校長室より
関東の舞台で躍動(写真部:関東高等学校写真展)
本日2月7日(土)都内西新宿エリアに立地する東京工芸大学にて2月2日(月)開催されている第32回関東高等学校写真展東京大会2026を見に行ってきました。
この写真展は、本年度各都県で開催された春と秋の高校写真展にて優秀であると評価された作品の中から、来夏に行われる全国高等学校総合文化祭に出展される作品を除いた作品が一堂に会して展示される関東規模の写真展となっており、本日最終日を迎えていました。
大会は1都7県で持ち回りとなっており、今年度は東京開催となりました。本年度の会場は、大学の校舎のワンフロアを使ったもので、思いのほかこじんまりとした雰囲気でしたが、各都県の代表作品として推薦を受けた優秀な作品20点(8都県で160点)が都県ごとに展示されており、会場内は見学に来た高校生たちで賑わっていました。
本校からは、6月展で優良賞を獲得していた浜田琉海さん(2年)の「TRÄUMELAND」と11月展で最優秀賞を獲得していたパスマイカさん(3年)の「揺れる心、揺れない心」の2点が出展されており、このうち浜田さんの作品が見事に優秀賞を獲得することができました。
浜田さんの作品は、昨年6月までの1年間本校に在籍していたドイツ人留学生が、本校ホームルーム棟の階段に展示されている美術部員が描いた絵画作品を、母国に帰国する前に本校での学校生活を惜しみながら鑑賞している哀愁感溢れる姿を切り取った1枚で、その留学生の背中から放たれる寂しい想いがダイレクトに伝わってくる作品です。
一方、パスさんの作品は、自然の中で儚げに振り向いた1人の少女の一瞬の表情を捉えたもので、県の展覧会で3名しか選ばれなかった最優秀賞を獲得した作品であり、一際目を引く出来栄えでしたが、3年生の作品であることもあり、今回は優秀賞の受賞とはなりませんでした。
会場を埋め尽くした作品は、都県を代表する作品らしく、どの作品もインパクトがあり、撮影技術はもとより構図を決める感性も素晴らしいと感じられるものばかりでした。
近年は、高性能のスマホが普及しているため、特別な技術や知識がなくても誰もが簡単に美しい動画を撮影することができ、しかもスマホの機能やアプリなどを使えば簡単に思いどおりに加工までできる時代となりましたが、そうした高画質で動きある画像ではなく、ファインダーから見える動きのある景色の中の一瞬を切り取る写真の世界は奥が深く、動画では味わえない独特な魅力が存在します。撮影された画像そのものは全く動かないのですが、切り取ったその一瞬の前後はどう時間が流れたのかとか、その一瞬に撮影者は何を感じたのかとかなど、その場面を鑑賞者なりに想像し、思いを巡らすことができることが最大の魅力であると感じています。そうした意味でも、本日の展覧会は、現代の高校生写真家たちが見ている世界や撮影者が感じた感性を自分なりに解釈し、楽しむことができた展覧会となりました。
今回関東大会に出展した浜田さんやパスさんはもとより、本校写真部員たちを含めて、ファインダー越しの一瞬の世界に魂を込める高校生写真家たちには、これからも自分の感性を信じ、撮影に関する知識や技能を磨きながら、見る人の心を動かすことができる最高の一瞬を切り取り続けてほしいと願います。
頑張れ、越南生!頑張れ、写真部!
若者たちの飽くなき探究心(探究活動発表会)
昨日2月5日(木)午後の授業時間を活用して、生徒たちが年間を通じて取り組んでいる探究活動の発表会を1,2年生合同で実施しました。
この取組は、高等学校教育における必修科目として国が定め、全国すべての高等学校で取り組んでいる「総合的な探究の時間」において、生徒たちが1年間の月日をかけて探究を重ねてきた成果を披露し、生徒同士の相互評価を経て、更に思考を深めていくものです。
探究活動は、令和4年度から完全実施された現行の学習指導要領におけるすべての学びの根幹とされるねらいで、本校が「読解力」の向上のためにPISAタイムという学校設定科目を取り入れる根拠となった小中学生世代の国際的な学習到達度調査(経済協力開発機構(OECD)が実施)の分析結果から、「科学的視点」と「論理的思考力」に加え、「表現力」など日本人の子どもたちが国際的な舞台で活躍するために不足しているとされる力を養うために全学校種において全国規模で取り組みが始まったものです。
本校では、各学年1単位の探究活動に取り組んでいますが、1年生では「研究テーマの設定」「仮説の設定」「先行研究などの調査」「検証」「考察」「発表」など、探究活動に対する考え方やプロセス、具体的方法などの基本を学びながら3~4人程度のグループを作って研究をスタートします。2年生では研究テーマを決めて探究活動に本格的に取り組み、科学的視点での分析と論理的思考を重ね、ブラッシュアップしながら考察をまとめ、発表を行うこととなっています。
本日の発表会では、2年生の生徒全員で構成された90班のグループが全30会場に分かれ、1年生を聴衆にして7分間のプレゼンテーションに臨みました。
2年生の生徒たちは、自分たちが1年間研究してきた成果をスライドにまとめ、役割を分担しながらプレゼンテーションに臨んでいました。プレゼン後には、1年生から次々と投げかけられた質問にも丁寧に答え、各会場からは大きな歓声と拍手が沸き起こっていました。
発表者たちは、発表の準備を終え、いざ教壇に立つと、はじめは緊張した様子でしたが、徐々にペースをつかみ、最後には堂々と自分たちの考えを自分たちの言葉でプレゼンテーションする姿は、普段見かける生徒たちよりも一回りも二回りも大きく見え、人前で注目を浴びながら自分の考えを論理立てて表現する経験が生徒たちにとって座学では得られない大きな刺激であり、成長の場なのだと再認識する結果となりました。
今回発表されたテーマは、分野も着眼点も多種多様でそれぞれに魅力あるものでしたが、中には「動きやすさ?見た目?スポーツとユニフォームの不思議な関係」や「理想の学校を作ろう」など、文武両道を志向する本校生徒らしい身近なテーマや、「100年後までに他の惑星に住むことはできるのか」や「AIを考える~AIが台頭した未来~」などの探究活動としては科学的視点に立った正統派なテーマ、「バズる音楽にはどんな共通点があるのか~SNS時代に流行る曲の法則と児は~」や「フェイクニュースが及ぼす影響に対し私たちは何ができるのか」など今どきの若者らしいネットリテラシーなどに関するテーマなど、どれもプレゼンテーションを聞いてみたいと思わせてくれる秀逸なものばかりでした。
2年生の生徒たちは、こうして人前で堂々と発表したことにより、普段味わえない大切な経験ができたのだと思います。また、今回は聞き手となった1年生たちの目には、2年生たちの偉大さが目に焼き付いたのだと思います。そして、こうした経験を繰り返しながら生徒たちの手によって本校の新たな歴史と伝統が作られていくのだと思います。
1年生諸君、次はあなたの番です。1年後の発表に向けてイメージを膨らませ、自分たちの取り組む探究活動をより深くブラッシュアップしてほしいと願います。来年の今頃、今日目にした発表を超える素晴らしいプレゼンテーションに出会えることを期待しています。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!
未来に向かって…(第2回学校評議員会&学校評価懇話会)
本日2月3日(火)本校応接室及び会議室において令和7年度第2回学校評議員会並びに学校評価懇話会を開催しました。各委員の皆さまには、年度末の大変ご多用の中でご出席を賜り、心より感謝申し上げます。
学校評議員会は、本校における第三者評価的な意味合いを持ち、学識経験者や地域の代表者、近隣教育機関や行政担当者などの中から、本校の場合は5名の皆さまに委員を委嘱させていただいており、年2回の会議を通して、本校が目指す学校像の実現に向けた具体的な教育活動の取組目標や方策、成果などについて情報を共有し、第三者のお立場からのご意見やご助言をいただきながら、未来に向かって学校教育活動の改善に取り組んでいくものです。
学校評価懇話会は、更に視点を増やし、学校評議員の皆さまに保護者代表2名と生徒代表3名を加え、より多様な立場からのご意見をいただきながら、改善を加速させようとするものです。
本校では、学校評議員会と学校評価懇話会を同日に開催していることから、会議での内容の重複を回避するために、学校評議員会の主たる目的を、授業を中心とした教育活動の実態を把握していただくこととしており、実際の授業の様子や教職員、生徒たちの様子について時間をかけてご覧いただき、率直に感じられたご意見やご助言を頂戴しています。
本日のご案内では、学年や教科を問わず様々な教科・科目の授業にお邪魔しましたが、どの授業でも落ち着いた雰囲気の中で活発に学習活動が行われていることやICTを効果的に活用しながら質の高い教育活動が行われており、多くの生徒たちが主体的に学んでいるとのお褒めのお言葉を頂戴しました。
続いて行われた学校評価懇話会では、教頭から自己評価システムシートや学校評価アンケートの結果などを中心に本校の教育活動における1年間の取組や成果をご報告するとともに、進路指導主事や国際部主任などの分掌主任からそれぞれの取組について具体的な説明をいたしました。
今回の会議では、生徒を含めた委員の皆さまから、本校の取組について高い評価をいただくとともに、委員の立場として出席した生徒会生徒に対してスタディサプリやPISAタイムの活用状況及び成果などについて生徒目線での意見を求められたり、学校評価アンケート結果から生徒や保護者の満足度が高いとの評価をいただいたり、外国語科独自の充実した学習プログラムや海外大学への指定校枠取得などの取組に深い興味を持っていただくなど活発なご意見やご助言を頂戴することができました。
更に、AIを活用した学習プログラム導入の検討や、学校評価アンケートの集計の在り方、しっかりと挨拶ができる本校生徒のような生徒を育成するための新たな連携事業の模索、小中学校を中心とした地域連携の更なる強化など、貴重なご意見をいただくことができました。
学校といたしましては、本日いただいたご意見などについて、今後しっかりと検討をすすめるとともに、実現可能なものから改善を図ってまいりたいと考えております。
委員の皆さまには、本校教育活動に対する格別なご支援に改めて感謝申し上げますとともに、今後とも本校の教育活動にご理解とご助言を賜りますようお願い申し上げます。
併せて、本校生徒の皆さん及び保護者の皆さまには、両会議の概要につきまして、以上のとおりご報告いたします。
なお、本日頂戴したご意見等を踏まえた学校自己評価システムシート最終報告版を本校ホームページに掲載いたしますので、ご確認いただけますようお願い申し上げます。
ピュアな心を思い出す…(英語を活用した小学校との交流事業)
本日2月2日(月)午前中に、昨年度から取り組みを始めた異校種交流事業及び地域貢献活動の一つとして、地元小学校と連携し、本校生徒を派遣して小学生の学習活動を支援する取り組みを実施しました。
舞台となったのは、本校からほど近く、本校周辺エリアに居住する児童たちも在籍している越谷市立明正小学校で、昨年度に続き小学6年生の授業に本校生徒を派遣し、英語教育の取組の中で本校生徒たちが主体的に小学生に英語によるコミュニケーション活動を支援するものです。
この事業は、普段小学生の児童たちと触れ合うことの少ない本校生徒たちにとっても貴重な学びの場となるものですが、本校授業日と並行して実施することから、昨年度と同様に既に進路が決定し、家庭研修期間である3年生の生徒たちに協力を要請したところ、本年度は24名の3年生が立候補してくれ、このうち体調不良のため参加できなかった3名を除く21名の3年生が本日の事業に参加しました。
小学校に着くと、校長先生と教頭先生が生徒たちを出迎えてくれ、丁寧なご挨拶をいただきました。その後、簡単なレクチャーを受け、生徒たちは5~6人ずつのグループに分かれて4クラスある6年生の教室に向かいました。
児童たちが待つ教室に入ると、どのクラスも明るく元気な声とともに大歓迎で迎えてくれ、担任や授業担当の先生の指示に従いながら授業がスタートしました。
本日のプログラムは英語を使って「学校行事や日本の行事などについて紹介する」というテーマで、小学生の児童たちが班ごとに事前に作成したスライドや小道具を使って発表し、本校生徒たちがコメントするという流れで進行していきました。中には、小学生らしくキーが高い美しい歌声で合唱したり、ソーラン節を披露したりとクラス全員でパフォーマンスを見せてくれる場面もあり、その迫力に圧倒されながらも、本校生徒たちが自分たちの持つボキャブラリーの中で英語で感想や助言などを提供して小学生たちのチャレンジを労っていました。
続いて行われたスモールトークでは、高校生を交えた児童と生徒全員がペアを組んで、会話のきっかけとなるいくつかの質問例文から会話を発展させるというフリートークセッションでした。本校生徒たちの前には高校生と話したいと思っている積極的な児童が次々と列を成し、2分間のフリートークで楽しそうにやり取りをしていました。中でも感心したのは、相手の発言に対して3秒以内にアクションするというルールが浸透しており、児童たちは臆することなく積極的に発言していたのが目に焼き付いています。更には、簡単な文章ではあるものの、小学生にして既に流暢に英語を操る児童も散見され、小学校における英語教育の質の高さとそれを支える先生方の準備や指導に頭の下がる思いがしました。
そして、授業のまとめでは、高校生たちから小学生たちに向けたメッセージタイムや高校生に対する質問コーナーなどで更に交流を深め、授業が終わるころには「実は兄弟か?」と思わせるくらい距離が縮まった中身の濃い時間を過ごすことができました。
小学生たちは、どの児童もとても明るく元気で素直なだけでなく、主体的に他者と関わりながら1つの課題に取り組もうとする意欲的な姿や、恥ずかしがらずに自分を表現しようとする積極性が感じられ、高校生世代の生徒たちにとって失われがちな大切なものを再確認させてもらった気がしました。
授業の終了後、生徒たちに感想を聞いてみると、「楽しかった」とか「もう1時間やりたい」などのポジティブな言葉とともに、「小学生の純粋さに心を洗われた」や「素直な気持ちになれた」など、小学生たちからもらった刺激によって、忘れかけていたピュアな姿勢の大切さに改めて気付くことができたようでした。
控室に戻ると、校長先生や調整役を担っていただいた先生からは、本校生徒たちの振る舞いや交流に臨む姿勢に対して過分すぎるほどのお褒めの言葉を頂戴しましたが、校長の私から見ていても、自ら進んでこうした場に身を投じ、積極的に世代の異なる小学生と交流しながら英語を使って自分を発信するという責任ある任務を見事に成し遂げてくれた生徒たちの姿は本校生徒たちの理想とする姿でもあり、とても誇らしく見えました。本校生徒たちにとっても、間違いなく大切な時間となったのだと感じています。参加してくれた3年生の皆さん、本当にありがとうございました。
また、こうした貴重な経験の機会をご提供いただいた校長先生はじめ明正小学校の先生方や児童の皆さんには、改めて感謝申し上げます。
本校としては、次年度以降もこうした交流をブラッシュアップさせながら継続していきたいと考えています。本校生徒たちには、日常生活では味わうことのできないこうした交流の機会に対して視野を広げ、興味を持つとともに、たくさんの生徒たちに自らの意思で新たな経験の場に身を投じてほしいと願います。
頑張れ、越南生!ありがとう、明正小学校!
思わず唸った「うまそ~」(1年生美術選択者作品展示)
現在、本校管理棟3階西側の美術室から渡り廊下に通じるスペースに、芸術科目で美術を選択した1年生の生徒たちが作成した粘土細工の作品が展示されています。
作品は、それぞれの生徒が選んだ好きな食べ物を模したもので、ファストフードからデザート系、丼物や汁物などのガッツリ系まで、和・洋・中、様々な食べ物が実に美味しそうに並んでいます。
生徒たちは、授業の早い段階で作品を制作する上で重要な手順や注意点などを学んだ後、自分が食べたいと思う食べ物を1つ決め、タブレット端末を活用してネット上から見本となる食べ物の画像を選び、その画像を拡大して、細部にも拘りながら少しずつ粘土を形にしていきます。
私が高校生だったころは、見本は教科書の小さな写真か偶然にも実物を手に入れた場合に限って見られるもので、殆どの場合は頭の中で記憶を頼りにイメージして創作するしかなかったのですが、現代は芸術科目でもネット上に無数に存在する実物の写真を簡単に閲覧することができ、よりリアルなイメージを膨らませながら、創作活動に取り組むことができるようになりました。
まさに、コロナ禍が生んだプラスの産物で、スマホやタブレットを使いこなす今の生徒たちにとっては、もはや当たり前となった情報収集の方法となっています。
一方で、生徒たちの手によって形作られる作品は、映し出された画像と違ってイメージどおりの形にならないことが多く、初めのうち生徒たちはもれなく悪戦苦闘するのですが、何度か授業を重ねるうちにコツを掴んで徐々にそれっぽい形になっていきます。
最初は真っ白な粘土の塊なので、なんとなくの形だけで、上手な作品であってもリアルな雰囲気があまり出てこないのですが、色を塗り始めると見る見るリアルさが増していき、最終的には某界隈の問屋街で陳列されている食品サンプルのような見事な出来栄えの作品に仕上がりました。
どの作品も見応えがあり、今にも匂いがしてきそうで美味しそうな雰囲気が出ていますが、その中でも筆者(校長)の目に留まったいくつかの作品をピックアップしてみました。(※下記写真をご参照ください)
どうですか?
形といい、色艶といい、食器とのバランスなどのリアリティーといい、今すぐに手を伸ばして食べたくなるようなリアルな出来栄えではありませんか?
生徒たちが作成した作品は、どれも豊かな個性と感性が感じられ、芸術科目の持つ「自分の感性を表現する」という特性がしっかりと見られる魅力的な作品ばかりでした。
恐らく生徒たちは、作品を制作しながら思ったとおりの形にならないジレンマを感じつつ、お気に入りの器に作品を乗せ、色を付けることで少しずつイメージに近づき、仕上がっていく作品に克服感や達成感を感じることができたのではないでしょうか。
言うまでもなく、自己実現のためには多様な学問を身に付けることが重要である一方で、こうして実技を経験しながら知識や技能を習得し、自身の感性を磨きながら表現する力を身に付けていくことは、豊かな人間性を育む上で欠かせない学びでもあります。今回の作品は、どの作品もホームルーム教室や部活動の場面では見られない、普段とは一味違った生徒たちの一面を見せてくれたような気がします。
今回作品が展示されている場所は、残念ながら、すべての生徒が日常の生活の中で必ず通る場所ではありません。故に、未だその存在にすら気付いていない生徒もたくさんいるのだと思います。全校生徒の皆さんには、撤収されてしまう前に1度は南の風の仲間たちが作ったリアルで美味しそうな作品を見に行って、皆さんの目と心で味わってみてほしいと願います。少しでも時間に余裕が出来たら、友達誘って美術室前にLet’s go!
頑張れ、越南生!頑張れ、1年生!
南の風が君を待っている(入学者選抜出願スタート)
受検生の皆さん。おはようございます。
本日1月27日(火)から、いよいよ本県公立高等学校入学者選抜の出願が始まりました。昨年度から出願手続きはインターネット上から行うこととなっていますが、順調に進んでいるでしょうか。もし、少しでもわからないことや不安なこと、疑問な点などがある場合は、中学校の先生に確認しながら、慌てずに落ち着いて手続きを進めてほしいと思います。
皆さんは、これまで公立・私立を問わず、様々な高校の説明会に参加したり、ネットで情報を収集したり、実際に学校に足を運んでみたりしながら、春から始まる自分の高校3年間の生活と青春の日々を賭すべき意中の1校を決めたのだと思います。この道のりは、皆さんにとって決して簡単ではない特別な時間であったのだと思います。もしかしたら、今現在も出願校を決めかねている人もいるのかもしれません。
でも、大丈夫です。今回の決断は、皆さんにとって自分の人生を左右する大きな決断であったと思いますが、それと同時に、そうした大切な決断をしたという経験が皆さんの今後の人生を切り拓き、これから始まる高校3年間を誰よりも有意義なものにしようという決意と覚悟をもたらしてくれたはずです。
この決意と覚悟がある限り、どの高校に入学したとしても、皆さんの未来は間違いなく明るいものとなるはずであり、私たち教職員は、そうした皆さんの未来を少しでも有意義なものとするために全力を尽くして支える覚悟で皆さんをお迎えするのです。だからこそ、自分の意思で決断できた自分自身を肯定し、安心して本校に出願してほしいと思っています。
本校を希望していただいた皆さん。本校の学校生活の特徴でもある「南の風」の仲間たちが、皆さんの入学を待っています。皆さんが本校に入学した暁には、現在進行形で「なりたい自分」の実現に全力で挑戦し、青春を謳歌しながらキラキラと輝いている先輩たちのように、学校生活を思い切り楽しみ、充実した日々を送る「南の風」の仲間たちと、かけがえのない高校3年間を送ってほしいと願っています。「南の風」は、いつでも皆さんの背中を力強く押してくれるはずです。
校長としては、本校に出願を決めてくれた受検生をはじめ、すべての受検生の皆さんが、これまで準備してきた力を十分に発揮して入学者選抜に臨めることを願っています。
今後は、中学校の先生方の助言や県教育委員会の資料などを確認しながら、出願の手続きを確実に行うとともに、約1か月後に迫った学力検査に向けて、しっかりと準備を重ねてほしいと思います。とりわけ、先週から急激に寒さが厳しくなり、まさに冬本番を迎える気候の中で、体調管理には十分に気を使い、心身ともに万全の状態で学力検査に臨めるように過ごしてほしいと願います。
入試当日の皆さんの健闘を願うとともに、桜の花が満開に咲く頃、最高の笑顔で未来に向かう皆さんとお会いできることを、心から楽しみにしています。
頑張れ、受検生!頑張れ、未来の南の風たち!
埼玉県立越谷南高等学校長 相原 博和
西関東の舞台で金賞を獲得(吹奏楽部:西関東アンサンブルコンテスト)
本日1月25日(日)久喜総合文化会館にて第31回西関東アンサンブルコンテストが開催され、本校吹奏楽部が出場しました。
このアンサンブルコンテストは、第41回全日本アンサンブルコンテストの西関東地区(埼玉、群馬、山梨、新潟)予選を兼ねており、本校は昨年12月に行われた埼玉県大会で打楽器パートが8重奏で見事金賞を獲得し、埼玉県代表としての出場を推薦されていたものです。
西関東大会には、金管、木管、打楽器などすべての部門の出場チームの中から新潟県、群馬県、山梨県がそれぞれ5チームずつ、他県に比べてレベルが高いとされる埼玉県からは10チームの合計25チームが出場しました。
大会は2日間にわたり、昨日は中学校と大学、本日は高等学校と一般部門の審査が行われ、本日は午前10時から高等学校部門の演奏が始まりました。
本校は全体の19番目、2度の休憩を挟んで午後の部3番目の登場となりました。直前に同じ打楽器8重奏で出場した学校の演奏が終わって楽器の片付けが始まると、舞台に立つ8人のサポートのために駆けつけた本校部員たちが下手から一斉に現れ、迅速に本校の楽器をセットすると同時に演奏する8人の精鋭たちが自分たちの演奏する楽器の細かな配置を入念に確認していました。
楽器のセッティングが完了し、司会者が学校名を告げると、12時46分の定刻丁度に本校チーム打楽器8重奏の演奏が始まりました。演奏した楽曲は、12月のサンクスコンサートでも披露した「打楽器アンサンブルのための協奏曲」で、本校のチームは他校に比べて演奏する楽器の種類と数が圧倒的に多く、演者が演奏中にランダムに入れ替わり、1人が2役も3役もこなしながら厚みのあるアンサンブルを完成させるのが特徴です。
最前列にスタンバイしたパートリーダーが周囲を見渡し、目を合わせて合図を送ると鉄琴が奏でる心地よい高音でリズミカルなメロディーから演奏がスタートしました。その後、木琴のあたたかな音色が主旋律となり、徐々に曲調がアップテンポになっていきました。やがて2つの木琴を4人で演奏したり、1人で4本のバチを操って演奏したり、バチの種類を変えて音色を変えたりしながら、全員が眼にも止まらぬ超高速なバチさばきで多種多様な楽器を器用に操り、様々な音が幾重にも重なる迫力ある曲調を見事に奏でていました。あまりの演奏スピードと迫力ある音色に会場を埋めた観客たちは、只々聴き入ってしまいました。
終盤は木琴の優しい音色に移り変わり、最後はティンパニの力強い連打とともにエンディングを迎えると、会場からは一斉に拍手の渦が沸き起こり、部員たちはやりきった感のある満足気な表情とともに深々と一礼して楽器を撤収していました。
吹奏楽のコンクールでは、限られた客席数に対して多くの観客が訪れることから、一般的に審査員を除いて休憩時間ごとに観客を入れ替えることが慣例となっており、私自身もすべての学校の演奏を鑑賞したわけではありませんが、音楽素人の私の感覚でも、他県の学校の演奏に比して、贔屓目であることを差し引いても本校の演奏はワンランク上のレベルだと確信することができました。
審査結果が発表されたのは、一般の部の演奏が終了した17時以降となりましたが、本校打楽器チームは見事に金賞を獲得するという素晴らしい評価を受けることができました。実際金賞を獲得したチームは8チームありましたが、そのすべてが埼玉県のチームで、ここでも埼玉県のレベルが他県に比べて圧倒的に高いことが証明される結果となりました。3月下旬に広島県で行われる全日本大会に出場できるのは金賞を受賞したチームのうち2チームのみでしたが、残念ながら本校は一歩及ばず、金賞はいただいたものの、いわゆる「ダメ金」で全国大会の出場権を逃す悔しい結果となりました。
しかし、昨夏の吹奏楽コンクールで味わった悔しさを、このアンサンブルコンテストでリベンジすることができ、新チームとして活動してきた1,2年生たちにとっては、幸先の良いスタートが切れたのだと思います。今回いただいた西関東大会での金賞という素晴らしい結果を自信にするとともに、他の部員たちに対して良い刺激として還元する好循環を部内で生み出し、更に鍛錬と切磋琢磨を重ねながら来夏のコンクールに向かってほしいと思います。そして、夏のコンクールでは、部訓のごとく最高の音楽を全員で奏で、必ずや西関東大会の切符を手にしてほしいと願います。
本日は、ご多忙にも関わらず、多数の保護者の皆さまにご来場いただくとともにご声援を賜り、誠にありがとうございました。また、受験を終えた3年生の部員たちも休日を返上して応援に駆けつけてくれて、部員たちも心強かったと思います。今後とも、あたたかく見守るとともに変わらぬご支援をいただきますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!
越谷市&イオンレイクタウンと2年目のコラボ(Basketball 3×3 u18 ripple’s challenge)
本日1月24日(土)イオンレイクタウンKAZE光の広場にてバスケットボール3×3 U-18(18才以下) Ripple’s Challenge2026の1日目予選リーグが開催され、本校女子バスケットボール部が出場しました。
Ripple’s Challenge2026は、一昨年度行われた本校生徒と越谷市長との対談の中で、本校女子バスケットボール部員たちの発案を越谷市長に受け止めていただき、プロバスケットボールチーム越谷アルファーズのホームタウンでもある越谷市が国内最大級の規模と集客力を誇るイオンレイクタウン様とタッグを組んでバスケットボールを応援しようと、昨年度から企画・実現していただいているバスケットボール応援・普及イベントで、市内の高校で頑張る女子バスケットボール部員たちにスポットを当てて活躍の場を提供し、その様子を広く一般の方々に知っていただく狙いで実現したもので、本年度は昨年に続き2回目の開催となります。
また、開催にあたり、イオンレイクタウンKAZEのご担当者様には、昨年度から事前の打ち合わせで幾度となく本校にご来校いただくとともに、イオンレイクタウンを訪れるすべてのお客様のアプローチ導線上で多くの人の目に留まる一等地であるKAZEの光の広場に会場を設定していただくなど、格別のご配慮をいただき、本年度も同様のシチュエーションで開催していただいたものでもあります。
大会には、本校のほか市内に所在する高校で大会の趣旨に賛同していただいた越ヶ谷高校、越谷北高校、越谷西高校、越谷総合技術高校、叡明高校の6校が参加し、各校複数のチームを作ってリーグ戦を戦いました。
3×3(スリーエックススリー)は、ストリートから派生してローカルルールで行われる3on3(スリーオンスリー)とは異なり、FIBA(国際バスケットボール連盟)による世界基準のルールが存在する競技で、パリオリンピックに採用された3人制バスケットボールの正式競技です。
部活動などの大会で通常行われるゲームの¼の時間である10分間1ゲーム制で勝敗を争い、得点も通常の1ゴールが1点、スリーポイントが2点で換算されます。4人1組のチームで、そのうち3人が出場し交代は自由、ショットクロックは12秒、相手からボールを奪ったら一度スリーポイントラインの外側にボールを運ばなければシュートできないルールとなっています。
更に今年は、3×3の試合に加えて新たなイベントとして、各校選抜選手によるスリーポイントシュートコンテストが開催され、シュート技術の巧みさを競いました。
本校からは4チーム(2年生チームのMountain Down山下、きのこの山下、1年生チームのやましタンタンメン、山火事山下)が参加し、3チームずつ4ブロックに分けられたリーグ戦に1チームずつ出場し3チーム総当たり戦の予選リーグに臨みました。
その一方で、本校選手たちは、大会ホスト校としてすべてのゲームでオフィシャルやボールパーソンなどを担当して大会を主体的に運営するとともに、本年度は写真部の生徒が記録として各校選手たちのプレーや大会の様子を撮影し、放送部の生徒が特設の放送ブースからすべての試合を実況中継して会場を盛り上げるなど、女子バスケットボール部員たちだけでなく、南の風の仲間たちが協力してオール越南で大会運営をサポートしました。
午前10時に全チームの選手が整列して開会式を行い、その後多くのギャラリーが見守る中、熱戦の火蓋が切られました。
試合は、通常のゲームと違ってどのゲームも目まぐるしく攻守が入れ替わり、シュート合戦のごとく数秒単位でシュート場面の応酬となるスピーディーな展開が随所に見られ、見る側からすると手に汗握りっぱなしのとてもエキサイティングなシーンの連続でした。
また、どの高校の選手たちもフェアプレーであるとともに常に全力で戦うその姿は、高校生らしく爽やかでもあり、プレーする選手たちを見つめる多くのギャラリーたちは、その直向きさに知らず知らずのうちに引き込まれて、ワンプレーごとに一喜一憂し、大きな歓声をあげ、手を叩きながら応援する人たちで会場が埋め尽くされていました。
各校の選手たちも、普段応援していただくのは学校関係者や保護者の方々に限られていますが、本日はこの大会の見学を目的とせずに、他の目的でイオンレイクタウンにお越しいただいた多くのお客様たちの前でプレーをお見せすることができ、更には見ず知らずの方々から声援までいただくという経験に、さながらスター選手にでもなったかような気分でプレーできたことだと思います。会場で足を止めて熱い視線を送っていただいた皆さまが作り上げる経験したことのない雰囲気が選手たちの背中を力強く後押しし、学校の看板を背負った選手たちは、気を抜いたプレーができない真剣勝負の連続となるとともに、そうした雰囲気に上手に乗れた選手の中には、ハードワークに肩で息をしながらも神業のように高確率でシュートを決める選手が現れるなど素晴らしいプレーが随所に見られ、会場は大盛り上がりでした。
本校から出場した4チームは、2年生チームのMountain Down山下が予選ラウンド1位通過、きのこの山下が3位通過、1年生チームのやましタンタンメンが2位通過、山火事山下が1位通過といずれも好成績を残し、明日のトーナメント戦では複数チームが上位枠に配される見込みとなりました。明日はノックアウト方式で順位が決まる痺れる試合が続きますが、1試合1試合全力で戦って頂点を目指すとともに、普段経験できない貴重な「見ていただける場」の雰囲気を存分に味わってほしいと願います。
また、午前中の試合が終盤を迎えた頃、本日の試合でも活躍した本校2年生の選手1名が東部地区選抜に選出されるという嬉しいニュースも飛び込んできて、こうして地道な努力を重ねる姿が報われる結果となりました。
この大会に参加した高校生たちにとっては、日常の部活動のシーンとは異なり、一般公開され多くの見ず知らずの方々が見守る夢のような舞台でプレーするとともに、あたたかな歓声で応援していただけたことは、日ごろから自分たちが情熱を持って取り組んでいることを肯定することができる貴重な機会であり、生徒たちにとっては掛け替えのない特別なシーンとして心に刻まれるとともに、人としても大きな成長につながる素晴らしい機会となりました。
こうした経験は、学校の力だけでは決して成し遂げられないことでもあり、青春をバスケットボールに捧げる市内の高校生たちに対して他の地域の学校では決して味わうことのできない貴重な機会をご提供いただきました越谷市長様をはじめとする越谷市関係の皆さま、イオンレイクタウンKAZEスタッフの皆さま、そして本事業に賛同し、ご協力・ご協賛いただきました関係企業等の皆さまに心より深く感謝申し上げます。
また、本日は多くの保護者の皆さまや本校生徒たちにご来場いただくとともに、あたたかなご声援をいただき、心より感謝申し上げます。明日の試合は負けたら終わりのノックアウトラウンドとなります。更に白熱した好ゲームが展開されると思いますので、お時間の許す限りイオンレイクタウンKAZE光の広場にお越しいただき、ご声援をいただけますと幸甚に存じます。
頑張れ、越南生!頑張れ、女子バスケットボール部!
世界に飛び出せ prologue(オーストラリア海外研修渡航者説明会)
本日1月24日(土)外国語科棟3階の語学学習室(通称LL3)にて、来年度の夏季休業期間を利用して実施を予定しているオーストラリア短期海外研修の第1回渡航者説明会を開催しました。
この事業は、県内で僅か6校しかない外国語科を設置する本校における異文化理解教育の代表的なプログラムのひとつで、ブリティッシュヒルズやTGG(Tokyo Global Gateway)など国内研修施設等での疑似海外生活の体験を足掛かりとして、実際に海外に飛び出してホームステイをしながら、現地の学生やホストファミリーなどネイティブな方々との交流や現地校での学習活動等のリアルな体験を通じて実践的な英語力を磨くとともに、海外への視野を広げ、将来グローバルな社会で活躍しうる人材を育成しようとするものです
本校では、以前からこうした海外研修を積極的に実施してきましたが、コロナ禍により数年にわたり中断を余儀なくされていました。そうした中、英語圏かつ親日国であり比較的治安も安定しているオーストラリアにおける海外研修を昨年度から再開し、現3年生世代、2年生世代と2年間にわたり疑似体験ではない本物の海外生活の機会を体験させてきました。
物価の変動や為替レートの急激な変化により近年は渡航費が高騰していますが、それでも生徒たちの学習意欲と保護者の皆さまのご支援により毎年20名以上の生徒が豪州シドニーの地へ降り立ち、約2週間にわたる海外でのリアルな生活を体験し、帰国時には見違えるように逞しくなって帰ってきています。また、そうした生徒の中には、自分の未来を海外のフィールドに目を向けて描く生徒もおり、そうした意味でも、生徒たちにとって人生を変えると言っても過言ではない大きな刺激であり、生きた学びの機会となっています。
この事業に参加する生徒の募集は1年生の2学期に校内説明会に参加することから始まります。参加を希望する生徒は外国語科の生徒が中心ではありますが、普通科の生徒にも対象を広げて希望を募り、語学力などの校内選考試験を経て派遣される生徒が決定します。現1年生からは普通科生徒6名を含む20名が選考試験をクリアして本日の渡航者説明会に保護者の方とともに参加しました。
説明会では、私から渡航に向けた心構えや渡航に至るまでのプロセスを大切にして、より有意義な時間が過ごせるよう「よい準備」を重ねてほしいと伝えました。
その後、本研修事業の添乗業務を担う旅行会社の担当者から、概要と渡航に向けた事務手続きの準備や留意事項等についての説明をしていただきました。
更に、今年度の引率教諭から本年度の事業における現地での様子を収めた動画をハイライトで視聴していただくとともに実際に参加した2年生の生徒2名に協力してもらい経験者及び生徒目線での体験談を語ってもらいました。その後の質疑応答では、旅行会社様に対しても、そして経験者である2年生の生徒たちに対してもたくさんの質問が寄せられ、その応答を全体で共有できたことにより、参加予定の生徒たちや保護者の皆さまには、よりイメージしやすいリアルな情報としてご理解を深めていただけたのではないかと考えています。
実際の渡航まではまだ半年余りありますが、飛び立つ日まで期待に胸を膨らませつつ、現地でのコミュニケーションや様々な体験を円滑かつ有意義に行えるよう、少しずつ、そして着実に準備を重ねてほしいと願います。シドニーの地は、両手を大きく広げて皆さんの勇気ある挑戦を待っているはずです。
頑張れ、越南生!飛び出せ、世界へ!
よもやの…(サッカー部東部地区新人大会)
本日1月17日(土)県内各地で新人大会地区大会が開催され、本校サッカー部が初陣に臨みました。
サッカー部は、各地区2位までが県大会に進出できる昨年度のこの大会で持ち前の粘り強さとチームの一体感で準決勝まで勝ち上がり、東部地区3位という実績を残す中、本年はそれを上回る結果を目指して新チーム公式戦の初戦に臨むこととなりました。
本日行われた初戦は本校が会場校となり、ハードワークを信条に近年めっきり力をつけてきた獨協埼玉高校を迎えて午前10時にキックオフとなりました。
レフェリーのホイッスルとともに試合が始まると、両チームとも士気が高く、開始直後から球際の攻防が激しい力対力のぶつかり合いとなり、ピッチの至るところで体をぶつけた激しいボールの奪い合いが見られました。序盤は勢いそのままに攻勢を仕掛ける相手に対して本校イレブンは受けに回り、劣勢の展開が続きましたが、開始6分にミドルゾーンでのセカンドボール回収から初めて本校が敵陣深くにボールを運ぶと、右サイドから右ポケット(ペナルティエリア内左右の深い位置)の味方にグラウンダーのきれいな横パスが入り、縦に仕掛けたのちに同サイドゴールエリアに走り込んだ味方に細かく繋ぎ、ワントラップした後に、最後はゴールキーパーをよく見て冷静に流し込んで幸先よく先制点を挙げました。
ここで勢いに乗り、展開をひっくり返したかったところでしたが、序盤の早い時間であったため相手も全くひるまず、激しいチェックでゲームの主導権を逃しません。本校は自陣まで攻め込まれる時間が続くディフェンシブな展開の中で、堪えきれず13分に失点をしてしまいます。
ミドルゾーン中央でボールを持った相手選手のアウトサイドにかけた見事なパスから左サイドを破られ、クロス気味に上がった低めのセンタリングをニアサイドでキャッチに行ったゴールキーパーの前に飛び込まれ同点弾を許してしまいました。
これに気を良くした相手は、球際の攻防と展開力で上回りゲームを支配します。本校は21分に左サイドを突破してセンタリングからゴール前でシュートに繋げる惜しい場面もありましたが、相手ゴールキーパーのファインプレーで得点できず、流れは相手に傾いていきました。自陣での防戦の時間が続く苦しい展開の中で、33分に突破しようとした相手エースをペナルティアーク付近のゴール正面で倒してしまい、直接フリーキックを与えてしまいます。これを相手が直接狙うと、本校選手が形成する壁に当たり一旦は防ぎますが、こぼれ球を拾われて追加点を許します。
試合のスコアがひっくり返ると更に相手の士気は高まり、一気に畳みかけられて38分、42分と立て続けに失点を喫し、前半を1-4のスコアで折り返すこととなりました。
幸先よく先制したもののゲームを支配され劣勢が続く本校は、ハーフタイムに監督やコーチからの細かな指示を仰ぎ、3人のフレッシュな選手を投入して新たなゲームプランとともにリセットして後半に臨みました。
すると後半1分に中央で前を向いた本校選手が単独で相手の寄せを跳ねのけながら左足を一閃、見事なミドルシュートを放ちます。しかし僅かに左に反れてゴールポスト左に抜けて追加点の奪うことができませんでした。
これに冷や汗をかいた相手は目の色を変えて一気に攻勢を仕掛け、後半3分、7分と少ない手数で豪快に本校ゴールに迫り、フィニッシュシーンでは滅多にお目にかかれない起死回生のスーパーシュートが連発します。本校は僅か2本のシュートで立て続けに失点を重ねてしまいました。
これで試合の流れは完全に相手にわたり、本校がフレッシュな選手をピッチに送り出すも攻撃は分断され、チャンスらしいチャンスを作れなくなってしまいます。
無情にも時間だけが過ぎていき、勝利が厳しくなるにつれて双方にミスが目立つようになりましたが、本校選手たちは決して諦めずにボールに喰らいつき、足を止めることなく走り続けます。そうした闘志をむき出しにしたチャレンジの連続が功を奏し、後半31分に右サイドに展開した本校は、アーリークロスから中央に繋ぎ、個のスキルで相手を振り切ってゴール前に迫ると、キーパーの動きを冷静に見極めてゴール右上にループシュートを決めて一矢を報います。
しかし、直後の後半32分、37分とシンプルにバイタルエリアに侵入され、中央からミドルシュートを決められて万事休す。アディショナルタイムまで諦めずに攻め続けるも無情のホイッスルを聞くこととなりました。
終わってみれば2-8とよもやの大敗を喫することとなった本校イレブンですが、同時に多くの課題を自覚することとなりました。選手たちは敗戦の悔しさに包まれながらも、その眼はしっかりと課題を直視し、リベンジに向けた決意を固めているようにも見えました。もちろん満足できる結果であったわけではないことは明らかですが、本日の試合で自分たちの現在位置を突きつけられ、これまでの積み重ねが足りていなかったことを肌で理解できたのだと思います。
新人戦は新チームにとって初陣であり、1年間の戦いの中では通過点に過ぎません。今回はっきりと自覚できた課題にしっかりと向き合い、これまで以上の厳しさと強い信念を持って次のチャレンジに向かってほしいと願います。次の戦いは5月のインターハイ予選となります。じっくりと力を蓄えてリベンジしてくれるその日を楽しみにしたいと思います。
本日はご多忙の中、たくさんの保護者の皆さまにご来校いただくとともに、熱いご声援を賜り、心より感謝申し上げます。ご覧のとおり皆さまのご期待に応えることができず大変申し訳ない思いでありますが、最も悔しい想いをしているのは間違いなく選手たちであるはずです。監督・コーチを中心に真摯に結果を受け止め、選手たちとともに次なる戦いに向けてリスタートしていきたいと思います。そして、必ずやリベンジを果たす姿をお見せできることを、皆さまとともに待ちたいと思います。ご家庭におかれましても、お子さまに一声お声掛けいただけますと幸甚に存じます。今後とも変わらず、あたたかく見守るとともにご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、サッカー部!
The Road to Victory(2026初陣)
1月も半ばとなり、部活動では2026年最初の公式戦が始まりました。例年この時期、運動部においては新人戦が、文化部においては関東レベルの発表会が行われており、3学期が始まったばかりではありますが、部活動は一気に戦闘モードに入って真剣勝負が始まっています。
まず、先週末の1月9日(金)から男女バスケットボール部の新人大会県大会が始まりました。本校は男女とも昨年行われた地区大会を勝ち抜き順当に県大会に進出しましたが、男子は武南高校、女子は叡明高校との対戦で私立高校相手にともに一歩及ばず、惜しくも敗れるという悔しい結果となりました。
1月10日(土)からは男女テニス部の東部地区新人大会が各学校会場にて行われました。本校も会場校となりましたが、男子は5校で構成される1部リーグを3勝1敗で勝ち抜き、見事に優勝して東部地区制覇を達成、女子は2部リーグを2勝2敗の成績で戦い抜き2部第3位となりました。
今週末の1月16日(金)からは男女バドミントンの東部支部大会団体戦と個人戦がアスカル幸手(男子)、毎日興行アリーナ久喜(女子)にて行われます。団体戦初戦の相手は、男子が開智未来高校、女子が草加高校となっています。
1月17日(土)からは、サッカー部と男女バレーボール部の東部地区新人大会が開催されます。サッカー部は本校会場にて獨協埼玉高校と、男子バレーボール部は越谷北高校にて春日部東高校・草加東高校の勝者と、女子バレーボール部は越谷東高校にて杉戸高校との初戦に臨みます。更に、1月19日(月)からは剣道部男女の新人大会県大会団体戦が、1月26日(月)には男女卓球部の東部地区新人大会個人戦、2月2日(月)には団体戦が行われます。
一方文化部では、2学期末に壮行会を実施した吹奏楽部と写真部がいよいよ関東の舞台に挑みます。
1月25日(日)には、本年度埼玉開催となり久喜総合文化会館にて行われる第31回西関東アンサンブルコンテストに県大会で見事金賞に輝いた吹奏楽部打楽器パートの8名が打楽器八重奏で金賞に挑みます。
また、2月2日(月)からは東京都の東京工芸大学中野キャンパス6号館にて第32回関東地区高等学校写真展東京大会が開催され、本校からは県最優秀賞受賞作品を含む県高校写真連盟の推薦を受けた2名の部員の作品が出展されます。
本日までに既に大会が行われ結果が出た部活動もありますが、今週末以降様々な部活動で2026年最初の公式戦が始まります。どの部活動の生徒たちにも、現3年生からの世代交代後ここまで積み重ねてきた努力の成果を遺憾なく発揮し、自信を持って戦いや発表に臨んでほしいと思います。どこまでの結果が残せるのかは未知数ですが、少なくとも現在持てる力を全て発揮した結果がどのようなものであったかを手応えとして感じることが、自分たちの現在位置を客観的に把握し、次なる成長のステップへとつなげる鍵となるのであり、持っている力を出しきれないまま終焉を迎えたのでは得るべきものも得られずに終わることとなってしまいます。
今回の挑戦を自分たちの夢の実現に向けた第1歩として捉え、決してビビることなく、そして臆することなく思い切りチャレンジしてほしいと願います。日頃から切磋琢磨し、努力を積み重ねてきている皆さんなら、必ず手応えを感じることができるはずです。大丈夫、南の風の力がついています。皆さんの健闘を祈っています。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!
人はなぜ学ぶのか(第3学期始業式)
本日1月8日(木)2026年を迎えて最初の登校日となり、朝から凍えそうな寒さの中、厚手の防寒具を羽織り、手には手袋、首にはマフラーを巻いて元気に生徒たちが登校してきました。昨年12月24日以来2週間ぶりの登校日となりましたが、年末年始を大切な人と思いおもいに過ごし、自己実現に向けた新たな決意とともに笑顔で登校する生徒たちの姿が印象的でした。
本日は登校後すぐに体育館に全校生徒を集めて始業式を実施しました。冒頭で行った校長講話では、各々が心に秘めた新たな決意を確認する意味合いを込めて、「人はなぜ学ぶのか?」という問についてスライドを活用しながら一緒に考えました。
生徒たちは、日々当たり前のように机に向かい、多様な学問の修得に取り組んでいますが、自分自身が「なぜ学ぶのか?」という理由については深く考えたことがない様子で、友達同士で改めて考えてさせてみると様々な意見があったようでした。
生徒たちを含め私たちは現在、衣食住をはじめあらゆる生活の場面で最先端の暮らしをあたりまえのように享受しています。もはや必需品となったスマホやパソコンはもとより、安全で快適な暮らしのすべては先人たちによる「未知への挑戦」によってもたらされたものであり、何世代にもわたる先人たちの学びの積み重ねによって生み出された産物であることを理解した上で、生徒たちには、一人ひとりが最先端の学びに挑み、新たなモノや思考、技術などを生み出すことによって、今後生まれ来る子や孫の世代のためにより良い暮らしを担保する「未来への責任」が自分たち一人ひとりに課されているのだと伝えました。
また、驚異的なスピードで変わりゆく情報化社会に生きる若者たちには、世の中に溢れる情報の一つひとつについてその真偽を正しく判断するスキルが求められており、多様な知識や経験に基づく根拠ある判断力と決断力こそが物事の真偽を見極め、人生を逞しくしなやかに、そして有意義に生き抜くために必要なスキルとなるのであり、「人が学ぶ理由」とは、テストで良い点を取るためでも、希望の進学や就職を実現するためでも、地位や名声を手に入れるためでもなく、目の前に迫りくる様々な人生の困難を適切に乗り越え、自分自身を含めた大切な人を守り、満足できる快適な生活を手に入れるために学ぶのだと伝えました。
更に、だからこそ学ぶ内容は多岐にわたるとともに一生涯学び続ける必要があり、好き嫌いや得手不得手といった個人の趣向ではなく、分け隔てのない幅広い知識や多様な経験こそが「生きるスキル」となるのであり、一度身に付けた知識や経験は、誰かに奪われることのない自分だけの財産となるのだと伝えました。
生徒たちは2026年に向けて新たな目標を掲げ、決意を固めてスタートを切ったはずです。しかし、その多くは部活動での成長や飛躍を中心とする自己実現に向けたものであり、「学問の修得」に対することは疎かになりがちです。
本校が目指す「文武両道」とは、どちらかに軸足を傾けたものではなく、あくまでも部活動と勉学のどちらも手を抜かずに2兎を追うことを意味しています。部活動で身に付けたスキルは、当該の活動で高みを目指すための武器となるとともに、豊かな人格の形成には大きな成果をもたらす素晴らしいものですが、その活動を離れた先の人生では獲得したスキルを有効に活用できる機会に限りがあるのが実情です。ましてや、今後の長い人生で自分を助けてくれるのは「生きるスキル」なのであり、それはまさに多様な知識と経験、そして論理的に深く思考し困難を乗り越えるプロセスの積み重ねに裏付けられた「学問の修得」によってもたらされるものなのです。
だからこそ、部活動に情熱を捧げ青春を賭す本校生徒たちには、1兎ではなく2兎を追う困難に勇気と信念を持って挑戦してほしいと願います。
人生最後に勝つのは「良い準備をした者」と「想いの強い者」です。数十年の時が過ぎたのちに自分の人生を振り返って、「あの時頑張っておいて良かった」と思える人生を歩んでほしいと願っています。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!
新たな挑戦の幕開け(2026始動)
今年は暦の関係から通常の仕事始めである1月4日が日曜日であったため、昨日1月5日(月)から教職員の仕事始めとなり、多くの先生方が出勤し、部活動の指導とともに第3学期の準備に取り組んでいます。1月中に大会や発表会などを予定する部活動は、ほとんどの部がこれに先駆けて1月4日(日)から活動を開始しました。
私もここ数日新年を迎えた校内の様子を見て回っていますが、一昨日の1月4日は校舎のいたるところから吹奏楽部の楽器の音が響き、男女ハンドボール部はロータリーでトレーニングを、サッカー部がたくさんの卒業生や保護者の皆さんを招いて初蹴り&OB会を実施していました。昨日1月5日はテニスコートで男子テニス部が、体育館では女子バスケットボール部が他校を招いて令和8年最初の練習試合を実施していました。そして本日1月6日は体育館で男子バレーボール部が練習試合を、吹奏楽部は越谷サンシティーホールで越谷北高校との合同コンサートを行っています。
また、体育館脇のウェイトトレーニングエリアでは野球部や陸上部の部員たちがトレーニングを行っていたり、体育館ではバドミントン部、男女卓球部、男子バスケットボール部などが熱心に練習に取り組んでいました。どの部活動も精力的に活動している姿が見られ、正月明け早々から校内のいたるところで生徒たちの声が響き渡り、活気ある雰囲気に溢れています。
そうした生徒たちの活動の様子を見て回っている際に、生徒たちが私の姿を見つけると一様に立ち止まって元気に挨拶してくれます。驚くのは、新年を迎えたことで、いつもの「こんにちは」に加えて「今年もよろしくお願いします」と会釈しながら挨拶してくる生徒が多く、「大人の感覚を持ち合わせているんだな」と感じています。こうした思考で行動できる高校生は決して多くなく、本校生徒たちの「人」としての魅力を強く感じます。また、こうした思考や行動は、学校の教育活動だけで身につくものではなく、如何に保護者の皆さまがご家庭でお子さまに対して礼儀やマナーといった基本的な生活習慣を丁寧に学ばせてこられたのかを垣間見ることができています。こうした場面に遭遇すると、本校の安定と飛躍は紛れもなく家庭教育に支えられているのだと強く感じています。保護者の皆さまには、改めて感謝申し上げる次第でございます。
そうした生徒たちの元気な声に囲まれながら、いよいよ明後日1月8日(木)には第3学期が始まります。始業式に先立ち、明日1月7日(水)には、1年外国語科の生徒たちがTGG(Tokyo Global Gateway)にて1日英語漬けの語学研修に臨みます。
生徒たちは、新たに心に刻んだ目標のもとに良いスタートを切った様子ですが、更なる高みを目指し、「なりたい自分」を手にするために、覚悟と決意を持って3学期を迎えてほしいと願います。
第3学期の始業式となる明後日1月8日(木)の朝、すべての生徒が笑顔で元気に登校してくることを楽しみに待ちたいと思います。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!
2026年も皆さまとともに(新年のご挨拶)
本日1月1日(木)新たな年2026年を迎えました。
日頃より、本校の教育諸活動に対しまして、格別のご理解、ご協力、そしてご支援を賜っております皆さまに、謹んで新年のお慶びを申し上げます。
本校は、開校以来これまで50年以上にわたり「文武両道、知・徳・体」を校訓に掲げ、学習活動及び部活動の両面に高い志を持って、全力で挑戦することを通じて自己実現を果たすことを目指す生徒の育成に取り組んでまいりました。
開校当時はレイクタウンという地名も駅もなく、学校の周辺には畑と線路しかなかった昭和の時代から、平成、令和へと移り行く中で、それぞれの時代を支えた生徒たちや保護者の方々、そして教職員の皆さまが、校訓の実現のために想いを一つにして、ブレずに地道な努力を積み重ねてきたこと、そして、そうした学校づくりにご理解とご協力をいただき、あたたかく見守り続けていただいた地域の皆さまのご支援があったことが50年余りの時を経て本校の素晴らしい文化と伝統となり、生徒たちを惹きつける魅力ある校風となって、現在の姿があるのだと考えております。
そして、そうした皆さまが、長きにわたり妥協せずに高みを目指し続けてきたからこそ、「文武両道」を高いレベルで実現することを可能とする県内でも屈指の学校として、様々な方面から確固たる評価や称賛をいただくことができているのだと強く感じています。
新たな年を迎えるにあたり、校長といたしましては、これまで本校の伝統を築き支えてこられた皆さまの意思をしっかりと引き継ぎ、この素晴らしい伝統を更に輝かせ、他校にはない輝きを放つ特色ある学校づくりに邁進してまいります。
また、現在の在校生はもとより、今後入学してくる未来の越南生たちが、青春を賭して全力で「夢」の実現に向かい、自己肯定感を高めながら充実した学校生活を過ごし、「なりたい自分」を手にすることができるよう、教職員一丸となって全力で支えていかなければならないと決意を新たにしたところでございます。
この年末には、国により学校の教育活動から部活動を切り離し、地域クラブを母体とした参加希望型の任意活動に移行する動きを加速させる政策指針が改めて示され、義務教育諸学校では、既に日常の活動のみならず各種大会などの在り方が全国規模で大きく見直されている現状があります。高等学校においてもこうした動きは例外ではなく、近い将来そうした風潮が高等学校教育にも強まっていくことが予想されます。
しかし一方で、部活動は学校における「教育活動の一環としての部活動」であるからこそ意義があることでもあり、単に「興味ある活動に取り組む場」ではなく、「活動を通じた豊かな人間形成の場」なのであることも事実です。更には、上位の成果を目指すことを主たる目的とする地域クラブ活動とは一線を画した、学校の教育活動全般を踏まえた上での教育活動だからこそ、偏りのない真の人格形成につながっていることも忘れてはならない部活動の持つ重要な意義であると言えます。
本校では、生徒や保護者の皆さまのニーズや地域の皆さまの想いを十分に受け止めた上で、世の中の流れを理解しつつも、社会の変化に柔軟に対応しながら、本校が大切にしてきた教育理念(文武両道を通じた豊かな人間形成)をブレることなく貫き通してまいります。
そうした環境の中で、生徒たちには「なりたい自分」の姿を明確にイメージし、その実現のために全力で挑戦してほしいと願います。高校年代という大切な時間を賭して挑む自己実現の道だからこそ、昨年までの自分を振り返り、心に秘めた新たな目標や決意のもとに「努力と挑戦を積み重ねる」という経験を通して自分自身の成長を実感するとともに、そうした成長の過程の中でしっかりと自己肯定感を高め、逞しく且つしなやかに社会を生き抜くことができる大人へと飛躍してほしいと願います。
保護者の皆さま並びに地域の皆さまにおかれましては、改めてこれまでのご理解、ご協力に深く感謝申し上げますとともに、本年も変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
本年が、皆さまにとって幸多き年となりますことを、心よりご祈念申し上げます。
令和8年1月1日(木)
埼玉県立越谷南高等学校長 相原 博和
1年の感謝を込めて(投稿納め)
本日12月28日(日)、大人の社会では年末年始の祝賀行事のために例年本日が仕事納めとなりますが、今年は暦の関係から去る12月26日(金)が全国的に仕事納めの日となりました。本校におきましても、年末年始に行われる部活動等を除き、12月26日(金)に2025年の教育活動を締めくくりました。
年の瀬を迎えるに当たり、日頃より、本校の教育諸活動に対しまして格別のご理解、ご協力、そしてご支援を賜っております保護者の皆さま、関係の皆さまに、本年の教育活動が無事に終了しましたことをご報告いたしますとともに、今年1年のご厚情に心より深く感謝申し上げます。
また、この1年間たくさんの方々が本校ホームページや学校及び部活動が運営する公式インスタグラムなどに関心を持ち、様々なステージで躍動する生徒たちの様子をはじめ、本校が発信する様々な情報をご覧いただき、重ねて感謝申し上げます。
本校は、ご案内のとおり「文武両道」を校訓に掲げ、大学への進学を中心とした学習面での自己実現と、部活動を中心とした人格形成面での自己実現を、共に高いレベルで実現することを追求する生徒の育成に取り組んでおり、実際に、多くの生徒たちが自らの意思で「自走」しながら、「勉学」と「部活動」の「二兎を追う」学校生活に、誇りと情熱を持って取り組んでいる姿があります。
そうした生徒たちの中には、部活動に情熱を注ぎながらも難関大学への進学を実現したり、可処分時間を有効活用して勉学に励みつつ、部活動で全国大会や関東大会などのハイレベルなステージに立って輝きを見せる生徒たちも数多く見られました。
また、高いレベルでの自己実現を目指しながらも、僅かに目指す目標を手にすることが叶わなかった生徒たちも、一様に本校での学校生活や部活動においての自分自身の成長に確実な手応えを感じるとともに、高い自己肯定感を持ちながら日々の学校生活を謳歌できていると感じています。
校内の至るところで見られる生徒たちの活気ある声やエネルギッシュに活動する姿、キラキラと輝く笑顔や闘志を秘めた真剣な眼差しを見るたびに、そうした生徒たちが心の内に秘める熱い想いを垣間見ることができています。
こうした生徒たちの姿は、生徒たち自身の学校生活に対するモチベーションと自己実現に対する高い意識レベル、そして様々な助言を素直に受け入れながらも真摯に努力を積み重ねられる人柄によるところが大きいことは言うまでもありませんが、それを時に厳しく、時にあたたかく寄り添い、苦しい時や躓いた時にそっと手を差し伸べ、優しく背中を押してくださる保護者の皆さまをはじめとしたご家族の皆さま、そして、部活動や学校行事などでお世話になっている関係の皆さまや本校の教育諸活動を快く受け入れてくださる地域の皆さまの存在なしには、生徒たちがこのような充実した学校生活を送ることはできないと日々強く感じております。
校長といたしましては、そうした生徒たちの姿を見るたびに、生徒たちが心の内に秘める「なりたい自分」を実現させるべく、教職員一丸となって全力で活動を支えるとともに、より良い学びの場を提供していかなければならないと、決意を新たにしているところでございます。
一方で、生徒たちには、新年を迎えるに当たり、そうした自分たちを取り巻く様々な方々の想いや目に見えない多様な支援に感謝の心を持つとともに、現在の自分に甘んじることなく更なる高みを目指すことで一歩一歩着実に成長し、皆さまの期待に応えられるよう全力で邁進してほしいと強く願います。
皆さんが今後の人生で経験するであろう様々なことは、その到達レベルが高ければ高いほど自分自身に対するリターンも大きなものとなる一方で、当然のことながら超えるべき壁も同時に高く険しくなるはずです。しかし、その高い壁を自らの力で乗り越えた先には、大きな達成感や自己肯定感とともに、今まで見たことのない景色が待っているのだと思います。諦めずに夢を見続け、その夢の実現に挑み続けることで誰でもが経験できることでないレベルの経験を積み重ね、少しでも理想の自分に近付き豊かな人生を送るためにも、これまで以上に覚悟と決意を持って「学び」の質の向上を目指してほしいと願います。
生徒たちを支える本校のキャッチフレーズ「南の風」や共有ワードである「自走」は、そうした生徒たちと皆さまの力によって成り立ち、本校の生徒が心の拠り所としている大切な道標であると考えています。
改めて、本校に関わるすべての皆さまの今年1年のご支援に深く感謝申し上げますとともに、学校といたしましても新たな年を更なる進化と飛躍の年にするべく、生徒たちとともに全力を尽くしてまいりますので、2026年も変わらぬご支援とご厚情を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
年末の寒さ厳しき折、ご自愛されますとともに、2026年が皆さまにとって素晴らしい年となりますよう心よりご祈念申し上げます。
令和7年12月28日
埼玉県立越谷南高等学校長 相原 博和
華となれ!チアダンス部の初陣(USA Regionals埼玉大会)
昨日12月27日(土)アイルアリーナウイングハット春日部(春日部市総合体育館)にて開催されたUSA Regionals埼玉大会に本校チアダンス部が出場しました。
この大会は、毎年12月から2月にかけて全国13カ所の都市で開催される地区大会に、映像審査となるVirtual大会を加えた14のリージョナルス(地区大会)を開催し、各大会で基準点を超えたチームが3月末に幕張メッセで行われるUSA School&College Nationals 2025(全国選手権大会)の出場権を獲得するレギュレーションとなっており、まさに国内チアリーディング&ダンスの頂点を決める最高峰の選手権大会となっています。
首都圏、特に埼玉県はチアリーディングやダンスが盛んな地域であることから出場チーム数も多く、埼玉県大会は12月に行われる今回と1月下旬の2大会が設定されています。都道府県単位で2回の予選が開催されるのは全国でも埼玉県のみとなっており、埼玉県を中心とした周辺都県のレベルの高さと競技の盛んさが見て取れる結果となっています。
大会は、SC(School&College Cheer:学校団体対象/チアリーディング部門)、SD(School&College Song&Dance:学校団体対象/ダンス部門)、AC(All Star Cheer:クラブチーム対象/チアリーディング部門)、AD(All Star Dance:クラブチーム対象/ダンス部門)の4つの部門に分かれ、更に演技の趣向によって主流のSong/Pomをはじめ、Pom、Hip Hop、Jazz、Spiritleadingの5部門に分類されています。また、演技する人数区分も明確に規定されており、Small(3~9名)、Medium(10~15名)、Large(16~24名)、Super Large(25名以上)と分類されています。今回行われた埼玉大会ではすべての部門、カテゴリーのチームが参加して予選が開催されました。
エントリーしたチームを見るとチーム内のエース級の選手だけを選抜して10人前後の少人数で勝負するチームが多い中、本校は「チーム」を大切にする部の理念に基づいて毎回部員全員で参加しており、今回もSD部門のSong/Pomの部にSL(Super Large)カテゴリーでエントリーして26名の部員全員で演技に臨みました。
埼玉大会にはクラブチームを含め子供から大学まで57チームがエントリーし、午前中から演技が行われていましたが、本校は全体の45番目、午後4時前の演技順となりました。本校が出場するSong/Pom部門は演技時間が1分45秒~2分15秒と規定されており、2分あまりのわずかな時間の中で、演技のダイナミックさやシンクロの美しさ、音楽に合わせた表現力、表情やダンスそのものの美しさなどを、詳細に規定された評価基準を意識しながら正確に表現しなくてはなりません。
演技時間が迫り、演技エリア脇で待機する部員たちの表情は一様に緊張感に包まれながらも、入念に振り付けを確認しながら精一杯楽しんで踊ろうという覚悟も感じられ、良い演技ができそうな気がしました。
係員に誘導され入場ゲートに整列したあとの一瞬の静寂の中、部長の合図に合わせて一斉にゲートから演技エリアに走って入場した部員たちは、ピンと背筋を伸ばし、目には輝きのある凛々しい表情で配置につきました。部長のカウントダウンとともにスタンバイが完了すると一気にボルテージはMAXに。直後に会場全体に響き渡る音楽に合わせて26人全員が弾ける笑顔で一斉に踊り出し、手の先からつま先までしっかりと意識した見事な演技を披露しました。ひとたび演技が始まると、それまでの緊張が嘘のように生き生きとした表情で舞い、まるで冬の寒さに固く閉じた蕾が春の訪れとともに一斉に花開くかのようで、部員たちの息の合った美しいパフォーマンスに一気に引き込まれてしまいました。
見どころは26人の部員が2つのグループに分かれてフォーメーションし、異なる演技をする2つのグループが1つに融合するダイナミックな構成部分でした。少人数で勝負する他のチームとは異なり、大人数でシンクロするのは困難を極めますが、その分華やかさやダイナミックさが強調され、「チーム全員で」を大切にする本校のチームカラーがしっかりと伝わってきました。定番のラインダンスも複雑なフォーメーションチェンジも見事に決まり、2分余りの演技があっという間にエンディングを迎え、最後はポンポンを使ってキュートな笑顔でポーズを決めて締めくくりとなりました。
演技が終わり、手を振りながら笑顔で演技エリアを後にしたのち、演技エリア脇に整列して「ありがとうございました」と深々と一礼する部員たちの姿を見ながら、一つひとつの演技を合わせるために、決して恵まれているとは言い難い厳しい練習環境の中でも弱音を見せず、常に笑顔で互いに声を掛け合い、心を一つにして努力を積み重ねてきた部員たちの姿を思い出し、心が熱くなる思いでした。
出場したすべてのチームの演技が終了して行われた結果発表では、高等学校編成Song/Pom部門のLarge/Super Largeの部で第3位を獲得することができましたが、100点満点中77点以上の得点のチームに与えられるNationals(全国大会)出場権獲得には僅か5ポイント足りず、残念ながら全国大会進出を逃す結果となりました。
部員たちは会場内で私の姿を見つけたようで、演技終了後に部長と副部長の3人がスタンドの関係者席に座っていた私のところに挨拶に来てくれました。3人の口からは、個々にミスがあり、チーム全体としても思うような演技ができなかったという反省の弁が聞かれましたが、一方で他チームの演技を見て大きな刺激も受けた様子で、悔しさを滲ませながらも、自分たちの現在位置をしっかりと認識するとともに演技に対する評価を素直に受け入れ、手応えや達成感と同時に課題克服に向けた新たな決意も感じていたようでした。
スタンドから観戦していた私の目には、部員全員での演技に拘り、難しいフォーメーションやシンクロに挑戦しなければならない覚悟を持ちながら「チーム」を大切にする本校の部員たちの姿は、どのチームよりも眩しく輝いて見えました。
事実、全国に進出する少人数編成のチームの中には、本校の演技の方がレベルが高かったのではと思えるチームもありました。ただ一方で、全国に進んだ強豪校とは明らかな差があったことも事実です。部員たちには、今回のパフォーマンスに満足することなく、更なる高みを目指して、精進を積み重ねてほしいと願います。
今後は、今回得られた課題の克服に取り組み、来年3月に開催される別の大会での上位進出を目指していくこととなります。
昨日は貴重な休日にも関わらず、たくさんの保護者やご家族の皆さまにご声援をいただき、心から感謝申し上げます。今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、チアダンス部!
大喝采のアンコール(吹奏楽部ウィンターコンサート)
昨日12月26日(金)越谷サンシティ大ホールにて、本校吹奏楽部による毎年恒例のウィンターコンサートが開催されました。
このコンサートは、9月に開催されたサンクスコンサートを最後に3年生部員が引退した後、1,2年生の新チームとなって初めて開催する本格的なホールコンサートで、例年年末を迎えるこの時期に1年の活動の締めくくりとして、保護者の皆さまをはじめとして日頃ご支援をいただいている皆さまや応援してくださる皆さまに対して敬意と感謝の意を込めて鍛錬の成果をご披露するとともに、巷で賑わうクリスマスムードを踏まえて、年末のひとときをお楽しみいただくために開催されるものです。
「最高の音楽を全員で」を部訓として、部員全員で高みを目指す吹奏楽部は3年生引退後の部員数が81名となり、これまでに比べてやや少なめだなと感じる状況でしたが、それでも本校の数ある部活動の中では断トツで最も多い部員数を誇る学校のトップリーダー的な存在となっています。
今年度は、部員たちにとって共通の目標である西関東や全国の舞台を目指した夏のコンクールに並々ならぬ想いを持って臨みましたが、目標の実現にあと一歩届かず悔しい想いの中で3年生の引退を迎えました。部を引き継いだ下級生たちは3年生部員たちの想いを背負い、次こそ西関東の舞台に立つのだと決意を固めて新たなチームをスタートさせました。
そうした想いから、9月以降必死に「美しい音楽」を追求し、12月に行われたアンサンブルコンテストの県大会では、打楽器八重奏が見事に金賞を獲得し西関東の舞台へ、そして金管八重奏が銀賞を獲得する成果を上げました。
部員たちは、音楽に対しては常に真剣ですが、普段は底抜けに明るく元気であり、同時に謙虚で礼儀正しく真面目な生徒たちです。そうした人物としての素晴らしさが部員たちの音楽に向き合うレベルの高さを支え、同時にプライドとなっているのだと強く感じます。
コンサートは二部構成で、第一部は部員全員によるコンクールさながらの演奏から始まりました。オープニングを飾った行進曲「希望の星」は行進曲の名のとおりトランペットの音色が光る明るくリズミカルな曲調で、思わず動き出したくなるような元気が出る演奏でした。続く2曲目は誰もが一度は聞いたことがあるジブリ作品の挿入曲のメドレーで、豪快なシンバルの音とともに始まり、ホルンの合奏、ユーフォニアム、ピアノのソロなど各楽器が奏でる音にフォーカスしたスローで雄大な構成となりました。目をつぶると思わず映画の1シーンが瞼の裏に蘇り、劇場で物語を見ているかのような錯覚すら感じる見事な演奏でした。
その後、本校吹奏楽部が本年度から取り組んでいる次世代演奏家の育成事業であるスマイルブラスアカデミーの発表がありました。このアカデミーは、ブラスバンドに興味のある小学生たちを学校に招き、部員たちとともに音楽の楽しさを味わいながら演奏スキルの向上を目指す取り組みで、今回は9名の小学生が部員とともにステージに立ちました。こうした取組は本校のいくつかの部活動が実施する「地域とともに成長を目指す」ことを目的とした取組の一つでもあり、「カエルの唄」などの曲を部員たちと一緒に奏で、華々しくステージデビューを飾った小学生たちに会場からは喝采の拍手が送られました。この中から近い将来、本校吹奏楽部を支える存在が現れてくれることを願って止みません。
その後、県アンサンブルコンテストに出場した金管チームと打楽器チームの発表がありました。金管チームの演目は「軌道共鳴」で、天体の動きや宇宙の大きさを表現し、トランペットの高音の細かな音の連続にチューバのゆったりとした低音が見事なアンサンブルとなっていました。一方の打楽器チームの演目は「打楽器アンサンブルのための協奏曲」で、4場面から構成され、演奏人数をはるかに超える数々の楽器を入れ替わりながら奏で、バランスを取りながら音を操る姿が印象的でした。複数の木琴や鉄筋を高速で叩くシンクロしたバチさばきはまさに神業で思わず見とれてしまうほどでした。
第一部の最後は1月の冬季演奏会で発表する曲で、部員全員で演奏する交響曲「ローマの祭り」でした。古代ローマの時代から現代に至るまでの時代背景を踏まえたローマの祭りの移り変わりを表現する音楽で、重厚な演奏の中で3人のトランペットがフォーカスされたり、ワルツのような優雅な曲調から目まぐるしく変わってゆく音の変化に演奏スキルの高さとこれまでの練習の積み重ねを感じました。
第二部は、これまでポップスステージと称し、流行りの曲や戦隊ものの寸劇が慣例でしたが、今年は2年生実行委員たちの発案で演出を一新し、年末のお茶の間の風物詩である某テレビ局の某番組に因んで「紅白曲合戦」なる企画が繰り広げられました。部員が白組と紅組に分かれ、3曲ずつを交互に披露して会場の皆さんの投票で勝敗を決するという演出で、紅組は人気ゲームがそのまま飛び出したスーパーマリオブラザース、We are the World、オブラディ・オブラダを披露しました。対する白組は若者たちが没入するSNSやエンタメの世界から超バズリコレクションと題して曲とダンスを披露、続いてOver the Rainbow、ザ・テンプターの3曲となりました。それぞれの曲での演出にあわせて色とりどりのサイリウムが振られるなど会場は大盛り上がりを見せ、心を癒される楽しいひとときとなりました。結果は日本野鳥の会のメンバーに扮した部員のカウントにより、僅差で紅組が勝利を飾って新たな吹奏楽部の歴史を刻みました。
エンディングは部員全員での演奏となり、保護者世代には懐かしいカーペンターズ・フォーエバー、クリスマスイベントに相応しいホワイトクリスマス、最後は吹奏楽部十八番の宝島で会場が一つになって盛り上がったところでフィナーレを迎えました。
喝采の拍手で全公演が終わったのち、本日のステージに酔いしれたのか、もっと部員たちの奏でる音楽が聴きたいと感じたのか、いつまでも会場の観客たちの拍手が鳴りやまぬばかりか徐々に大きさを増し、アンコールを願う大喝采となりました。見かねてマイクを持った顧問が「申し訳ありません、アンコールは用意しておりません」と深々と頭を下げた次の瞬間、顧問の岡田教諭が現れ、部員たちの前に立って力強く指揮棒を振ると、部員全員が嬉しそうに十八番の宝島をもう一度演奏するという粋な計らいをしてくれました。このアンコールには部員たちも感激していたようで、自分たちの音楽がご来場いただいた方々の心に響き、ご満足いただけたのだと感じることができたのだと思います。
こうして部員たちが一途に音楽に向き合い、夢の実現に向かって青春の日々を送ることができるのも、日頃から本校吹奏楽部の活動に対して格別のご理解とご協力を賜るとともに、強力なご支援をいただいている保護者の皆さまや応援してくださる関係の皆さまのおかげであると常々感じています。また、本日は県内の中学生演奏家の皆さんや他校の吹奏楽部員の皆さん、そして地域の方々など、たくさんの方々にご来場いただくことができたのも、部員たちが日頃から真摯に音楽に向き合い、直向きに目標である「最高の音楽を全員で」の実現を追求しているからこそであるとも感じています。
こうして皆さまからいただいた想いを胸に、吹奏楽部員たちはこれまで以上に鍛錬を重ね、必ずや西関東、そして全国の舞台へと駆け上がっていってくれるものと信じております。日頃の皆さまのご厚情に心より感謝申し上げますとともに、今後も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、吹奏楽部!
「真の挑戦」とは…(第2学期終業式)
本日12月24日(水)、期待されたホワイトクリスマスとはならず、朝から生憎の冷たい雨が降る寒い1日となりました。イオンレイクタウン界隈をはじめ巷では色鮮やかなイルミネーションが街を彩り、見るものすべてがクリスマスムード一色に包まれる中、本校では第2学期最終日を迎え、体育館に全校生徒を集めて終業式を実施しました。
学校社会では、2学期は期間が最も長く1年間の中心的な学期であり、本校においても文化祭や修学旅行などの大きな学校行事に加え、各部活動の新人大会などの大会が盛んに行われ、それぞれが情熱を注ぐ舞台で成果を上げ、笑顔とともに輝く生徒たちの姿をたくさん見ることができました。
本校の生徒たちを見ていると、本当に真面目で素直な生徒が多いと感じます。例えば、廊下ですれ違ったり、授業を見に行くと私が教室に入った途端すぐに明るく爽やかな笑顔で挨拶してくれる姿がありますが、ひとたび授業が始まれば一気に教室の雰囲気が変わり、真剣な眼差しで教師を見つめ「話を目で聴く」生徒たちの姿があります。この「人の話を目で聴く」ことは、物事に対する集中力、執着力の表れであり、学びの質の高さをはかるには欠かせないバロメーターで、本校生徒たちの学びに対する姿勢の質の高さを感じます。これはどの学校の生徒にもできることではないことであり、越南生の持つ特に素晴らしい資質の一つであると強く感じます。
一方で放課後になれば、校内の至るところで賑やかな声とともに活発に部活動に勤しむ姿があります。本校生徒の部活動加入率は93%であり、これも他校ではなかなか実現できない驚異的な姿であると言えます。しかも、その取組は学習活動以上に熱を帯び、生徒一人一人が見せるその姿は常に真剣そのものであるのも大きな特徴です。
ことさら感じるのは、生徒たちの多くは指導者である顧問を信頼し、指導者から受ける様々な助言を素直な気持ちで受け入れ、純粋な思考で目標の実現にトライしていることです。部活動に関わらずどのような場面でも、「他者の言うことを素直に受け入れる力」は、他者に認められ、成長や成功に近づくために最も重要なスキルであると言えます。
とりわけ高校生年代ともなると、ある程度身についた知識や技術、積み重ねてきた経験と自負、心身の発達に伴う精神的自立などから自我が強くなり、指導者の助言を素直に受け入れられなかったり、時には反発したりする姿が見られるものですが、本校生徒たちからは、そのような姿を見ることはほとんどありません。こうした素直で実直な姿勢が生徒たちの成長を加速させ、効率よく高みへと導いているのだと強く感じます。こうした「素直さ」や「実直さ」「謙虚さ」は多くの越南生が持つ共通のスキルであり、「南の風」を支える生徒の重要なマインドであると強く感じます。
こうした生徒たちの姿勢を見ると、これまで如何に保護者の皆さまが真摯にお子様に向き合い、厳しくも愛情豊かな教育をされてこられたのかを感じずにはいられません。本校の教育諸活動の安定と躍進は、保護者の皆さまに支えられていると改めて痛感するとともに、心より感謝と敬意を申し上げる次第でございます。
そんな生徒たちに向けて、終業式の講話では「真の挑戦とは」というテーマで、学生時代をアメリカで過ごし、現在日本で少年スポーツチームを運営しているある指導者の体験談を通じて、全力で挑戦するための考え方や挑戦することに対するリスクマネジメントの在り方について一緒に考えてみました。
アメリカの学生スポーツ界では、そもそも「文武両道」という言葉も考え方も存在せず、学習面で十分な成果を上げることができて初めてスポーツをすることができるという考え方が定着しており、夢の実現に向かって思い切って挑戦するために、挑戦が失敗に終わることを想定に入れた上で、例え失敗したとしても自分を守れるだけのスキルを身に付けることを優先して力を注ぐという考え方が多くのアスリートたちに定着しているという内容です。
これは、自分のキャリアを形成する上で、リスクマネジメントを担保することで、本来挑戦したいと考えている取組に対して、不安なく全力で挑戦することができる環境を手に入れるための必要条件であるという考え方です。
本校には、高いレベルでの文武両道の実現を目指す生徒たちにとって心の拠り所となる「自走」と「南の風」という2つの合言葉があります。この言葉は、本校生徒たちが必死になって夢の実現に挑戦する姿を現す端的でとても素晴らしい考え方であり言葉であると感じています。そしてまた、多くの生徒たちが「自走」と「南の風」を実直に体現し、着実に自身の夢に近づいているとも感じています。
しかし、一方で生徒個々に目を向けてみると「文」と「武」のバランスが崩れ、どちらかに軸足が大きく傾き、これによって全力で不安なく夢に挑戦することが難しくなっている生徒が散見されるようにも感じています。これは、生徒自身にとっても学校にとっても大きな損失であり、「文武両道」で高みを目指す本校生徒たちにとっては、初心に帰って目を向けるべき課題の一つではないかと感じています。
だからこそ、年末年始を迎え、今年1年を振り返り、新たな目標や決意を固めるのに当たり、全力で夢の実現に挑むために、多くの生徒たちにとって共通した不安材料である「失敗しても自分を守れる手段」、すなわち「勉学」に対しても、得手・不得手や好き・嫌いの隔てなく、「自分の人生を守る術」であると肝に銘じて、目を逸らすことなく一層のスキルアップを目指すとともに、愚直に「自走」し、将来に不安のない「揺るぎない自分」を手に入れることが本来目指すべき「真の挑戦」の姿なのだと伝えました。
3学期の始業式の朝、元気に登校する生徒たちの顔が、晴れやかな笑顔とともに新たな決意に満ち溢れていることを願って2026年を迎えたいと思います。
筆末となりますが、保護者の皆さまにおかれましては、日ごろから本校の教育諸活動に対しまして格別のご理解、ご協力、そしてご支援を賜り、心より深く感謝申し上げます。生徒たちが本校での高校生活を謳歌し、様々な場面で成果を上げたり素敵な笑顔が見られるのも、偏に保護者やご家族の皆さまが、生徒たちにあたたかく寄り添うとともに、本校の教育活動を力強く後押ししていただいているお陰であると強く感じています。
今年1年の皆さまのご厚情に改めて感謝申し上げますとともに、来年も変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
皆さまにとって2026年が良い年となりますことを心よりご祈念申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!
積み重ねの先で掴んだ眩しい輝き(表彰式・壮行会)
本日12月23日(火)本校体育館において学期末の表彰式と壮行会を実施しました。
今回は、2学期に行われた大会や発表会等で優秀な成果を収めた生徒、長距離大会や球技大会などの学校行事で上位入賞を果たした生徒やクラスが表彰対象となり、多数の生徒たちが登壇して全校生徒からその成果を讃えられました。
去る11月20日(木)に実施した前回の表彰式・壮行会から僅か1か月余りの期間で、多くの部活動や生徒が表彰を受けるに値する成果を上げることができたのはとても驚異的なことであり、高いレベルでの文武両道の実現を目指す本校生徒たちにとって、まさに「模範」となる姿なのだと感じます。
こうして全校生徒たちとともに「南の風」の仲間の活躍を讃えることができるのは、本校生徒たちが如何に日頃から高い意識をもって努力と鍛錬を積み重ねているのかということの証であると感じます。日頃から一般的な高校生たちが経験するのであろう大切な何かを犠牲にして、それぞれが目指す夢の実現のためだけにこだわりを持って一途に高みを目指し続けているのだからこそ、そうした取組の中で得られた成果は全校生徒みんなで共有し、喜び合い讃え合うのは当然のことであると考えています。
そして、南の風の仲間たちからの称賛と激励を新たな刺激と活力に変えて、更なる高みへと向かってほしいとも感じています。南の風を標榜する皆さんなら、きっとそうした質の高い「切磋琢磨」の環境と精神を共有することができるはずです。これに留まることなく、今後の更なる飛躍を期待しています。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!
※本日表彰・登壇した生徒は以下のとおりとなっています。
【表彰式】
1 男子ハンドボール部
令和7年度埼玉県高等学校新人大会 第4位、同優秀選手賞 田中琥次郎(2年)
2 女子ハンドボール部
令和7年度埼玉県高等学校新人大会 第5位
3 サッカー部
第70回越谷市民大会 優勝
4 写真部
後藤匡平(1年) 第44回川の写真コンテスト「川カシャ!2025」 銀賞
5 吹奏楽部
打楽器八重奏 第49回埼玉県アンサンブルコンテスト 金賞
※第31回西関東アンサンブルコンテスト出場決定
金管八重奏 同 銀賞
6 書道部
五月女小春(2年) 第46回埼玉県高等学校書道展覧会 最優秀賞
※令和8年度全国高等学校総合文化祭あきた総文2026出展決定
8 外国語科
伊藤優近(1年) 第60回英作文コンテスト 第5位
能代川雪奈(3年) 同 奨励賞
9 長距離大会(学校行事)
男子第1位 直井琥太郎(1年)
男子第2位 菊地涼世(1年)
男子第3位 石神蒼太(3年)
女子第1位 前島美桜(2年)
女子第2位 荘野友里愛(3年)
女子第3位 内山わか菜(2年)
10 球技大会(学校行事)※省略
【壮行会】
1 吹奏楽部 第31回西関東アンサンブルコンテスト出場
打楽器八重賞(荒井夏希(2年)、原美月(2年)、小林陽琉(2年)、遠藤咲希(2年)、高岡奏良(1年)、武井菜緒(1年)、杉本聖名(1年)、若林凛緒(1年))
2 写真部 第32回関東地区高等学校写真展東京大会出展
パスマイカ(3年)、浜田琉海(2年)
3 二見勇太(2年) 海外留学(マレーシア)
学期末、年の瀬の慌ただしさの中で
昨日12月18日(木)で期末考査の答案返却もすべて終わり、第2学期もいよいよ学期末を迎えることとなりました。12月に入り第2学年の修学旅行(長崎方面)、期末考査、球技大会と目まぐるしく行事が行われてきましたが、本日以降も学期末の行事が目白押しとなっており、生徒たちも私たち教職員も慌ただしく過ごす中で一つの区切りとしての学期の終わりを肌で感じているところです。
昨日は、答案返却の後に3年生を体育館に集めて予餞会を実施しました。昨年度までは家庭研修期間に突入する直前の1月末に実施していましたが、一般受験に向かう生徒たちにとっては1月末はまさに今後の人生を占う受験対策の真っ只中であり、合格を手にするための最後の追い込み期であるため、受験に集中してベストな状態で自己実現に挑戦できるよう、本年度から実施時期を繰り上げて年内実施とすることといたしました。
これに伴い、通常の予餞会では下級生が卒業生への感謝の意を伝え、卒業へのはなむけとするのが慣例となっていますが、今回はこれに加えて受験に向かう3年生たちの心願成就を祈念するエールを込めた下級生からの想いを伝えることを目的としました。会場では、各部活動の下級生たちが3年生への応援の意を込めて工夫を凝らしたパフォーマンスを披露するとともに、3年生の教室前の廊下には、下級生たちが思いおもいに熱いメッセージを描いた模造紙大の応援ポスターが教室の窓を覆うように一面に掲示されています。3年生たちも、そうした下級生の想いをしっかりと受け止めていたようで、受験への挑戦に向かう背中を力強く押してもらえたのだと感じました。
下級生の皆さん、心のこもったパフォーマンスやメッセージなど、3年生に対する皆さんの熱い想いを私自身もしっかりと感じることができました。本当にありがとう。
本日12月19日(金)は、人権教育が行われました。今年度は過去に起こり未だ未解決とされる拉致被害をテーマとした学習活動を行い、守られるべき人の権利とは何かについて考える機会を持ちました。その後はLHRとなり各学年で進路等に関する学年行事が行われました。
今後は、22日(月)に非行防止教室や学校評価アンケートなどを実施します。23日(火)には今年最後の大掃除で1年間の埃を落とし、その後は表彰式&壮行会、学年集会等を予定しています。そして24日(水)にはいよいよ第2学期の終業式を迎え、2025年の教育活動を締めくくることとなります。
生徒たちには、慌ただしく進むこの師走の日常の中で、時の流れに身を任せるのではなく、学期末に取り組む活動一つひとつの意味や意義を嚙みしめながら、今年1年をじっくりと振り返ってほしいと願います。良いこともそうでないこともたくさんあった1年間の自分にしっかりと正対して向き合いながら、2026年の新たな年を迎える心の準備を始め、締めくくりに相応しい有意義な年末を迎えてほしいと願います。
保護者の皆さまにおかれましては、これまでの日常のご支援に深く感謝申し上げますとともに、こうした機会を捉えて、お子さまとの対話を深めていただければ幸甚に存じます。2学期終了まで、今しばらくご協力いただけますようお願い申し上げます。
頑張れ、越南生!頑張れ、南の風!