値あることで、一握りの者にしか与えられない挑戦の舞台に立ったことは、決して色褪せることはありません。きっと本人が一番悔しい気持ちでいると思いますが、最高のステージに「南の風」の痕跡をしっかりと刻んだことに誇りをもって、笑顔で帰ってきてほしいと願います。
今後は、7月31日(水)に三段跳の予選、決勝に臨む木戸君に思いを託し、しっかりとサポートしてほしいと願います。岩崎君の活躍を現地で応援することはできませんでしたが、31日には私も福岡に参戦し、現地で岩崎君とともに木戸君の活躍をしっかりとこの目に焼き付け、「南の風」を吹かしてきたいと思います。
頑張れ越南生!頑張れ陸上部!
【校長室】ようこそ越谷南高校へ!(第1回学校説明会)
本日7月26日(金)は本年度最初の学校説明会及び校内&部活動見学、個別相談を実施しました。じっとしていても汗が流れ出る猛暑の中、お時間を確保して本校にお越しいただき誠にありがとうございました。
説明会では、生徒会生徒の進行のもと、本校教頭から本校の教育理念や教育活動の概要、生徒たちの様子、進路実績や入試制度などについてご説明するとともに、外国語科学科長から外国語科の特色や実際の学びの様子などについてご説明させていただきました。
本校では、普通科・外国語科や理系・文系によって授業で取り扱う科目や単位数に違いはあるものの、総じて本校の目指す「文武両道を高いレベルで実現し、豊かな人間性を育む」ことに変わりはありません。本校では「二兎を追う者は一兎をも得ず」ではなく、「二兎を追う者は、二兎を得る」を実現しようとする生徒の皆さんを全力で支援してまいります。運動部・文化部を問わず部活動に全力で取り組み青春を謳歌するとともに、希望進路の実現にも高い意識をもってチャレンジする。そんな欲張りな高校生活に真剣に取り組み実現しようとする生徒たちの存在と、情熱をもってそれを支える教師陣の存在が本校の最も大きな特色であることをお伝え出来たのではないかと考えております。
約1時間という限られた時間の中でのご説明であったため、雑駁な内容となり、すべての皆さまのニーズに充分お応えすることができず、大変心苦しく感じております。もっと知りたい、ここが分からないとお感じの方は、遠慮なく本校教頭までご相談ください。
本日の説明会を通じて、本校が目指している学校像や教育スタイルなどについて少しでも理解が進むとともに興味関心をもっていただけたなら大変うれしく思います。本校は、「二兎を追い、二兎を実現したい」と考える皆さんをお待ちしています。
【校長室】1年外国語科、国内留学に出発!(ブリティッシュヒルズ語学研修)
本日7月25日(木)から27日(土)まで2泊3日の日程で外国語科1年生40名が福島県にあるブリティッシュヒルズでの国内留学(宿泊型語学研修)に出発しました。昨日午後の突風や豪雨、落雷と言った荒天から一転して爽快な晴天のもと、昨日オーストラリアでの海外研修に出発した2年生と同様に、元気に手を振りながら期待に満ち溢れた最高の笑顔で出発していきました。
ブリティッシュヒルズは中世英国の街並みや建築物を模して「パスポートのいらない英国」というキャッチフレーズのもと、国内に居ながらにして英国文化を体験できる体験型宿泊施設として設立され、外国語科を設置する学校を中心に英語教育に力を入れる学校の生徒たちが、日本語を一切使わないという日常とは異なる世界で、試行錯誤しながら100%英語を活用した合宿生活に身を投じることにより英語の活用スキルを磨いていくというコンセプトの語学研修施設です。
生徒たちは、緑の中の一本道を進んでゲートをくぐった瞬間から、まるで映画のセットか、または本当にイギリスに来てしまったかのような錯覚に陥るほど目の前に広がる異国の景色に圧倒されるとともに、バスから降り立った瞬間から英語オンリーの対応に戸惑いを感じると思いますが、きっとテーマパークのアトラクションを楽しむかのように非日常の世界にすぐに引き込まれ、海外留学気分でポジティブに英語に向き合うことができるはずです。
現地では、ネイティブの外国人スタッフによる学習プログラムやアクティビティーが様々用意されているとともに、食事や入浴、余暇時間など24時間全てが英国スタイルとなっており、自信がなかったりシャイな生徒たちも自然と積極的に馴染んでいくことができる学習環境となっています。きっと2泊3日のプログラムが終了する頃には、まるで外国人になったかのようにオープンマインドで英語をしゃべっているかもしれません。
この3日間の体験を通して、英語力を磨くことはもちろんですが、仲間たちと合宿生活を送ることにより相互の理解が進み、3年間同じメンバーで過ごしていくための絆を深めてくれることを期待します。また、日本語を使わないというミッションにみんなで協力して取り組むことにより、勇気と信念をもってチャレンジすれば実現できるという成功体験を積み重ねて、失敗や思い通りにならないことに臆病にならずに、なりたい自分に向かってチャレンジできる生徒になってほしいと願います。
生徒たちは7月27日(土)の夕刻に帰校し、一気に現実の世界に引き戻されることになりますが、一回り成長した笑顔で帰ってきてほしいと願います。
頑張れ越南生!頑張れ外国語科1年生!
【校長室】海外での学びに挑戦!(オーストラリア海外研修)
本日7月24日(水)から8月6日(火)まで12泊14日(機内2泊)の日程で、本校2学年の生徒18名が羽田空港第3ターミナルからオーストラリアのシドニーに向けて5年ぶりの海外研修に出発しました。
オーストラリアは日本との時差がないことから、出発日の本日は夜のフライトとなったため、午後5時に空港集合の予定でしたが、さすが越南生だけあって集合時刻の10分前には全員がチェックインと荷物預けを完了していました。
海外はもとより飛行機に乗ること自体が初めての生徒もたくさんいましたが、添乗員のアドバイスを受けながら積極的に手続きにトライしていました。
高校生にとって海外での生活は、日本語がないだけでなく、食文化や生活様式、服装や学校の授業、宗教や思想、習慣など様々な違いを体験することになります。ましてホームステイとなればホストファミリーとの折り合いなど戸惑うことばかりなはずです。親元を離れた異国の地でのそうした非日常の中でポジティブかつアクティブにチャレンジすることが異文化理解に繋がり、興味や関心を高めるとともに思考や思想の幅を広げ、やがて訪れるグローバル社会への適応力を育むのだと考えています。
きっと数日は驚きと戸惑いの連続でストレスも感じるかと思いますがオープンマインドで対応すれば、すぐに慣れていけるはずです。
現地ではタロンガ動物園やオペラハウスなどオーストラリアを代表する観光地の訪問もありますが、マッコーリー大学での講義や地元高校での学習プログラムなどの学習活動が中心となります。普段学校で経験している学びとは一味違った学びに触れ、トライ&エラーを繰り出しながら積極的に様々な経験をしてきてほしいと願います。
また、ホストファミリーとの交流を深め、現地の家庭の生活を堪能してほしいと願います。特に週末にはホストファミリーがオーストラリアらしさを感じる体験をさせてくれると思います。そうした経験は日本に居ては得られない特別な経験となり、貴重な財産になるはずです。
保護者の皆さまにおかれましては、本日は平日にも関わらず、多くの皆さまに見送りに来ていただき誠にありがとうございました。ご家族の皆さまの姿が生徒たちに安心感を与え、最高の笑顔で出国できたのだと思います。
また、近年の円安の影響により、渡航費が大幅に高騰している中、海外研修の実施に格別のご理解とご支援をいただき重ねて感謝申し上げます。
保護者の皆さまとともに、生徒たちが出発前のワクワクドキドキした笑顔のままでひと回り成長して無事に帰国してくれることを期待しています。現地の様子は引率教員が学校ホームページにて伝えてくれる予定となっていますので、定期的にチェックしていただければ幸甚に存じます。
頑張れ越南生!
【校長室】考えさせられた1日(PTA関東大会)
本日7月23日(火)、千葉県の幕張メッセで行われた第70回関東高等学校PTA連合会大会千葉大会に本校PTA会長、副会長と3名で参加してきました。
全体の参加人数の発表はなかったものの、会場には関東各都県から多数のPTA役員と管理職が集まり、主会場の国際会議場だけでは収まらずオンラインでサブ会場を設置するほどの賑わいでした。
会議は千葉県立幕張総合高校シンフォニーオーケストラ部の華やかな演奏と生涯学習由来のNPO法人柏オヤジダンサーズのユーモラスなダンスによるアトラクションから始まり、開会の式典、表彰式、基調講演と続きました。
基調講演では、元埼玉県警捜査一課デジタル捜査班長で現在は犯罪コメンテーターとしてテレビなどでご活躍されている佐々木成三氏が「高校生の問題行動」というテーマで講演されました。
佐々木氏は、デジタル犯罪やSNSとの関わり方など専門的な視点から、時折クイズを織り交ぜながら分かりやすいスライドを使って、高校生が犯罪やトラブルに巻き込まれないように教えるのは保護者の責務であり、急激に進歩するデジタル社会に潜むリスクや闇について、子どもたち以上に知識と経験を身に着けなければならないとおっしゃっていました。
特に情報化社会となった現在、単にスマホなど情報に触れる機会を制限するのではなく、インターネット上に溢れるデジタル情報の真偽を見抜く力の習得が必須であり、情報を鵜呑みにせず真偽を裏付ける根拠を確かめる能力の育成と習慣化が大切であると述べられていました。
生徒たちと常に身近に接してきた我々教職員は正に佐々木氏と同様に現代の子どもたちに対して強くリスクを感じており、デジタル社会での生き方について考えさせられたとともに、学校での指導の在り方を再検討する必要性を強く感じました。
一方で、こうした事案については、特に保護者の皆さまとの連携が不可欠であり、大切なお子さまを犯罪やトラブルから守るために、ご家庭でのお子さまとの対話の中でお子さま自身に考えさせる機会を大切にしていただけるようお願い申し上げます。
大会は明日7月24日(水)に各都県代表校の研究発表及び研究協議会が行われ閉幕します。本校は本年度は都合により研究協議会には参加しませんが、来年は埼玉県開催となり、ホスト県として関東各都県の方々を迎えることになります。こうした機会に多くの皆さまに他校との交流を深め各校におけるPTAの在り方について情報交換するなどして本校PTA後援会の更なる発展に役立てていただければ幸甚に存じます。